中国公船2隻が領海侵入 尖閣諸島沖、日本漁船に接近
21日午前4時50分ごろ、沖縄・尖閣諸島の久場島沖で、中国海警局所属の公船「海警」2隻が領海に侵入した。海上保安庁によると、領海内を航行していた日本漁船(9・7トン、乗員3人)に近づく動きをみせたという。海保の巡視船が間に入り退去警告をしている。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル
21日午前4時50分ごろ、沖縄・尖閣諸島の久場島沖で、中国海警局所属の公船「海警」2隻が領海に侵入した。海上保安庁によると、領海内を航行していた日本漁船(9・7トン、乗員3人)に近づく動きをみせたという。海保の巡視船が間に入り退去警告をしている。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル
東京メトロ有楽町線・副都心線で21日、新型車両「17000系」が運行開始した。同日朝、有楽町線新木場駅(東京都江東区)から最初の10両編成の列車が出発した。 17000系は、有楽町線の路線カラーであるゴールドと、副都心線のブラウンの2色のラインが前面と側面に入る。ヘッドライトは、現在運行する「7000系」などと同様に丸いデザインだ。 座席幅は7000系よりも3センチ広い46センチ。床面の高さを7000系から6センチ低くし、乗車ドアの床の部分をわずかにホーム側に傾斜させるなど、車いすやベビーカーが乗り降りしやすい構造となっている。各車両に、車いすの人や大きな手荷物を持った人向けのフリースペースもある。 東京メトロは2022年度までに、17000系を21編成180両導入し、1974年から運行している7000系と置き換える予定。(一條優太) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル
地底の金鉱石を手作業で掘る金穿(かなほり)大工、わき出る水をくみ出す水替人足……。江戸時代の採掘の様子を再現した佐渡金山の観光坑道。そこで働く65体の人形たちの表情が妙に生々しい。彼らの顔のモデルとなったのは、金山と関わりのある実在する人びとだった。(古西洋) 1月末、佐渡金山の宗太夫(そうだゆう)坑。気温10度の坑道では天井の岩盤を支える坑木の交換作業が行われていた。国の史跡に指定されているため、作業は「山留普請(やまどめふしん)」と呼ばれた江戸時代と同じ工法が採られ、すべて人力だ。 延長約280メートルの坑道では、11カ所で江戸時代の採掘風景が再現されている。狭い木製の足場で鉱脈に向かってたがねを打ち込む者、鉱脈の位置を測量術を使って調べる者、採掘の安全を祈願する者。等身大で当時の服装のまま働く彼らはすべて人形だ。暗い地中で無理な姿勢のまま石粉にまみれた当時の重労働がしのばれる。 観光客らが近づくと、センサーが感知し、人形が動き、しゃべり出す。休憩所で休む者はつぶやく。「早く外へ出て酒が飲みてぇ」 マネキンの外国人顔、不評で 佐渡金山の管理運営会社「ゴールデン佐渡」によると、人形が設置されたのは1970年という。だが、当初は既製品のマネキン人形を置いたところ、不評だったため、頭の部分を作り直した。改修時期は特定できない。 「リアルさを出すために当社や… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル
人口減少にあえぐ北海道東部の置戸町で起業や移住をする人にそれぞれ100万円を支援しようと、元町議で食品店経営の細川昭夫さん(78)とカツエさん(77)夫妻が、町に2千万円を寄付した。町はこれを原資に「元気だすべぇ基金」を設けて、4月から事業を始める。 細川さん夫妻は50年余りにわたり町内で鮮魚店や食料品店を営んできた。「地元を盛りあげよう」とイベントを次々と手がけてきた。人が丸太を積んだそりをひいて競う夏祭りの目玉「人間ばん馬大会」や「置戸山神太鼓」、「全町下の句かるた大会」――。しかし、急速に進む人口減で運営が難しくなってきた。かるた大会は途絶え、太鼓も休止している。かつてにぎわった囲碁クラブは今はない。地元の窮状を基金による支援で打開したいと細川さん夫妻は考えた。 支援条件は、①町内で新規起業して商工会に加入②地元の木工芸品ブランド「オケクラフト」作りの研修生が独立工房を建設③家族で移住して住宅購入で、それぞれ100万円を支援する計画だ。 15日に深川正美町長に寄付の… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル
終戦の日の1945年8月15日に連合軍機と戦って墜落したとみられ、今年1月に千葉県大多喜町泉水でエンジンなどが掘り出された旧海軍の戦闘機零戦をめぐり、操縦士とみられる墓の存在が20日、同町で確認された。住民の手で手厚く葬られ、現在まで75年間、墓の由来がわからなくなってからも大切に管理されていた。 房総半島中部の日本軍機の墜落場所を探し、慰霊する活動を続けている同県睦沢町立歴史民俗資料館の学芸員久野一郎さん(64)と同町文化財審議会委員の幸治(こうじ)昌秀さん(77)によると、終戦の日に現在の同県茂原市にあった海軍茂原航空基地から零戦で飛び立ち、戦死した5人の名前と、墜落場所5カ所が分かっている。 零戦のエンジンと20ミリ機関銃が掘り出された、との報道後、「縁のある人のお墓ではないか」と久野さんに連絡があり、久野さんが墓を確認した。 お墓は大多喜町紺屋の「紺屋区観音寺墓地」(山形幸平・管理委員長)の片隅にあり、高さ約1メートルの墓碑の表に「故海軍一等兵曹 茂原航空基地 一勇士之(の)墓」、右側面に「昭和二十年八月十五日 於大多喜泉水戦死」、左側面に「昭和二十一年八月十五日建立」として地元の2人の人の名前が彫られていた。 現在、このお墓を管理している地元の人たちの話では、この墓が建てられたいわれなどは全く分からなくなっていたが、地元の人の墓と同様に、75年間、掃除を続け、大事にまつってきたという。久野さんは「戦死した日や場所が一致することから、エンジンなどが掘り出された零戦の操縦士のお墓に間違いない。まるで見知らぬ人であったであろう操縦士を、手厚く埋葬した大多喜町の人たちの心の優しさに、涙が出そうになる」と話した。 2014年から調査を続け、う… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル
仙台空港(宮城県名取市)の1階ロビーに19日、所々に傷を負った1台のグランドピアノが置かれた。東日本大震災で津波をかぶり、がれきの中からよみがえった「復興空港ピアノ」だ。震災のことを思い出すきっかけにしてほしいと、誰でも自由に弾くことができる。3月12日まで。 持ち主は塩釜市のピアノ講師桜井由美さん(56)。震災当時、ピアノは七ケ浜町の実家2階で被災した。傷だらけになって外に置かれていたのを、復興支援に訪れたシンガー・ソングライターが目に留め、縁がつながって専門家が修復。故・西城秀樹さんの曲「傷だらけのローラ」から愛称「ローラ」と呼ばれ、同町内で保管されてきた。 今回、仙台国際空港会社が震災10年のメモリアル行事の一環で、ストリートピアノとして借り受けた。ここもまた津波に襲われた国内唯一の空港だ。19日のお披露目では、岡崎克彦・航空営業部長が「10年がたった今、コロナ禍という目に見えない静かな津波によって利用客が大幅に減っている。冬の終わりと春到来を祈りながら、多くの方に弾いていただきたい」とあいさつ。桜井さんは「ここからローラの第2のステージが始まる」と話した。(石橋英昭) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル
日本人には決定的に欠けているものがある――。東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の有識者懇談会メンバーとして、大会コンセプト作りなどに関わった小西美術工藝社のデービッド・アトキンソン社長(55)は、そう感じてきたという。組織委にみた日本の問題とは何かを聞いた。 組織委で大会コンセプトを作っているときに、一番難しかったのは、日本人が考える「日本」はほとんど理想論だったことです。こうあってほしい、という願望に近い。日本のベストだけみればそうかもしれないということを、一般化しようとする。 「多様性と調和」というコンセプトについて、会議では「日本は世界一寛容な国」という人がいた。日本はどんな文化でも取り入れて、日本は多神教で海外は一神教だとか。 これは学問的には正しくない俗説です。 寛容な面もたくさんありますが、夫婦別姓も認めないし、移民にかなり厳しいし、難民は受け入れない。「寛容」と言えるのだろうか、と議論になりました。 日本は、いろんな人の意見を排… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル
【神奈川】五輪精神に反する女性蔑視発言が改めて、日本の男女格差に光を当てる中、女性の政治参加をテーマにした世界のポスター展が横浜市青葉区で開かれている。その中の1枚、フランスのポスターは言う。「政治は男のものではない」。衆院の任期満了が8カ月後に迫る今、国内の政治状況も見つめてみては。 会場に並ぶのは、元東京都議で女性政策研究家の三井マリ子さん(72)が集めた各国のポスターのうち10枚。三井さんによる解説も付いていてわかりやすい。 そのうち、比例代表制をとるノルウェーのポスターには、男女56人ずつによる会議の様子が描かれている。三井さんによると、メンバーには失業者2人、学生6人、移民13人、性的少数者6人、妊娠した女性1人が含まれ、解説の見出しは「これぞ民意の反映」。 一方、アフガニスタンのポスターには、20歳の時に女性人権団体「アフガニスタン女性革命協会」(RAWA)を設立し、10年後の1987年に暗殺された女性ミーナの旗を背に、拳を突き上げる女性たちの姿が。ミーナは、旧ソ連の介入とイスラム原理主義を命がけで批判した。彼女が作ったとされる詩の一節を、三井さんはこう訳した。 「隷従者の苦しみを解消するために 私は目覚めた女 私は歩む道を見つけた 後戻りのない道を」 この「叫ぶ芸術 ポスター展」は、女性会議県本部(横浜市中区)とNPO法人スペースナナ(青葉区)の共催。同県本部の芝崎麻紀子事務局次長は「日本のジェンダー平等の現状が国内外に知られた今、社会の空気を変えるのに少しでもつながれば」と話す。世界経済フォーラムによる2019年の「男女格差報告書」で、日本の順位は過去最低の121位だった。 ポスター展は22日までの午前11時~午後5時(22日は午後4時まで)、青葉区あざみ野1丁目のスペースナナで。入場無料。会場では、三井さんのポスターコレクションのカタログ(69点のポスターと解説付き)も販売している。問い合わせはスペースナナ(045・482・6717)へ。(茂木克信) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル
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