女性蔑視発言、ごまかす笑いが社会の現実 辻愛沙子さん

 東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)による女性蔑視発言に、強い批判が集まっています。クリエーティブディレクターとして社会派の広告やイベントの企画などで活躍する辻愛沙子さん(25)は、この発言に「見覚えがある」と言います。  記者は4日午後、音声型のSNS「Clubhouse(クラブハウス)」を通じ、辻さんに「公開取材」。一時は1千人を超えるリスナーがその様子を傍聴しました。辻さんが取材に語った内容は次の通り。      ◇  今回の発言はあまりにひどいですが、これを水で薄めたような出来事は社会にたくさんあり、思い当たる光景がいくつもあります。 「これ、ちょっとやばいな」と思ってもごまかすための笑い――。記事の後半では、今回の問題が映した「社会の現実」について語ります。  例えば、年上の男性ばかりの会… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

山口香氏「五輪精神、一言ですべて否定」 森会長発言に

 「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかる」「女性っていうのは競争意識が強い」――。東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の発言は、日本オリンピック委員会(JOC)の女性理事を増やす方針への私見として飛び出した。  「非常に驚いた。東京五輪や日本のスポーツ界は多様性の順守に取り組んでいると思っていたが、一言ですべてが否定された。オリンピック精神に逆行する」  JOCの理事で、女性スポーツ専門部会長の山口香氏(56)は、そう訴える。  発言があったのは、JOCの臨… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

九大教授の急死を労災認定 損害賠償求め、妻ら法人提訴

 九州大学大学院教授の50代男性が急死したのは過重な業務が原因だったとして、福岡中央労働基準監督署が労災認定したことがわかった。男性の妻らは4日、労働環境を整備する義務を怠ったとして、九大を運営する法人に約8400万円の損害賠償を求め、福岡地裁に提訴した。  代理人弁護士によると、タイムカードがないなど勤務時間を把握しにくいことが多い大学教員の死亡について、過重労働による労災が認定される事例は珍しいという。男性の妻は取材に「九大を憎いとは思っていない。夫の死を無駄にしたくない。二度と同じようなことが起きないように、(提訴が)夫が好きだった九大が変わるきっかけになってほしい」と話している。  訴状などによると、労災が認定されたのは2018年1月25日。男性は14年、学内で突然体調を崩し、救急搬送された病院で大動脈解離のため死亡した。  男性の専門分野は理系で、当時… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

ゴリラもステイホーム?な動画 エサ抱え屋内へスタスタ

 新型コロナウイルスの影響で人々がステイホームを求められる中、ゴリラも――。そんな動画がツイッターに投稿されました。  東山動植物園(名古屋市)のツイッターアカウントが1月18日、「寒いので、お持ち帰り(笑)」という文章とともに9秒の動画を投稿。  映っているのはニシゴリラのアイ(メス、7歳)で、屋外の展示施設で受け取ったエサを抱えて、屋内に移動する様子が収められています。  「#STAYHOME」が付けられたこの動画に対して、「テイクアウトですね」「ソーシャルディスタンスを理解していた上での行動かも」といったコメントが寄せられ、「いいね」は1300を超えています。  東山動植物園の広報担当者によると、撮影したのは当日の午前中。  園内を巡回する中でニシゴリラの運動場の様子を撮影していたら、屋内にエサを持ち込む様子が偶然撮れたそうです。  エサは一日の中で運動場にまく時間と屋内にまく時間があり、冬はアイに限らず持ち込んで食べることも多いといいます。  普段から投稿に#STAYHOMEを付けることがあるそうで、「今は我慢の時で、おうちで過ごしてもらうのを少しでも楽しんでもらえれば」という思いを込めているそうです。  「今回は、アイの行動がステイホームを連想させるものだったので、より皆様の印象に残ると思いました。皆さんに、楽しんで見てもらえたのでしたら、とてもうれしいです」(若松真平) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「謝罪も主張もできていない」 元吉本広報が見た森会長

 今夏に延期された東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)が3日に「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」などと発言したことを巡り、森会長は4日、記者会見を開いて謝罪した。  吉本興業の元広報担当役員で著書に「謝罪力」がある竹中功さんは、この日の会見について「本来であれば謝罪をしたうえで、組織委のトップとして大会開催への思いをアピールするチャンスにしなければならなかった。それなのに謝罪も主張もできていなかった。ゴールの設定がまったくできていない会見だった」と指摘した。  謝罪は「『誰が誰に対して、何について謝るのか』が必要」だという竹中さん。森氏が「誰に対して、何を反省しているのか認識できていないことが露見した」とみる。  その上で「発言を撤回するので… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

【動画】あおり運転、恐怖の5分間 おびえる妻が撮った

 楽しかった夕食の帰り道が恐怖に変わった。「あおり運転に遭った」と証言する夫婦が撮影した5分余りの動画。軽乗用車が急接近や幅寄せを繰り返し、前方で急停止する様子が記録されている。夫の110番通報に重なる妻の悲鳴。混乱のさなか、車から降りた男は夫婦の車に近寄り、ドアを開けようとした――。  動画を撮影した堺市内の40代の夫婦が2日、朝日新聞の取材に応じ、当時の状況を振り返った。  1月27日午後10時前、友人宅で食事を楽しんだ夫婦は、車で自宅に向かっていた。助手席の妻がサイドミラーの反射光に気付いたのは、堺市南区の市道を走行中のことだった。  振り向くと、真後ろの赤い軽乗用車がパッシングを続け、赤信号で横に並んできた。運転席に男が1人。自分たちに向けて、中指を立てているのが見えた。夫は「あおられる心当たりは全くなかった。挑発に乗らないよう、努めて冷静にした」と振り返る。 無言で笑み浮かべ…  信号が変わり、走り始めると、軽乗用車は再び後方に回り、車間距離を何度も詰めてきた。妻は「めちゃ危ない」と戸惑いながら、「事故に遭ったときの証拠用に」とスマートフォンで軽乗用車の撮影を始めた。110番通報し、運転中の夫が「あおられてるんですけど、どうしたら」と警察官に指示を仰いだ。スマホを持たずに通話できる「スピーカーフォン」の機能を使った。 拡大する夫婦の車の後ろに迫る軽乗用車=2021年1月27日、堺市内、夫婦提供の動画から  警察官は「待避できる場所はありませんか」と尋ねてきたが、そのとき走行していたのは、人や自転車が立ち入れない片側2車線の幹線道路(府道・泉北1号線)。沿道に駐車スペースや商業施設はなかった。 「危ない!めっちゃぶつけられそう!」。何度も急接近してくる車。妻はパニック状態になります。  軽乗用車はクラクションを鳴ら… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

関東で史上最も早い春一番 気象庁が観測

 気象庁は4日、関東で春一番が吹いたと発表した。1951年の観測開始以降、最も早い春一番となった。これまでの記録は1988年の2月5日だった。4日午後7時までに観測された最大風速は、東京都心8・6メートル、千葉市14・2メートル、横浜市10・9メートル。  春一番は立春から春分までの間に、最大風速8メートル以上の南風を東京都心で観測するなどの条件を満たすと、気象庁が発表する。4日は、日本海上の低気圧の影響で関東では南からの風が強まった。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

特別支援学校で生徒用小部屋 母親が人権救済申し立てへ

 福岡市立の特別支援学校が、廊下に生徒を入れるための小部屋を段ボールで作っていたことが市教委などへの取材でわかった。中学部に通っていた男子生徒は自分の意思に反してこの小部屋に入れられたとして不登校になったという。生徒の母親は「人権侵害だ」として近く福岡県弁護士会に人権救済を申し立てる。  関係者によると、生徒は注意欠陥・多動性障害(ADHD)と知的障害があり、この支援学校には2019年夏、別の支援学校から転校した。生徒が家族に小部屋の存在を訴えて発覚。学校側は、生徒が教室で暴れることがあり、小部屋を設けたと説明したという。生徒はその後不登校になり、市外に転校した。  市教委発達教育センターは朝日新聞の取材に、生徒が転校してきた前後に小部屋を置いたと認めた上で「小部屋は気持ちを落ち着かせる場所だが、この生徒専用ではない。この生徒が小部屋を使ったこともなかった」と説明。人権侵害との訴えについては「申し立ての内容を把握しておらず答えられない」とした。  弁護士会が人権侵害と認定した場合、市教委に警告や改善を求める勧告などを出せるが、法的拘束力はない。(山野健太郎) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

北富士演習場で火災 「着弾音、火花上がった」との情報

 南関東防衛局に入った連絡によると4日午後4時40分ごろ、陸上自衛隊北富士演習場(山梨県富士吉田市、山中湖村)で火災が発生した。演習場では3日から米海兵隊が実弾射撃訓練をしているが、訓練との関連はわからないという。  演習を監視している市民団体によると、4日は午前、午後とも着弾音を何度も確認。土煙と火花が上がっていた。午後5時ごろに着弾地点を中心に炎が上がったのが見え、強風のなかで燃え広がったという。  山中湖村の本庄俊男さん(80)が火災を撮影し、「枯れたススキなどに燃え移ったと思った」と話す。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

国内のコロナ感染、累計40万人超に 4日は2578人

 新型コロナウイルスの国内感染者は4日午後8時現在で、新たに2578人が確認された。クルーズ船ダイヤモンド・プリンセスの乗船者を含む累計では40万人を超えたが、1日あたりの新規感染者は5日連続で3千人を下回った。  4日の死者は104人で、過去最高だった3日の120人から減少した。厚生労働省によると、新型コロナの3日時点の重症者は全国で892人で、3日連続で減っている。  東京都では4日、新たに734人の感染者が確認され、7日連続で1千人を下回った。4日までの1週間平均でみると、1日あたりの新規感染者数は661・3人になり、前週の987・4人の7割弱だった。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO(エクモ))を使用」とする都基準の重症者数は前日より10人減って115人だった。  一方で、4日にあった都のモニタリング会議では、新規感染者のうち65歳以上の高齢者が占める割合は1日までの1週間で26%となり、前週より4ポイントほど増えたことが報告された。  また、厚生労働省は4日、アフリカ大陸に滞在歴がある神奈川県の50代女性と、その濃厚接触者で同県の10代男性から南アフリカで報告された新型コロナウイルスの変異ウイルスが見つかったと発表した。2人の濃厚接触者は5人いるといい、感染の有無などを調べている。南アフリカや英国などで報告された変異株の感染は、国内と空港検疫を合わせて70人になった。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル