三重県が433人の感染を発表 前週比で減少 2人死亡

 三重県では12日、10歳未満~90代の433人が新型コロナウイルスに感染し、2人が死亡したと発表された。前週の同じ土曜日(5日=506人)より73人減少した。 亡くなった2人は、医療機関に入院していた80代男性と、死亡後の検査で感染が判明した20代(性別非公表)。ともに新型コロナが直接の死因ではないという。死者は計259人となった。 県内の感染者数は延べ4万7476人。直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者数は201・61人で前週の0・9倍だった。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

健やかな成長願う勇壮な絵柄 五月のぼり制作ピーク 佐賀・小城市

 男児の健やかな成長を願い、端午の節句で飾られる「五月のぼり」の制作がピークを迎えている。城島旗染工(佐賀県小城市牛津町)の工房では、長さ7・5メートル、幅85センチの木綿布がシワ無く張られ、職人がはけを手に武者や竜などの下絵にそって、鮮やかな赤や青、金色などを塗る作業に追われていた。 五月のぼりは、よろい姿の武者や竜を描いた勇壮なデザインが人気で、1旗を仕上げるのに2週間ほどかかるという。 城島守洋社長は、創業から継…この記事は有料会員記事です。残り165文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ウクライナから届いた作品、メール途絶え「心配」 福岡の国際彫刻展

 福岡県行橋市の実行委員会が作品を募集している国際公募彫刻展「ゆくはしビエンナーレ2023」に、ロシアの侵攻を受け戦禍に見舞われているウクライナ第2の都市ハリコフ在住の彫刻家フォロディミール・コチュマルさん(51)から応募作品が届いた。現地の悲惨な状況などもメールで伝えてきたが、今は通じなくなっているという。 彫刻展は17年から隔年で開催されており、今回が4回目。大賞賞金は等身大像の制作費なども含めて1千万円。世界の彫刻家らに呼びかけて作品を募っており、今回のテーマは「公共空間に設置するにふさわしい知識・知性を具現化した歴史上の人物」。昨年12月から今年3月31日まで、頭部と50センチほどのマケット(縮小模型)をDVDなどのディスクに入れた写真や動画で提出してもらう。 実行委事務局によると、コチュマルさんから2月23日に、エントリーシートとディスクを郵便で送ったとのメールが届いた。3月1日になっても届かないため、事務局側が「ロシアの侵攻で心配しています」とメールすると、翌日メールに映像を添付して送ると返信があった。 画質などの点からディスクで…この記事は有料会員記事です。残り540文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

猫の命の尊さ考えて 「猫の日」に浅田美代子さんらで記者イベント

 長く続く猫ブームの影響で、猫への関心がこれまでになく高まっています。かわいさに注目が集まる一方で、殺処分される子猫が多かったり、遺伝性疾患を持って生まれてくる純血種の猫が人気だったり、猫を巡る様々な課題も顕在化しています。「ニャン・ニャン・ニャン」と読めることから「猫の日」とされる2月22日、朝日新聞社ではオンラインで、記者イベント「『猫の日』に考える 日本の猫たちのこと」(協賛・花王)を開きました。長く動物愛護活動に携わっている俳優の浅田美代子さん、保護猫カフェ「ねこかつ」代表の梅田達也さん、文化くらし報道部の太田匡彦記者が語り合いました。内容の一部を紹介します。司会は「sippo」の磯崎こず恵編集長が務めました。コロナ禍で増える飼育数 日本国内の猫の推計飼育数は2014年に842万5千匹となり、犬(820万匹)を逆転(ペットフード協会調べ)。コロナ禍で猫に癒やしを求める人が増えたことで、新たに飼われるようになった猫は20年が46万匹、21年が48万9千匹と、例年に比べて10万匹ほど多い水準になった。犬に比べて増加傾向は顕著で、21年時点の推計飼育数は犬710万6千匹に対して猫894万6千匹と差を広げている。こうした猫ブームに浅田さんは「子猫のほうが多く展示されているペットショップも出てきていて、『猫は犬より世話が楽』などと宣伝しているところもある。でも、コロナ禍で新たに飼われた猫で、もう捨てられてしまっている子がたくさんいる」と警鐘を鳴らす。 20年度時点で、全国の自治体における殺処分数は減少傾向のままだが、離乳前の子猫の殺処分数は思うように減っていない。殺処分された犬猫のうち5割を子猫が占める状況が続いている。猫の保護活動に日々あたる梅田さんは「殺処分数は減ってきているが、行政に収容される前に動物愛護団体が保護するような事例は増えており、状況が改善していると一概には言えない。離乳前の乳飲み子は数時間おきの授乳が必要だが、自治体職員の手が足りず、多くの自治体で即日殺処分になっている。『かわいそうな子』は減っていないので、そのために多くの団体がTNR活動などに取り組んでいる」と話す。記事末尾に記者イベント動画記事の末尾で、2月22日にあった記者イベント「『猫の日』に考える 日本の猫たちのこと」の様子を動画でお伝えします。 TNR活動とは野良猫を捕獲(Trap)して不妊・去勢手術(Neuter)をし、元の場所に戻す(Return)取り組み。野良猫を地域で見守る地域猫活動の一環として行われている。殺処分される「不幸な命」が新たに生まれないようにし、野良猫たちには一代限りの生をまっとうしてもらおうという狙いがあるという。 こうしたなかで、純血種の猫…この記事は有料会員記事です。残り2469文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

あの日水門へ向かった仲間 救えなかったからこそ、消防団員の言葉

 静かな海辺の集落に消防車のサイレンが鳴り響く。 今年1月16日未明、岩手県沿岸の田野畑村。トンガの海底火山の噴火に伴って、県内には津波警報が出された。東日本大震災以来、初めてだった。 警報を受け、消防団員の佐々木升(のぼる)さん(51)は住民に避難を訴えて回っていた。真っ暗な海を見ると、どうしても11年前の記憶がよみがえってくる。 あの日、職場の農協のロッカ…この記事は有料会員記事です。残り2089文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

陶磁器の里の宮殿は、コスプレイヤーの聖地だった 佐賀・有田

有料会員記事文・伊藤隆太郎、写真・藤脇正真2022年3月12日 17時00分 大空へと突き出した荘厳な威容の宮殿の屋根に、天使の彫像。その視線の先からは、楽しげな歓声が聞こえてきた。 まるで300年前の欧州へ舞い降りたような錯覚へ導かれる荘厳なバロック様式の建築だ。でも、ここは佐賀県有田町。世界の陶磁器文化を伝えるテーマパーク「有田ポーセリンパーク」の一角だ。 再現されているのは、ドイツ・ドレスデンの「ツヴィンガー宮殿」。東洋陶磁器のコレクターだったアウグスト王によって18世紀前半に建てられた。建物内は陶磁器ギャラリーになっているほか、婚礼披露宴などに使えるサロンも備える。後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や、会員登録すると応募できるプレゼントもあります。今回は有田焼のグッズです。 宮殿の前には庭園が広がり…この記事は有料会員記事です。残り1031文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

凍結防止剤に火 女性2人が目撃、協力して追う 器物損壊容疑で逮捕

 市道に置かれた凍結防止剤に火をつけて壊したとして、福岡県警は12日、福岡県筑紫野市原、介護施設職員稲永慎一容疑者(50)を器物損壊の疑いで逮捕し、発表した。「仕事でむしゃくしゃしていた」と容疑を認めている。 発表によると、稲永容疑者は3月11日午後10時15分ごろ、同市原の市道で市が置いた凍結防止剤の袋に火をつけ、焦がした疑いがある。 筑紫野署によると、燃えている凍結防止剤のそばに立つ男を女性2人が目撃。消火すると思いきや、立ち去ったため不審に思い、2人で協力して追いかけたという。 付近は住宅地で細い道もあり…この記事は有料会員記事です。残り140文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

内村航平さんに「ありがとう」ゆかりの北九州市と諫早市が感謝の動画

 12日に現役を引退した体操の内村航平さんに感謝の気持ちを伝えようと、生まれ故郷の北九州市と幼少期以降を過ごした長崎県諫早市が動画をつくった。内村さんのために何かできないか、両市で考えたという。 「内村航平選手へ」で始まる約90秒の動画には両市長のほか、諫早市の母校の児童・生徒、北九州市で昨年行われた世界選手権にボランティアなどでかかわったり、オンラインで内村選手と交流したりした北九州市民ら総勢100人超が出演している。 動画には「ありがとう」「誇り」「お疲れ様」といった言葉が並ぶ。12日の東京体育館での引退試合や両市内の各所で流すほか、北九州市国際スポーツ公式YouTubeなどで配信する。 昨年の世界選手権の鉄棒決勝…この記事は有料会員記事です。残り189文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

夢中になったロボット、原発で知った現実 廃炉に挑むと決めた自分

 家庭用ゲーム機のコントローラーでスティック状のレバーを前に倒すと、長方形の小型ロボットが音を立てて前に進む。15センチの段差を乗り越えると、周りから「おお」と声があがった。 今年1月、福島工業高等専門学校(福島県いわき市)の多目的演習室。固唾をのんで見守っていた武田匠さん(20)は「無事に動いてくれた。よかった」と胸をなで下ろした。 武田さんら学生3人が開発した「廃炉ロボ」だ。東京電力福島第一原発の廃炉作業では、溶け落ちた燃料をどう取り出すかが課題だが、放射線量が高すぎて人は近づけない。代わりにロボットを向かわせ、カメラで撮影して調べる。 その原発が津波に見舞われて水素爆発を起こした11年前、武田さんは県の内陸に住む小学3年生だった。 公園の砂場にブルーシートがかけられ、配られた線量計を首からさげて登校した。原発近くの地域から避難した子が転校してきた。中学の理科の教師だった父は難しそうな本を読み込み、家の外壁の放射線量を測って「大丈夫だ」とつぶやいた。時間がたつと震災を意識することは少なくなったという武田さん。廃炉も「遠い世界」でしたが、東電福島第一原発を視察し、ある自分に気づきました。 「大変なことが起きた」と思…この記事は有料会員記事です。残り1266文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「女子はかわいく」ネットで意識すり込み モバイルプリンスさん

 お笑い芸人と携帯電話ショップ勤務の経験を生かし、スマートフォンアドバイザーとしてネットの使い方について発信しています。 子どもたちに伝えていると、大量のネット情報に日々接するうち、無意識にネット上の価値観をすり込まれていると感じることがあります。 ジェンダーに関することも、そのひとつです。「かわいく」SNSで圧力 例えばルッキズム(外見至上主義)。SNSではかわいい人が発信力を持ちやすい。しかもフォロワー数やコメントで、人気の差は可視化されます。 女性が意見を表明すれば、内容と関係なく「ブス」などと容姿をあげつらう反応が来ることもある。 女子はかわいくあれ、という「性差への偏見」が、ネットではむき出しでやりとりされる。10代の女性は、特にこうした影響を受けやすい。自分に対してではなくても、日々それを目にすれば圧力を感じ、リアルな価値観としてとりこんでしまいます。 私が教えたいのはネットの「…この記事は有料会員記事です。残り1262文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Think Gender男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[記事一覧へ]Source : 社会 - 朝日新聞デジタル