Yasuaki Yamasaki’s struggles in focus again for winless BayStars

Yokohama – Four pitches was all it took for everything to go bad for Yasuaki…

Carp’s Masato Morishita tames Tigers to first defeat of season

Masato Morishita threw six shutout innings as the Hiroshima Carp won 1-0 to end the…

やまゆり園で聖火「当事者の声聞かず…傲慢だ」映画監督

 2016年に殺傷事件が起きた相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で、東京パラリンピックの聖火が採火されることが31日、発表された。全国で880超ある場所の一つだ。市側は「事件を風化させず、誰ひとり取り残すことのない共生社会実現への誓いを込めたい」としているが、遺族に連絡を取らずに決めたことやふさわしい場所なのかに異論も出ている。障害がある人の暮らしを追った作品を撮り、事件で重傷を負った尾野一矢さんと交流を続ける映画監督の宍戸大裕さん(38)は「言葉を失った」と憤る。その思いを聞いた。     ◇  津久井やまゆり園は19人が殺され、27人がけがを負わされた場所です。人を弔い、悼む場であり、どんなメッセージであれ、決意を発信するために利用していい場所ではない。よりによって、スポーツのお祭りであるオリンピック・パラリンピックにつなげる理由が見つかりません。 「『共生社会なら…』は、あまりに浅はか」  「共生社会なら、やまゆり園」… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

10年「長かった」 岩手のプレハブ仮設、最後の退去者

 東日本大震災で被災し、岩手県陸前高田市内のプレハブ仮設住宅で暮らしていた最後の家族が30日、市に鍵を渡して退去した。昨年4月の宮城県に続き、岩手県でも応急の仮設住宅がすべて解消された。  工業団地の空き地に立つ「滝の里仮設団地」。岩手県内で最後まで被災者が住んでいたプレハブ仮設住宅だ。86戸あるが、自宅を再建したり災害公営住宅へ転居したりして、2月末時点の入居者は7世帯19人になっていた。  「10年間、長かった。いろいろ大変でした」。パート従業員の村上サルバションさん(49)は今月27日、引っ越しの最後の片づけをしながら振り返った。結露がひどく、荷物を押し入れから出すと奥の壁はカビだらけになっていた。  10年前、市内の自宅を津波で流され、夫の幸二さんと長男の洋海(ひろみ)さん(17)の3人で住み始めた。間取りは4畳半2室と台所。洋海さんが成長し、家財道具も増えると、さらに手狭になった。自宅を再建しようにも、震災前に住んでいた場所は土地の区画整理が終わっていなかった。  自宅を再建しようと市内で土地を探し、契約寸前だった2017年、幸二さんが脳梗塞(こうそく)で亡くなった。57歳だった。悲しむ暇もなく、スーパーで働きながら洋海さんを育てた。「息子がいるから、がんばれた」  震災前に住んでいた土地の区画… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ひっそりと満開 六本木ヒルズ屋上の桜

 東京都港区の六本木ヒルズ内「けやき坂コンプレックス」屋上庭園で、人知れず桜が満開を迎えていた。  地上45メートルの庭園は、イベント時以外は非公開。広さ約1300平方メートルにソメイヨシノなど15本の桜が植えられている。一番古い木は2003年の開業当時からあるという。30日、撮影許可を得て屋上に上がると、東京タワーなど都心のパノラマが広がる中、満開の桜が枝を広げ、花びらが春風に舞っていた。  桜は19年の「春まつり」で一般公開されたが、その後は開かれていない。新型コロナウイルス感染拡大後は、田植え、稲刈りなど庭園で開くイベントも中止や人数を制限しての開催となっている。ビルを運営する森ビル担当者は「メディアを通して、多くの方々に都心の屋上に咲く桜を楽しんでいただきたい」。(西畑志朗) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

コロナで「収入減」 家計や生活費どう見直せば?

 コロナで経済活動がしぼみ、収入減に見舞われた人が多いようです。支出の見直しをはじめ、工夫できることを考えました。 コロナ禍で暮らしが一変し、不安や悩みを抱えていませんか。みなさんのお困りごとをもとに、前向きになれる処方箋(せん)をお届けします。体験をお寄せください。seikatsunews@asahi.comへ。  記者(50)の義母(81)は昨年暮れ、クリーニングの取次店をひっそりとたたんだ。大阪府南部の住宅地で46年間営んできた。  外出自粛でスーツやワイシャツを出すお客が減った。昨春の緊急事態宣言は冬服をまとめて預かる繁忙期と重なった。昨年4、5月の売り上げは近年と比べて半減。手取りはいずれの月も2万円余りだった。  その後も業績は回復せず、店の光熱費を年金で補う月が続いた。手取りが月2千円まで落ちたことも。「コロナがなければ、あと2、3年続けて閉めるつもりだったのに」。義母はこう嘆く。週1回、義父と買い物ついでにうどんを食べるのが楽しみだったが、節約のために我慢している。  企業活動への影響は広がってい… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

早い・安い・量も多い 「穴場」の職員食堂、惜しまれ幕

 福岡・天神にある福岡市役所本庁舎15階の職員食堂が31日、30年以上続いた営業に幕を下ろす。九州最大のビジネス街にありながら、メニューの多くはワンコイン(500円)以下で眺望も楽しめる。隠れた「穴場」の閉店に、市民から惜しむ声も上がった。  食堂は1988年の本庁舎完成にあわせて開業した。ビル群を見渡せる眺望の良さと、日替わり定食(500円)やチャンポン・皿うどん(いずれも480円)など、豊富で手頃な価格のメニューが魅力。職員以外も利用でき、昼時には会社員や地元の高齢者らでにぎわっていた。  一方で周囲には飲食店やコンビニも多く、職員の利用は限られていた。食堂を運営する市職員厚生会が2013年に行ったアンケートで「利用している」と答えた職員は1割程度にとどまった。福利厚生の見直しの一環として、市は14年度に営業終了の方針を決めた。  営業が残り1年を切った昨春からは、新型コロナウイルス対策に追われた。対面を避けるため約220あった座席は半分に。巣ごもりの強まりも影響し、19年12月に推計で月約1万7千人いた利用者は、昨年1年で約1万1千人に落ち込んだという。  営業終了が近づくにつれて別れを惜しむ市民が訪れ、最近はコロナ禍前のようなにぎわいをみせていた。会社員の日高さゆりさん(55)は徒歩圏内にある職場から多い時は週4日通った。「提供が早く量も多い。これから他の店を新規開拓するしかない……」。開業時から利用する同市南区の井上和範さん(75)は「安くて、一人でも気楽に使いやすかったのに」と残念がった。  開業時から食堂を委託運営する… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ポイ捨て防止へ「市道に看板を」 小学生が2年かけ実現

 栃木県日光市立鬼怒川小学校の近くにある「アジサイロード」に、ごみのポイ捨て防止を呼びかける看板2枚が設置された。児童たちが日光市藤原行政センターに相談し、申請手続きをして許可を取り付けた。4年生17人の熱意で実現した。  きっかけは2年前。当時3年生だった児童たちが授業で地域を歩いたとき、アジサイロードにポイ捨てされた大量のごみを発見。ごみ拾いしたが、追いつかなかったため、看板設置を思いついた。  市道のため勝手に看板は設置できない。どうしたら看板を設置できるか、担任の平塚基広教諭(54)の助言を受けながら、仕組みを学習した。実際に児童たちは市役所に足を運び、職員から要望書を書いて提出するよう教えてもらった。  ポイ捨ての実態を伝えるため、ごみを拾い、現場の写真を撮り、どの場所にポイ捨てが多いか地図に書き込んだ。どのような看板を立てるか図面を描き、要望書に添付して市の窓口に提出した。昨年3月に道路使用許可がおりたが、コロナ禍で設置を見送ったため、改めて申請してこの3月に再び許可がおりた。  看板に使ったヒノキは市民からのプレゼント。地元の自然を大切にしたいという思いを込めた藤本真穂さんと鈴木天(あま)さんのデザインをペンキで看板に描いた。  奥山琉也(りゅうや)さん(10)は「許可をもらうためにごみの実態を調べた。社会の仕組みやみんなでスクラムを組む大切さを学んだ」と笑顔を見せた。平塚教諭は「身近な問題をきっかけに社会の仕組みを学んで解決していく体験ができた」と話した。(梶山天) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

女子はスカート、固定観念なくそう 変わる静岡の公立中

 男子は詰め襟、女子はセーラー服が主流だった静岡県内の公立中学校の制服が変わり始めている。女子がスカートの他にスラックスを選べるようにしたり、シャツの上にベストやカーディガンを自由に組み合わせたり。先進的な取り組みを追った。(阿久沢悦子)  藤枝市立青島中学校は2019年4月、新しい制服を導入した。男女共通で、ブレザー、スラックス、スカート、リボン、ネクタイ、カーディガン、ベストの7アイテムを自由に組み合わせることができる、とした。  加藤靖校長は「本校の教育目標は自立と共生。服装を気候や気分に合わせて自由に選ぶことは自立の基本だ」とねらいを語る。性自認とは異なる制服を強制されているトランスジェンダー(TG)の子どもたちを、楽にしてあげたいという思いもあった。  とはいえ、制服に関する固定観念は強い。女子がスラックスを選びやすいように、学生服の販売店に「スラックスをスカートより安くして」と頼んだ。  19年度は2人、20年度は10人がスラックスを選んだ。今、教室には様々な組み合わせの制服を着た子が混在する。自由な制服にひかれて、市内の他の中学校区から区域外通学をする子や、北海道からの転入希望もあった。  新3年の水沢紗良さん(14)はスラックスとスカートを日替わりではく。「両方あれば、1年に入学してきた妹と交互に着られる。ネクタイとリボンもその日の天候や気分で決められて、楽しい」  加藤校長は「これからの社会では、多様性を認める態度が求められる。制服の自由化は同調主義を緩める第一歩だ」と話す。 「下着の色は白」「女子はスカート」 不合理な校則見直しへ  富士市立吉原第一中学校は21… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

いま響く反骨の女性作家 「橋のない川」住井すゑの言葉

 「少しずつでも、我々は本当の文化的な人間になっていきたい。そういう我々の要望に、今の政治は応えてくれているのでしょうか」――。今から30年ほど前に、90歳の女性作家はこう語った。住井すゑ。小説「橋のない川」で、差別と闘う人たちを描いた。首相が「共助」の前に「自助」と言い放つコロナ禍の今、反骨の作家の言葉が重く響く。 旧居にそびえる3本の桜 「切らないでね」  《三本の桜は競うように天に向いて幹をのばし、四方に枝をひろげ、そして眼(め)も鮮やかに花をつけた。それは家族だけで眺めるには、あまりにも勿体(もったい)ない風情だった。》――「花の盛りは」(「牛久沼のほとり」)     ◇  うららかな春の空が、穏やかな水面に映える。茨城県牛久市に広がる牛久沼のほとり。約25メートルの高台の一角に、作家住井すゑが、戦前から半世紀以上暮らした旧居が立つ。  住井はここで、いわれなき差別と闘う人々を大河小説「橋のない川」で描いた。90歳で第7部を刊行。書斎で原稿を執筆する合間に、「大地のえくぼ」と呼んだ沼をめで、1997年に95歳で生涯を閉じた。  昨夏から進んでいた旧居の改修工事が終わった。住井の遺族から約3千平方メートルの土地や建物、遺品などの寄付を受けた市が9月、「市住井すゑ文学館」として公開する予定だ。書斎は「橋のない川」などの原稿や遺品を飾る展示棟に、母屋は管理棟に生まれ変わる。公開学習会を開いた「抱樸舎(ほうぼくしゃ)」も開放される。 拡大する文学館の展示棟になる書斎=茨城県牛久市城中町  庭の一隅に3本の桜がそびえる。住井の次男・充(みつる)さんが戦後間もない頃、高校生の時に植えた。住井のエッセー集「牛久沼のほとり」には、「二男はその苗木を庭に定植しながら、『パパは病気ばかりしていて花見にも行けない。だから居ながら花見ができるようにと思って買ってきたんだ』と言う」とつづられた。  「パパ」は、住井の夫で農民作家の卯(しげる)。57年に65歳で死去した。「何本かの枝にちらほら花をつけはじめた時点でパパは急逝した」。住井は「牛久沼のほとり」でこう回想している。 拡大する住井すゑ(左)と犬田卯=茨城県牛久市提供  植えられた当時、高さ1メートルほどだったソメイヨシノは、約10メートルの巨木になった。2016年に充さんは亡くなった。  「切らないでね」  孝行桜の行く末を気にかけていた充さんの妻和子さん(81)から、保存を頼まれたのが飛鳥川みつきさん(39)だ。  牛久市教育委員会文化芸術課の職員。18年から文学館の基本計画に関わり、昨春から毎週1~2回、現場に通う。住井を知るため「橋のない川」を読破。「差別の不条理を訴えるすゑさんのエネルギーに圧倒された」と語る。…