「江戸時代のような話」森会長発言、知事から辞任要求も

 東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の発言をめぐり、辞任を求める声やボランティアを辞退する動きが出てきた。  秋田県の佐竹敬久知事は5日、「女性蔑視の考え方は国際的に悪い印象を与える。(会長を)思い切って代えるべきだ」と述べた。  佐竹知事は「江戸時代のような話で、日本のイメージを悪くする。オリンピック精神に反する」と苦言を呈した。会長を辞任するのが適当だとの考えを示したうえで、続投した場合は「開催そのものがおかしくなってくる。ボイコットする国も出てくるのではないか」と話した。 都には批判の電話200件以上  開催都市の東京都には、発言を… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

「店名公表で客激減」感染者利用のラーメン店、県提訴

 新型コロナウイルスの感染者が利用した飲食店として、徳島県が店側の同意のないまま店名を公表したのは違法などとして、ラーメン店「王王軒(わんわんけん)」本店(徳島県藍住町)など経営する運営会社2社が5日、県を相手に計1100万円の損害賠償請求訴訟を徳島地裁に起こした。代理人弁護士によると、新型コロナに関連した店名公表をめぐる訴訟は異例という。  訴状などによると、徳島保健所の担当者が昨年7月30日、感染者が同26日に同店で飲食していたと店側に連絡し、店名公表の可能性を伝えた。店側は公表に強く抗議したにもかかわらず公表されたという。  翌31日、公表について、飯泉嘉門知事は、会見で店側から同意を得た上だったとし、8月12日の会見では店側から「(公表は)『やむを得ない』との回答を得ていた」とも説明した。  店側は「『やむを得ない』と発言したことはなく、同意もしていない」と主張。信用を侵害され、客が激減したなどと訴える。  県によれば、国が昨年7月に示した、飲食店などでのクラスター(感染者集団)発生を防止する指針では「感染経路の追跡が困難な場合、同意なしで店名を公表できる」としており、担当課は「国の基準に準じた」と説明する。  本店運営会社の近藤純社長(48)は「店でクラスターは起きておらず、客も立ち寄っただけで店名を公表したのは疑問」と話す。  県の仁井谷興史・保健福祉部長は「訴状が届いておらず、コメントは控える」との談話を出した。  王王軒は1998年5月にオープン。濃厚スープと自家製麺で地元で人気を集めていた。2019年には大手コンビニエンスストアのローソンと提携し、王王軒監修の商品を中四国地方で販売したこともある。(松尾俊二、雨宮徹) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ギョーザ購入額 宮崎市は初の年間首位になったのか

 総務省の家計調査によるギョーザの2020年購入額(1世帯あたり)が5日、発表された。年間1位になったのは、上半期(1~6月)に首位だった宮崎市か、それとも「2強」とされる浜松市か宇都宮市か――。  この日、「焼き餃子協会」(東京)の小野寺力(ちから)代表理事(44)によるオンラインでの結果発表があった。1世帯あたり(2人以上)のギョーザ年間購入額(外食、冷凍食品を除く)は宮崎市が3670円。直近10年間の最高額を記録した。だが、1位の浜松(3766円)とは96円差、2位の宇都宮(3693円)とは23円差で、初めての首位はかなわなかった。  宮崎市は100世帯あたりの年間購入頻度では全国1位(930回)といい、「良しあしはあるが(宮崎のギョーザは)安いということ」と指摘された。  昨年9月に結成し、年間首位をめざして購入促進を図ってきた宮崎市ぎょうざ協議会。市役所で結果発表を見守った渡辺愛香会長(39)は「(首位になり)『ギョーザ3強時代』と声を大にして言いたかった」と心境を吐露。2、3月にもイベントを予定しており、「今年は1位に食い込めるように頑張る」と意気込んだ。  戸敷正市長は「中身をボリュームアップするなどして高額にすれば日本一もあるのではないか」と感想を語り、協議会に「宮崎の食材を使った『宮崎特産のギョーザ』を推し進めて」と要望した。(高橋健人) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「大人の心わからない」 第五福竜丸乗員宛て、子の手紙

 1954年3月に米国の水爆実験によって被曝(ひばく)し、その後亡くなったマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員に宛てた手紙60通余りを展示する企画展が、東京都江東区夢の島2丁目の「都立第五福竜丸展示館」で開かれている。書いたのは当時の小学生や中学生ら。子どもながらに感じる科学の矛盾や再軍備への戸惑いが表現されている。3月14日まで。  手紙は、無線長だった久保山愛吉さんと家族に宛てたもの。当時、久保山さんら23人の乗組員の被曝は大々的に報じられた。入院していた久保山さんは半年後の9月に亡くなった。40歳だった。妻と幼い3人の娘が残され、お見舞いや励ましなどの手紙約3千通が全国から届いた。その半数が子どもたちからだった。  「長崎、広島の原爆で何十万という犠牲者を出し、今でもあらゆる所に戦争のなまなましいあとが残って居ます」「またもや日本人がアメリカ水爆実験のため放射能をうけて苦しんでいらっしゃるのを知り私は何ともいえない気持です」 「戦争で父なくした」少女の怒りも  東京の女子中学年は悔しさをに… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

富士そば、労組幹部2人懲戒解雇 未払い残業代巡り対立

 立ち食いそば店「名代富士そば」を展開するダイタングループの店舗運営会社が、未払い残業代の支払いなどを求めて会社側と対立している「富士そば労働組合」の委員長と書記長の幹部2人を1月29日付で懲戒解雇したことがわかった。労組側は「処分理由は事実無根」と反発し、解雇無効を訴えて争うとしている。  懲戒解雇されたのは富士そば労組の安部茂人委員長ら。2人とも店舗運営会社「ダイタンディッシュ」の係長だった。処分理由の通知書では、①未払い残業代請求の労働審判を有利にするため、業務報告書などの勤務記録を事後的に改ざん・捏造(ねつぞう)した②労働審判で会社側の反証を困難にするため、店長らの勤怠データがある会社のシステムを改ざんした、などとされた。  安部委員長らは取材に対して、処分理由での指摘を全面的に否定。「どの項目も事実無根の言いがかりで、組合つぶしを狙った不当なもの。解雇無効を労働審判で争う」としている。  一方、グループを統括するダイタンホールディングスは「弁明の機会を与えても両氏は不合理に否認するばかりで、やむなく懲戒解雇した。証拠関係については強い自信を持っている」と説明している。  富士そば労組は、会社側の指示… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

4年前話せなかった日本語、今は モンゴル出身少年の夢

 飛行機は初めてだった。モンゴルから中国を経由し、日本に来た。あれから4年。日本語を話せなかった少年は、日本語能力試験でもっとも難しい「N1」に合格するまでになった。  「モンゴルで日本語を教えてみたい」。小学6年生のエンフタイワン・エンフツォルモン君(12)は、たくさんあるという夢の一つを教えてくれた。4年前に日本に来たときはほとんど話せなかった日本語を、今度は教える立場になりたいという。  2016年12月、モンゴルから両親と広島市内に引っ越してきた。小学校の転入あいさつを日本語で覚えてきたのに、頭から飛んだ。「宿題のやり方も分からない。テストの点数もやばかった」。最初の1年間はつらかった。  それでも必死で勉強した。今では「国語」が得意科目だ。どうしてそれだけ上達したの?  「環境もある。自分の努力もあ… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

鬼滅の刃 漢文法なら「滅鬼」のはず?「きめつ」のワケ

 劇場版が歴代興行収入1位になるなど大人気の漫画「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」。読者から「漢文の文法に従うなら『鬼滅』ではなく、『滅鬼(めっき)』がよいのでは」という意見が寄せられました。  確かに「読書」「仰天」など、動きを表す熟語の多くは、「書を読む」「天を仰ぐ」といった具合に目的語に当たる漢字が後ろに来ます。では、なぜ「滅鬼」はそうならなかったのでしょう。日本近代語研究会に疑問をぶつけてみました。  例えば「初心を忘るべからず」を漢文にする際、「不可忘初心」とすべきなのに「初心不可忘」としてしまう例があるといいます。日本語の語順通りに漢字を並べてしまうことは、古くからあったと指摘します。  一方で、漢文法の知識にかかわ… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

賠償金支払われぬまま6年 「けじめつかぬ」遺族の無念

 和歌山県紀の川市の小学5年生、森田都史(とし)君(当時11)が、近所に住んでいた男に殺害された事件から6年になる。父親(72)は、事件にけじめをつけることができずにいるが、懸命に前を向こうとしている。  父親は毎朝、出勤前に都史君の遺影に向かって「いってくるね」と手を合わせる。遺影の横には、いまだに納骨していない遺骨がある。そして、花や菓子、飲み物などが供えられている。「都史君が寂しくないように、都史君が好きだったものをいつも置いている。納骨は都史君に明るい報告ができた時です」  事件は2015年2月5日午後… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

故意に事故、詐取容疑25人逮捕 被害額2800万円超

 故意に交通事故を起こして保険金をだまし取ったとして、福岡県警は4日、行橋市北泉5丁目、鍛冶(かじ)工大港和人容疑者(27)ら10~50代の男女25人を詐欺の疑いで逮捕・送検したと発表した。「遊ぶ金がほしかった」などと、いずれも容疑を認めているという。  交通捜査課によると、大港容疑者ら9人は2018年4月13日午前3時15分ごろ、みやこ町国分の町道で、乗用車を別の乗用車に故意に追突させ、保険会社から事故の示談金名目などで保険金798万2637円をだまし取った疑いがある。この事故を含め17年8月~昨年2月の計4件を送検し、被害総額は約2853万円にのぼるという。  福岡地検小倉支部は25人のうち24人を4日までに詐欺罪で起訴した。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「遂行能力ない」採用半年で免職処分 元市職員が提訴

 【熊本】採用された半年後に正当な理由がないにもかかわらず免職処分を受けたとして、元宇城市職員の男性(24)が市を相手取り、処分の取り消しを求める訴訟を熊本地裁に起こした。提訴は昨年12月16日付。  訴状によると、男性は2020年4月に新卒採用された。半年の試用期間中だった9月中旬ごろに上司に退職を求められ、男性は断った。同月30日に、具体的な事実がないにもかかわらず、職務遂行能力がないとして分限免職処分を受けて辞令を交付された。  男性は「新型コロナによる在宅勤務などで例年より業務に習熟しにくい環境だったが、新規採用職員に期待されるレベルは十分満たしていた。研修会などがなく人間関係を築くのが難しかった。平時と全く異なる状況だったことも考慮すべきだ」と主張している。  総務課によると、宇城市では昨年4月からコロナ対策として在宅勤務や分散勤務に取り組み、1人あたり平均して週に約1回は在宅勤務をしているという。男性について「在宅勤務はほとんどなかった」と説明。「6カ月間の職務成績を総合的に判断して処分を出した」と話した。  同市では試用期間(条件付き採用期間)中の職員の分限に関する条例はなく、国家公務員法などに基づいて分限の当否を判断しているという。(屋代良樹) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル