毎日新聞記者かたりツイートか 業務妨害容疑で男を逮捕

 ツイッターで毎日新聞社の記者をかたり、虚偽の投稿をして同社の業務を妨害したとして、警視庁が京都市北区紫野泉堂町、無職辻井久司容疑者(58)を偽計業務妨害の疑いで逮捕していたことが同庁への取材でわかった。逮捕は10日付。  麴町署によると、逮捕容疑は昨年4~6月、ツイッターで「毎日新聞社大阪本社記者」をかたり、芸能界に影響力があるかのように装って、女性タレントらに「お前の芸能生活僕がつぶす」などと複数回投稿。毎日新聞社に苦情対応などを余儀なくさせ、業務を妨害したというもの。調べに対し、容疑を認めているといい、警視庁は動機を調べる。  昨年6月、毎日新聞社が同庁に相談。投稿の解析を通じて辻井容疑者が浮上したという。同社の社長室広報担当は「悪質ななりすまし事案であると判断しており、捜査の推移を見守っている。既にツイッター社にはなりすましである旨連絡し、対応を求めている」としている。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

新規感染1290人、2千人以下6日連続 死者63人増

 新型コロナウイルスの国内の感染者は12日午後8時現在で、新たに1290人が確認された。2千人を下回るのは6日連続。死者は63人増えた。厚生労働省によると、11日時点の重症者は全国で701人で、前日より12人減った。  東京都の新たな感染者は307人で、6日連続で500人を下回った。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO〈エクモ〉)を使用」とする都基準の重症者数は前日より1人減り、102人だった。大阪府は89人の感染を確認した。1日あたりの感染者が100人を下回るのは、73人だった11月16日以来で、約3カ月ぶり。愛知県の新たな感染者は53人、福岡県は87人だった。  厚労省は、ブラジルで報告された変異株が、山梨県で確認されたと発表した。ブラジルの変異株が空港検疫ではなく国内で見つかるのは初めて。同国への渡航歴がある男性1人という。また英国で報告された変異株の感染が新潟県で3人、兵庫県で2人、滋賀県で1人確認された。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

東京・調布の道路陥没、要因は施工ミス 年度内に防止策

 東京都調布市の東京外郭環状道路(外環道)の地下トンネル工事のルート上で、道路の陥没や空洞が見つかった問題で、東日本高速道路(NEXCO東日本)の有識者委員会(小泉淳委員長)は12日、シールド工法を用いた工事の施工ミスが主な要因だったとする調査結果をまとめ、公表した。国土交通省によると、2001年に施行された「大深度地下使用法」に基づく工事での事故は初めてという。  報告書によると、現場の地下では、トンネルを掘るシールドマシンと呼ばれる大型機械が地盤の土の硬さで動かなくなるトラブルが発生。マシンを動かすために土を軟らかくする薬剤を注入した結果、土を取り込み過ぎる施工ミスが発生するなどして機械とトンネル上部の地盤に隙間ができ、地盤が緩んだと指摘した。  さらに、現場は流動化しやすい砂の層や礫(れき)がある上、人工的に造成された場所で、「固い岩盤で表面が覆われていなかった」とし、こうした「特殊な条件」が重なったことで陥没や空洞が発生したと結論づけた。今年度内に再発防止策をまとめ、工事の再開時期を決めるという。  赤羽一嘉国交相は12日の閣議後の会見で、調布市と同じ大深度地下で計画されているリニア中央新幹線について「工事主体のJR東海は、調布市の陥没の原因などを調べる有識者委員会の見識を踏まえ、工事をすると認識している」としており、同じ工法を用いたリニア工事のスケジュールに影響が出る可能性もある。  NEXCO東は事故を受け、周… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

神妙な顔の森会長、発言せず 「後任指名は論外」の声も

 東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)から後任として就任を求められ、前向きだった川淵三郎氏(84)が12日、一転して要請を辞退した。  森会長が辞任を表明した後、非公開で行われた理事、評議員が集う懇談会は約2時間半におよんだ。  「五輪憲章に反する」「森会長の真意がねじ曲がって伝えられた」  出席者によると、森会長による女性蔑視発言についてはさまざまな意見が出たが、厳しい意見が多かったという。この場までは森会長も同席し、神妙な顔で議論を聞いていたが、発言はしなかったという。  本来であれば、女性蔑視発言を… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

再審無罪の青木さんを「犯人と思う」 法廷で元取調官

 大阪市東住吉区で1995年に女児(当時11)が焼死した火災で殺人罪などに問われ、再審無罪となった母親の青木恵子さん(57)が国と大阪府に損害賠償を求めた訴訟で、元警察官で当時の取調官に対する証人尋問が12日、大阪地裁であった。青木さんが直接「私を今でも犯人だと思いますか」と問うと、元取調官が「思います」と答える場面があった。  青木さんは保険金目的で放火したなどとして2006年、殺人罪などで無期懲役の判決が確定。大阪地裁での再審で16年8月、自白は誘導された疑いがあり、火災は自然発火の可能性があるなどと無罪を言い渡し、確定した。  この日、原告、府側双方の証人として元取調官が出廷。青木さんが5分ほど質問した。「25年4カ月ぶりの再会ですね。私を覚えていますか」「悔しさがわかりますか」などと述べ、やりとりのなかで「私を今でも犯人だと思いますか」と問うと、元取調官は「思います」と答えた。  元取調官は、原告側代理人弁護… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

大阪公立大に感染症研究センター、4月に設置へ

 大阪府と大阪市、府立大学と市立大学を運営する公立大学法人大阪は12日、法人内に新組織「大阪国際感染症研究センター(仮称)」を4月に立ち上げると発表した。両大が2022年4月に大阪公立大学に統合後、本格的に研究を開始し、大阪の感染症対策を支える拠点を目指していく。  4月から両大で調整を始めて、規模や人材を選定していく。法人の西沢良記理事長は記者会見で「周期的なウイルスの襲撃を覚悟し対応しないといけない時代。国際的な感染症研究と人材養成をしていきたい」と話した。(多鹿ちなみ) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

水平線にサハリンの島影くっきり 北海道宗谷岬

 久しぶりに青空が広がった北海道稚内市では12日、真っ青な水平線に連なる雪をかぶったサハリンの島影がくっきり現れた。  宗谷岬からは約40キロ。連日のように雪かきに追われた地元の人たちは写真を撮りながら、「こんなに見える日はなかなかない。まさにご褒美」。地元で酪農の仕事に就く中国人女性2人は丘に登り、「今日は休みでここに来た。天気もよくて最高の景色」と喜んでいた。  宗谷岬沖約1キロに浮かぶ弁天島には北の海へ帰るトドが集まり、観光客の目を楽しませている。この日は「故郷」のサハリンを背に岩の上で群れる数十頭が道路から見えた。集結のピークはこれからで数千頭が集まる年もある。(奈良山雅俊) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

東北新社は「ありがたい存在」 4Kと総務省接待の関係

 総務省の中枢幹部4人に対し、菅義偉首相の長男を伴って接待や会食を繰り返していた東北新社は、老舗の映像制作会社として知られる。12日には昨夏以前にも会食を重ねていたことが判明。放送行政を担う総務省幹部と放送業界の「なれ合い」の構図が浮かぶ。  東北新社は菅首相と同郷の秋田出身の創業者が1961年に創立。映画やテレビ、CMの制作で知られる老舗の映像制作会社だ。「千と千尋の神隠し」や「陰陽師」といった映画の制作にも携わっている。  ジャスダック上場で、売上高は2020年3月期で598億円。このうち衛星放送などのメディア事業は148億円を占める。  総務省が所管する放送事業は、80年代に映画専門の「スター・チャンネル」で参入。一昨年亡くなった創業者は業界の重鎮として知られ、衛星放送協会会長を務めた時期もあった。  ただ、90年代以降に放送の多チャンネル化とデジタル化が進む間、多くの衛星チャンネルは視聴世帯の獲得に苦戦した。さらにここ数年は4K放送への移行でも多額の投資を迫られるうえに、「ネットフリックス」などの動画配信サービスにも押されて厳しい経営環境が続く。  東北新社にとって、衛星チャン… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

時速140キロ超の死亡事故、懲役7年の一審判決を支持

 津市の国道で2018年12月、時速140キロ超の乗用車がタクシーと衝突し、乗客ら4人が死亡、1人が大けがを負った事故で、自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致死傷)の罪に問われた元ソフトウェア会社社長末広雅洋被告(58)の控訴審判決が12日、名古屋高裁であった。同罪の成立を認めず過失運転致死傷罪で懲役7年とした一審判決を支持。検察側、弁護側の控訴を棄却した。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

元レディース総長が描く少年院 少女たちも「被害者」

 かつて15歳で暴走族のリーダーになり、少年院に入ったこともある女性が、ドキュメンタリー映画や本で少年院の少女たちの姿を描いています。少年院にいる少女や少年こそが「被害者」だと気付き、かつての自分と彼女たちを重ねる女性が「立ち直りに絶対に必要」と確信するものとは。 拡大する少年院の一室で、少女に話を聞く中村すえこさん(左)=記憶製作基金提供  映画と本を手がけたのは、少年院を出た人たちの自立支援活動に取り組むNPO法人「セカンドチャンス!」のメンバーで、東京都内の私立高校職員として働く中村すえこさん(45)。  15歳のときにレディースの総長になり、傷害事件で逮捕されて少年院に入ったことがある。暴走行為など「目立つ」非行が中心だった自分のころよりも、今は詐欺や薬物など、「見えにくい」非行に変わったと感じる。 少女たちの生い立ち、実は「被害者」  かつての自分と同じ境遇の少女たちを撮りたいと思ったきっかけは、活動を通じて出会う少女たちの過酷な生い立ちを知ったことだった。 拡大する暴走族に入っていたころの中村すえこさん=提供写真  幼少期から親からの愛情に飢えていたり、一度も母親と過ごした記憶を持っていなかったり。薬物を乱用する母親を支えるため、食品などを万引きして暮らす子もいた。適切な養育を受けておらず、非行以外に生きていくすべを持ち合わせていない。  「少年院にいる子たちも、被害者だった」と気づかされた。  この思いを伝えたいと、クラウドファンディングで資金を集めてドキュメンタリー映画「記憶」を制作し、2019年に公開。今回、その内容と後日談を加えた「女子少年院の少女たち 『普通』に生きることがわからなかった」を出版した。 記事の後半で、映画にも出演した少年院経験者の女性の体験を聞いています 子どもの「サイン」  映画や執筆を通じ、確信した思… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource :…