山内俊夫元参院議員を逮捕 経営関与の会社から1億円を着服した疑い

 経営に関与していた会社の資金約1億円を着服したとして、警視庁は元参院議員の山内俊夫容疑者(74)=東京都港区=を業務上横領容疑で逮捕し、28日発表した。認否は明らかにしていない。口座から引き出された資金は他にもあり、同庁は被害は約2億3千万円に上るとみている。 捜査2課によると、逮捕容疑は2019年3月、経営に関与していた羽田空港格納庫合同会社(東京都渋谷区)の資金を着服したというもの。 合同会社は羽田空港の格納庫を売買する目的で18年4月に発足した。山内容疑者が役員を務めていた一般社団法人が同社の代表社員となっている。山内容疑者が横領したとされるのは社団法人の口座で管理していた合同会社の資金で、京都市と香川県東かがわ市の土地を私的に購入した際の支払いに充てた可能性が高いという。 横領したとされる時期、社団…この記事は会員記事です。残り221文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「つり革」握ってお出かけを 親の手ふさがっていてもOKな新グッズ

堀之内健史2021年11月28日 19時30分 親子が離れずにお出かけできるように、ベルトなどを製造する森製紐(せいちゅう)(大阪市)が、つり革を模したグッズを発売した。親のベルトなどに引っかけて使う。 電車のつり革と同じリングを使った「おでかけGo!Go!」。子どもにリングを握ってもらえば、親の両手がふさがっていても寄り添って外出できる。 電車のつり革は、多くの子どもたちにとっては背の高さが足りず、背伸びをしても手が届かない存在。このリングなら、積極的に握ってくれるかも。(堀之内健史)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

聖夜に向けてポインセチアの出荷最盛期

山本裕之2021年11月28日 21時30分 クリスマスの飾りとして人気がある観葉植物「ポインセチア」が、出荷の最盛期を迎えている。千葉県長柄(ながら)町の鉢花農園「オーク・リーフ」では、赤、ピンク、白と3色の花を栽培。11月上旬から、全国各地へ出荷している。 同社代表の藤田孝雄さん(69)によると、今年は天候に恵まれ順調に生育した。例年、10月から翌年の4月までは、農業用ビニールハウス内の気温を17度以上に維持して育てており、大型暖房機に約9千リットルの重油を使う。今年は、昨年、購入した重油を使用したため、原油高の影響はなかったが、来年のことを考えると、重油の値段が気がかりだという。 「新型コロナの影響で今年も大変な年でしたが、鮮やかな赤色の花を見て、楽しく年末のクリスマスを過ごして欲しい」と話す。問い合わせは同社(0120・924・468)。(山本裕之)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「それでもいい」と言ってくれる父に尊敬 マヂカルラブリー村上さん

(おやじのせなか)マヂカルラブリー・村上さん 両親ともに公務員で、お父さんは土木専門の愛知県職員として働いていました。小さいころ、「この橋つくるときに関わっていたよ」というような会話をした記憶があります。 家で料理をつくるのはお父さんでした。朝5時ごろに起きて、家族の朝ご飯とお弁当をつくっていました。お父さんがつくる愛知名物のどて煮は好きですね。番組で、相方の野田(クリスタルさん)を連れて実家に帰ったときも、いろいろ料理してもてなしてくれました。 勉強も、お父さんが面倒を見てくれていました。添削指導のテストの時間を計ってくれて、ミカンを割って、「これが2分の1だろ、これが3分の1だろ……」と分数を教えてくれたことを覚えています。 東京の大学に行き、国語教員になることや企業に就職することも考えていましたが、大学4年で留年するタイミングで「芸人やろうかな」と相談しました。留年は少し怒っていた気がしますが、芸人になることに関しては反対されませんでした。 ただ、芸人を続けていても何…この記事は有料会員記事です。残り643文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

体長1・1メートルのニシキヘビを茶畑で捕獲 ペットとして飼育か

2021年11月28日 22時23分 静岡県警磐田署は26日、同県磐田市東原の茶畑でニシキヘビ(体長1・1メートル)を捕獲したと発表した。褐色でまだら模様があり、毒はないという。25日に通行人が発見し、署に通報した。 ペットとして飼われていたヘビとみられ、署が持ち主を探している。問い合わせは同署会計課(0538・37・0110)。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

コブクロが大阪万博のテーマソング 「音楽の力で応えたい」

2021年11月28日 19時30分 2025年大阪・関西万博のテーマソングを人気デュオ「コブクロ」がつくることになった。大阪の路上から活動を始めたコブクロは、万博をPRするアンバサダーを務める。 大阪市北区の中之島公園で28日に開催された万博関連イベント「中之島ウィンターパーティー」で若宮健嗣万博担当相が発表した。出席したコブクロは「大きなチャンスで、音楽の力でお応えしたい。小さい子から大人まで口ずさめる歌ができればと思う」(小渕健太郎さん)と語った。この日は「大阪SOUL」など3曲を披露した。 イベントは大阪府・市などによる実行委員会が主催し、抽選で約4500人が参加した。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

復旧願った高校生「わくわく」 熊本豪雨で被災、通学の足一部戻る

 昨年7月の記録的豪雨で被災し、全線運休が続いていた第三セクター、くま川鉄道(本社・熊本県人吉市)が28日、一部区間で運行を再開した。人吉温泉(人吉市)―湯前(湯前町)間の全線24・8キロのうち、被害が比較的少なかった肥後西村(錦町)―湯前間18・9キロで、約1年5カ月ぶりに再開。沿線住民や学生たちが祝った。 運行再開区間のあさぎり駅(熊本県あさぎり町)近くにある県立南稜高の2年生、尾方優姫さん(16)もこの日を待ちわびた一人だ。「くま鉄」の復旧に少しでも力になりたいと、募金などをしてきた。 人吉市で暮らし、高校入学を機にくま川鉄道を利用するようになった。それまでバスや鉄道に乗る機会はほとんどなかった。眠って乗り過ごすのが心配で、座らずに車窓の景色を眺めるのが朝の習慣になった。 午前6時台の列車に乗って約30分。球磨川を渡るとき、幅が狭い橋が窓から見えないので、朝日に照らされてきらきら光る川に列車が浮いているように感じた。のどかな田園地帯や木立の中を走っていくのが好きだった。帰りは友達とおしゃべりしながら列車に揺られた。窓の外は真っ暗で、それも不思議でおもしろかった。 そんな日常は、入学から3カ…この記事は会員記事です。残り561文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

鬼束ちひろ容疑者を逮捕 救急車のドア蹴った疑い「パニックになり」

2021年11月28日 21時15分 救急車を蹴ったとして、警視庁が28日、自称シンガー・ソングライターの鬼束ちひろ容疑者(41)を器物損壊容疑で現行犯逮捕していたことが、同庁への取材でわかった。 渋谷署によると、鬼束容疑者は28日午後4時半ごろ、東京都渋谷区恵比寿西1丁目で、救急車の後部ドアを1回蹴って、へこませた疑いがある。救急車は、鬼束容疑者と一緒にいた友人女性が直前に体調を崩したため、通報を受けて恵比寿駅付近に駆けつけていたという。 鬼束容疑者は「通行人に嫌みを言われ、パニックになって蹴った」と話しているといい、署が詳しい経緯を調べている。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「知事のファン」県職員は過重労働で命を絶った 出勤止めた母の無念

 37歳の誕生日の翌日だった。神奈川県庁の総務局財政課の男性職員が、横浜市中区の県庁近くの公園内で自ら命を絶った。2016年11月14日のことだ。 その4日前、男性は産業医による過重労働面接を受けていた。県庁では時間外・休日労働時間が月80時間を超えた職員全員に、健康上のリスクが高まったとしてこの面接を受けさせている。男性は、9月の時間外労働時間が87時間を記録し、対象者になった。 当時、男性の母親は、面接にすがる思いだった。男性の死後、面接した医師が男性の所属長である財政課長宛てに書いた報告書などを手に入れた。男性の疲労の蓄積状況は、4段階評価で下から2番目の「軽」。就業は「普通勤務」が可能とし、労働時間の短縮は「特に指示なし」としていた。うつ状態などは「なし」で、男性への指導内容として「(休日出勤時は業務を)夜間までやらない」「(趣味のジョギングを)短時間でも良いからやろう」などと書かれていた。 母親は、今も無念な思いをぬぐえずにいる。「何か対応してくれると思っていたのに。診断の結果があまりに低い」保健師は「業務続けられるか疑問」 実際、面接に同席した保健師が作成した文書は印象が異なる。それによると、男性は面接で「(16年)10月中旬から睡眠薬を飲み始めた。中途覚醒(かくせい)あり。薬はあまり効いているように思えない。仕事の効率が落ちている」と告白。その様子を「落ち着かない感じ。産業医の話を聞くのもやや苦痛な(イライラした)表情。服用中の薬の名前や所属(する財政課)での配慮の内容などを聞かれても、曖昧(あいまい)な答えしか返ってこない」と記し、「話の内容が深まらないまま面接時間が40分を超過し、終了とした」「このままの状況で業務が継続できる状態かどうか疑問が残る」と懸念。11月16日に県庁でメンタルヘルスを担当する精神科医に相談し、男性にメールで「12月9日に精神科医との面談を設定した」と伝えたと記している。だが、すでに手遅れだった。 自死は19年4月、公務災害に認定された。認定の中で、男性は16年9月末ごろにうつ病を発症したとされた。男性が財政課に異動したのは同年4月。県庁で最も忙しい部署の一つで、母親によると、異動後の3~4カ月で休みがとれたのは2、3日。疲労からか7月には起床できないほどの背中の痛みを訴え、8月には出勤時にふらつくようになった。9月に入ると「周囲に迷惑をかけて申し訳ない」と自らを責めるようになり、出勤時には苦しそうに左胸をさすっていた。入院を勧めても「体が悪いわけではない」と聞かなかった。職場も気づいていた 9月22日、帰宅した男性が「自分に何かあったら職場に連絡してほしい」と電話番号を伝えてきた。顔はげっそりとやつれていた。母親は散々迷った末に翌日、昼休みの時間に財政課に連絡した。「午後に休みを取って帰るよう伝えてほしい。心配なことがある」と。母親から連絡を受けた職場も、男性の異変には気付いていました。それなのになぜ、自死を防げなかったのか。記事の後半では、「隠蔽」と批判される県の対応や、県のパワハラ調査の経緯などを詳報します。 財政課も8月ごろから、男性…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

宇宙はもう「持続不可能」か 下町でスペースデブリに挑むベンチャー

 「スペースデブリ」と呼ばれる宇宙ゴミの除去をビジネスにしようというベンチャー企業があります。世界的にも脚光を浴びつつある「アストロスケール」です。創業者兼CEOの岡田光信さん(48)は、どんな思いでこの難題に立ち向かおうとしているのでしょうか。記事の後半では、岡田さんへのインタビューの一問一答をお読みいただけます。岡田光信さん。スペースデブリ除去技術実証衛星「ELSA―d」の模型の前で=東京都墨田区 あの宇宙で、人工衛星が活躍している。天気予報、カーナビ、放送。私たちの生活に宇宙利用は欠かせない。 人類が活動するとゴミが出る。宇宙も例外ではない。そのゴミは、たとえばロケットや衛星の残骸だ。硬く、重さ数トンのものも。しかも動いている。1日に地球を16周、東京―大阪間を1分で行く猛スピードで。 米ソが宇宙開発競争を始めた1950年代以来、だれも宇宙ゴミを除去していない。だから、ゴミは増える一方だ。活動中の人工衛星がゴミと衝突する事故が起こり始めている。 世界初の掃除を始めます! そう決意し、40歳になってすぐ会社を創業した。この春打ち上げた人工衛星でゴミを除去する技術の実証実験をして、成果は順調。2022~23年には衛星の量産をスタート。24年、いよいよ掃除を始める。 高校1年の時、科学雑誌に出ていたNASAのスペースキャンプに参加した。青いつなぎ、片手に分厚いバインダー、もう片方の手にでっかいコーラ。そんなエンジニアがかっこよかった。 宇宙飛行士の毛利衛さんに会えた。メッセージを手書きしてくれた。 「宇宙は君達の活躍するところ」 宇宙にあこがれ、猛烈に勉強を始める。さらに地球環境に興味をもち、学食の割り箸を再利用できる竹箸にする運動をした。ちょうどバブル絶頂のころだった。大人たちがモノを浪費する姿に違和感をいだいた。 東大4年の冬、阪神大震災で神戸の実家を失い、親族を亡くす。仕送りがなくなって大学院での研究をあきらめ、大蔵省(現財務省)、経営コンサルタント、IT会社経営などと、仕事をかえた。いつも全力投球してきたが……、 〈自分は何したいんだ?〉 本棚をごそごそしたら、あの毛利さんのメッセージが出てきた。 〈情熱の起点は宇宙だった!〉 IT会社社長の肩書で、宇宙の学会に出向いた。宇宙ゴミをテーマにした分科会が熱く、活況だった。ドイツで専門の学会があると聞いて行った。宇宙ゴミは大問題だ、と口々に言っている。でも、だれも行動を起こしていないようだ。 はがゆくて学会を中座、文房具屋でアルファベットのブロックを買って会社の名を考えた。宇宙の開発と保護のバランスが大切だ、宇宙の天秤(てんびん)、アストロスケールだ。学会に戻って「宇宙ゴミ除去の会社をつくる」と周りに話した。酷評され、できない理由をたくさん言われた。闘志がわいた。 〈何もしなければ宇宙が、いや、地球が危ないんだ〉岡田光信さん(中央)。社員たちと下町に構えた会社の前で=東京都墨田区ここからは岡田さんのインタビューの一問一答です。宇宙ゴミの深刻さ、そしてこの問題の解決に意欲を燃やす岡田さんの思いを聞きます。インタビューの一問一答 ――「スペースデブリ」と呼ばれる宇宙ゴミを掃除しないでいると、どうなるのですか。 いつと予言することはできませんが、人類が宇宙を使えなくなる日が来ます。災害や津波の監視、金融もITも……。私たちの生活は、すでに宇宙に支えられています。使えなくなるということは、暮らしが宇宙利用を始める70年以上前に戻ることを意味します。 観測できる大きさ10センチ…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル