数Ⅰ・Aなど7科目で過去最低に 共通テスト本試験の平均点

 大学入試センターは7日、大学入学共通テストの実施結果を発表した。本試験(1月15、16日)の平均点は数学Ⅰ・Aや生物など7科目で、前身の大学入試センター試験も含め、過去最低となった。 センターによると、今年の共通テストには53万367人が出願し、全日程で計48万8384人が受験した。受験率は92・08%で、最低だった昨年より1・63ポイント増えた。新型コロナウイルスへの感染や濃厚接触による465人を含む1660人が本試験を受けられずに追試験(1月29、30日)の受験を認められたが、306人は何らかの理由で追試験を受験しなかった。 本試験の平均点は、数学Ⅰ・A(37・96点)と生物(48・81点)のほか、日本史B(52・81点)、数学Ⅰ(21・89点)、生物基礎(23・90点)、化学(47・63点)、フランス語(113・74点)で過去最低となった。国公立大志望者に多い7科目受験は全体の56・0%で昨年比0・4ポイント減、私立大志望者に多い3科目受験は21・3%で同0・5ポイント増だった。 今年の共通テストでは、世界史Bの問題が試験中に流出したとされる事案も起きた。センターは「事実関係を確認中」としている。(三浦淳)大学入学共通テスト本試験(1月15、16日)の平均点※教科名のあとのかっこ内は配点、平均点の後のかっこ内は昨年の平均点。★は過去最低、☆は過去最高【国語(200点)】●国語       110・26(117・51)【地理歴史(100点)】●世界史A     48・10(46・14)●世界史B     65・83(63・49)●日本史A     40・97(49・57)●日本史B    ★52・81(64・26)●地理A      51・62(59・98)●地理B      58・99(60・06)【公民(100点)】●現代社会     60・84(58・40)●倫理       63・29(71・96)●政治・経済    56・77(57・03)●倫理、政治・経済 69・73(69・26)【数学①(100点)】●数学Ⅰ     ★21・89(39・11)●数学Ⅰ・数学A ★37・96(57・68)【数学②(100点)】●数学Ⅱ      34・41(39・51)●数学Ⅱ・数学B  43・06(59・93)●簿記・会計    51・83(49・90)●情報関係基礎   57・61(61・19)【理科①(50点)】●物理基礎     30・40(37・55)●化学基礎     27・73(24・65)●生物基礎    ★23・90(29・17)●地学基礎    ☆35・47(33・52)【理科②(100点)】●物理       60・72(62・36)●化学      ★47・63(57・59)●生物      ★48・81(72・64)●地学       52・72(46・65)【外国語(100点)】●英語リーディング 61・80(58・80)●英語リスニング  59・45(56・16)【外国語(200点)】●ドイツ語     124・26(119・25)●フランス語   ★113・74(129・68)●中国語      164・79(160・34)●韓国語      144・67(144・87)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「こち亀記念館」を建設へ 漫画の舞台・葛飾区亀有に

抜井規泰2022年2月7日 19時49分 漫画家秋本治さんの人気作「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(こち亀)の舞台となった亀有地区を盛り上げようと、東京都葛飾区は「こち亀」の世界を紹介する観光施設の建設を決めた。新年度予算案に基本設計費として8900万円を計上した。2024年度の開館をめざす。「寅さん記念館」に続く、ファンの聖地に 葛飾区では1997年、映画「男はつらいよ」の舞台となった柴又に「寅さん記念館」をオープン。山田洋次監督の全面協力で、映画で使われただんご屋「くるまや」の撮影セットを移築するなどし、ファンの聖地となっている。 こち亀でも、主人公の両津勘吉や中川、麗子らの銅像がJR亀有駅など各所に建てられたり、キャラクターマンホールが設置されたりし、ファンの人気スポットとなっている。 「寅さん記念館のような聖地を、こち亀でも」というファンの声も多く、「マンホールも見に来ていただけるのだから」(青木克徳区長)と、観光施設の建設を決めた。場所は「亀有」という地名にこだわった。JR亀有駅から歩いて数分にある約193平方メートルの土地(同区亀有3丁目)を賃借する予定という。 展示内容は未定だが、青木区長は「秋本先生にも相談し、作品の世界に入り込めるような施設にしたい」と意気込む。原画の展示なども検討している。(抜井規泰)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

南海トラフ地震への影響「小さい」 日向灘の地震で気象庁評価検討会

吉沢英将2022年2月7日 19時52分 気象庁は7日、南海トラフ地震評価検討会の定例会合を開き、先月22日に発生した日向灘を震源とする地震について、南海トラフ巨大地震が発生する可能性を直接高めるものではないとの見解を示した。平田直会長は会見で「地震の規模が小さく、プレートの境界への影響は小さいと考えられる」と述べた。 地震は1月22日午前1時すぎに発生し、大分市や宮崎県延岡市などで最大震度5強を記録した。地震の規模を示すマグニチュード(M)は6・6で、震源は南海トラフ地震の想定震源域内だった。同庁では震源域やその周辺でM6・8以上の地震が発生した場合、臨時の評価検討会を開いて巨大地震との関連を調べることにしている。(吉沢英将)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

広島県議が辞職 河井元法相事件の「起訴相当」議決後で3人目

2022年2月7日 15時45分 2019年の参院選をめぐる買収事件で、河井克行元法相=実刑確定=から現金を受け取った高山博州(ひろくに)・広島県議(68)が7日、辞職願を議長に提出し、許可された。 高山氏は自民党所属の当選6回で、副議長などを歴任した。19年4月に河井氏から現金30万円を受け取った。公職選挙法違反(被買収)の罪で不起訴になったが、東京第六検察審査会が「起訴相当」と議決していた。 1月28日の検察審査会の議決公表後、広島、呉両市議各1人が辞職しており、県議の辞職は高山氏が初めて。県議では計10人が「起訴相当」とされており、複数の関係者によると、高山氏以外にも、自民所属の数人が辞職する方向で検討を進めているという。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

一票の格差「違憲状態」 札幌高裁判決 「格差大幅に拡大」と指摘

平岡春人2022年2月7日 15時56分 昨年10月の衆院選で「一票の格差」が最大2・08倍だったのは投票価値の平等を定めた憲法に反するとして、弁護士グループが北海道選挙管理委員会に道内の12選挙区の選挙無効(やり直し)を求めた訴訟の判決が7日、札幌高裁であった。長谷川恭弘裁判長は「格差が大幅に拡大した合理性を認めるにたる証拠がない」として「違憲状態」と判断した。選挙無効の請求は棄却した。原告側は上告する方針。 弁護士グループが289小選挙区すべての選挙区で選挙無効を求めて全国14高裁・支部に提訴した一連の訴訟で、判決は今回で4件目。これで「違憲状態」が3件、「合憲」が1件となった。判決が出そろった後、最高裁が統一判断を示す見通しだ。 一票の格差をめぐっては、最高裁大法廷が2009年以降の衆院選について、3回連続で「違憲状態」と認定。国会は16年、都道府県の人口比をもとにした「アダムズ方式」の導入を決め、経過措置として小選挙区の定数を「0増6減」とした。ただ昨秋の衆院選ではアダムズ方式の導入が間に合わず、議員1人あたりの有権者数が最少の鳥取1区と最多の東京13区では、2・08倍の格差が生じていた。 一方、昨秋の衆院選と同じ選挙区割りで行われた17年の衆院選の最大格差は1・98倍で、18年の最高裁判決は「合憲」としていた。 札幌訴訟の原告側は、鳥取1区と北海道内最多の道3区(札幌市白石区など)の間で一票の格差が2・04倍で、投票価値の平等に反し「違憲」だと主張。一方、被告側は、アダムズ方式が導入されれば「格差は早晩、解消される。違憲状態ではない」と反論していた。 2月1日の高松高裁判決と3日の大阪高裁判決は、いずれも「違憲状態」と判断。2日の東京高裁判決は、アダムズ方式の導入を決めた国会の取り組みを踏まえ、「格差が2倍を大きく超えないように是正が図られた」とみなして「合憲」とし、判断が分かれていた。(平岡春人)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

退役したボーイング737-500に会えるツアー ANAが販売

 全日空(ANA)は、2018年に退役したボーイング737―500を使い、羽田空港の格納庫での撮影ツアーと、操縦席の見学などができる航空教室を販売した。 3月5日に行われる60人限定の撮影ツアー(1人税込み1万5800円)は発売から1日で完売した。同6日にある、子ども(6~12歳)と大人の計56組限定(ペアで同3万5千円)は2月7日午前の時点でまだ空きがあるという。 この機体は、エンジンカバー…この記事は有料会員記事です。残り245文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

福岡県嘉麻市で住宅火災、4人の遺体みつかる

2022年2月7日 12時30分 7日午前6時50分ごろ、福岡県嘉麻市下臼井の木造2階建て住宅で、この家に住む女性から「家が燃えている」と110番通報があった。約1時間後に火はほぼ消し止められた。福岡県警嘉麻署と消防によると、住宅は全焼し、焼け跡から成人3人と子ども1人とみられる計4人の遺体が発見された。出火当時、家の中には家族6人がいたとみられ、このうち3歳の子どもを含む4人の安否が不明という。 署によると、火災があったのは、会社員の坂本憲介さん(69)宅。出火当時は、坂本さんと妻(66)、長女(45)、四女(28)の住人4人に加えて帰省中だった同市内に住む長男(24)と、この長男の息子(3)が在宅していたとみられるという。 6人のうち、坂本さんは重傷を負って搬送され、長女は避難して無事だった。署は、見つかった遺体は残る4人の家族とみて調べている。 近所の男性(72)は、午前7時前に「ドーン」という爆発音を聞いた。火の手があがり「助けに入れる状況ではなかった。とても心配だ」。坂本さん宅の隣に住む男性(63)は、坂本さん一家のひとりが小学校時代に、バレーボールを教えていた。「早く安否が分かってほしい」と話した。 現場はJR桂川駅から東に約4キロの住宅街。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

元TBS記者が上告 伊藤詩織氏の性被害認めた高裁判決に不服

村上友里2022年2月7日 12時31分 ジャーナリストの伊藤詩織氏に対し、元TBS記者の山口敬之氏が「同意なく性行為に及んだ」として山口氏に約332万円の損害賠償を命じた東京高裁判決について、山口氏は7日、判決を不服として最高裁に上告した。上告期限は8日。 1月の高裁判決は一審・東京地裁判決に続き、性行為に同意があったとした山口氏の訴えは「信用できない」と退けた。そのうえで、ホテルに着いた時点で伊藤氏は飲酒による強度の酩酊(めいてい)状況だったとし、「意識を失っているなかで同意なく性行為を始めた」と結論付けた。 ただ山口氏が名誉を傷つけられたとして伊藤氏に損害賠償を求めた反訴について、高裁判決は、伊藤氏が著書などで「(山口氏が)デートレイプドラッグを使った」と表現した部分を「真実と信じる相当の理由もなく、名誉毀損(きそん)にあたる」と認定。伊藤氏に55万円の損害賠償を命じた。 伊藤氏は4日、山口氏への名誉毀損が認められた部分を不服とし上告している。(村上友里)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

【写真まとめ】雪に覆われた札幌市 列車全運休、交通大混乱

2022年2月7日 13時30分 6日に過去最多の降雪を記録した札幌市。8年ぶりに積雪1メートル超となってJR札幌駅の線路は雪に埋まり、7日の札幌発着の列車は全て運休。道路は大渋滞となるなど、北海道最大の都市は大混乱に見舞われた。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

大阪・豊中の集合住宅で火災 1人と連絡取れず

2022年2月7日 9時05分 7日午前5時ごろ、大阪府豊中市原田元町2丁目で、「集合住宅から炎が見える」と、近隣住民から119番通報があった。 府警豊中署や豊中市・池田市消防指令センターによると、木造2階建ての集合住宅延べ207平方メートルが全焼し、2階に住む60~70代とみられる男性1人と連絡が取れていないという。 この集合住宅には3世帯3人が住んでおり、それぞれ一人暮らし。他の2人は避難して無事だったという。署は出火原因を調べている。 現場は阪急曽根駅から西へ約600メートルの住宅街。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル