上野駅の孤児100人超 救ったのは主婦 娘に聞く「母の生き方」

 終戦後、駅で暮らす戦争孤児を私財をなげうって保護し、育てた主婦がいた。東京・中野の「愛児の家」で園長を務めた故・石綿貞代(さたよ)さんだ。 なぜ、そこまでしたのか。三女の裕(ひろ)さん(90)に聞いた。 終戦後の1945(昭和20)年秋、貞代さんの友人が、6~7歳ぐらいの男の子を保護してきた。戦争で孤児になっていた。 貞代さんは、男の子を自宅に住まわせた。自身や裕さんら娘たちと同じ部屋に寝かせた。 翌年になると、貞代さんは上野に行っては、そこにいる孤児たちを保護するようになる。 一緒に上野に行った裕さんは、子どもたちに声をかける貞代さんの姿を鮮明に覚えている。 不忍(しのばず)池のそばの路上に、わらのむしろをかぶって、誰かが寝ていた。路上で眠る幼い男の子 むしろを少しめくると、小学…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

上野駅の孤児100人超、私財をなげうって育てた1人の主婦

 終戦後、上野駅で暮らす多くの戦争孤児を保護し、私財をなげうって育てた1人の主婦がいた。東京・中野の「愛児の家」で園長を務めた故・石綿貞代(さたよ)さん。母の姿を記憶する三女の裕(ひろ)さん(90)に話を聞いた。 終戦直後の1945(昭和20)年秋ごろ。貞代さんの友人が戦争で孤児になった男の子を保護した。その子を貞代さんが自宅に住まわせたのが、最初だった。 翌年から貞代さんは上野駅に通って寝ている孤児たちに声をかけるようになった。本人が希望すれば連れて帰った。 最も多いころには100人超が自宅にいたという。「『子どもたちをなんとかしなくちゃいけない』と母は必死だったと思う」と裕さんは話す。 48年の厚生省(現・厚生労働省)の調査によると、米軍統治下だった沖縄県を除く46都道府県に12万3511人の孤児がいた。 空襲や海外からの引き揚げで親を失ったり、はぐれたりした子らだ。 国は養子縁組を進めるなどの対策を打ち出したが、保護しきれずに駅で暮らす孤児が続出した。亡くなる子どもが少なくなかった。(長富由希子)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

3年ぶり「郡上おどり」 夜通しの熱狂はお預け、でも感無量 岐阜

 「徹夜おどり」なのに夜通し踊れない――。国の重要無形民俗文化財「郡上おどり」(岐阜県郡上市)は、クライマックスとなる徹夜おどりが16日まで4夜続く。コロナ禍で3年ぶりの開催となった今年は、感染対策で例年より3~4時間切り上げて午前1時に終了。いつもと違う「踊りの街」の一夜を追った。 徹夜おどり初日の13日。午後8時、城下町の風情が漂う通りに「お囃子(はやし)」が響くと、待ちかねたように踊りの列が動き出した。踊り手の口のマスクと、浴衣や帯などに着けた丸いシールが目を引く。 誰でも自由に踊りの輪に入れるのが郡上おどりの伝統だが、今年は4500人を目安に入場を制限。踊る姿をかたどったシールを通行証代わりに入場口で配り、身につけて参加してもらう。制限数を超えて訪れた人は別の色のシールを受け取って待機。休憩時間になると、会場のスペースが広げられ、家路につく人との入れ替えなどで、集まった全員が参加できた。 運営委員会によると、13日…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

電話応対コンクール、頂点に立った保険会社員 「電話は、愛です」

川村若葉さん(50) 一本の電話で、いかにお客の要望を読み取り、適切に応えるか――。そんな技術を競う「電話応対コンクール全国大会」で昨秋、様々な企業から参加した約8千人の頂点に立った。 大学卒業後に安田火災海上保険(現・損保ジャパン)に入り、結婚を機に一度は退社。子育てが落ち着いた2008年に再入社し、地元の岩手県で交通事故の示談交渉などを電話で行ってきた。 コンクールには13年から毎…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「終戦」その日まで市民は殺された 米軍が決行「フィナーレ爆撃」

 77年前、米軍の大空襲で多くの乗客らが死亡した大阪市の京橋駅(現・JR京橋駅)前で14日、慰霊祭があり、遺族や市民ら約200人が参列した。「終戦」前日のこの日は大阪をはじめ、全国各地に空襲があり、多数の市民が犠牲になった。なぜだったのか。 大阪への空襲は1945年8月14日昼だった。大阪国際平和センター(ピースおおさか)によると、145機のB29爆撃機が現在の大阪城公園一帯にあった陸軍の大阪砲兵工廠(こうしょう)や京橋駅などを爆撃し、死者は359人、行方不明は79人にのぼった。 慰霊祭には大阪市の北昌祥(まさよし)さん(92)が参列した。空襲当時は15歳で、砲兵工廠で働いていた。「しっかりせえ」に「天皇陛下、万歳」 自身にけがはなかったが、1学年下の男の子が倒れていた。爆風で衣服はなくなり、脇腹からはらわたが出ていた。「しっかりせえ」と励ますと、男の子はかすかな声で「天皇陛下、万歳」と言った。 「死ぬまで忘れられない」と…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

茨城・守谷で倉庫火災、発生から16時間後も鎮火の見通し立たず

藤田大道2022年8月14日 20時21分【動画】茨城・守谷で倉庫火災 発生から16時間後も鎮火の見通し立たず=平野真大撮影 14日午前2時半ごろ、茨城県守谷市百合ケ丘1丁目にある物流会社「アズマロジスティクス」の平屋建て倉庫(面積約4080平方メートル)から煙が上がっていると配送業者から119番通報があった。 取手署によると、けが人はおらず、同日午後8時半現在、鎮火のめどはたっていない。倉庫にはマスクやゴム手袋が保管されていた。現場は、つくばエクスプレス守谷駅から約1キロ離れた工場の多い地域という。(藤田大道)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「殺される」住宅街に響いた悲鳴、高校生と母親が刺される 北九州

 お盆休みの北九州市の住宅街で13日夜、助けを求める女性の悲鳴が響いた。母親(37)と娘の高校1年生(15)の2人が刺される殺人未遂事件が起きた同市小倉北区高尾1丁目の住民たちは、事件発生直後の緊迫した様子を語った。 近くに住む男性は14日朝、自宅玄関前で、血の跡を水で洗い流していた。前日の夜、インターホンが鳴りドアをあけると、腹部や手のひらから血を流した若い女性がいた。のどの渇きを訴えたため、水などを飲ませ、男性の家族が消防と警察に通報した。 別の家の男性は「助けて、殺される」という女性の悲鳴で外に出た。若い女性が血だらけで倒れており、近くの住民が介抱していた。 現場は、近くに中学校のある…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

3年ぶりに会った「孫の成長に驚いた」 Uターンラッシュがピーク

【動画】ピークを迎えるUターンラッシュ 東名高速・海老名SA付近=熊倉隆広撮影 お盆のUターンラッシュが14日にピークを迎えた。各地の交通機関や高速道路は故郷や観光地で過ごした人たちで混雑した。 JR東京駅の新幹線ホームは、スーツケースや土産袋を手にした家族連れが目立った。埼玉県鴻巣市の中川テルミさん(68)は、新型コロナウイルスの感染が拡大してから初めて、大阪府摂津市へ帰省した。第7波の流行は気になったが、親族の見舞いもあり、2人の孫とともに3年ぶりに実家へ帰った。孫の川本侑奈さん(11)=千葉県佐倉市=は、「花火をしたり、プールへ行ったりして楽しかった」と話した。 千葉県浦安市の会社員立川拓磨さん(32)は、静岡市の実家へGWに引き続き家族とともに帰省した。「向こうでは雨が多かったが、その分ゆっくりできていい休養になった。コロナはそこまで気にならなかった」と振り返った。 広島県福山市へ戻る息子夫婦と孫2人を見送りにきた横浜市の河野雅彦さん(65)は、「3年ぶりに一緒の時間をたっぷり過ごせて、孫の成長に驚いた」。新型コロナの行動制限はなかったが、密を避けるため予定していた観光施設へ行くのを取りやめ、抗原検査キットを用意して息子たちを出迎えたという。体調不良もなく、家族水入らずの時間を過ごせて「ほっとしています」と話した。 JR各社によると、上越新幹…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

酒気帯び運転容疑、米兵3人相次ぎ現行犯逮捕 1人は否認 沖縄

 沖縄県内で13~14日、道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで米兵3人が現行犯逮捕された。 県警沖縄署によると、米海兵隊キャンプ・シュワブ(名護市など)所属の伍長ジェームス・グリーンスレイド容疑者(21)は14日午前7時20分ごろ、沖縄市内の県道を酒気を帯びて車を運転した疑いがある。呼気から基準値の約3倍のアルコールが検出された。現場では当時、パトカーと別の車が信号で止まっていたが、そこに容疑者の車が追突した。けが人はいないという。 酒を飲んで運転したことは認…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

一般道で194キロ、でも「危険運転」適用されず 遺族が訴えた憤り

 「時速194キロを出していたのに、危険運転ではなく過失運転なのか」――。昨年2月、大分市内の一般道で法定速度(時速60キロ)の3倍を超す194・1キロで運転していた元少年(当時19)の乗用車に衝突され、その後死亡した会社員小柳憲さん(同50)の遺族らが14日、同市内で会見し、大分地検の起訴内容に憤った。危険運転致死罪の適用は立証の壁が高く、遺族が抱く処罰感情との隔たりも指摘される。小柳さんの遺族らは、被告の訴因変更を求めていくという。 事故は昨年2月9日午後11時ごろ、大分市里の港湾道路で起きた。交差点を右折中の小柳さんの乗用車と、対向車線を直進してきた元少年の乗用車が衝突。小柳さんは全身を強く打ち出血性ショックで死亡、元少年も重傷を負った。 元少年は昨年4月27日付で、自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致死)の疑いで書類送検され、同5月7日付で大分家裁に送致。少年法に基づき、元少年が20歳になったため家裁は同5月19日付で逆送した。 大分地検は今年7月22日、書類送検された同法の危険運転致死ではなく、過失運転致死の罪で大分地裁に起訴した。起訴状では、元少年は安全確認が不十分のまま漫然と時速194・1キロで交差点に進入した過失で、対向を右折進行してきた男性の乗用車に直前になって気付き、急ブレーキをかける間もなく、衝突。車外に放り出された小柳さんを死亡させた、とされる。「危険運転」適用の壁 捜査関係者によると、危険運転致死罪は高速走行だけでは成立せず、被告に危険の認識があったことに加え、事故発生時に車の進行を制御することが困難だったことが要件とされる。 遺族によると、7月20日に…この記事は有料会員記事です。残り739文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル