「歌の手帖」に賠償命令 部数を過少申告、著作権料安く

 歌謡情報誌「月刊 歌の手帖」の販売元が発行部数を少なく伝えることで著作権料を不当に圧縮していたとして、日本音楽著作権協会(JASRAC)が未払い分を請求した訴訟の判決が10日、東京地裁(田中孝一裁判長)であった。判決は、20年近くに及ぶ過少申告を認め、当時の販売元のマガジンランド(東京)に対し、JASRACの請求通り約1億4400万円の支払いを命じた。  判決によると、同社は少なくとも1998年12月号から2018年1月号まで、発行部数を全て1万部と申告したが、実際は3万部を超える月もあった。JASRACは発行部数に応じて歌詞や楽曲の使用料を定めているため、判決は著作権侵害を認めて未払い分の支払いを命じた。  マガジン社は「判決文を見ていないのでコメントできない」とした。同社は、現在は発行事業を歌の手帖社(東京)に譲渡している。(新屋絵理) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

さっぽろ雪まつり、コロナで会場開催困難 オンラインも

 札幌市の秋元克広市長は10日、北海道の冬の風物詩の「さっぽろ雪まつり」について、来年は会場での開催は難しいとの考えを示した。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、道は集中対策期間の1月15日までの延長を決定。札幌でも接待飲食店への休業要請などが続く中、人が集まる大規模イベントの実施は困難だと判断した。来週にも実行委員会が方向性を示す見通しだ。  10日開かれた、市のコロナ対策本部会議後の会見で明らかにした。秋元市長は「今の感染状況を考えると、会場を設置しての開催は厳しいと思う。オンライン開催を含めて、会場設置をしない形を再検討する必要があると実行委員会に伝えてある」と述べた。具体策として「過去の雪像の画像を流すなど何らかの形でのPRなど、雪まつりの火を消さないことも必要と考えている」とした。  雪まつりは例年1月末~2月中旬に開かれ、国内外から200万人超が訪れる。来年の開催についてはすでに6月、コロナ禍を受けて規模を縮小し、大雪像をやめて中小の雪像だけで開くことが決まっていた。しかし再び感染が拡大したことを受け、開催を危ぶむ声が上がっていた。      ◇  秋元・札幌市長の会見での主な一問一答は次の通り。  ――これまでの札幌・ススキノ… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

スイッチやPS5「残りわずか」そのサイト、偽物かも?

 人気の家庭用テレビゲーム機「ニンテンドースイッチ」の偽の販売サイトで代金をだまし取られる被害が多発しているとして、消費者庁が注意を呼びかけている。  消費者庁によると、偽サイトでは「スイッチ」をメーカー希望小売価格とほぼ同額か少し高い値段で表示。「残り3個」などと、在庫がわずかであるかのように装っていた。  代金は前払いで、注文すると個人名の口座に代金振り込みを求めるメールが届くが、代金を振り込んでも商品は届かない。事業者の電話番号はサイトに載っておらず、メールにも返信はない。  消費者庁によると、代金が前払いで、個人口座に振り込む形式のものは偽サイトの可能性が高いという。  消費者庁がこれまでに確認した偽サイトは八つ。検索サイトの上位に表示される「リスティング広告」から消費者を誘導していた。  いずれも同一事業者が運営しているとみられ、半月ごとにサイト名が変わっている。12月上旬からは「PLUS」(https://www.plustore.jp)という名前で運営されており、現在も閲覧できる。  消費者庁が調べたところ、サイ… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

門司海保ナンバー2が微罪処分に レジの現金盗んだ疑い

 門司海上保安部(北九州市門司区)のナンバー2にあたる50代の男性次長が先月、レジの現金を盗んだ疑いで福岡県警の取り調べを受け、検察に送致せずに刑事手続きを終える微罪処分になっていたことが、捜査関係者への取材でわかった。門司海保の聞き取りに対し、次長は事実関係を認めているという。  捜査関係者によると、次長は11月下旬、門司区のドラッグストアで店員がレジに置き忘れた現金2500円を盗んだ疑いがある。県警は防犯カメラで次長を特定したという。門司海保は取材に対し、「事実を確認した上で今後厳正に対処する」としている。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

天皇陛下、新年にビデオメッセージ 一般参賀中止で

 宮内庁は10日、天皇陛下が新年にあたり、国民に向けたビデオメッセージを出す予定だと発表した。新型コロナウイルスの影響で、例年1月2日に行ってきた新年一般参賀を取りやめたことに代わる措置。  天皇陛下のビデオメッセージは初めて。宮内庁によると、1月1日か2日の公開になる見通しだが、詳細は検討中という。皇后雅子さまが同席するかも未定。  新年一般参賀は、天皇陛下が皇后さまや皇族方と宮殿ベランダに立ち、集まった人たちを前に「おことば」を述べるもの。両陛下はコロナ禍で苦境にある人たちを気にかけているといい、どんなメッセージが出されるのか注目される。  天皇のビデオメッセージは、上皇さまが2011年3月の東日本大震災時、退位の意向を示した2016年8月に出されている。(長谷文) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

年末年始の新幹線予約席数、前年比44% JR東日本

 JR東日本は10日、年末年始(25日~1月5日)の新幹線の指定席予約状況を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、予約席数は54万席(前年比44%)で、予約率も21%にとどまる。ただ、下り線は30日前後、上りは1月3日前後で混雑する時間帯もあるという。  JR東によると、9日時点の予約状況は、東北新幹線で22万9千席(同42%)、秋田新幹線で2万5千席(同32%)、山形新幹線で2万7千席(同33%)、上越新幹線で8万8千席(同40%)、北陸新幹線で17万4千席(同58%)。  中央線の「あずさ」や東海道線の「踊り子」など在来線特急の予約は12万席(前年比49%)で、予約率も8%と伸びていない。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「ゴーンにもの言える役員いない」 元秘書室長が証言

 日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告(66)の巨額の役員報酬を開示しなかったとされる事件では、会社としての日産も起訴され、裁判に臨んでいる。キーパーソンは、不正への加担を証言し続ける自社の元秘書室長。日産の弁護人は尋ねた。「ゴーンに意見を言えるような頼りになる役員は誰一人いなかったんですか」――。  この事件で起訴されたのは、ゴーン元会長、「側近」の元代表取締役グレッグ・ケリー被告(64)、日産の三者。元会長が海外逃亡を続ける中、裁判はケリー元役員と日産の罪についてのみ進んでいる。ケリー元役員は無罪を主張して全面的に争っているが、社内調査結果を検察に提出し、一貫して捜査に協力してきた日産は起訴内容を認めている立場だ。  裁判の最大のキーパーソンは、ゴーン元会長ら逮捕の18日前に検察と司法取引し、不起訴と引き換えに捜査に協力した大沼敏明・元秘書室長(61)だ。9月末にスタートした大沼氏の証人尋問は、検察側が11回、ケリー元役員側が9回行ったあと、9日には日産側の順番となり自社の社員に法廷で尋問する構図となった。  大沼氏は当時の心境について、「不正に関わっていることに引っかかりがあった」と吐露した。これに対して日産側は「当時の取締役や監査役に相談することは考えなかったのか」と質問。大沼氏は「相談しても何か動いてくれるとは期待していなかった。取締役や監査役がゴーンさんに(ものを)言える雰囲気ではなかったと思う」と答えた。  日産側は「ゴーンに意見を言えるような頼りになる役員は誰一人いなかったのか」とさらに問うた。大沼氏は「会社の普通の業務なら意見は言えると思うが、報酬について言える人はいなかったのではないか」「ゴーンさんは人事権や報酬を決める権限を持っていた。意図にそぐわないことを言いにくい雰囲気はあった」と振り返った。  日産側は「会社は捜査機関に通… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

シャンシャンまだ会える 渡航調整進まず、来春まで滞在

 中国への返還期限が今年末に迫っていた上野動物園(東京都台東区)のジャイアントパンダ・シャンシャン(メス3歳)について、同園での滞在が来年5月まで延びることが都関係者への取材でわかった。所有権を持つ中国と東京都と協議していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で渡航の調整が進まず、越年することになったとみられる。  シャンシャンは2017年6月、ジャイアントパンダのリーリー(オス15歳)とシンシン(メス15歳)の赤ちゃんとして、同園で5年ぶりに誕生した。17年12月に一般公開され、愛くるしい姿を一目見ようと、数時間待ちの行列ができた。昨年の誕生日には、記念のイベントやグッズ販売に多くのファンが集い、観覧は最大3時間待ちとなった。  当初、2歳になる19年6月に中国へ渡る予定だったが、都が中国側に要請し、今年末まで1年半の延長が認められていた。(長野佑介、軽部理人) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

北村一輝の大人論「子どもに未来を残すのが役目」

 「何歳になろうが貪欲(どんよく)さや探究心を持ち続けたい。慣れることを戒められない大人にはなりたくない」。朝ドラ「スカーレット」の父親役など、変幻自在な演技で魅了する俳優、北村一輝はこう語る。  横山秀夫原作のドラマ「ノースライト」(NHK、12、19日夜9時)で、建築士・岡嶋昭彦役を演じる。子どものために代表作を残したいという父親としての思いが前面に出た役柄だ。51歳になった俳優に今考えている「大人論」を聞いた。  ――ドラマは一家失踪の謎と同時に、設計事務所の命運を懸けたコンペも軸になります。建築家として代表作がない岡嶋は息子のために作品を残したいと、もがきます。自身にとって出演作品に関してそうした思いを抱いたことがありますか。  僕にとって作品は、あくまで見… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

帰還困難区域のアカマツ、成長に抑制? 被曝量が影響か

 東京電力福島第一原発事故後、被曝(ひばく)量が多かったアカマツほど、成長を促す植物ホルモンの濃度が低下し、成長が抑制された可能性があることが福島大のヴァシル・ヨシェンコ教授(放射生態学)らのチームの研究で分かった。10月14日、科学誌に論文を発表した。  チームは、放射線の影響を受けやすいアカマツに着目。2014年から今年にかけ、放射線量が高い「帰還困難区域」の大熊、浪江両町の各2地点と、線量が低い福島大(福島市)で自生するアカマツの形態や染色体、ホルモン濃度を調べた。アカマツの被曝量は、樹木内の放射性セシウム濃度や周囲の空間線量率から推計。被曝量と形態異常などが発生する頻度との関係を分析した。  すると、木の幹の形成に必要と言われるホルモン「オーキシン」の濃度は、福島大に自生する形態が正常のグループで最も高く、帰還困難区域に自生するグループでは低かった。同じように幹の成長を促すホルモン「ジベレリン」の濃度は、被曝線量が多いほど低下する傾向にあることがわかった。  また、被曝量が多いほど、染色… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル