だんじり9基と約100人の鬼行列が共演、三重・伊賀でダンジリ行事

 ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録されている「上野天神祭のダンジリ行事」が21日、三重県伊賀市であった。だんじり9基と、鬼などの面を着けた約100人の鬼行列が城下町に集結し、伝統行事に彩りを添えた。 この日午後、だんじり9基が集まる幹線道路に鬼行列の先頭が到着。だんじりに乗る囃子(はやし)手が笛や太鼓などで楽曲を奏でて盛り上げる前を、行列がゆっくりと通過した。 夜はだんじりの宵山巡行もあり、ちょうちんをともした9基がお囃子とともに練り歩いた。最終日の22日は、鬼行列とだんじりが朝から夕方まで市中を巡行する。(亀岡龍太)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「こども大綱」に若者の意見反映へ 年内に閣議決定 こども家庭庁

 こども家庭庁は、政策の方向性や目標を盛り込む「こども大綱」に、若者らの意見を反映させる。同庁は「こどもまんなか社会」をテーマに、子どもの意見反映を掲げており、象徴的な取り組みにしたい考えだ。21日も、子どもたちから意見を聞く取り組みを実施した。 こども大綱は、今後5年程度を見据え、「少子化社会対策大綱」など三つの大綱を一本化して初めて作成する。これまでに中間整理がまとめられている。大綱に子どもの意見を反映するため、今月は、子どもや若者を対象にしたオンラインの公聴会などを開催している。 21日は、小学生から大学生までの子どもや若者が六つのグループに分かれて議論。「こども・若者を権利の主体として認識し、最善の利益を図る」といった、こども大綱の六つの基本方針などについて話し合った。 このうち、高校生や大学生のグループでは、「こども・若者が権利の主体であることの周知徹底」に関して話し合った。「大人が子どもの権利について知ることが大事」「(子どもの権利を知らないことで)体罰などにもつながる」「子ども自身が、子どもに周知するコンテンツをつくることもできる」などの意見が出た。 同庁は、子どもたちの意見をもとに、大綱の中間整理を更新し、年内に閣議決定する。(高橋健次郎)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

日本シリーズの関西対決に「感慨無量」 経済界の虎党、熱戦に期待

 プロ野球パ・リーグのオリックス・バファローズが21日、クライマックスシリーズ最終ステージで勝ち、日本シリーズは阪神タイガースとの関西勢同士の対決(関西ダービー)が決まった。関西経済同友会の角元敬治代表幹事(三井住友銀行副会長)は「59年ぶりとなる関西ダービーが実現し、感慨無量である」とのコメントを出した。 角元氏は熱心な阪神ファン。「阪神、オリックスとも、最後はリーグ覇者としての力を発揮し、勝利をもぎ取った」とオリックスの勝利もたたえた。 関西ダービーでは、「両チームの一層の奮闘を祈念するとともに、ファンを魅了する熱い戦いを楽しみにしている」と期待。「経済界としても大変明るい話題だ。これを機に、地域経済・社会がますます活気づいていくことを確信している」とした。 角元氏は9月28日、関西経…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「本当にショック」遺棄された女性は千葉の高校生、知人らに衝撃

 乗用車の車内で女性の遺体を遺棄したとして無職の男(28)=埼玉県熊谷市=が死体遺棄容疑で栃木県警に逮捕された事件で、県警は21日、亡くなった女性は、千葉県柏市の高校1年、坂巻杏月(あづき)さん(15)と発表した。 坂巻さんを幼いころから知る人たちは、事件を知って一様に動揺を隠せない様子だった。 坂巻さんと同じ集合住宅に住む40代女性によると、坂巻さんは4人暮らしで兄がいる。小学校高学年のころに今の家に転居してきたが、登校班には加わらず、母親に車で学校まで送ってもらっていたという。「家族が杏月さんを守っている印象だった」と女性。 女性が以前、自宅前に座っている坂巻さんにお菓子をあげたところ、親がお礼に来てくれたこともあったといい、「仲の良い家族だなと思った」。坂巻さんについては「あいさつもしてくれてしっかりしていた」と話し、「事件は本当に信じられないし、想像とかけ離れている」と驚いた様子だった。 別の40代女性は、坂巻さんがまだ幼い頃に、家の前で兄と一緒にカブトムシを育てる姿が印象的だったという。「母親が車でどこかへ送る姿をよく見かけた。(坂巻さんは)いつも私服だった。事件に巻き込まれたとしたら本当にショックだ」 坂巻さんが通った中学校の同級生の一人によると、坂巻さんは中学時代、不登校気味で週2~3回ほどしか通学していなかったという。 物静かな性格だが、仲の良い友人たちとは笑顔で明るく接していたという。「元クラスメートがこういう事件に遭ったと聞いてびっくりしている」と肩を落とした。(福岡龍一郎、谷瞳児)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「大切な娘亡くし混乱」栃木の車中遺体遺棄 15歳高校生遺族が談話

 乗用車の車内に女性の遺体を遺棄したとして、無職安栖(やすずみ)達也容疑者(28)=埼玉県熊谷市拾六間=が栃木県警に死体遺棄容疑で逮捕された事件で、県警は21日、亡くなった女性は千葉県柏市に住む高校生、坂巻杏月(あづき)さん(15)と発表した。 坂巻さんの遺族は21日、報道機関に向けて、コメントを発表した。概要は以下の通り。 「突然大切な娘を亡くし、今はとても混乱しております」 「真実を知りたい気持ちはありますが、まだ現実として受け止められず、何も考えられません」Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

名前は「タオ」 円山動物園の赤ちゃんゾウ ミャンマー語で「輝き」

 円山動物園(札幌市)は21日、全国初の「準間接飼育」で生まれたアジアゾウの名前を発表した。五つの候補から選ぶ投票の結果、ミャンマー語で「輝き」を意味する「タオ」と名付けられた。 タオはミャンマーから2018年に寄贈された「パール」の子で、8月19日に誕生した。性別はメスで、出産時の体重は90キロだったが、233キロ(21日現在)まで成長したという。 園は生育状況から問題ないと判断し、9月15日から一般公開を開始。それに伴い来園者による投票が1カ月間あった。一般公開後は来園者が増加。ゾウ舎が混雑することから入場制限を行っていた。 有効投票は4万7663票で、「タオ」には1万4616票が集まった。他にも、「ラパー(ミャンマー語でかわいい)」には1万2199票、「チャウ(ミャンマー語で翡翠〈ひすい〉を意味する言葉の一部)」は1万378票が集まった。 飼育員らがゾウと同じエリアに入らないことで、ゾウへのストレスを軽減し、飼育員らの安全を確保する「準間接飼育」では、アジアゾウの出産は初めての事例だった。(古畑航希)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

電車の座席切りつけた疑い、会社員男を逮捕 休日に「ストレス発散」

 JR中央・総武線の座席をカッターナイフで切りつけたとして、警視庁は会社員の男(39)=東京都江東区東砂3丁目=を器物損壊の疑いで現行犯逮捕し、21日に発表した。「会社の人間関係のストレスを発散するために複数回やった」と供述しているという。 杉並署によると、男は19日午前9時ごろ、中央・総武線の中野―高円寺駅間を走行中の下り電車で、座席シートをカッターナイフで切りつけて損壊した疑いがある。 男はドア付近の座席に座り、刃渡り6センチほどのカッターナイフで自身の内股付近の座席をコの字形に20センチほど切りつけたという。男は同線を通勤で利用しているが、この日は休みだった。 10月初旬から同線内で複数の被害が確認されており、鉄道警察隊が警戒していた。(比嘉展玖)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「助けなきゃ」中2は用水路に入った 90歳を励まし続けた10分間

 郵便ポストに手紙を入れに行こうと、自宅を出て少し歩いたときだった。 背後から、助けを求める女性の声。 思わず立ち止まった。 9月20日午後7時ごろ、奈良県田原本町。日はほとんど沈み、辺りは暗くなり始めていた。 声の方向へと駆け寄った。 用水路からのぞく高齢女性の顔。近くにスーパーの袋と品物が散らばっていた。 町立田原本中学2年の中村皐弥(こうや)さん(14)はバレー部員。練習を終えて帰宅すると、母(37)から「これ、ポストに入れてきて」。手紙を託されていた。 女性が落ちた用水路は、深さ約1・3メートル。水深も10センチあった。 1人では助けられない――。とっさに思った。 「ちょっと待っていてくださ…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

交通トラブルの相手をチェーンソーで脅した疑い 66歳男を逮捕

 富山県警富山西署は21日、車同士の交通トラブルをめぐり、チェーンソーを使って相手を脅したとして、富山市の無職の男(66)を暴力行為等処罰法違反の疑いで逮捕し、発表した。男は「チェーンソーで脅した」と話し、容疑を認めているという。 署によると、男は18日午後4時45分ごろ、富山市八尾町の幅の狭い道路を車で走行中、40代の男性が運転する車と、道を譲るかどうかをめぐり、トラブルになった。車に乗せていたチェーンソーを手に取り、運転席の男性に近づいて威嚇し、ドアに刃を当てて傷をつけた疑いがある。男性にけがはなかった。 男性は会社の車を運転しており、男性の関係者から被害の通報を受けた署が調べたところ、ドライブレコーダーの映像などから男が浮上したという。(土井良典)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

城のバリアフリー化、なぜ各地で対応バラバラ 問われる文化庁の姿勢

 名古屋城天守の木造復元をめざす名古屋市の構想はバリアフリーの不十分さが指摘され、障害者団体などから反発を招き、市民の間で深刻な対立を招いている。 市が掲げる「史実に忠実」な復元とバリアフリー化の二項対立をどう考えるべきなのか。城郭考古学者の第一人者で名古屋市立大学教授・奈良大学特別教授の千田嘉博さんに聞いた。「史実を無視してバリアフリー化」ではだめ 考えるべきはバランス ――城など歴史的建造物の再現では、「復元」という言葉があります。そもそも何でしょうか。 文化財保護法では「復元」は、今は失われて存在していないものを十分な歴史的資料に基づき、「史実に忠実」に再現すると定義されています。 名古屋城の場合、この「復元」に相当します。江戸時代から続いた天守は太平洋戦争の空襲で焼けるまで現存しており、設計図や写真など資料が十分にあるからです。 ――現代的なバリアフリー化がされたとしても「史実に忠実な」復元とされることがあるのですか。 例えば、国の特別史跡に指定…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル