阿武町誤入金3度目逮捕の勾留取り消し 地裁「証拠収集遂げている」

大藤道矢2022年7月5日 20時01分 山口県阿武町が誤入金した4630万円の一部を、住民の無職田口翔容疑者(24)がオンラインの決済代行業者の口座に振り替えたとして電子計算機使用詐欺容疑で逮捕された事件で、山口地裁は4日、田口容疑者の弁護人の準抗告を認め、3度目の逮捕容疑での勾留を取り消した。同罪で2回起訴されているため、起訴勾留は続く。 弁護人によると、田口容疑者はネットカジノの決済代行業者3社に出金しており、県警は5月18日、6月8日、29日に1社ごとの出金分について田口容疑者を同容疑で3回逮捕した。 地裁が準抗告を認める判断を示した決定文書では、1、2度目の逮捕により「捜査機関は既に主要な証拠の収集を遂げている」と指摘。田口容疑者が容疑を認め、4630万円のうち約340万円を弁済供託したことにも触れ、証拠隠滅や逃亡のおそれは低く「容疑者を勾留するまでの必要性は認めがたい」とした。 弁護人は5日、保釈の請求について「事件は多くの注目を集めている。身柄の解放は、社会的混乱を起こさないような形でないといけない」として「少し時間を取りながら検討する」と話した。(大藤道矢)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

5日経っても燃え続けた倉庫、ようやく鎮火 一時住民に節水呼びかけ

古源盛一、平畑玄洋、谷口哲雄2022年7月5日 20時30分 茨城県阿見町の阿見東部工業団地にある物流倉庫で6月30日に発生した火災が5日夕、鎮火した。消火作業が長期化し、町が住民に節水を呼びかける事態になっていた。 出火したのは、食品物流会社「SBSフレック」(本社・東京)の阿見第二物流センター内にある鉄骨平屋の倉庫(約7300平方メートル)。冷凍・冷蔵食品などを保管しており、6月に稼働したばかりだった。 稲敷広域消防本部によると、6月30日午後6時50分ごろ、倉庫内のウレタン樹脂がくすぶっていると通報があった。その後、一気に倉庫内に火が燃え広がったという。同消防本部は、室内にたまった可燃性ガスが爆発的に燃え広がる「フラッシュオーバー現象」が起きたとみている。 倉庫は外壁と内壁の間にウレタンの断熱材を挟む構造になっており、それが内部でくすぶり続けた。建物の高さは約20メートルで、22台の消防車で消火活動をした日もあったが、当初は地上からの放水が届かないこともあった。このため、外壁を重機で壊し、5日朝から屋内で放水していた。 消火活動に大量の水が使われた影響で、通常は池底から8メートル前後に保たれている町内の配水池の水位が、一時は4メートルまで低下した。これを受け、同町は2日から、ホームページや町民向けのメールで節水への協力を呼び掛けていた。上下水道課によると、5日現在、水位はおおむね回復したという。(古源盛一、平畑玄洋、谷口哲雄)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

チャンピオン犬の子と誤認させて販売した疑い ブリーダーを書類送検

茶井祐輝2022年7月5日 17時05分 容姿などに優れた「チャンピオン犬」の子どもであると誤認させるような表示をして犬を販売したなどとして、滋賀県警は5日、同県東近江市のブリーダーの男性(63)を不正競争防止法違反(誤認惹起(じゃっき))の疑いで書類送検し、発表した。 生活環境課によると、男性は同県竜王町で犬を飼育して販売業を営んでいる。昨年7~10月、大阪府内のオークション会場で、チャンピオン犬の子ではない犬3匹について、誤認させるような表示をし、計約70万円で落札業者に売った疑いがある。男性はうち2匹について「チャンピオン犬の子だと思っていた」と容疑を否認しているという。 また、男性は獣医師でないのに、昨年10月に犬3匹にワクチンを注射したとする獣医師法違反容疑や、同11月、飼育していた犬約200匹の登録を町に申請せず、うち約190匹に狂犬病の予防注射を受けさせなかった狂犬病予防法違反容疑でも5日に書類送検された。 男性はこれらの容疑は認め、「面倒だった」などと話しているという。(茶井祐輝)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

大阪府で新たに4523人感染、前週のほぼ倍に 新型コロナウイルス

 大阪府は5日、府内で新たに4523人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。前週の同じ火曜日(6月28日)より2222人多く、ほぼ倍増した。1日あたりの新規感染者数が4千人を超えたのは、5月10日(4240人)以来。 また、80代の男女4人が死亡したことも新たに確認された。府内の感染者は延べ102万6604人、死者は計5215人となった。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

東京23区内、熱中症の疑いで先週52人死亡 42人はエアコンなし

 東京都心で9日連続の猛暑日となった今月3日までの1週間に、熱中症の疑いによる死者が東京23区内で計52人確認されたことがわかった。このうち49人が屋内で亡くなり、少なくとも42人がエアコンを使っていない状態だった。 東京都監察医務院によると、52人の年代別は40代1人、60代6人、70代18人、80代21人、90歳以上が6人。性別では男性27人、女性は25人だった。 また、この1週間に都内(稲城市と島嶼(とうしょ)部を除く)で熱中症とみられる症状で救急搬送されたのは1568人で、前週の449人と比べて3倍以上となった。6月27日以降は連日200人前後で、都心で最高気温37・0度を記録した7月1日は期間中最多の301人が病院に運ばれた。 東京消防庁によると、搬送さ…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

元KAT―TUN田中聖被告が控訴 有罪判決を不服

 覚醒剤取締法違反(所持、使用)などの罪に問われたアイドルグループ「KAT―TUN(カトゥーン)」の元メンバー・田中聖(こうき)被告(36)=千葉県柏市=が、懲役1年8カ月執行猶予3年とした名古屋地裁判決を不服として、名古屋高裁に控訴した。4日付。 田中被告は判決から9日後の6月29日にも千葉県の柏駅前で覚醒剤入りの袋を所持したとして、千葉県警に同法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕された。 判決によると、田中被告は1月30日、名古屋市のホテルで覚醒剤約0・16グラムを所持し、2月24日ごろに同市内の別のホテルで覚醒剤を使用。同日には愛知県警中署で危険ドラッグの液体計約4・4グラムなどを所持した。 判決理由について名古屋地裁…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

KDDI通信障害に「遺憾」 大臣らから厳しい声、損害賠償に言及も

 携帯電話大手KDDIで2日未明に発生した大規模通信障害について、5日の閣議後会見で各大臣から厳しい声が上がった。影響は金融や医療など様々な分野に及んでおり、損害賠償への言及もあった。 後藤茂之厚生労働相は、通信障害の影響で、医療機関や高齢者施設で当直医師や看護師と電話がつながらない事例などが報告されたと明かした。4日には都道府県の担当部局に事務連絡を出し、医療施設で診療を継続できるよう、医師などの職員や患者との連絡手段を確保することや、リスクの高い在宅患者などと連絡が取れない場合に、訪問して安否確認をすることなどを求めたという。 後藤氏は「医療や介護の提供に重大な支障がないよう、日頃から体制をしっかり取っていくよう進めていきたい」と述べた。 気象庁では、気温などを観測…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

博多のビル解体現場3人死傷事故 福岡県警が現場責任者を書類送検

板倉大地2022年7月5日 14時02分 福岡市博多区の解体作業現場で昨年、男性作業員3人が急性一酸化炭素中毒で死傷した事故で、福岡県警は5日、適切な安全管理を怠ったとして、現場責任者だった建設会社員の男(41)=同市東区=を業務上過失致死傷の疑いで福岡地検に書類送検し、発表した。容疑を認めているという。 捜査1課によると、事故は2021年9月13日午後4時半ごろ、解体作業中だった博多区博多駅東3丁目のビルの地下駐車場で起きた。地下の受水槽室にあった高圧洗浄機が不具合を起こして一酸化炭素が発生し、地下に充満した。 死傷した3人は地下に降り、同区美野島3丁目の作業員、渡辺孝憲さん(当時70)が死亡。アルバイトの男性(当時73)と男子大学生(当時20)も中毒の症状で病院に搬送されたが、命に別条はなかった。厚生労働省のガイドラインでは、一酸化炭素が発生する高圧洗浄機を建物内では使わないよう注意しており、現場責任者の男はこうした安全管理を怠った疑いがある。 男子大学生が一度、高圧洗浄機の不具合を見に行き、入れ替わりで地下に行ったアルバイトの男性がその場で倒れた。渡辺さんは倒れた男性の様子を確認しに地下に向かい、助けを求めようと地上に戻る途中に、スロープ上で倒れたとみられるという。 警備員が渡辺さんを発見して119番通報した。発見当時、渡辺さんは意識があり、「もう1人いる」と話していたという。(板倉大地)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

Seiya Suzuki hits inside-the-park homer on return from injury

Milwaukee, Wisconsin – Chicago Cubs outfielder Seiya Suzuki hit a go-ahead, inside-the-park solo home run…

進化する「選挙カー」効果のほどは レンタル会社社長の気づきとは

 「戦争になったらどうするかではなく、戦争をさせない」。参院選(10日投開票)の公示が迫った6月中旬、名古屋市の中心部・栄。トラックに載せた約200インチのLEDディスプレー(画面)に、政党幹部が政策を訴える動画が流された。 キャラクターが歌って踊る動画や、政策を紹介するスライドなどが次々映し出されると、通行人が振り返り、足を止める人もいた。この党の県幹部は「無党派の、若い世代にどう政策を届けるかが課題。通常の街頭演説とは注目度が違う。非常に手応えがある」と話す。 このトラックを貸し出した「ウエストポイント」(同市西区)の西川元貴社長(33)は、「言葉だけだとわかりにくい政策の話も、視覚的にグラフや表を交えて伝えられる」と利点を説明する。トラックをめずらしがる人が撮影し、SNSなどでの拡散が期待できるのも売りだ。 同社には約200インチと約300インチのディスプレーを載せたトラックがあり、普段は飲食チェーンやアーティストなどの広告を流している。選挙の仕事は3年ほど前から入るようになり、今回で3件目。東京や大阪などでも普及しているという。 実は、ディスプレー搭載のトラックは、法律上の選挙カーではない。公職選挙法や施行令では、選挙カーとは、選挙期間中に政党や候補者が投票を呼びかけるために使う自動車を指す。定員や重量などの規定があり、同社によると、今回のトラックは乗用車ではなく、重量も約6トンで、選挙カーの定義に当たらない。 一方、政治団体などによる政…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル