日産、ケリー元役員に14億円賠償求め提訴 取締役時代の責任追及へ

神山純一2022年3月18日 22時52分 日産自動車がグレッグ・ケリー元代表取締役に約14億円の損害賠償を求めて、横浜地裁に1月19日付で提訴していたことがわかった。会社として民事裁判で、取締役の責任を追及する。 ケリー元取締役は、カルロス・ゴーン元会長の役員報酬を適切に開示しなかったとして、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の罪の共犯に問われていた。東京地裁は3日、ケリー元取締役に懲役6カ月執行猶予3年の判決を出した。完全無罪を訴える弁護側と検察側の双方が控訴している。 日産によると、取締役時代における善管注意義務違反などを理由に、同社が受けたとする損害の一部約14億円の賠償を求めた。 法人としての日産は金融商品取引法の両罰規定に基づき、東京地裁から罰金2億円を言い渡された。日産は控訴せず判決を受け入れている。(神山純一)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

岩手で震度5強 16日深夜の地震との関係、気象庁「考えにくい」

 18日午後11時25分、岩手県沖を震源とする地震があり、岩手県野田村で最大震度5強を観測した。震源の深さは18キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5・6。津波は観測されていない。気象庁は、今後1週間程度は同じくらいの強さの地震に注意が必要だとしている。 このほか、震度5弱を岩手県普代村で観測。震度4を同県宮古市、久慈市、九戸村、一戸町、青森県八戸市で記録するなど、北海道から東北にかけて揺れた。 同庁は19日未明、緊急の記者会見を開いた。宮岡一樹・地震情報企画官は、16日深夜に宮城、福島両県で最大震度6強を観測した地震との関連は不明としつつ、二つの地震の震源が約260キロ離れていることから、「関係は考えにくい」と述べた。 今回の地震は陸側のプレート(岩板)内部で発生したとみられ、海側のプレート内部で発生したとされる16日の地震とは仕組みも異なるという。 19日は低気圧が三陸沖を急速に発達しながら北上する見込み。同庁によると、岩手県など東北の太平洋側では、19日には大雪や大雨が予想されている。 宮岡企画官は「揺れが強かった地域では地盤が緩んだり、積雪が不安定になったりしている可能性がある。土砂災害や雪崩に注意、警戒が必要」と話した。(吉沢英将)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

オウム事件の資料館、遺族ら設立要望 地下鉄サリン事件から27年

 1995年3月に死者14人、重軽傷者6千人以上を出した地下鉄サリン事件の被害者の会が18日、事件の風化を防ぐため資料館の設立などを法務省に求めた。 被害者らは要望書で、オウム真理教が起こした27年前の事件を後世に伝え続けることが「最も効果的なテロ対策だ」と指摘。国が主導して資料館をつくる必要性を訴えた。事件で夫を亡くした同会世話人の高橋シズヱさん(75)は会見で「(資料館ができれば)事件を知らない若い世代に事件を肌感覚で立体的に理解してもらえる」と話した。(伊藤和也、村上友里) 法務省に要望した被害者の会による会見の主な内容は次のとおり。■10億円の賠償金、被害者に…この記事は有料会員記事です。残り579文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

岩手で震度5強 M5.5、岩手沖が震源 津波の心配はなし 

 18日午後11時25分ごろ、岩手県沖を震源とする地震があり、岩手県野田村で震度5強を観測した。気象庁によると、震源の深さは約20キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5・5と推定される。この地震による津波の心配はないという。 このほか、震度5弱を同県普代村、震度4を同県宮古市、久慈市、九戸村、一戸町、青森県八戸市で観測した。     ◇ 震度5強を観測した岩手県野田村の総務課職員は、18日午後11時40分ごろの朝日新聞の電話取材に「移動中に大きな揺れを感じた。役場に大きな被害はなさそうだが、まだ被害の有無も含めて全然わからない」と話した。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

深夜に「ドン」再び強震、自治体・消防職員ら対応に追われる

 最大震度6強を観測した16日夜の地震から2日。18日深夜、岩手県沖を震源とする最大震度5強の地震が起きた。強い揺れに見舞われた地域では、自治体や消防の職員らが対応に追われた。 震度5強を観測したのは沿岸部の岩手県野田村。 村総務課の男性職員は18日午後11時40分ごろの電話取材に、「移動中に大きな揺れを感じて役場にやってきた。役場に大きな被害はなさそうだが、まだ被害の有無も含めて全然わからない」と話した。 同村の別の男性職員は、自宅にいたところ、大きな縦揺れに襲われたという。「自宅の被害はなかったが、役場の机にあるパソコンのディスプレーが倒れていた」。村役場に向かう道中は「電気が付いている家が多かったと思う」と話した。 野田村のほか、震度5弱を観測した普代村、同4を観測した同県久慈市など4自治体を管轄する久慈消防本部によると、午後11時40分時点で119番通報はなく、被害は確認されていないという。 同本部の担当者によると、庁舎内で物品の落下などはなく、「短時間、ゆっくりとした横揺れがきた。16日の地震よりも大きくないと感じた」と話した。 野田村の指定避難所となっている村立野田中学校の男性校長は、「教員住宅にいたところ、突然『ドン』という突き抜けるような揺れがあった。前回の地震に比べかなり短かったが、つい先日のことなのでやはり焦った」と話した。 棚から食器が落ちたがけがはなかったといい、「学校では大きな被害はないが、防火扉が地震の影響で開いていた。避難してきている人はいない」と不安な様子で話した。 震度5弱を観測した普代村役場の男性職員は、自宅で地震に遭った。「ドンという突き上げるような短い衝撃を感じた」という。 村役場に駆けつけて見回ったが、建物が壊れたり物が倒れたりした様子はなかったという。村民からの被害の情報も19日午前0時時点では入っていないという。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

コロナ休校と学年・学級閉鎖の84%、情報端末活用し学習 文科省

 新型コロナの感染「第6波」下で休校や学年・学級閉鎖した公立の小中高校、特別支援学校の84・4%が、ICT(情報通信技術)端末などを活用した指導をしていたことが18日、文部科学省の調査でわかった。文科省は、GIGA(ギガ)スクール構想で「1人1台」配布した端末などを使い、休校中でも学習を継続できる環境整備を学校に求めており、一定の成果が出たとしている。 1月11日~2月16日に連続5日以上、休校や学年・学級閉鎖した公立の小中高校、特別支援学校など4652校の状況を調べた。 ICT端末で学習指導を実施…この記事は有料会員記事です。残り343文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

日野自動車の型式指定取り消しへ 国交省、小型エンジンの不正も認定

 日野自動車がトラックやバスのエンジンの排ガスや燃費の性能を偽っていた問題で、国土交通省は道路運送車両法に基づく行政処分を出す方針だ。25日に聴聞会を開き、早ければ3月中にも、エンジン・車両の型式指定(かたしきしてい)や燃費の評価を取り消すとみられる。型式指定の取り消し処分が実施されれば、法律が施行された1951年以来初めて。 日野がエンジンを提供していたトヨタ自動車やいすゞ自動車の車両についても、型式指定を取り消す方針だ。型式指定は性能水準を担保するためのもので、これがないとメーカーは大量生産できなくなる。再取得には数カ月はかかるとみられ、日野の生産への影響が予想される。 国交省は今月上旬、日野の本社などへの立ち入り検査をした。日野が不正を発表していた中型・大型エンジンに加え、小型エンジンについても測定機器を不正に操作するなどして燃費の性能を偽ったと認定した。 日野自動車 1910年に「東京瓦斯(がす)工業」として創業し、18年からトラックの生産を始めた。60年代からトヨタ自動車と業務提携し、2001年に子会社になった。21年3月末時点でトヨタが議決権の50・3%の株式を持つ。21年3月期の売上高は1兆4984億円で、世界約90の国・地域でトラックやバスを販売する。トヨタにもトラックなどをOEM(相手先ブランドによる生産)で供給する。21年3月末時点のグループ従業員数は約3万5千人。 日野は小型エンジンの不正に…この記事は有料会員記事です。残り204文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「努力の分だけ美しい音色で応えてくれる」 働きながら続ける吹奏楽

19日にアンサンブルコン 東京隆生吹奏楽団など東京からは7代表 19日に山形市である第45回全日本アンサンブルコンテスト(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)に、計7団体が東京都代表として出場する。中高生の部活動のイメージが強い吹奏楽だが、職場・一般の部では、社会に出てからも仲間と集い、音楽を楽しむ大人たちが、音色の美しさを競い合う。大会当日の演奏はライブ配信でもお楽しみいただけます。申し込みは大会当日まで専用サイト(http://t.asahi.com/en2021)で。 「少し音が低かった」「楽器が冷えているせいかも」。17日午後8時過ぎ、川崎市の中原市民館に、都代表の東京隆生吹奏楽団の男女8人が集まった。本番まであと2日。仕事終わりに楽器を持ち寄り、最後の微調整に励んでいた。本番に向けて練習する東京隆生吹奏楽団のメンバー=2022年3月17日、川崎市■東海大高輪台高の卒業生集う…この記事は有料会員記事です。残り991文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「佐賀県庁に再び喫煙スペースを」 県議会が請願を全会一致で採択

 佐賀県議会は18日、県庁から撤去された喫煙場所の再設置を求める請願を、5会派37議員(欠員1)の全会一致で採択した。改正健康増進法成立に伴い、県は2019年7月から県庁内の喫煙所を全て撤去し、全面禁煙としている。 請願は、県たばこ販売協同組…この記事は有料会員記事です。残り425文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

代々木の焼き肉店立てこもり、男に有罪判決 「絶望感じた」理由は

 東京・代々木の焼き肉店で1月に起きた立てこもり事件で、人質になった店長に対する監禁の罪に問われた無職荒木秋冬(あきと)被告(28)=住所不定=の判決公判が18日、東京地裁であった。 向井亜紀子裁判官は「路上生活を送る中で自暴自棄になって本件に及んだ」とし、懲役2年6カ月保護観察付き執行猶予4年(求刑・懲役2年6カ月)を言い渡した。 判決によると、荒木被告は1月8日午後9時ごろ、東京都渋谷区代々木1丁目の焼き肉店で、男性店長に「バクダンを起動した ケイサツにれんらくしろ さわぐな」と書いた紙を示したうえ、牛刀や爆弾の模造品を見せて脅し、翌9日午前0時過ぎまで監禁した。 判決では、事件に至る経緯を次のように認定した。 山口県に住んでいた荒木被告…この記事は有料会員記事です。残り569文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル