パジャマの常連番台へ 銭湯愛する台湾人、母語で出版「バイト日記」
日本の銭湯の魅力を、台湾で発信する台湾人がいる。東京下町の銭湯で常連になり、番台や清掃のアルバイト経験で興味を深めた。昨年7月には「銭湯打工仔(バイト)日記」を台湾で出版。知られざる経営者の苦楽にも触れる。 台湾出身のフリーライター黄筱雯(コウショウブン)さん(37)は今月、約1週間かけ関西の銭湯9軒を取材した。大阪市住之江区では、地元の医療法人が廃業した銭湯を引き継いで再開した「寿楽(じゅらく)温泉」を営業前に訪ねた。 「町づくりとの関わりや、経営の工夫に関心があり、直接話を聞いてみたかった」 体への負担が少ないぬる湯へのこだわりや、芸術作品やイベントを活用した集客、雰囲気作りについて聞いた。浴室や釜場などの撮影では、青い湯船の底にタイルで描かれた黄色いアヒルに声を上げた。「やっぱりアヒルちゃん、かわいいなって」。夜には再び訪れて入浴。中国語の繁体字で記事を書き、運営するフェイスブックページ「下町貴族」に載せる予定だ。 黄さんは経済誌記者や日系企…この記事は有料記事です。残り1091文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル