目やにだらけの「よねさん」、すっかりきれいに 区が猫の保護後押し

 22日は猫の日。飼い主のいない猫をにゃんとかしようと、東京都中央区は新年度、猫の保護シェルターを運営するボランティア活動の支援に力を入れる。家賃やワクチン代の補助など予算案に計約900万円を盛り込んだ。譲渡会で新たな飼い主につなぐ取り組みも後押しする考えだ。 中央区の出張所で20日にあった譲渡会。会議室に並んだ11のケージには、性別や年齢、「甘えん坊で遊び好き」などの特長が書かれたカードがついている。訪れた人は中をのぞきこみ、「かわいい」「おとなしいね」と話していた。 この日は16匹が参加。うち「よねさん」は推定10歳以上。昨年11月に保護した時はガリガリで、目やにだらけだった。手厚い看護で今はすっかりきれいに。60代男性が里親に名乗り出て、ボランティアスタッフは「うれしくて涙が出そう」と喜んでいた。 区内では現在、こうしたボラ…この記事は有料会員記事です。残り906文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

北朝鮮を43回訪れた写真家 「NG場所」の撮影、許された理由は

 隣国でありながら国交がなく「近くて遠い国」とも言われる朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を43回訪れたフォトジャーナリスト、伊藤孝司さん(70)の写真展「平壌の人びと」が、大阪市生野区の旧辻本写真館で開かれている。広角レンズを使って至近距離から人びとの表情をとらえた写真など、ふだんあまり目にすることのない約100点が展示される。27日まで。 三重県在住の伊藤さんが初めて北朝鮮を訪問したのは1992年。その後は大水害や食糧難と重なり取材許可が下りなかったが、98年からコロナ禍前の2019年10月までほぼ毎年2、3回訪問してきた。この間、北朝鮮は社会主義を掲げつつも金一族の3代が権力を継ぎ、核兵器開発や日本人拉致事件の発覚などで国際的な孤立が深まった。 展示されるのは、首都平壌の地下鉄車内で娘をひざの上にのせてほほえむ母や、食堂に併設されたテイクアウトコーナーで調理するせわしげな店員、ビール祭りに集まった若者ら、「日常」にカメラを向けた写真だ。その多くは広角レンズを使い、被写体の1メートル以内に近づいて撮影した。「遠近感を強調することで、人物がおかれている状況を際立たせられる」という伊藤さんのこだわりの撮影方法だという。 「昔はお年寄りにレンズを向けてものすごく怒られたが、最近はスマホの普及で写真を撮られることが当たり前になったせいか、拒否反応はほとんどなくなった」と伊藤さんは語る。肖像画の描き直し、港湾にひしめく木造船…「NG」の写真も 情報統制が厳しい北朝鮮では…この記事は有料会員記事です。残り653文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

旧優生保護法をめぐる訴訟 原告側が逆転勝訴 大阪高裁判決

米田優人2022年2月22日 15時56分 旧優生保護法(1948~96年、旧法)の下で不妊手術を強いられたとして、近畿地方に住む3人が、国に計5500万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が22日、大阪高裁であった。太田晃詳(てるよし)裁判長は、請求を棄却した一審・大阪地裁判決を変更し、国に賠償を命じた。一連の訴訟で、初めて国の賠償責任を認めた。 旧法をめぐる同種訴訟で6件の地裁判決が出ているが、高裁判決は初めて。地裁判決は、いずれも手術から20年の除斥期間が過ぎ、損害賠償を求める権利が消えたとして原告側の請求を退けた。ただ、4件は旧法を憲法違反とみなし、神戸地裁判決は、国会の「立法不作為」も認めた。初の高裁判断が注目されていた。 一審判決などによると、大阪訴訟の原告は、知的障害がある70代女性と、聴覚障害がある70代女性と80代男性の夫婦。知的障害がある女性は日本脳炎の後遺症で障害が残り、1965年ごろ、理由を告げられずに不妊手術を受けた。聴覚障害がある女性は生まれつき耳が聞こえず、74年に同意なく不妊手術を受けた。 控訴審の主な争点は、除斥期間を適用するかや、適用する場合には、いつを起算点にするかだった。 原告側は、除斥期間の適用は「著しく正義、公平に反する」と主張。適用するとしても、手術の実態調査が必要だと国会で言及された2004年を起算点とすべきで、20年たっていないため、損害賠償を求める権利は消えていないとした。 これに対し、国側は、除斥期間の起算点は、不妊手術を受けた時点だと反論。原告らが手術を受けてから20年以上たっており、損害賠償を求める権利は消えているとし、原告側の控訴を棄却するよう求めていた。(米田優人)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

No substantial progress seen in latest MLB labor talks

A five-hour negotiating session Monday between Major League Baseball and the Major League Baseball Players…

警察が個人情報提供は「違法」 岐阜地裁判決「意図的で悪質」

 岐阜県大垣市での風力発電施設建設をめぐり、県警大垣署に個人情報を収集され、事業者に提供されたのは違法として、住民4人が国家賠償などを求めた訴訟の判決が21日、岐阜地裁であった。鳥居俊一裁判長は「プライバシー情報を積極的かつ意図的、継続的に提供した態様は悪質といわざるを得ない」と述べ、原告全員に計220万円を支払うよう県に命じた。 原告側によると、警察が通常業務で個人情報を第三者に提供した行為を違法とした判決は初めて。県警は「真摯(しんし)に受け止める。判決内容を検討した上で今後の対応を決める」とコメントした。 判決によると、2013年8月~14年6月、大垣署警備課の警察官3人が4回、大垣市で風力発電施設を計画していた中部電力子会社「シーテック」の社員と署で情報交換。風力発電の勉強会を開くなどしていた原告らの氏名や学歴、市民運動歴、病歴などを伝え、同社が議事録を作成した。 判決は、大垣署が提供した原…この記事は有料会員記事です。残り888文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「正論吐けば孤立出産や事件に」 内密出産の院長が訴える現実的選択

 国内初の「内密出産」に踏み切るまでに、何があったのか。慈恵病院(熊本市)の蓮田健院長(55)は20日の朝日新聞のインタビューで、手探りを続けた日々を振り返った。「ハッピーエンドではない。赤ちゃんもお母さんもこれから、抱えていかないといけないものがある人生を歩んでいく」。無事に生まれた赤ちゃんの健やかな成長を願い、社会に向けては、内密出産の必要性について理解も求めた。 ――女性から病院にメールで相談があったのは、昨年11月中旬でした。当時の様子を聞かせて下さい。 すぐに相談員から報告があったが、詳しいことはよく覚えていません。内密出産になるかもしれない相談についての報告は、時々あることです。話を聞いていくうちに本人が匿名性を重視しないことがわかれば、地元の行政につなぎます。 大事なキーワードは「知られたくない」「自分では育てられない」「行政に相談したくない」。既存の社会システムやセーフティーネットではこぼれ落ちてしまいそうな状況にある時は、迎えに行ってでも、と考えます。【連載】「この子を守るために 内密出産が問うもの」熊本市の慈恵病院は2月4日、匿名を希望して出産した女性の赤ちゃんについて、国内初の「内密出産」の手続きに入る考えを明らかにしました。予期せぬ妊娠をし、やむなく孤立したまま出産に至る女性や子の命を守るにはなにが必要なのか、考えます。 ――内密出産になるかもしれないと思ったのはいつですか。 ならないだろうという自信はあったんですよ。それまで、内密出産を希望する女性を数人保護してきて、やっぱり赤ちゃんと離れる直前になると離れがたいものがあって気持ちが変わるということを、学習したつもりでした。だから今回も、女性が退院するころまでには、翻意するんじゃないかなと思っていました。 だけど、女性と毎日やりとり…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

白菜は安値、ジャガイモは高値 割れた明暗に農家が伝えたいことは

 時々で価格が大きく変動する野菜。今冬は白菜やネギなど冬野菜を中心に安値となった一方、ジャガイモやタマネギは全国的に高値が続き明暗が分かれた。背景には生育期の天候や新型コロナの影響があるとされ、生産者たちは価格の行方に気をもんでいる。 農林水産省が公表している全国8市場(札幌、仙台、東京、名古屋、金沢、大阪、広島、福岡)の主な野菜の卸売価格をみると、1月中旬は全品目の73%が平年より安く、平年並みは10%、高いのは17%だった。 東京都中央卸売市場では今月19日時点で、ニンジンと冬野菜の代表格である白菜が最も安く、ともに平年の68%。ほかにキャベツ(80%)、ネギ(92%)なども安かった。コロナ禍で外食需要の鈍さが続く一方、昨秋以降、台風などによる目立った被害がなく「全国的に豊作だったことが、この冬の安さの主な要因」(農水省の担当者)だという。 「豊作でも、かけた手間は変わらない。市場で評価されないのは悲しいです」。今も安値が続く白菜の産地・茨城県結城市の農家大木英俊さん(53)はため息をつく。 大木さんは約6ヘクタールの畑で白菜を作っている。去年は9~10月に一時冷え込みが強まったものの、その後は穏やかな天候が続いた。例年、出荷できるサイズに育つのは収穫量の約7割。今季は9割ほどがその大きさになった。豊作は昨季に続いてのことだという。 この時期、白菜は居酒屋での鍋料理で大量消費されるが、オミクロン株の大流行でその需要は今冬もない。一方、大木さんが納品する「JA北つくば」では、日々の出荷量が平年の15%増し。スーパーとの直接契約などで価格の下支えを目指すが、全体のカバーにはほど遠い。大木さんの年収は3割減で、設備投資の先送りなどやりくりが続く。「コロナ禍が収まっても、大勢で鍋を囲む会食の需要が以前のように戻るのかは分からない。この状況が続けば、他の作物への転作も考えることになるかもしれない」 対照的に、高値が続くのがジャガイモとタマネギだ。1月中旬は主な8市場全てで平年より高く、東京都中央卸売市場では今月19日時点で、ジャガイモは平年比166%、タマネギは同174%。農水省の予測では、高値は今後も続く見通しだ。 高値の背景にはジャガイモと…この記事は有料会員記事です。残り348文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

大間まぐろの血合いをドッグフードに 250グラム1万円、買うのは

 青森県大間町で水揚げされるクロマグロは、その質の高さから全国的な知名度を誇る。商標登録までされている「大間まぐろ」の血合いを原材料にしたドッグフードを、町内の水産加工会社が開発した。首都圏の一部のペットショップで販売されているが、その値段は何と250グラムで1万円――。 超高級ドッグフードを開発したのは従業員7人の熊谷商事。大間まぐろの血合いは産業廃棄物として処分されてしまうことが多い。何とか活用したいと感じていた社長の熊谷恵太郎さん(47)が長さ15センチ前後の燻製(くんせい)にし、動物用に売り出すことを思いついた。 30キロ分の血合いを数日間かけて燻製(くんせい)にすると、重さはわずか5~6キロになってしまう。しかも、油の多い部分は燻製にしにくく、腐りやすいため使えない。そもそもクロマグロは国際的に漁獲量が決められており、とりわけ大間まぐろは血合いでさえ簡単には手に入らない。熊谷さんは「ドッグフードの生産は月に50キロ程度が限界。もうけは少ないが、大間まぐろの新たな使い道になればと思う」と話す。 販路の拡大は、熊谷さんの知…この記事は有料会員記事です。残り655文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

サン度目の登場 帰ってきたあの男 カムカムエヴリバディ

 おかえり、と言っていいのかしら。岡山編をかき回した風雲児が、久々にふらりと姿を現した。あんなことがあったのに。 2月22日のカムカムエヴリバディには、算太(濱田岳)が突然登場した。安子(上白石萌音)の兄で、るい(深津絵里)の伯父。戦争から帰った2度目の登場時には、安子の貯金を預かったまま行方知れずに。この日、条映太秦映画村でひなた(川栄李奈)と初対面した。ただし、正体不明、謎の振付師のおっちゃんとして。次回の放送には、岡山編と縁の深いあの一家も登場。記事後半で紹介します。 高校を卒業したひなたは、映…この記事は有料会員記事です。残り1010文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

西東京市のマンションで火災、2人死亡 三鷹市でも火災、1人死亡

 22日午前5時40分ごろ、東京都西東京市田無町2丁目の8階建てマンションから出火し、7階の一室のうち約30平方メートルが燃えた。東京消防庁と警視庁田無署によると、この部屋から3人が見つかり、このうち2人は現場で死亡が確認された。もう1人は病院に搬送されたが、容体はわかっていない。別の部屋に住む3人も煙を吸うなどして軽傷を負った。 田無署などによると、火元とみられる部屋には複数の高齢者が住んでいた可能性が高い。署などが3人の身元を調べている。現場は西武新宿線田無駅から北東に約350メートルの住宅街。 一方、三鷹市深大寺1丁目の…この記事は有料会員記事です。残り91文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル