真っ白な投票用紙、目をこらすと細い線が…読みとりたかった思い
なぜ選挙で電子投票やネット投票は実現しないの? 投票用紙に政党名や候補者名を書く「自書式投票」だと判断が難しい票が多くなる? 「#ニュース4U」が投票方法について意見を募ったところ、様々な声が寄せられました。今夏は参院選があります。改めて、投票方法について考えませんか?(山根久美子、矢島大輔) 「無効票と判断せざるを得なかった」。愛知県の自治体職員の男性(42)からは、数年前のエピソードが寄せられた。 「この票見てください」 ある国政選挙の開票時。疑問票の判断の責任者を務めていた男性は、別の職員から1枚の投票用紙を見せられた。 真っ白な投票用紙。白票だろう。だが持ってきた職員は首を振る。目を凝らすと、用紙に何かを押しつけたような細い線が見えた。 「そうか、鉛筆の芯がない方で書いたんだ」。周囲にいた他の職員や各陣営の立会人に声をかけ、みんなで何と書いてあるのか読み取ろうとした。結局明かりに透かしても読み取れず、その票は白票、つまり無効票として処理された。手書き投票の限界投票方法は、いまの手書き式で本当によいのか、考えます。記事後半では、電子やネット投票、○×をつけるだけの記号式投票がなぜ進まないのかを掘り下げます。 「悔しい。思いがあって書い…この記事は有料会員記事です。残り2985文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら #ニュース4U「#N4U」取材班が読者の皆さんから身近な疑問や困りごとを募集し、SNSで情報交換しながら深掘り取材します。[記事一覧へ]Source : 社会 - 朝日新聞デジタル