自殺社員への「侮辱賞状」、他の社員にも 社長「余興の域越え反省」

 青森県八戸市の住宅会社「ハシモトホーム」に勤めていた40代の男性が自殺し、侮辱する内容の賞状を渡されるなどのパワーハラスメントが原因だったとして遺族が提訴した問題で、同社の橋本吉徳社長は「余興の域を越えていたと深く反省しております」との見解を示した。朝日新聞の取材にメールで回答した。 遺族が同社と橋本社長を訴えた訴訟の訴状などによると、男性は2018年1月、会社関係者が集まる新年会で「症状」と題した賞状のような文書を渡された。文書には「貴方は、今まで大した成績を残さず、あーあって感じ」などと、上司の考えた文言が書かれていた。男性は翌月に精神疾患を発症。その後自ら命を絶った。 この「症状」について橋本社長は、「10年ほど前から、年始行事の余興の一環として、営業成績上位の社員に渡していた。程度の差こそあれ、類似の内容だった」と説明した。 さらに橋本社長は、「社内においてパワハラが発生し、結果として、大切な従業員の命が犠牲となりました」とし、パワハラの結果、男性が自殺したとの認識を示した。 青森労働基準監督署は男性の…この記事は有料会員記事です。残り400文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

記録的な暑さで126人搬送 熱中症か、都内各地で6月最高気温記録

原田悠自2022年6月25日 21時44分 東京消防庁によると、東京都内(稲城市と島嶼(とうしょ)部を除く)では25日午後9時現在、熱中症とみられる症状で4~94歳の計126人が救急搬送された。このうち80代男性2人と70代男性、50代女性の計4人が重症で、入院して治療が必要な状態だという。ほか35人が中等症、87人が軽症だった。 救急搬送された126人の年代別では、80代が最も多く33人。70代が22人と続いた。90代も8人が搬送されており、70代以上の高齢者が計63人で、全体の半数を占めた。 気象庁によると、都内では25日午後8時現在、9地点で今年最高気温を記録。うち青梅市(38・3度)や八王子市(38・1度)、練馬区(36・8度)、奥多摩町(35・3度)の4地点で6月の観測史上最高となった。(原田悠自)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

自転車同士が衝突、70代女性が意識不明 ひき逃げ事件で捜査

2022年6月25日 23時19分 25日午前6時25分ごろ、大阪市北区天満1丁目の国道1号沿いの歩道で、同市都島区の女性(76)が乗る自転車が、反対方向から走ってきた自転車と衝突した。女性は病院に搬送されたが、頭の骨が折れており、意識不明の重体。衝突した自転車はそのまま逃げ、大阪府警はひき逃げ事件とみて調べている。 天満署によると、現場は造幣局北側にある歩道。目撃者の情報では、自転車に乗っていた男がそのまま東方向へ逃げたという。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

製鉄所で働く18歳 参院選、TikTokで流れてきてほしいもの

 固められたばかりの鉄がローラー台の上を流れていく。ゴーン、ガーンと響く音。工場内を満たす熱気――。小学校の社会科見学で訪れた製鉄所のイメージが頭に焼き付いている。 北九州市で生まれ育った右門悠汰(うもんゆうた)さん(18)は今春、高校を卒業して就職した。地元の日本製鉄九州製鉄所八幡地区が職場だ。日本の近代化を支えた官営八幡製鉄所がルーツ。「地域をずっと支えてきた企業」が誇りだ。父も同じ会社で高炉を担当する。10代の新成人18歳からは大人である。民法改正で、4月からそうなった。職を得て社会に踏み出した若者たちは何を思うのか。7月10日の投開票日に向け、参院選で各候補者が支持を訴えて声をからすいま、10代の新成人の声を聞いた。 就職か進学か。高校3年になる前、「好きな道を選べ」と親は言ってくれた。悩んだが「大学でやりたいことが見つからなかった」。求人票で父の会社を見て、慣れ親しんだ地元で勤めたいと思った。「福利厚生もしっかりしてるし、いい人が多いよ」と父に背中を押してもらった。 入社後の研修では、10人1組の班で動く。鉄板を切るガス溶接や、荷をクレーンのフックでつる玉掛(たまかけ)の講習などを受ける。「絵とかテキストを見ながら、イメージを膨らませています」 6畳一間の寮で暮らす。初めての一人暮らしが新鮮だった最初の1カ月は、高校時代の同級生でもある同期たちとランニングや筋トレをして息抜きしたが、最近は帰りも遅く、翌日に疲れが残ると思うとおっくうになってきた。母任せだった洗濯や掃除は、自分でやってみると大変だった。 インスタグラムやTikTokでおしゃれを勉強中。今年の夏は、ちょっといいTシャツを買いたい。自分の車もいつかほしい。初任給を受け取ってから、同期とクレジットカードを作った。決済アプリで買ったのは、カップ麺や洗剤。「大きな買い物はまだ怖くて」。ナイキのシューズは現金で買った。Wi―Fiが部屋になく、中学時代からの友だちとのオンラインゲームに不都合なのが目下の悩みだ。 参院選は話題にもならない…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

てるてる坊主でウクライナの平和願う 奈良・五條の「晴れ祈願」の寺

【動画】ウクライナの平和願うてるてる坊主=西畑志朗撮影 「戦争が早く終わりますように」「ウクライナに平和を」―― 「晴れ祈願の寺」として知られる奈良県五條市の生(しょう)蓮(れん)寺(じ)の境内に、900体以上のてるてる坊主が所狭しと飾られている。寺が新型コロナ禍の終息、健康祈願などとともに、「ロシアのウクライナへの侵攻が終わり、世界が晴れやかになることを祈りたい」とホームページなどで呼びかけた。24日までに約920体が全国から寄せられたという。ウクライナの国旗をイメージした青や黄色のてるてる坊主もあった。 生蓮寺は、弘法大師・空海が…この記事は有料会員記事です。残り183文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

人によって異なるツイッターモーメント表示 作る人に聞いた「例外」

メディア空間考 田渕紫織 朝日新聞デジタルで、子育て世代向けの「ハグスタ」というページを担当している。最近も慣らし保育や保育事故、ランドセルについて、生活者の目線で書いた。しかし、中高年の読者が多い朝デジの中だけでは、なかなか当事者に届きにくい。 より広く届けようと、ツイッターモーメントという方法を4月から試している。記事の引用や意見、取材のこぼれ話のツイートをいくつか並べ、まとめて見せるやり方だ。作ったモーメントが「ニュース」「エンタメ」「スポーツ」などの主要欄に載ると、多くの人に読んでもらえる。 不思議なのは、例えば同じ「ニュース」欄でも、画面に表示されるモーメントが人によって異なることだ。私と友人の「ニュース」欄画面を見比べると、全く違うモーメントが表示されていて驚くことがある。そのうえ表示はくるくる入れ替わる。 どうやって編成しているのだろう。ツイッター社に聞きに行った。 担当はキュレーションチーム…この記事は有料会員記事です。残り1101文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「3日連続で船長に忠告した」 知床事故、地元関係者が証言

2022年6月25日 17時00分 北海道斜里町の知床半島沖で観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で、地元で観光船業に携わる男性が朝日新聞の取材に応じ、事故当日まで3日連続で、出航をやめるよう船長に忠告していたと証言した。 男性の記憶では、そのやり取りが始まったのは4月21日のことだった。 「船を出したらダメだ」 男性は、知床遊覧船が運航するカズワンの豊田徳幸船長(54)にそう強く迫ったという。 カズワンにとって今季初めての出航が2日後に迫っていたが、当日は天候が悪化するとみられていた。 22日も沈没事故当日の23日も、男性は出航しないよう豊田氏に忠告した。 最後は声を荒らげるほどだった。しかし、豊田氏の反応は薄かったという。 「うちら漁師でも引き返してきたのに、出航するの?」 地元漁師の男性は23日朝、知床遊覧船の事務所前で会った豊田氏にそう伝えた。豊田氏は「お客さんもいるからね」と顔をしかめた。 男性は「これから波も出てくるから行かない方がいい。やめた方がいい」と食い下がる。 すると、豊田氏は「うーん」と考え込んだ後、「まあ、行けるところまで行ってみる」と答えた。 豊田氏はその後、軽トラックに乗り、カズワンの拠点であるウトロ漁港の方へと向かった。 それが最後に見た豊田氏の姿だった。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

佳子さま、精力的に公務励む 姉妹のきずな感じたグリーンの洋服

 秋篠宮家の次女佳子さまが精力的に公務に励んでいる。昨年10月に結婚して皇室を離れた長女小室眞子さんの後を受け継ぐ形で、複数の公務を担当。今月14日には、眞子さんも務めた日本工芸会の総裁に就任した。公務や就任にあたっては、姉妹の絆や佳子さまの興味関心もうかがえる。 音楽に合わせて笑顔で手拍子し、出演者に何度も手を振り返す――。今月12日、東京都渋谷区の東京体育館で開かれた「第20回記念東京都障害者ダンス大会ドレミファダンスコンサート」を訪れた佳子さまの一場面だ。開会式典に出席後、障害者らのダンスパフォーマンスを鑑賞した佳子さまは懇談の場で「練習の成果がすごく出ていて、とても楽しかったです」「皆でそろえるのは大変じゃないですか」。はじけるような笑顔でダンスチームのメンバーに話しかけた。自らもダンス経験がある佳子さま。この日は出演者らとともに、会場で一体感を楽しんでいる様子が印象的だった。 新型コロナの感染状況がかつてより落ち着いてきたことや、主催者側から出席の願い出があることも影響しているものの、最近、佳子さまの活動がめざましい。 全日本ろうあ連盟に非常勤嘱託職員として勤めている佳子さま。これまでは、眞子さんから受け継いだ日本テニス協会の名誉総裁を務めていたが、総裁に就任したのは日本工芸会が初となる。同会の総裁は2016年から眞子さんが務めていたが、昨年10月に皇室を離れて退任して以降、空席になっていた。佳子さまは今後、日本工芸会総裁賞などを選定し、授賞式などに出席する予定だ。姉妹で共通の関心、仲のよさうかがえるエピソードも 宮内庁によると、佳子さまは…この記事は有料会員記事です。残り689文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

コロナで激減 文科省が日本人留学生増加計画 円安の影響懸念の声も

三浦淳2022年6月25日 17時00分 新型コロナウイルスの影響で、海外で学ぶ日本人留学生が減っている。文部科学省によると、コロナ禍が直撃した2020年度は調査を始めた03年度以降、過去最少の1487人だった。文科省は、5年後の27年までに、コロナ禍前の10万人超の水準に回復させるとの目標を打ち出した。ただ、対ドルで円安が進むなか、留学への影響を懸念する声も出始めた。 文科省によると、調査を始めた03年度の日本人留学生は1万5564人だったが、年々増加。11年度に5万人を超え、18年度は過去最高の11万5146人まで増えた。19年度も10万7346人だったが、20年度は19年度と比べて98・6%も減ったという。 文科省は、日本人留学生の回復に向け、企業や個人の寄付を原資に奨学金を出してきた事業「トビタテ!留学生JAPAN」を拡充させる方針だ。大学生だけでなく、高校生の留学支援も強化していくという。 一方、今月22日に開かれた文科相の諮問機関・中央教育審議会の分科会では、委員から円安と留学について、「影響が大きいのではないか」「学生が留学するリスクが増えているのでは」との意見が相次いだ。文科省の担当者は「今後、どこまで円安が進むのか読めない。日本人学生の留学を増やせるよう、できる工夫を考えたい」と話す。(三浦淳)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

西日本豪雨で流された橋、4年ぶり開通へ 橋げたを5メートル高く

天野光一2022年6月25日 13時49分 2018年の西日本豪雨で流された愛媛県大洲市の大成(おおなる)橋(同市成能―森山)が再建され、25日に開通する。豪雨では大洲市内の二つの橋が被害を受けたが、大成橋の開通で橋の復旧事業が終わる。 旧大成橋(117・7メートル)は18年7月7日に、橋脚2基が根元付近で倒壊して流された。急激に水位が上昇した肱川の流れに耐えられなかったとみられる。新しい橋(198・7メートル、車道幅5メートル、歩道幅2メートル)の工事は、大洲市が県に委託した。事業費は約12億円。 洪水対策で、新しい橋は橋げたを約5メートル高い位置に架け替えた。接続する国道や県道のかさ上げ工事も伴うため、元の位置よりも185メートル下流に建設したという。25日は午前11時から大成橋近くで記念行事があり、午後3時に開通予定。(天野光一)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル