鹿1頭が高校に侵入、トイレに閉じ込める 神奈川・大井

 29日午前10時20分ごろ、神奈川県大井町西大井の県立大井高校で、「鹿が校舎に入ってきた」と同校職員から通報があった。県警松田署や同校によると、オスとみられる鹿1頭を、校舎2階の職員用女子トイレに閉じ込めている状態という。授業中だったが、けが人はいないという。  同校によると、同日午前10時ごろ、大きな角のある鹿1頭が、生徒が使う昇降口横の窓ガラスを割って1階廊下に侵入し、約20メートル先の階段から2階へ上った。職員が様子を見ていたところ、さらに100メートル近く移動して職員用トイレに入った。しばらくたっても出てこないため、職員がトイレの入り口をベニヤ板で封鎖した。29日正午現在、猟友会などと対応を検討しているという。  同日午前9時ごろには、同校から約3キロ離れた松田町松田惣領の住民から「家の駐車場に鹿がいる」と110番通報があったといい、署が関連を調べている。  同校は、小田原市中心部から北に約7キロの市街地にある。(黒田陸離) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

小学校の理科実験で児童ら不調、13人搬送 大阪・吹田

 29日午前10時48分ごろ、大阪府吹田市千里山松が丘の市立千里第二小学校から「理科の実験中に気分の悪い生徒が出た」と119番通報があった。吹田市消防本部によると、児童12人と大人1人の計13人が不調を訴え、病院に搬送された。全員、軽症という。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

列車も受験も「落ちないお守り」 ワイヤーでみんな安全

 千葉都市モノレールが、列車の落下を防ぐ部品を使った「落ちないお守り」を販売している。販売開始13年になるが、受験生への贈り物として、この時期に買い求める客が多いという。  考案したのは、千葉都市モノレール都賀駅の小見隆一副駅長。開業当初から無事故の車両が引退することを2006年に知り、この車両を使って何か縁起物を作れないかと考えた。  お守りの中に、「安全鋼索(こうさく)」というモノレールの落下を防ぐワイヤの一部を入れ、08年から売り出した。「受験生の力になってほしい。そんな思いを込めました」  全4種類で各400円。千葉都市モノレール千葉駅などの4駅や、公式通販サイト「ちばモノグッズストア」で購入できる。(石垣明真) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

掃除は女の仕事? 小学生目線のドラマが問うジェンダー

 「ちょっと男子! ちゃんと掃除しなよ!」。ほうきで遊んでばかりの男子たちを、クラスの女子が一喝する。男子のひとりが言い返す。「父ちゃんが言ってたぜ。掃除、洗濯、メシ作んのは女の仕事。男は外に出て働くもんだって」。小学3年生の会話だが、演じているのは大人の俳優たちだ。  テレビ東京系で放送中のドラマ「直ちゃんは小学三年生」(金曜深夜0時52分、一部地域を除く)。放課後に公園や秘密基地で遊び回り、駄菓子屋でお菓子を食べながらおしゃべりに夢中になる、どこか懐かしいありふれた子どもたちの日常を大人の俳優たちが演じる。  物語の中心は仲良し男子4人組。明るく素直な「直ちゃん」を杉野遥亮、お金持ちで賢い「きんべ」を渡邊圭祐、貧乏でがさつな「てつちん」を前原滉、心優しく泣き虫な「山ちょ」を竹原ピストルが演じる。  冒頭では「このドラマの登場人物は誰がなんと言おうと小学生です ご理解ください」という「おことわり」が示される。  俳優たちの表情や何げないしぐさはまさに小学生そのもの。あまりのリアルさとシュールさに、不思議な笑いがこみ上げてくる。  同時に、自分と同じ大人たちが演じているからこそ、小学生の彼らが日常の中で直面する「貧富の差」「親の事情で名字が変わる」「女らしさ・男らしさ」といった数々の問題が、ひとごととは思えなくなる。  プロデューサーの青野華生子さんは次のように狙いを語る。  「子どもは真実を映す鏡ってよ… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

「ここぞの時に生きるのは、考え抜いた経験」 巣鴨校長

 入試シーズンが本格的に始まりました。コロナ禍の中で頑張っている受験生たちへ、校長たちからの言葉をお届けします。 校長から受験生へ:巣鴨中学・高校の堀内不二夫さん  受験生に言いたいことは三つです。おたおたするな。やるべきことをやろう。家族とは仲良く。受験がすべてではないですが、そこに目標を定めて一生懸命になれるいいチャンスです。試験が終わるまでは、決して諦めないでほしい。  とはいえ、受験生全員が第1志望の学校に合格できるわけではありません。でもね、行った学校がいい学校なんです。行きたかった学校は、もちろんいい学校でしょう。ただ、行った学校が一番いい学校なんです。受験は将来に向けてのステップであり、関門ですが、その先、何十年という時間を過ごすわけですから。そこで燃え尽きても困るし、つまずいて萎縮するのも、もったいない。  偏差値や進学実績で学校が評価されがちですが、進学後、どんなことを学んだかによって、数字では表せない価値を見いだせる。それを作り出すのは自分です。物事を判断する時、事実に基づいて考えることが必要ですが、今は情報が氾濫(はんらん)していて「確かなこと」を切り取る力が問われます。確かに見えること、確かだと思い込んでいることが邪魔をするからです。冷静にこれらを取り除くには、思考を重ねることです。  「今年度はコロナ禍で受験生は大変だ、かわいそうだ」という話をよく耳にします。制約が多かったのは事実でしょう。でも、受験生自身はどう思っているでしょうか。世間がそういう目で見ることで、大変なんだという空気が作られているように感じます。皆さんは、もっとたくましいはずです。周りの声に振り回されず、自分の視点を大切にしてほしいと思います。  早朝の寒稽古や、未明に歩き始めて峠を越える「強歩大会」。本校には伝統の学校行事があり、それに魅力を感じて受験してくれる生徒が少なくないですが、残念ながら今年度はできませんでした。それでも日々の習慣は崩してほしくなかったので、クラスを2分割しての分散登校の時期は、授業のみならず、休み時間もホームルームも同時配信しました。生活のリズムを維持することが大切なのは、受験生にも受験を終えた人にも、共通して言えることです。  インターネットで検索すれば、すぐ答えにたどり着く気がするでしょう。反応が早い子は多くなりました。でも、ここぞの時に生きるのは、試行錯誤して自分で考え抜いたという経験だと思います。専門性を追求するのも大事ですが、それ以上に、ベースとなる教養をまず身につけてほしい。本を読んで、人と触れ合う。色々な世界があることを知る。受験をいい機会に、思考の過程を大切にして下さい。(聞き手・川口敦子)      ◇  1947年、東京都生まれ。巣鴨中学・高校卒業後、早稲田大学大学院(経済学)修了。巣鴨中・高で社会科教諭を務め、2007年、第5代校長に就任した。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

旭川医大学長、市立病院とアドバイザー契約 月40万円

 国立の旭川医科大学(北海道旭川市)の吉田晃敏学長(68)と滝川市立病院(同滝川市)が、昨年まで14年以上にわたり「アドバイザー」の契約を結び、吉田学長が月額40万円の報酬を受け取っていたことが同病院への取材や契約書類などでわかった。院長は年に1回ほど吉田学長を訪問し、学長が契約後に病院を訪れたのは数回だった。契約は学長側の申し出で今月、打ち切られたという。  吉田学長は26日、朝日新聞の電話取材に「病院にはそれほど行っていなかったかもしれないが、院長が年1~2回来た際はアドバイスしていた」と話した。  朝日新聞が入手した滝川市立病院から旭川医大への「職員派遣依頼書」では、「医療情報アドバイザー」として吉田学長を委嘱する許可を求めている。病院と吉田学長との間で交わされた「診療契約書」では、吉田学長は「診療業務・経営アドバイスを行う」とされ、月額報酬は交通費を含めて40万円となっている。  病院によると、契約は吉田氏が学長に就く前年の2006年7月ごろに始まり、毎年更新。契約の経緯や報酬額の根拠は当時の担当者がいないため不明としている。病院が今月確認したところ、吉田学長は契約後に数回、病院を訪れ、うち1回は地域医療についてスライドを交えて話すなどしていた。電話は年に1、2回あった。また、院長が年に1回程度、吉田学長を訪問していた。吉田学長は今月、契約の打ち切りを病院に伝えたという。  旭川医大は同病院に数人の医師を派遣している。病院関係者は長年契約が続いた理由について「経緯はわからないが、病院は医師の派遣を大学にお願いしている立場だ」と語った。  吉田学長は電話取材に、かつて市立病院の存続が争点となり、地元商工関係者から依頼されるなどして契約に至ったと説明。病院存続を巡る議論が落ち着いたためいったん契約を打ち切ったといい、「(再び)アドバイスできるようになったら再開しようという話だった」としている。  文部科学省によると、国立大の… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

車内販売やめます 山陽新幹線、酒に続き2月から

 新型コロナウイルスの感染拡大による利用減少のため、JR各社では新幹線などの車内販売の見合わせが広がっている。  JR西日本は28日、2月1日から山陽新幹線の車内販売を当面休止すると発表した。車内販売を担当する「パーサー」が乗務しなくなることに伴い、グリーン車でのおしぼり配布のサービスも取りやめる。1月1~14日の同新幹線の利用者は前年の約3割に落ち込み、車内販売の利用も少なかったことが理由という。すでに14日から酒類は販売をやめていた。  北陸新幹線も利用が大幅に減ったため、車内販売を16日から取りやめ、最上級席「グランクラス」の座席の販売も見合わせている。同社は「食事や飲み物はあらかじめ購入を」と呼びかけている。  JR東日本も一部の観光列車を除いて、16日から東北や上越などの各新幹線や在来線特急の車内販売を中止。JR東海は21日から酒類の販売はやめているが、その他の車内販売を中止する予定は今のところないという。  観光特急「しまかぜ」や「青の交響曲(シンフォニー)」を運行する近畿日本鉄道も、車内販売サービスは続けていくという。(鈴木智之) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

時差通勤→ポイント還元 JR東日本、3月15日に開始

 JR東日本は3月15日、Suica(スイカ)通勤定期券の利用者向けの「オフピークポイントサービス」を始める。平日の混雑する時間帯を避けて時差通勤すると、同社の「JREポイント」が還元される仕組み。乗客を分散化させ、車両や駅員の配置を効率化させる狙いがある。  JR東によると、駅ごとに1時間半の「ピーク時間帯」を設定。その前後1時間に駅に入場すると、15~20ポイントもらえる。対象は首都圏の在来線が中心。期間は来年3月31日まで。  また、JR東は3月1日、1カ月間で運賃が同じ区間に10回乗車すると、回数券のように運賃1回分のポイントが還元される「リピートポイントサービス」も開始。新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が拡大し、定期代の支給をやめ実費支給とする会社が増えているためだ。11回目以降は運賃の10%分のポイントを毎回付与する。  JREポイントはSuicaなどで1ポイント1円分として使える。ポイント還元にはウェブサイトでの登録が必要。オフピークポイントは専用サイトでのエントリーもしなければならない。(一條優太) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

犬とヤギと山盛り定食 茨城のユニーク食堂、32年で幕

 ボリューム満点の定食と店の外で飼っていたたくさんの動物たち――。昨年12月30日、茨城県茨城町のこんな個性的な 食堂が、コロナ禍の客足減などで32年の歴史に幕を下ろした。  店の名は、朋仙(ほうせん)。友や客を意味する「朋」と、人が山ほどと書く「仙」の字に繁盛の願いを込めた。  看板メニューの海鮮フライ定食は、エビやアジなど山盛りのフライに刺し身もついて、税込み980円だった。コロナ禍前、ランチタイムには約70席の店内がいっぱいになった。  もう一つの人気の秘密が動物だ。店の外には犬や猫、ニワトリ、ハト、キジ……。ヤギやホロホロ鳥までいたこともあり、近所の子どもたちが動物園代わりにのぞきに来ていた。  店主の柴沼伸照さん(71)が、引き取り手のいない動物を次々連れてきて、これまで数百匹の動物を飼ったという。昨年5月に北茨城市で保護された迷いクジャクも、二つ返事で迎え入れた。  なぜそこまで? 不思議に思い… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

市民わかせたモダンな雰囲気 工事中の原爆ドームを歩く

 広島市による保存工事が進む世界遺産・原爆ドーム(中区)の内部が27日、報道関係者に公開された。昨年9月に始まった工事では、ドーム部分の白っぽく変色した鉄骨のさびを落とし、被爆当時の焦げ茶色に塗り直したり、柱に入った亀裂にセメント材を注入して補修したりしている。完成は今年3月の見通し。  この日午前、原爆ドームを囲む鉄柵の内側に入ると、地面には倒壊したれんがが散在し、中庭に設置されたらせん階段は折れ曲がっていた。天井のドームまで組まれた足場を登ると、周囲には高い建物が立ち並び一部視界が遮られるが、ビル6階にあたる高さ25メートルのドーム部分からは、全方位で広島の街が見渡せた。ドーム屋根の骨組みの鉄骨は少し折れ曲がり、一部はねじが外れていたが、何とか形を保ったドームからは当時市民をわかせたモダンな雰囲気が伝わってきた。  原爆ドームは1915年に広島県物産陳列館として完成。96年に世界文化遺産に登録された。広島市が登録する86件の被爆建物の中で最も爆心地に近い建物だ。保存工事を請け負う清水建設の高橋伸二さん(61)は「被爆の悲惨さを伝える建物として、できるだけ長生きしてもらえるよう最後まで慎重に工事を進めたい」と話した。(比嘉展玖) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル