四つの市民襲撃事件で殺人罪などに問われた特定危険指定暴力団・工藤会の最高幹部2人の第58回公判が28日、福岡地裁であり、歯科医師刺傷事件の被告人質問が始まった。ナンバー2で会長の田上不美夫被告(64)は事件への関与を否定。関与を示唆する発言があったとする証言については「真っ赤なうそ」と述べた。 起訴状などによると、トップで総裁の野村悟被告(73)の指揮命令に基づき、両被告は実行役の組員らと共謀し、2014年5月、北九州市小倉北区の駐車場で、歯科医師の足などを刃物で刺すなどして殺害しようとしたとされる。検察側は漁協の利権を狙った両被告が歯科医師の父親の漁協幹部を脅すため襲撃を決めたと主張している。 被告人質問で田上被告は事件の計画や共謀を否定。歯科医師への襲撃、父親への脅迫の動機も「ありません」とした。証人尋問では指示役の同会系組幹部にさらに指示を出した人物がいたとの証言が出たが、この点について問われると「わかりません」と述べた。 田上被告が事件前に歯科医師の親族で市漁協組合長だった上野忠義さん(当時70)が殺害された事件に触れて「忠義があんなになっとるのに、わからんのか」と言ったり、事件後にも「(父親が)わからんのやけ、やるしかないやろ」と発言したりしたという証言があったことについても「真っ赤なうそ。仮にも会長を務めている身。若い子が使う脅し文句を使うことはない」と否定した。 一連の事件に組員が関わったことには「(被害者に)すみませんという気持ちがある」と述べたが、会長を辞任するつもりがあるか問われると「現時点では思っていない」とした。 【田上被告への被告人質問の主なやりとり】 ●事件への関与 ――事件に関与したか 一切、関与しておりません。 ――殺害を計画したり、襲撃を共謀したりしたか 一切、ありません。 ――誰が計画したのか わかりません。 ――(実行役らに指示した)工藤会系組幹部の証言によると、この組幹部にさらに指示した人がいるようだが、誰かわかるか わかりません。…
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