車もガードレールも流す濁流 広島・安佐南区で土砂崩れ

福冨旅史2021年8月14日 20時21分 停滞する前線による大雨で、避難情報のうち最も危険度の高い「緊急安全確保」(警戒レベル5)が14日に出された広島市安佐南区では、朝から激しい雨が途切れることなく降り続けた。 住宅街が広がる同区山本6丁目では、近くの山の斜面が土砂崩れを起こし、濁流が音をたてながら勢いよく住宅に流れ込んでいた。数本の大木が折り重なってガードレールをなぎ倒し、2台の車とともに住宅まで押し流されている場所もあった。 近くに住む50代の女性は昼ごろに「ゴゴゴー」という轟音(ごうおん)を聞き、現場を見に行ったという。「災害がすぐそこまで来ていると実感する。降りやむことを願うしかない」と話した。(福冨旅史)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

気象庁HPが閲覧しにくい状態に 大雨でアクセス集中

2021年8月14日 20時26分 気象庁のウェブサイトが14日午後0時40分ごろから閲覧しにくい状態となった。西日本を中心とした記録的大雨が続く中で、アクセスが集中して負荷が大きくなったためという。午後8時現在、復旧していない。 同庁は、土砂災害や浸水害の危険度を地図上に色分けして表示する「キキクル」(危険度分布)や、各気象台発表の情報などを避難の判断の参考にするよう繰り返し呼びかけてきた。だが大雨災害のさなかに、これらのページにはほとんどアクセスできなくなった。 14日午後、広島県に大雨特別警報を発表した後の記者会見で、担当者は「大急ぎで復旧を進めています。ご利用のみなさまにはご不便をかけて申し訳ありません」と陳謝。トップページには雨の状況を確認できる国土交通省やNHKのウェブサイトのURLを表示し、「こちらもご利用ください」とした。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

コロナ拡大下の避難所対策は 特別警報の九州3県

 大雨特別警報が発令された福岡、佐賀、長崎の3県では、14日午後3時までに約150万世帯334万人を対象に緊急安全確保・避難指示が出た。新型コロナウイルス感染が急拡大する中での避難所設置となり、細心の注意を払いながらの市民の受け入れが続く。 長崎市の「上長崎地区ふれあいセンター」では午後4時現在、7世帯10人が身を寄せた。和室や研修室を開放し、職員ができるだけ避難者同士の間隔を空けてもらうよう呼びかけた。入り口では、手指消毒や検温、連絡先の記入などを徹底している。運営にあたる市職員の女性は「避難所で感染を広げてはいけないという緊張感がある」。 長崎県庁のホームページには、避難所の混雑状況を紹介する外部サイトへのリンクがある。利用できる避難所が地図上で示され、「空いています」「やや混雑」「混雑」など混み具合が分かる。「密」を避けるため、この市職員は「混雑してきたら、別の所を紹介します」と説明する。 福岡県久留米市では、新型コロナの陽性者と濃厚接触者が入る専用の避難所を初めて開設した。午後4時現在、陽性者1人と濃厚接触者9人が避難した。 市によると、陽性の人は宿泊療養施設に入る予定で自宅待機していた。大雨が予想され、保健所が健康観察の電話の際に事前に専用避難所の利用を案内したという。 佐賀県小城市牛津町の「牛津公民館」では、発熱患者が入る専用の部屋を準備し、残る部屋を避難者が利用する。午後4時現在、約80人が世帯別に一定の距離をとって体を休めている。 内閣府などによると、新型コロナが収束しない中でも、災害時に危険な場所にいる人は迷わず避難することが重要と呼びかけている。 備えとしては、市町村がつくるハザードマップで居場所が安全かどうかを確認。浸水や土砂崩れなど危険がある場合は、身近な避難所を利用するよう促す。ただし「密」を避けるため、安全な場所に住む親戚や知人宅、ホテルの利用も検討してほしいという。 豪雨時に屋外の移動は車も含めて危険を伴う。やむをえず車中泊する時は、浸水しない所か周りを十分確認することが大切という。 避難する場合は、マスクや消毒液、体温計など感染防止や健康状態の確認に必要な日用品、スマホの充電器などもあると便利という。(高木智子、布田一樹)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

目が見えない私、いつもと違ったバス 30分間の小旅行

 浦和駅西口からバスが発車すると、運転手が最初の停車地を告げた。「次は市民会館入り口です」 あちゃー、乗り間違えちゃった。自宅に帰ろうとしていた桜井洋子さん(64)は弱った。目が見えないので、知らないバス停で降りてしまうと、ひとりでは戻れない。 バスはどこを走っていくのだろう。 日曜のこの日、友人が駅前の…この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。残り:923文字/全文:1079文字Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

広域で浸水、病院孤立「海のようだ」 不安募らせる住民

2021年8月14日 21時01分 大雨の影響で佐賀県内の各地で浸水し、武雄市や大町町で被害が相次いだ。朝日新聞の電話取材に住民らは「海のようだ」「心配」。大雨被害の大きさに驚き、不安をのぞかせた。 六角川が氾濫(はんらん)した武雄市では、市内を通る国道が通行止めになり、2年前の記録的な豪雨と同様に水につかった。 同市朝日町の60代男性は、激しい雨音で午前1時ごろに起きた。自宅2階にあがった後、6時ごろには1階の床上まで水が押し寄せたという。同市北方町の梅林寺の住職の妻、山中京子さん(64)は「(寺の)周辺は家が全て浸水し、海のようになっている」と話した。13日夜は警報を知らせるスマートフォンのアラームで眠れなかったといい、「寺から出ることができず、食料がなくなるのが不安」と心配し、「水につかった様子を見て、また(2年前と同じ)かと思った」と話した。 同市武雄町に住む県立武雄高校の北村敬校長は13日夜、雨が気になって何度も目が覚めた。翌日夕には自宅近くも冠水して外に出られなくなったといい、「予報では夜遅くまで大雨が続くと聞いている。今夜が心配」と話した。 同市でサイクルショップを営む山口富弘さん(78)によると、店舗1階が床上浸水。「展示車が何台か泥だらけになった。使い物にならない」と語った。佐賀・大町町 病院が「孤立」 一方、武雄市に隣接する大町町では、同町福母の順天堂病院の周辺が2年前の大雨の被害と同様に冠水し、孤立するなどした。 同町のJR佐世保線沿いで建材店を営む男性によると、線路がかろうじて見えるほどまで増水した。順天堂病院などがある地域も一面水につかっていたのが見えたという。 「このまま降り続けば、うちも浸水するかもしれない」。男性はそう不安がった。男性によれば、順天堂病院に勤める看護師から、自宅近くに車をとめさせてほしいと頼まれたといい、その看護師は地元消防団が用意したとみられるボートに乗り、病院に向かったという。 同町の理美容店の男性店長は、前夜から大雨を警戒し、夜通しテレビをつけて情報収集に努めた。「雨音がひどくて、テレビもずっと警報を流していた。不安でなかなか寝られなかった」と語った。店舗前の国道34号は通行止めになっており、客から「今日は行けない」などと予約のキャンセルが相次いだという。【動画】佐賀県大町町でゴムボートで救助される人たち=長沢幹城撮影、住民提供Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

Inondations au Japon : plus d’un million de personnes appelées à évacuer

Des pompiers évacuent des habitants de Kurume (préfecture de Fukuoka), samedi 14 août 2021. AP Des…

靖国神社前、沖縄基地問題でハンスト 遺骨収集団体代表

小雨の中、遺骨問題でハンストをする具志堅隆松さん=8月14日、東京・九段北の靖国神社前 先の戦争で日米の激戦地となった沖縄県で遺骨収集を続ける市民団体代表の具志堅隆松さん(67)が14日、東京の靖国神社前でハンガーストライキを始めた。政府が名護市辺野古に造る米軍基地用の土砂調達先候補に、今も遺骨が見つかる沖縄本島南部を加えたことに抗議した。 具志堅さんはこの問題で沖縄戦の「慰霊の日」を迎えた6月に沖縄でハンストをしたが、「日本中の人が戦争を考える終戦の日に広く訴えたい」とこの日、東京へ。「戦没者の境遇に比べればたいしたことはない」と夜も路上で過ごし、15日夕まで続けるという。 靖国神社には英霊として明治維新以降の戦没者が主にまつられ、沖縄県民の4人に1人が犠牲になった先の戦争の指導者も含まれる。具志堅さんは「戦没者への思いは(靖国に)参拝する人たちと同じです。国が戦没者の尊厳を冒すこの問題を一緒に考えてほしい」と話した。(藤田直央)小雨の中、遺骨問題でハンストをする具志堅隆松さん=8月14日、東京・九段北の靖国神社前Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

知事「今が避難の最後のチャンス」 広島豪雨で緊急会見

大久保貴裕2021年8月14日 15時24分 前線の停滞で降り続く大雨を受け、広島県の湯崎英彦知事は14日午後1時半、緊急の記者会見を開いた。深刻な災害が起きる危険性が高いとし、自治体から指示のあった住民は、夕方までに急いで避難するように求めた。平成最悪の豪雨災害となった3年前の西日本豪雨と同様の被害が出る恐れがあるとして「今が(避難の)最後のチャンス」と訴えた。 湯崎氏は、土砂崩落の危険度を示す「土壌雨量指数」が、県内の多くの観測点で西日本豪雨の発災直前と同レベルの数値を記録していると指摘。「どの地域で災害が起きてもおかしくない。可能性が極めて高くなっている」と述べた。 湯崎氏は会見に先立ち、県内全23市町長、広島地方気象台などをオンラインでつないだ対策会議も開いた。気象台の担当者は「14日は特に夕方から夜にかけて降水が強まる。土砂災害の可能性は時間とともに高まる」と指摘。湯崎氏は各市町長に対して、「一部の地区を除いて、まだ避難されていないと思う」とした上で、「いま避難をしていただく。今日中というよりも、この2、3時間が勝負であるとの認識を強くもっていただきたい」と語気を強めた。 気象庁によると、広島県内では14日午後2時現在、安芸高田市、北広島町、広島市安佐北区、佐伯区の4カ所の観測点の48時間雨量が観測史上最大を記録した。(大久保貴裕)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

若い人、映画でナガサキを知って 被爆地描く2本が完成

 原爆投下から76年を迎えたこの夏、被爆地の長崎を舞台とする2本の映画が完成した。被爆者と英国人作家の交流を描いたドキュメンタリーと、60年前に発表された戯曲を元にした被爆マリア像をめぐる物語。いずれの作品も、被爆の記憶を若い世代にどう受け継いでいくかという課題と向き合っている。(比嘉太一、笹川翔平)被爆者と英国人作家の交流たどる 「長崎の郵便配達」 「長崎の郵便配達」は長崎で被爆し、2017年8月に88歳で亡くなるまで核兵器廃絶を訴え続けた谷口稜曄(すみてる)さんと、英国人作家ピーター・タウンゼントさん(1914~95)の交流を描く。撮影中に浦上天主堂で折り鶴を見つけて近づくイザベルさん=川瀬美香さん提供 谷口さんは16歳の時に自転車で郵便配達中、爆心地から北に約1・8キロの路上で被爆した。熱線に焼かれた赤い背中の写真を携え、国内外で核兵器廃絶を訴えた。10年5月にはニューヨークで開かれた核不拡散条約(NPT)再検討会議に合わせて渡米し、国連本部で各国政府代表を前に訴えた。タウンゼントさんはそんな谷口さんの半生を描いたノンフィクション「ナガサキの郵便配達」を84年に出版した。映画の制作が決まった矢先に谷口さんが亡くなり、監督の川瀬さんは断念も考えたといいます。被爆者なき時代が迫る中、記憶や思いをどう受け継ぐか。映画ははからずも、被爆地が直面する課題と向き合うことになりました。記事後半では、もう1本の映画に主演した黒谷友香さんの作品にかける思いもご紹介します。 監督の川瀬美香さんは当初…この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。残り:1105文字/全文:1584文字Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「あっという間の出来事」広島の病院で浸水、60人避難

福冨旅史、松田史朗2021年8月14日 15時43分 14日午後0時41分に再び大雨特別警報が出された広島県内では、新たに広島市安芸区の全域と、中区、東区、南区、西区、佐伯区の一部を対象に避難情報のうち最も危険度の高い「緊急安全確保」(警戒レベル5)が発令された。 広島市安佐北区の全域、安佐南区、安芸高田市、北広島町の一部にも緊急安全確保がすでに出されており、広島市の全ての区で発令され、対象地域が広がっている。 安芸高田市では、多治比川の水があふれ、各地で浸水被害が相次いでいる。 同市吉田町のJA吉田総合病院では14日、病棟に流れ込んだ土砂をかき出す作業が進められていた。13日午前10時ごろから近くを流れる多治比川の水がなだれ込み、約1千平方メートルの1階部分が高さ10センチほど浸水した。外来患者や入院患者ら約60人が別棟に避難し、けが人はいなかった。 「あっという間の出来事。なすすべがなかった」。同病院の森友俊文事務局長はこう話す。 広島県東広島市志和町では14日午前10時15分ごろ、住民から「雨の中、田んぼの様子を見に行った家族が戻らない」との通報が市消防局にあった。同日午前9時ごろ、外出した80代男性の行方がわかっておらず、市消防局や東広島署が捜索している。(福冨旅史、松田史朗)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル