4団体が全日本、中学4校が東日本大会へ 東北吹奏楽コンクール

2021年9月5日 19時29分 第64回東北吹奏楽コンクール(東北吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)は5日、中学校小編成の部(25人以内)と大学の部、職場・一般の部が山形市のやまぎん県民ホールで行われた。 中学校小編成は青森県代表2校に加え岩手県と秋田県の代表各1校が出場を見合わせ、計8校が無観客の中でステージ演奏を披露。大学と職場・一般はステージには立たず、各6団体が事前提出した録画データで審査をした。 その結果、中学校小編成は東根市立一中(山形)、西郷村立西郷二中(福島)、いわき市立錦中(福島)、大仙市立仙北中(秋田)が東日本学校吹奏楽大会(10月9日、札幌市)の東北代表に推薦された。また、大学は東北福祉大(宮城)、職場・一般は八戸ウインドアンサンブル(青森)、名取交響吹奏楽団(宮城)、酒田吹奏楽団(山形)が、全日本吹奏楽コンクール(10月30、31日、高松市)の代表に選ばれた。 結果は次の通り(演奏順、◎は東北代表)。【中学校小編成】《金賞》◎東根市立一(山形)、石巻市立万石浦(宮城)、栗原市立若柳(宮城)、◎西郷村立西郷二(福島)、◎いわき市立錦(福島)、一戸町立一戸(岩手)◎大仙市立仙北(秋田)《銀賞》長井市立長井南(山形)【大学】《金賞》◎東北福祉(宮城)、山形《銀賞》弘前(青森)、岩手《銅賞》秋田高専、東日本国際(福島)【職場・一般】《金賞》◎八戸ウインドアンサンブル(青森)、Risaia Madre Dio Brass(福島)、◎名取交響吹奏楽団(宮城)、◎酒田吹奏楽団(山形)《銀賞》パシフィック・ブラス・オルケスタ(岩手)、泉シンフォニックウィンドオーケストラ(宮城)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

土砂を掘って見つけた母の手 両親を失った女性が見つけた「家族」

 板張りの外壁をしつらえた新築の平屋20戸が並ぶ。北海道胆振東部地震で自宅を失った人たちが住む厚真町の災害公営住宅の団地で8月下旬、手作りのポテトサラダを配る女性がいた。住人の林崎(りんざき)陽子さん(46)だ。 呼び鈴を鳴らさず入り口の網戸を開けて中に入れるほど親しい間柄のご近所さんもいる。笑顔で「ありがとう」と返されるとうれしい。こんなふうに前向きになれたのは、今年に入ってからだ。 3年前の9月6日午前3時7分、厚真町を震度7の揺れが襲った。自宅1階で寝ていた陽子さんは揺れと轟音(ごうおん)で跳び起きた。「ゴゴゴゴゴ」。裏山から音がした。暗闇の中、窓の外をのぞくと土砂が家に押し寄せていた。両親と兄の4人暮らし。1階の両親の部屋へ行くと、身長を超える土砂が流れ込んでいた。 2階にいて無事だった兄らと…この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。残り:886文字/全文:1244文字Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

Pour les Japonais, le bilan des Jeux paralympiques contrasté entre performances et crise sanitaire

Le Japonais Shingo Kunieda célèbre son titre olympique en tennis fauteuil, samedi 4 septembre, à…

母に受けた暴言と暴力、結婚に踏み出せない私 彼に正直に話すべきか

 7年前に2年ほど付き合った方とご縁があり、現在再び交際しています。知らない仲ではなかったため自然と今後の話も出ますが、私は家族関係が良好ではなく、10代半ばで家を出たので、結婚や家庭を持つことが魅力的とは思えません。 以前別れたのも、ぽろっと打ち明けた親への感情を「ただの反抗期」と言われて大げんかしたことがきっかけでした。現在は親子関係については何も言われませんが、結婚したくない理由までは正直に言えません。 私の母はヒステリックで、幼い頃には勘違いでののしられたり、暴力を振るわれたりしました。家族で会話がないことも普通でした。 相手の家族には、よくして頂いています。でも、彼に私の家族に会ってもらうことは、どうしてもできません。結婚式を挙げるにしても、私は親を呼べません。彼の家は温かい家庭で親戚づきあいもあり、私とは正反対で、たまに苦しくなります。 一方で、私は子どもが好きなので、将来子どもは欲しいと思うのです。ただ、それも性格が似ている母と私は同じことをしてしまいそうだという不安が勝り、結局前向きになれません。どんな人ともいつかは別れる前提で考えてしまいます。 こんな面倒な話を打ち明ける勇気もなく、ただただあいまいな話をするばかりです。覚悟して全て話すべきでしょうか。回答者 歌手・俳優、美輪明宏さん 結論から申し上げると、話す…この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。残り:945文字/全文:1539文字Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

塀の中のコロナ集団感染、閉鎖空間で対策難しく 職員に気の緩みも

 名古屋刑務所と愛知県警豊橋署の留置施設で8月、それぞれ10人以上の新型コロナウイルスへの感染が確認された。被収容者の健康管理は当局の責務だが、密が生じやすい閉鎖空間でのコロナ対策の難しさが浮き彫りに。職員らへの行動自粛要請が長引くなかで「緩み」も見える。 「刑務所職員が今、あえてそのような行動をするのは自覚が欠けている」 名古屋刑務所(愛知県みよし市)を管轄する名古屋矯正管区の幹部は憤りを隠さない。50代の男性刑務官2人が、居酒屋での会食を繰り返し、県外の温泉施設に出かけていた。その後の8月中旬以降、この2人を含む職員13人と、20~80代の男性受刑者3人の感染が確認された。 刑務官2人の行動と感染との関係は不明というが、自宅待機となった職員は数十人にのぼり、受刑者の刑務作業も一部が中止になった。 法務省などによると、矯正施設での5人を超える感染は全国10施設で12回発生。横浜刑務所は147人、千葉刑務所も94人の大規模なクラスター(感染者集団)となった。65歳以上の受刑者だけでも昨年末時点、全国で5千人以上いて、基礎疾患など重症化リスクが高い人もいるため、厳格な感染症対策が求められる。 名古屋矯正管区によると、今回の刑務官2人について、現時点では懲戒処分の対象にはしない考えという。私生活にまで処罰を前提とした制限をかけることは「個人の権利との兼ね合いから難しい」と幹部。飲酒を伴う会食はせず、不要不急の外出を控えるよう文書で繰り返し職員に呼びかけてきたが、あくまで「お願い」だという。 元刑務官で作家の坂本敏夫さん(73)は「幹部が一方的に指示するだけだったのではないか。それでは現場の当事者意識は育たない」と指摘する。 刑務官だったころ、インフルエンザの流行期などには体を温めるショウガを使ったメニューにしたり、睡眠時間を長めにしたりと、現場の工夫を取り入れる組織風土があったという。「幹部と現場が一丸となって感染対策に取り組むという信頼関係があれば、今回のようなことは起こらなかったと思う」 愛知県警でも8月下旬から、豊橋署の留置管理担当の署員3人と被留置者9人の感染が判明した。保健所はクラスターと認定した。 感染経路は分かっていないが、外部からウイルスが持ち込まれると、洗面や入浴などの共用部から感染が拡大する可能性がある。 県警では昨年7月に逮捕した男から感染が拡大した岡崎署の事例を教訓に、新たに収容する場合、一定期間は1人部屋としている。幹部は「もう新たな対策は取りようがない。基本を徹底するしかない」と話す。(山下寛久)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

音声SNSの可能性 リアルタイムを共有する「内緒話」の特別感

メディア空間考 水野梓 紙かネット記事か――。筆者が大阪の紙面編集者として働いていた7年ほど前は、新聞社のニュースをより広く届けるために、そんな風に言われていました。しかし今や、ニュースの届け方は2種類には限りません。YouTubeやTikTokといった動画発信のほか、ポッドキャストや音声SNSなどの「音コンテンツ」もその一つです。 音声メディアには熱い視線が注がれています。2021年1月末から爆発的に広まった音声SNS「クラブハウス」は、雑談をオンライン化したともいわれます。その流れを追うように5月、ツイッターも音声コミュニケーション機能「スペース」を本格的に始めました。当初は「招待制」だったクラブハウスも7月、誰でも参加可能になりました。 筆者が所属するウェブメディアwithnewsでは、以前から編集部員がクラブハウスで記事を紹介するなど、音声SNSを積極的に使ってきました。そこで7月、「スペース」のリリース記念として、Twitter Japanと共同で漫画『ちはやふる』の作者・末次由紀さんをお招きした公開インタビューを開きました。 末次さんはクラブハウスも含め、音声SNSに親しんでいました。また、オンラインイベントなどではご自身の顔を出さずに登壇しています。「音声だけ」が前提のメディアは、よりフィットするのでは……とも考えました。 クライマックスを迎えている…この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。残り:750文字/全文:1347文字Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

Shohei Ohtani blasts 43rd homer to propel Angels past Rangers

Anaheim, California – Shohei Ohtani blasted his MLB lead-extending 43rd home run Saturday, a three-run…

コロナ自宅療養者救え 在宅医療専門クリニックが資金集めて往診対応

佐藤陽2021年9月5日 12時00分 首都圏などで在宅医療サービスを提供する医療法人社団「悠翔会」が、コロナ禍の自宅療養者の診療を続けるために、クラウドファンディングで資金を集めた。募集開始後すぐに目標額の1200万円は達成した。佐々木淳理事長は「コロナとの闘いは、社会の総力戦だと思っている。みなさんの協力に感謝したい」と話している。 悠翔会は、首都圏などに18クリニックをもつ在宅医療専門クリニック集団。通常は、慢性疾患の高齢者を多く診ているが、コロナ感染拡大に伴い、8月11日から、東京都医師会との連携に基づき在宅コロナ患者への往診をスタートさせた。各地域の保健所からの依頼に基づき、通常診療と並行しながら往診対応してきたが、より多くの対応要請に迅速に対応すべく、8月24日から「コロナ専門往診チーム」を組織した。コロナ患者専門に、3ルートで医師らが回っている。悠翔会以外の医師も応援に加わっている。 悠翔会によると、8月末現在、東京都だけで2万2千人以上が在宅療養中、7千人超が入院調整中。連日、数千人規模の陽性患者が続く東京はもちろん、首都圏の各地域で、病院が逼迫(ひっぱく)した状況は当面続くものと予想される。自宅療養を余儀なくされる人、特に入院ができない中等症以上の人たちへの対応は10月末ごろまでは必要だとみられるという。 現状の見通しでは、10月末までで、人件費や医療資材費約4千万円がかかると見込まれる。診療報酬や補助金で賄える分を差し引いても、1200万円ほどの運営コストの不足が見込まれるという。保健所から往診依頼を受け付ける「在宅コロナ対策本部」や「酸素濃縮器回収チーム」なども、現状では人件費が持ち出しになっている。 目標額に達したが、クラウドファンデイングは、10月29日まで受け付ける。詳しくは、READYFORのページ(https://readyfor.jp/projects/yushoukai)から。(佐藤陽)佐藤陽(さとう・よう)朝日新聞文化くらし報道部・be編集記者横浜総局時代に、超高齢化の実態や取り組みを描いた「迫る2025ショック」を2年半連載、『日本で老いて死ぬということ』(朝日新聞出版)として出版した。台湾でも翻訳された。自身の心の病をきっかけにメンタルヘルスの取材も続ける。早稲田大学非常勤講師として「産業社会のメンタルヘルス」の講義を担当する。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

北欧島国出身のパラ選手がマラソン中にお辞儀し、声援に応えたわけ

 東京パラリンピック最終日の5日、東京都内であったマラソン(上肢障害T46)で、沿道にいる観客に手を振り、立ち止まってお辞儀をしながら走った選手がいた。フェロー諸島代表のホーバル・バトンハマー選手(45)。北欧の島国から来た唯一の選手で、感謝の思いを胸に完走した。 通過点の浅草。右腕のないバトンハマー選手は左手に持った帽子を振りながら駆け抜けた。雷門前では立ち止まって一礼。その場にいた人たちからは、思わず「おおっ」とざわめきが起こった。 フェロー諸島は北欧デンマークの自治領で、五輪には単独では出場できていないが、パラでは単独での出場が認められている。 バトンハマー選手は東京大会がパラ初出場だ。幼いころからフェロー諸島を代表してスポーツをすることが夢だった。元はトライアスロンの選手だが、トライアスロンや自転車ではフェロー諸島代表として出場できないことがわかり、マラソンで出場することを決めたという。マラソンを始めたのは約8カ月前だった。タイム遅れても「気にしない」 5日のレースでは先頭から大きく離れてしまった。ただ、浅草以外でも沿道の人に手を振ったり、交差点でぐるりと小さな円を描いて声を上げたり。東京の街を楽しみながら、自己ベストを更新する2時間58分27秒で完走した。 沿道の声援に応じることで、タイムが遅れることはもちろんわかっていた。だが「2分くらい遅くなったかもしれないけど、そんなこと気にしないさ」とレース後に笑顔を見せた。「東京が厳しい状況の中にもかかわらず、子どもたちや、色々な人が応援してくれた。感謝の気持ちを伝えたかった。すばらしい経験だった」(藤野隆晃、河崎優子)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

自宅療養者へ「赤の他人がご飯置きに行くよ」 空気変えたくて

 新型コロナウイルスの感染がわかっても病院や宿泊療養施設に入れず、増え続ける自宅療養者。各地で当初の想定を上回り、自治体からの食料配達も滞りがちだ。そんななか、自主的に食料などを届ける動きが、SNSなどで広がっている。コロナ禍で殺伐とする空気を変えたい――。そんな思いが共感を呼んでいる。原動力は「怒り」 「何か買って持って行こうか? 家の外に置き配ならできそう」 メッセージ性の強い作風で知られる神奈川県横須賀市のシンガー・ソングライター、七尾旅人さん(42)はツイッターで8月22日、こう呼びかけた。その4日前、東京都内で親子3人が感染し、母親が自宅療養中に死亡したというニュースを知ったことがきっかけの一つだった。 「ずっとコロナ禍で抱えてきた怒りが原動力になった。本当は公助を求めるべきですけど、機能不全を起こしている。今この瞬間も追い詰められている人がいるから、1人であっても動きたい」。そう感じた。 当初は、地元の周辺を配達の…この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。残り:1158文字/全文:1583文字Source : 社会 - 朝日新聞デジタル