再び緊急事態宣言…暮らし逆戻り?「前回の緊張感ない」

 暮らしも、仕事も、また逆戻りするのか――。新型コロナウイルスの感染者数が急カーブで増え続け、首都圏1都3県に再び緊急事態宣言が出された。対象地域の市民からは「遅すぎる」との声もあがる。 買いだめ客の姿なく  JR千葉駅前では7日夕、足早に帰路につくスーツ姿の会社員の姿が多くみられた。  教育関係の会社に勤める千葉市稲毛区の会社員細川悠元(ゆうげん)さん(29)は「8日から週の半分以上がテレワークになる。新年でやる気が上がっていたのに、逆戻りした感じ」と嘆く。  自宅には長男(3)と生後4カ月の長女がおり、「仕事に集中できる環境ではない」。前回の宣言時もテレワークになったが、子どもの泣き声が相手に聞こえないよう、電話は車の中に移動してかけた。「会社での雑談から生まれるアイデアもあるので、効率は落ちる」  子どもたちの年齢を考えると、感染の不安は高い。夜の会食もできるだけ制限してきた。「宣言を出すのが遅かった。感染者がどこまで減れば解除されるのか具体的に示してほしい」  千葉市中央区のスーパーでは、前回の宣言発令前にみられた「買いだめ客」の姿はなかった。50代の男性店主は「念のため水などの在庫は増やしたが、逆に売れ残りが増えている」と話す。  千葉市の会社員堀越侑茄(ゆうか)さん(28)は、いつもより大きめのマイバッグを持って来たが、水やティッシュの在庫が多くあるのを見て、普段と同じ買い物をした。「足りなくなったら外に出て、また買いに来ればいい。宣言は少し緩い気がする。前回のような緊張感はないし、本当にこれぐらいで大丈夫なのかな」と不安を口にした。(福冨旅史) ■議員の会食「怒ってい… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

Giants reach deal with former MLB All-Star Justin Smoak

The Yomiuri Giants have agreed to a contract with longtime major league first baseman and…

「感染前に戻れれば」 宣言再び、渋谷を見つめる3日間

 新型コロナの感染拡大をうけて、首都圏に2度目の緊急事態宣言が出されます。街の風景はどう変わるのか。社会部の記者たちが7~9日の3日間、東京・渋谷から報告します。 7日20:00  渋谷区宇田川町のデパート「PARCO渋谷」入り口に飾られたドラえもんの像の周囲で、何度もスマートフォンで写真を撮っている男性がいた。都内の会社員男性(57)。仕事帰りに用事があって渋谷に寄ったら、偶然見つけたという。  「いま、ドラえもんに一つ、道具を出してもらえるとしたら」と尋ねると、男性は「実はあまり詳しくはないんだけどね……」と言って数秒考え、「タイムマシンですかね」と答えてくれた。「やはり国は新型コロナウイルスを甘く見ていたと思う。感染が拡大する前の世の中に戻って、命を最優先にした政策をとってもらいたい」  新型コロナで友人を2人、亡くしたという。一人は60歳だった。「私も新型コロナの本当の恐ろしさをわかっていなかったのだと思う」。当たり前のように満員の電車に揺られ、通勤していたからだ。  男性は詳しい仕事の内容は教えられないということだったけど、8日からも、しばらくの間は出勤が必要だという。「寄り道もきょうが最後。経済も大事だけど、命がなくなったら、楽しいことも何もできなくなってしまうから」 拡大するデパート前に飾られたドラえもんの像の周りには、スマートフォンで写真を撮る人の姿が絶えなかった=2021年1月7日午後8時10分、東京都渋谷区宇田川町、山本亮介撮影 7日18:15  渋谷のワインバー。緊急事態宣言をめぐる菅義偉首相の記者会見が始まる5分前から、従業員の女性(33)は店内のテレビを準備し、経営を心配するお客さんと一緒に見つめた。  会食を介した感染が増えている、と画面の向こうで菅首相が理由を説明をする。女性は「どうして飲食店が狙いうちされるのか。会食が悪いという根拠はあるのだろうか」と不満を漏らした。  同店はコロナ禍の前までは夕方から未明までを営業時間としていた。酒類の提供が午後7時までとされたことに対し、「昼飲みする人は少ない。現実を分かっていない」。協力金についても「家賃が高いところと低いところで一律支給はおかしい。つぶれる飲食店が出てくるだろう」と顔を曇らせた。 拡大する「店名公表すれば、そこの店に集まり、密になる。昨春もそうだった」。菅首相会見をテレビで見る飲食店の従業員(左)らからは不満が漏れた=2021年1月7日、東京都渋谷区、木村浩之撮影 7日17:00  宮下公園跡地に昨年6月オープンした商業施設「MIYASHITA PARK」。「4階建ての公園」をコンセプトに約90店が軒を連ねる。明治通り沿いの1階はフランスやイタリアの高級ブランド店が並び、ロングコート姿の男性スタッフが客を招き入れた。  一方、すぐそばの公園の公衆トイレの脇では、毛玉の目立つニットを重ね着した男性(47)が、衣類や調理器具が詰まったキャリーバッグを整理していた。横浜市のアパートから立ち退きを迫られ、昨年9月から路上生活が続いているという。…

全国で過去最多の7571人感染 20都府県で最多更新

 新型コロナウイルスの7日の国内感染者数は午後10時現在で7571人となり、1日あたりの最多を3日連続で更新した。前日から1千人以上増え、初めて7千人を超えた。6日時点の重症者は全国で796人で、前日より12人増えてこれまでで最多となった。死者は64人増えた。  新規感染者が最多となる地域が相次ぎ、緊急事態宣言が出された首都圏の1都3県のほか、大阪、愛知、福岡など全国の計20都府県で最多を更新した。  都道府県別で最多となった東京都は2447人の感染を確認。前日の1591人を大きく上回って初めて2千人を超えた。都内では5日に1278人が確認されて以降、3日連続で1千人を超えた。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO)を使用」とする都基準の重症者数は前日より8人多い121人で、過去最多を更新した。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

秋田で車の立ち往生相次ぐ 暴風と吹雪、大規模停電も

 7日午後9時55分ごろ、秋田県大潟村方口の県道で、自動車10台が雪で立ち往生していると県警本部に通報があった。8日午前0時現在、除雪車が作業中という。このほかにも県内で車が立ち往生しているという情報が県警に寄せられている。  発達した低気圧の影響で、秋田県内は沿岸部を中心に7日夕方から暴風や吹雪となった。気象庁によると、午後7時台から8時台にかけて最大瞬間風速が八峰町で42・4メートル、能代市35・3メートル、大潟村で33・4メートルと、いずれも観測史上1位を更新した。  東北電力ネットワーク秋田支社によると、強風による断線などで午後11時現在、県内約4万4300戸で大規模な停電が発生している。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

カネミ油症、子や孫らの健康調査 全国規模で厚労省方針

 国内最大規模の「食品公害」のカネミ油症で、認定患者の子や孫らを対象にした全国規模の健康実態調査が行われることになった。患者の子や孫ら「次世代」に特化した調査は初めて。健康不安や差別に苦しむ子や孫らの大半は患者認定されておらず、支援団体などが実態調査と救済の必要性を訴えていた。  厚生労働省が取材に明らかにした。患者認定の基準を策定する「全国油症治療研究班」(事務局・九州大)が全国の認定患者の子らを対象に、本人の同意を得て健康実態を調べる。調査の手法や規模、時期などは検討中で、対象者に「協力金」の支払いも検討している。  今月末にある研究班と患者団体との会議の場で、実態調査のあり方や方向性などが説明されるという。  汚染された食用油を口にした人… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

GoToトラベル、停止期間を延長 イベント、商店街も

 国土交通省は7日、観光支援策「Go To トラベル」の全国停止期間を延長すると発表した。経済産業省もイベント支援策「Go To イベント」と商店街支援策「Go To 商店街」の一時停止期間を延長する。いずれも昨年12月28日から今月11日まで全国で停止することが決まっていたが、今回の緊急事態宣言が終わる2月7日まで停止する。  「トラベル」事業では、12日以降の予約済みの旅行については17日までに申し出ればキャンセル料をとらない。キャンセルが発生した観光事業者に対しては、補償として旅行代金の35%(補償額の上限は1人1泊あたり1万4千円)を一律で支払う方針。緊急事態宣言は1都3県が対象だが、全国的に感染が拡大傾向にあることなどを踏まえて、全国一斉の停止を続ける。  「イベント」事業はコンサートやスポーツイベントなどのチケットを割引するが、停止期間中は割引対象外とする。オンラインイベントは割引を続ける。「商店街」事業は、停止期間中のイベントを中止する。  飲食店を支援する「Go To イート」も、農林水産省が昨年11月から感染が広がっている地域でのプレミアム付き食事券の販売見合わせと利用自粛を呼びかけており、これを継続する。今回宣言が出る1都3県を含む23都道府県では、すでに食事券の販売が中断されている。3月以降に予定されていた食事券の追加販売も、感染状況を見極めながら慎重に実施するかどうかを判断する。(木村聡史、新宅あゆみ、高木真也) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「感染前に戻れれば」 緊急事態宣言の渋谷から 

 新型コロナの感染拡大をうけて、首都圏に2度目の緊急事態宣言が出されます。街の風景はどう変わるのか。社会部の記者たちが7~9日の3日間、東京・渋谷から報告します。 7日20:00  渋谷区宇田川町のデパート「PARCO渋谷」入り口に飾られたドラえもんの像の周囲で、何度もスマートフォンで写真を撮っている男性がいた。都内の会社員男性(57)。仕事帰りに用事があって渋谷に寄ったら、偶然見つけたという。  「いま、ドラえもんに一つ、道具を出してもらえるとしたら」と尋ねると、男性は「実はあまり詳しくはないんだけどね……」と言って数秒考え、「タイムマシンですかね」と答えてくれた。「やはり国は新型コロナウイルスを甘く見ていたと思う。感染が拡大する前の世の中に戻って、命を最優先にした政策をとってもらいたい」  新型コロナで友人を2人、亡くしたという。一人は60歳だった。「私も新型コロナの本当の恐ろしさをわかっていなかったのだと思う」。当たり前のように満員の電車に揺られ、通勤していたからだ。  男性は詳しい仕事の内容は教えられないということだったけど、8日からも、しばらくの間は出勤が必要だという。「寄り道もきょうが最後。経済も大事だけど、命がなくなったら、楽しいことも何もできなくなってしまうから」 拡大するデパート前に飾られたドラえもんの像の周りには、スマートフォンで写真を撮る人の姿が絶えなかった=2021年1月7日午後8時10分、東京都渋谷区宇田川町、山本亮介撮影 7日18:15  渋谷のワインバー。緊急事態宣言をめぐる菅義偉首相の記者会見が始まる5分前から、従業員の女性(33)は店内のテレビを準備し、経営を心配するお客さんと一緒に見つめた。  会食を介した感染が増えている、と画面の向こうで菅首相が理由を説明をする。女性は「どうして飲食店が狙いうちされるのか。会食が悪いという根拠はあるのだろうか」と不満を漏らした。  同店はコロナ禍の前までは夕方から未明までを営業時間としていた。酒類の提供が午後7時までとされたことに対し、「昼飲みする人は少ない。現実を分かっていない」。協力金についても「家賃が高いところと低いところで一律支給はおかしい。つぶれる飲食店が出てくるだろう」と顔を曇らせた。 拡大する「店名公表すれば、そこの店に集まり、密になる。昨春もそうだった」。菅首相会見をテレビで見る飲食店の従業員(左)らからは不満が漏れた=2021年1月7日、東京都渋谷区、木村浩之撮影 7日17:00  宮下公園跡地に昨年6月オープンした商業施設「MIYASHITA PARK」。「4階建ての公園」をコンセプトに約90店が軒を連ねる。明治通り沿いの1階はフランスやイタリアの高級ブランド店が並び、ロングコート姿の男性スタッフが客を招き入れた。  一方、すぐそばの公園の公衆トイレの脇では、毛玉の目立つニットを重ね着した男性(47)が、衣類や調理器具が詰まったキャリーバッグを整理していた。横浜市のアパートから立ち退きを迫られ、昨年9月から路上生活が続いているという。…

Covid-19 dans le monde : l’Europe dans « une situation alarmante », état d’urgence à Tokyo

La pandémie due au nouveau coronavirus a fait au moins 1,89 million de morts dans le…

宣言「なんで今…」共通テスト直前 都内志望やめる人も

 来週末に大学入学共通テストが実施され、本格的な受験シーズンが到来する。新型コロナウイルスの感染が急拡大し、首都圏には8日から緊急事態宣言が出されるなか、無事に受験できるのか。各大学の個別試験はどうなるのか。受験生は不安を抱えながら、最後の追い込みに入っている。  7日、首都圏4都県への緊急事態宣言の発出が決まった。「なんでこのタイミングで出るのか……。正直、本当に不安です」。共通テストは予定通り実施される見込みだが、首都圏の公立高校3年の女子生徒(18)は、安心できずにいる。  共通テストは、国公立では1次試験として扱い、その後、大学ごとに2次の個別試験を行う。私立でも共通テストを利用する入試のほかに、個別試験もある。この先感染が急拡大し、各大学の個別試験が中止されて共通テストだけでの判定にならないか、不安だ。志望大学の個別試験の過去問を繰り返し解いてきただけに「やっぱり個別試験の結果で、合否を判定してほしい」という。  感染が拡大してきた12月中旬、急きょ、実力より低い私立大の奨学生向けの特別枠の試験を受け、合格した。試験に慣れる意味もあったが、この感染状況では合格をひとつは得ておかないと不安だったという。  8日の始業式は書類を受け取るために登校するが、その後は「感染が怖いから休むかもしれない」。家族とは食事の時間をずらし、接触も減らしている。「緊急事態宣言が出て個別試験はどうなるのか。大学は早く決めて公表してほしい」 各校の受験対策は  東京都立小金井北高校では7日、東京外国語大が6日にウェブサイトで公表した入試の変更内容を教室に貼り、他の大学についてもサイトをこまめに確認するよう、高3生に呼びかけた。感染拡大を受け、同大では前期日程の個別試験の英語の出題を削減し、時間も150分から90分に短縮。日帰りで受験できるよう、試験開始も午後に繰り下げるという。  小金井北高では、共通テストまで「特講」を行い、前日には「激励会」を今年は放送で行う予定でいる。杉本悦郎校長は「今回は、学校より家庭で勉強した方が安全な面もあり、冬休みの講習も少し短くした。緊急事態宣言を受け、来週は欠席する高3生が例年より増えるかもしれない。今後も続くであろう各大学の入試の変更情報を生徒にどう周知していけばいいか……」と悩む。  多くの生徒が共通テストを受験する埼玉県の県立高校では、生徒やその保護者がPCR検査を受けた場合には、学校に申し出て、結果の判明を待たずに休むよう求めている。冬休み明けの7日から共通テスト前日の15日までは、始業時間を繰り下げている。  それでも進路指導担当の教諭は、共通テスト当日の交通機関や受験会場での感染を心配する。特に昼食時が気にかかるという。大声で話す受験生が周囲にいた場合、周りの受験生の感染リスクが高まるだけでなく、その際のストレスで試験に影響が出かねないからだ。  会場となる大学は、文部科学省が出したガイドラインに沿った感染対策を講じることが求められている。「共通テストは入試のスタート。共通テストさえ実施できればいいと考えず、3月まで入試が続くことを考えて対策をとってほしい」  東京都の中高一貫の私立女子校では、4日からの受験生向けの特別講義をすべてオンラインにした。進路指導担当の教諭は「大学入試センター試験から共通テストへの変更や、コロナによる学校生活の混乱を受け、『なぜ自分たちだけがこんな目に』と思ってしまう生徒も多い」といい、精神面での支援にも努めているという。  影響は地方の受験生にも及ぶ。長野県の公立高3年の男子生徒(18)は都内の大学が第一志望だったが、新型コロナの感染者が急増している首都圏の大学への進学に両親が反対。地元の信州大に志望を変えた。「やはり東京は大変なことになった。志望は固めたので、後はがんばるだけだと思っている」と話す。  一方で、昨春、早稲田大に入学した女性(19)はコロナ禍が再受験の背中を押したという。第一志望の大学に落ちて早大に入ったが、オンライン授業ばかり。「なぜ入学したのか、わからなくなった」と仮面浪人を決意。昨年8月から予備校に通い、共通テストに臨む。「再挑戦するチャンスと前向きに考えたい」(宮坂麻子、編集委員・増谷文生、同・氏岡真弓) 体調、悪化した場合は……