「刺さったトゲは痛い」原発難民になった元宇宙飛行士

 人生には三つの坂があるという。上り坂。下り坂。そして、まさか。東京電力福島第一原発事故が起きたあの日。日本人初の宇宙飛行士という輝かしい経歴を持つ男の目の前にあったのは、「まさか」だった。元宇宙飛行士が「原発難民」になった、その坂道をたどった。  秋山豊寛(とよひろ)さん(78)は東日本大震災当時、福島県田村市滝根町に住みシイタケ農家をしていた。自宅は福島第一原発から約32キロ離れた場所にあった。  東京電力が、原子炉内の水蒸気とともに放射性物質も空気中に放出する「ベント」の作業に取りかかったのが2011年3月12日。この日午後3時36分、1号機の原子炉建屋が水素爆発を起こした。  秋山さんはラジオで「空中からセシウム検出」というニュースを聞き、着の身着のままで自宅を出て、軽トラックを走らせた。「参ったな。さて、どこに行こうか」。原発難民としての「まさか」の始まりだった。 宇宙で「これ、本番ですか」  秋山さんが宇宙に行ったのは、90年12月2日。ソ連(当時)のバイコヌール宇宙基地からソユーズで打ち上げられ、日本人初の宇宙飛行士になった。  当時、TBS記者だった秋山さ… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

鶏胸肉、におい抑える料理法 きじまりゅうたさんのコツ

 料理研究家のきじまりゅうたさんが、簡単レシピを動画で丁寧に教える「親子で挑戦!きじまりゅうたのおうちごはん!!」。  今回は安くてたんぱく質豊富な鶏胸肉を使った簡単レシピ(全3回)です。人気だけど、料理法を間違えるとおいしさ半減。そんな少し気むずかしい鶏胸肉の悩みを解決する方法をきじまさんが教えます。  動画では、「医療記者のダイエット 最新科学を武器に40キロやせた」の著者でもある朽木誠一郎記者が聞き役になり、料理の合間にできるお手軽筋トレメニューも披露します。ぜひご覧ください。      ◇  第1回目は「鶏胸肉とキャベツのショウガ炒め」。鶏肉独特の臭みをショウガで抑え、野菜もたっぷり入った炒め物に仕上げました。野菜炒めにありがちな水っぽさや焦げ、生焼けを防ぐ裏技も。 【材料(2人分)】 鶏胸肉:小1枚(250g)  キャベツ:1/4個(300g)  玉ねぎ:1/2個 粗びき黒コショウ:少々 サラダ油:大さじ1/2 A しょうゆ:大さじ1.5 酒:大さじ1 おろしショウガ:大さじ1/2 【作り方】※詳しくは動画で…

木造住宅や飲食店11棟が焼ける 新潟・加茂で火災

 27日午後9時20分ごろ、新潟県加茂市新町で「火や煙が出ている」と警察に通報があった。加茂地域消防本部や県警加茂署によると、同町1、2丁目の木造住宅や飲食店など5棟が全焼し、さらに近くの6棟にも燃え移り、うち2棟を半焼した。約5時間後に鎮火し、住民にけが人はいないという。加茂市は火災の被害にあった住民のため、避難所を開設した。  現場はJR加茂駅から東へ約1キロの木造住宅が密集する地域。28日午前0時を過ぎても20人ほどの消防隊員らが消火活動にあたり、近隣住民らが不安そうな様子で消火の様子を見守っていた。加茂地域消防本部によると、消防団員の男性1人が活動中に体調不良を訴え、病院へ搬送された。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ハンセン病の患者資料のネット出品「現在進行形で深刻」

 長野県内のハンセン病患者の個人情報が載った資料が2月にインターネットオークションに出品された問題で、資料を回収したハンセン病市民学会(大阪市)の訓覇(くるべ)浩(こう)事務局長が27日、長野市で講演した。「同じことが再び起こらないという保証はない」と述べ、今回の課題を整理する検討会を立ち上げて県や国に問題提起していく考えを示した。  資料の表紙には「明治三十二年 癩(らい)病患者並血統家系調 大町警察署」と書かれ、赤字で「永年保存」と記載。内容は患者の氏名や生年月日などとみられ、新たな差別につながる恐れがあるとして訓覇さんらが今月3日、資料を出品した埼玉県内の古書店から回収した。  訓覇さんは「ネットでは中身も一時、部分的に公開されており、現在進行形の深刻な事態が起きた。調査は大町署だけでなく全国的に行われており、ほかの同様の資料はどのような状態にあるのか」と指摘。資料が流出した経緯や保管状況などを調べていくことが重要とした。  取材に対し、訓覇さんは、近く県内の人権団体などと発足させる検討会について「県にも何らかの形で参加してもらい、一緒に考えていきたい」と話した。  この日のセミナーはオンラインで発信され、ハンセン病回復者らが発言。会場を含む約150人が参加した。昨年5月に長野市で開催予定だった「第16回ハンセン病市民学会全国交流集会」がコロナ禍で延期になり、2022年の開催に向けて同セミナーは企画された。(北沢祐生) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

東京で313人の感染を確認 9日続けて前週を上回る

 東京都は28日、新型コロナウイルスの感染者を新たに313人確認したと発表した。1週間前の21日の272人と比べて41人多く、9日連続で前週の同じ曜日を上回った。28日までの1週間平均の感染者は351・0人で、前週比は116・6%だった。  28日に確認された新たな感染者を年代別にみると、20代が88人で最も多かった。30代は41人、40代は43人、50代は47人、60代は23人、70代は31人だった。10代以下は13人、80代以上は27人だった。  都内では新型コロナのリバウンド(感染再拡大)傾向が続いている。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

北海道で74人感染 5日連続で50人超す

 北海道では28日、新型コロナウイルスの感染者が新たに74人確認され、1人が死亡した。新規感染者が50人を超すのは5日連続。  新規感染者の内訳は、保健所設置4市(札幌、旭川、函館、小樽)では、札幌58人。道内の他地域が16人(死亡1人)。  札幌市では医療機関(名称非公表)で新たなクラスター(感染者集団)が発生。患者9人、職員3人の計12人が感染した。30~90歳代で、いずれも軽症か中等症。18日に患者1人の陽性がわかり、濃厚接触者に検査したところ集団感染となった。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

感染高止まり、「第2波」超す 宣言解除の影響これから

 東京都内で再拡大している新型コロナウイルス感染の波が、昨夏に起きた「第2波」を超えた。28日時点の週平均の新規感染者数は351・0人にのぼり、第2波でピークだった346・1人(8月5日)を上回った。花見や歓送迎会シーズンを迎えるなか、都内の人出は高止まりし、さらなる感染拡大のリスクをはらんでいる。  「さらに感染者が増える可能性がある状況を受け止めて、早急に基本的な感染予防をしてほしい」  430人の感染者が確認された27日、都福祉保健局の担当者はそう強調した。都内では約2週間前から感染者数の拡大傾向が続き、27日時点の週平均でみると1カ月で70人超増加。都の会議に参加する専門家からは「第3波を超える急激な拡大が危惧される」との指摘が出ていた。  さらなる感染拡大が危惧される… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「4時間の壁」に挑む北海道新幹線 飛行機に勝てる?

 北海道新幹線(新青森―新函館北斗)の開業5年を2日後に控えた24日夜。新函館北斗駅を午後9時57分に出発する新青森駅行き「はやて100号」に、佐川急便の宅配便の荷物が積み込まれた。荷物が入った専用ボックス4個が空席に固定され、新青森駅に向かった。  この日は全席指定の10両編成に乗客は10人ほど。もともと乗客が少ない平日の最終便だが、コロナ禍で一段と落ち込んでいる。こうした苦境を打開しようとJR北海道が始めるのが、新幹線で貨物を運ぶ全国初の「貨客混載」事業だ。  駅構内で開かれた記念式典で、JR北の島田修社長は「コロナの状況下だが、一日も早く事業として定着し、さらに拡大してほしい」と述べた。JR東日本と連携し、イカやウニなどの生鮮品や駅弁を東京へ運ぶ検討もしている。 拡大する北海道新幹線の車内で、貨物が入った専用ボックスが空席に固定された=2021年3月24日、JR新函館北斗駅  地元の期待を背負って走り出した北海道新幹線だが、ただでさえ厳しいJR北の経営を圧迫している。  開業ブームに沸いた2016年度こそ乗車率は32%だったが、17年度以降は20%台半ばに低迷。コロナ禍の20年度は乗車率が8%(2月末現在)と急落している。19年度の赤字額は93億円で、線区別では最も悪く、全体の赤字額の2割弱を占める。  JR北は、その新幹線を経営改善の切り札と位置づける。30年度末の札幌延伸が実現すれば、利用者が大幅に増えるとみているからだ。国の財政支援なしで経営を成り立たせる経営自立の時期は、札幌延伸後の31年度に設定している。  北海道と本州の移動手段は今も、年1千万人が利用する新千歳―羽田の航空路線の「1強」状態だ、JR北はこれに新幹線で風穴を空けようとしている。  そのために不可欠なのが高速化… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

北関東道でタンクローリーが横転、ガス漏れ 栃木・足利

 28日午前6時15分ごろ、栃木県足利市の北関東道足利インターチェンジ(IC)付近で、「タンクローリーが横転している」と後続車から110番通報があった。LPガスを積んだ10トンタンクローリーが横転し、ガス漏れが確認されたため、足利IC―佐野田沼IC間が通行止めになっていたが、正午すぎに全面解除された。群馬県太田市の男性運転手(26)の死亡も確認された。  栃木県警高速隊によると、現場は足利ICの料金所に向かう左カーブのランプ線で、タンクローリーは道路左側のガードレールやコンクリート壁に衝突して横転したとみられる。男性運転手は埼玉県内から足利市内にLPガスを運搬中だったという。(平賀拓史) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

健康被害相次ぐ農薬、防止策守られず 初の実態調査

 野菜、果物などの栽培に使われる農薬クロルピクリンは、土壌に注入されてからガス化して広がる性質があり、健康被害が後を絶たない。国は土壌をフィルムなどで覆って広がるのを防ぐよう農家に求めているが、必ずしも守られていない実態が農林水産省による初の全国調査で明らかになった。  1948年に農薬登録されたクロルピクリンは、作付け前に病原菌や害虫などを駆除するために土壌に注入するくん蒸剤として使用され、混合剤も含めた出荷量は毎年度8千トン前後で推移。頭痛やめまいを引き起こし、吸入した場合、呼吸困難や肺水腫で死亡することもある。  欧州では全廃され、米国では人がいる場所と使用農地の間に一定の緩衝地帯を設けることが義務づけられている。農水省の農薬事故実態調査によると、クロルピクリンが原因の農薬事故は2009~19年度に51件発生し、192人以上が健康被害を受けている。  そのため農水省は20年3月、クロルピクリンを使用している産地の作物や周辺環境、使用後の被覆の実施状況などを都道府県を通じて調べた。  その結果、クロルピクリンを使… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル