台風17号、交通にも乱れ「明日中に帰りたかったのに」

 大型の台風17号の接近にともない、交通機関も大きく乱れた。福岡市の福岡空港では昼過ぎ、航空会社の職員に問い合わせたり、飛行機の運航案内を確認したりする人の姿が見られた。  夏休みで福岡に帰省していた東京都江東区の男性会社員(34)は、予約していた便の欠航を知らせるメールに気づかないまま空港に来た。早い便に振り替えることができたといい、「運良く乗れてよかった。帰れなかったらどうしようかと心配でした」と話した。  夕方以降の便はほとんど欠航になったため、午後4時半ごろには人もまばらに。弟の結婚式のために福岡県久留米市に帰省していた横浜市の公務員の男性(26)は、予約していた便が欠航になった。翌23日の便も予約がいっぱいだったため、24日に帰ることを職場の上司に伝えたという。「もっと早めに手配しておけばよかった。本当は明日中に帰りたかったけど、仕方がありません」  福岡市のJR博多駅では22日夕、運行案内を見て立ち往生する人や、携帯電話で台風情報を確認する人であふれかえった。  団体ツアーで広島から長崎へ旅行し、博多駅で帰りの新幹線を待っていた60代の女性は、台風の影響で帰る予定が早まったという。「教会を見学できなくて残念だったけど、ハウステンボスは最高だったし、なんとか帰れそうなのでよかったです」と話した。 長崎の路面電車運休「台風では数年ぶり」  22日午後に台風17号の暴風域(風速25メートル以上)に入った長崎市では、長崎電気軌道が市内で運行する路面電車を午後5時半から順次、運休した。風速が規定値を超えたためで、同社によると、台風の影響による運休は数年ぶりという。  JR九州は福岡・博多と長崎を結ぶ特急「かもめ」、佐世保を結ぶ「みどり」などを午後3時過ぎから上下線ともに運休した。(横山輝) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

前畑秀子の出身地でイベント 「いだてん」登場記念、和歌山(共同通信)

 日本人女性初の五輪金メダリスト前畑秀子(1914~95年)のNHK大河ドラマ「いだてん田畑政治篇」への登場を記念し、出身地の和歌山県橋本市で22日、トークイベントが開かれ、大勢の市民らが楽しんだ。 前畑は1936年のベルリン五輪女子200メートル平泳ぎで優勝。当時のNHKラジオの実況アナウンサーが「前畑がんばれ」と連呼し、日本中を沸かせた。 ドラマで前畑秀子役を演じる女優上白石萌歌さん、前畑の後輩選手小島一枝役の佐々木ありささんが舞台に登場。ドラマの魅力や撮影秘話を熱く語った。 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

「人のためにする尊さ伝われば」 杉原記念館のリトアニア人女性(産経新聞)

 「自分の将来や家族の生活もかかっている中、独断でビザを発給して命を救うという決断はなかなかできない。本当にすばらしい人だ」 杉原記念館に勤務するリトアニア人、ミチュリーテー・イエヴァさん(25)は、杉原千畝についてこう語る。 日本の映画やアニメなどが好きで、母国の大学で日本語を学んだが、杉原のことは同館に勤めるまで詳しくは知らなかった。杉原について勉強するうちに、感銘を受けたという。 政府の許可を得ずに、ビザを発給すれば、立場は外務省で危うくなることは明らかだ。実際に杉原は帰国後、職を追われた。それでも、杉原は後にこう述べている。《私はあのときビザを出したことを誇りに思う。外交官として問題はあったが、間違っていなかった》 今では同館を訪れる日本人観光客らに流暢(りゅうちょう)な日本語で杉原の生い立ちや家族についても詳しく解説できるようになったイエヴァさん。「今も外交を取り巻く問題は多く、彼の行為は今にも通ずることだ。展示を通して人のために何かをするということの尊さが伝われば」と話している。 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

杉原記念館の来館者数増える 世界で功績見直し(産経新聞)

 第二次世界大戦中にナチス・ドイツから迫害を受けた多くのユダヤ人を救った「命のビザ」で知られる外交官、杉原千畝(ちうね、1900~86年)。近年、ビザを発給したバルト三国・リトアニアにある「杉原記念館」の来館者数が増えている。旅行サイトで高い評価を受けていることが追い風になっているとみられ、杉原について知らなかった欧米人らも多く来訪。ドイツがポーランドに侵攻して大戦が勃発してから9月で80年。改めて杉原の功績が見直されている。(江森梓) リトアニア・カウナスの小高い丘に建つ白い外壁の2階建ての建物。1階の執務室にある机の上には、杉原が発給したビザの複製や黒電話、タイプライターが置かれ、当時の杉原の息づかいが今にも聞こえてきそうだ。 2000年にオープンした「杉原記念館」。もともとは大戦が勃発した1939年に、杉原が当時の首都・カウナスに開設した領事館だった。 杉原はナチスから迫害を受けていたユダヤ人に対して独断でビザを発給し、多くの命を救った。戦後、長らく日本でも杉原の功績は知られなかったが、「功績を広めたい」と考えたリトアニアの実業家らが基金を募って旧領事館を改装し、開館にこぎつけた。 同館では、ビザが発給された歴史的背景や杉原の生涯をまとめたパネル、救われたユダヤ人の証言などの資料を多数展示。杉原の生涯を追ったドキュメンタリービデオも見ることができる。 同館によると、2010年に約5千人だった来館者数は、18年には約2万人にまで増加。日本人が大半を占めるが、近年は欧米人の来館者数も増えているという。杉原についてほとんど知らずに訪れる人も多く、同館は「旅行サイトで高く評価されており、それを見た人が杉原について学ぼうと訪れるのではないか」と分析する。 《杉原の思いやりは多くの命を救った。訪れる価値がある(アメリカから)》《すべての人々にとって必見の博物館(イスラエルから)》《ユダヤ人を救うための彼の努力は驚くべきもので、それを知ることは勇気づけられる(イギリスから)》 旅行サイトには、同館を訪れた人たちからの好意的な書き込みが寄せられている。 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

台風対策で運転本数減らす JR西(産経新聞)

 台風17号の接近に伴い、JR西日本は22日、一部の路線で23日の始発から運転本数を減らすと発表した。 JR西によると、神戸線の姫路から大阪方面に向かう上りの新快速電車で、始発から姫路-大阪間を運休し、始発駅を大阪に変更する。同区間では午前7時20分ごろに運転を再開する予定。普通、快速電車と下りは、全線で通常通り運転する。 また山陽本線の姫路-網干間で、一部運転の取りやめや行き先の変更を行う。 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

台風17号、九州に接近 4人けが、突風など警戒(西日本新聞)

 大型の台風17号は22日夜、暴風域を伴って九州北部に最も接近した。九州全域を風速25メートル以上の暴風域や同15メートル以上の強風域に巻き込み、各地で非常に強い風や大雨に見舞われた。宮崎県延岡市では竜巻とみられる突風が発生、JR延岡駅構内にある高さ約30メートルの鉄塔が倒れたほか、車が横転するなどし男女2人がけがをした。北九州市では風にあおられ転倒した60代女性が軽傷。長崎県雲仙市でも女性(88)が飛来物でけがをした。九州が強風域を抜けるのは23日昼前ごろの見通し。福岡管区気象台は暴風や低い土地の浸水などに警戒を呼び掛けている。【地図】台風17号の予想進路 各地の最大瞬間風速(22日午後7時時点)は長崎市39・1メートル、鹿児島市29・4メートル、佐賀市25・8メートルなど。 台風の接近で暖かく湿った空気が流れ込み、対馬市では50年に一度の記録的な大雨が降ったとみられる。22日午後7時までの24時間雨量は、熊本県湯前町299・5ミリ、長崎県対馬市231・5ミリ、大分県臼杵市110・5ミリなど。降り始めからの総雨量が400ミリを超えた地域もある。 22日は商業施設や公共施設の一部が早めに閉まり、中止になったイベントも。交通も乱れJR九州は22日午後から、博多-小倉・門司港間、博多-長崎間、宮崎-鹿児島中央間などの特急列車を順次運休。在来線も一部区間で運転を見合わせた。福岡空港発着の空の便の欠航や、高速バスの運休も相次いだ。一部地域で停電も発生した。 台風17号は22日夜に対馬海峡を通過後、日本海へ進む。23日までの陸上の予想最大風速(最大瞬間風速)は福岡、佐賀、大分両県で20メートル(35メートル)、長崎県で20メートル(30メートル)。23日午後6時までの24時間予想雨量は長崎県180ミリ▽大分、熊本両県150ミリ▽佐賀県120ミリ▽福岡県80ミリ。(吉田真紀、山下航)西日本新聞社 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

小泉進次郎環境相が国際デビュー 「日本の発信強化」決意も具体政策に課題(産経新聞)

 小泉進次郎環境相が22日から米ニューヨークで開かれる国連総会の環境関連会議に出席し、国際デビューする。小泉氏は11日の就任後、東日本大震災や台風の被災地に駆けつける行動力を示す一方、具体的な政策の打ち出しは現段階では乏しく、実行力には不安を残したままだ。 「日本がこれからやろうとしていることを伝え、国際的にも日本の取り組みが理解されるように発信を強化していきたい」 小泉氏は22日放映のNHK番組で、訪米への決意をこう表明した。「世界で気候変動問題は最重要課題だが、日本でそこまでの位置づけになっていない。私は、それを変えたい」とも意気込んだ。小泉氏は国連の「気候行動サミット」などへの出席のほか、各国環境相と会談し、地球温暖化や海洋プラスチックごみ問題などで意見を交わす。記者会見も連日開く予定だ。 小泉氏は就任直後からフル回転してきた。12日に福島県庁で内堀雅雄知事と面会し、16日は台風15号被災地の千葉県南房総市を訪問。17日も福島入りした。14、15日実施の産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査では、活躍を期待する閣僚としてトップの48・9%だった。 ただ、肝心の環境政策では疑問符がつく。NHK番組で「大量生産、大量消費、大量廃棄。この今の社会を転換していく社会変革の担当だとの思いだ」と述べたが、従来の廃プラスチック削減の目標値を繰り返す程度だった。 原発の汚染水浄化後の処理水で原田義昭前環境相が海洋放出の必要性に言及したことを陳謝した一方、国際社会で処理水の不安をあおる韓国には反論していない。20日の記者会見では、政府の温室効果ガスの排出量削減目標などの基本事項について事務方に補足説明させた。 政府高官は「まだ緊張している」と擁護するが、小泉氏が武器とする高い発信力に見合う責任を果たせなければ、“人寄せパンダ”からの脱却はかなわない。(奥原慎平) 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

三つ子育児の過酷さあらわ 傷害致死裁判から見える実情

 三つ子の次男(当時11カ月)に対する傷害致死罪に問われ、一審・名古屋地裁岡崎支部が懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡した愛知県豊田市の母親(31)の控訴審判決が24日、名古屋高裁で言い渡される。裁判を通じて双子や三つ子といった「多胎」育児の過酷さが明らかになった。  豊田市で2018年1月、自宅で泣きやまないことにいら立ちを覚えた母親が、次男を畳に2回たたきつけた。次男はその後、死亡。一審・名古屋地裁岡崎支部は、母親に懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡した。  ミルクは3人あわせて日に最低24回。寝る暇もなく、同時に泣かれるとどうやってあやせばいいかわからない……。裁判では多胎育児の過酷さが語られ、母親が負担の大きい三つ子の育児をひとりで抱え込み、犯行時は産後うつの状態だったことが明らかになった。  事件後、外部検証委員会がまとめた報告書では、同市が「多胎妊娠に対する支援体制が欠如し、出産後も多胎育児に対する問題意識が希薄だった」と指摘。母親が出産や育児に不安を抱えていることを把握しながら、要支援妊婦と判断しなかったことが明らかになった。  報告書によると、母親が抱える問題を市の担当部署が把握していたが、対応は不十分だった。集団健診を担当した医師や職員は、虐待を疑う状況を把握したが、介入の重要性を認識しなかった。出産後の保健師による家庭訪問で把握された育児の問題点は、この健診の場で共有されなかった。さらに、家庭訪問した保健師も多胎育児に関する悩みを引き出すことができず、母親の相談相手として認識されなかった。 繰り返される多胎育児の虐待  同様の問題は、過去にも指摘されている。  10年10月には滋賀県湖南市… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

宮崎の突風でけが人複数、車横転し骨折か 窓割れ負傷も

 宮崎県延岡市で22日朝に起きた突風が原因とみられるけが人もでた。延岡市は少なくとも2人が負傷したと発表した。市などによると、40代男性が同市中川原町で軽ワゴン車を運転中、突風に巻き込まれて横転し、右腕を骨折した疑いがある。20代女性は同市日の出町で軽乗用車を運転中、突風にハンドルを取られて電柱と樹木の間に突っ込み、顔と手に擦り傷を負った。いずれも同日午前8時40分台に消防へ通報した。  延岡市北小路の黒木病院では計17人が手当てを受けた。病院によると、道路を歩いていた中年女性が転倒して左肩を脱臼した。部屋の中にいた別の女性は、割れた窓ガラスで額を切って10針縫うけが。  延岡市は22日午後1時から市役所や被害地区の公民館などで応急措置用のブルーシートを配布している。問い合わせは市経営政策課(0982・22・7042)へ。(吉田耕一) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

突風「部屋から空が見えた」 台風、九州北部に最接近へ

 大型の台風17号は22日、九州を暴風域に巻き込みながら東シナ海を北上した。夜には九州北部地方に最接近して対馬海峡を通過し、勢力を保ったまま日本海を北東に進む見込みだ。気象庁は強風や大雨への警戒を呼びかけている。  気象庁によると、台風17号は22日午後3時時点、長崎県五島市の西南西約80キロを時速約30キロで北北東に進んでいる。中心気圧は975ヘクトパスカル、最大風速は30メートル。最大瞬間風速は45メートル。宮崎県西米良村では正午までの24時間降水量が417・5ミリに達した。長崎市の野母崎では午後5時半ごろ、最大瞬間風速39・1メートルを観測した。  宮崎県延岡市では22日午前8時40分ごろに突風が吹き、JR延岡駅構内で鉄塔が倒れたり、積んであったコンテナが崩れたりした。九州電力宮崎支社によると、突風に伴う電柱などの被害で同市内で一時、約3240戸が停電した。JR日豊線は午前11時半現在、佐伯(大分県佐伯市)―日向市(宮崎県日向市)間で運転を見合わせている。  JR貨物によると、駅構内にある高さ約30メートルの照明用の鉄塔が倒壊したほか、構内に置いていた空のコンテナ18個が吹き飛ばされ、うち2個が近隣の民家に当たった。コンテナは幅約2・45メートル、長さ約3・7メートル、高さ約2・5メートル。重さは約1・8トンという。  鉄塔が倒れる様子を家の中から目撃した近くに住む男性は、右手のひらを丸めるしぐさをしながら「ブワーとやってきた突風で、鉄塔がぐにゃりと曲がってから倒れた」と話した。  延岡駅に近い延岡市萩町では、突風で家の屋根瓦の一部が飛ばされたり、飛来物で乗用車のガラスが割れたりする被害もあった。  延岡市桜ケ丘3丁目の満留忠雄さん(75)方は突風で玄関付近の屋根を半分飛ばされた。同居中の長女が午前8時40分ごろ「今まで聞いたことのない風の音」に気付いて起きた。ガタガタという異音は徐々に大きくなったが、1分も続かなかったという。長女に起こされた満留さんが玄関奥の客間をのぞくと「空が見えた」。クリーニング後に掛けていた衣類が部屋中を舞い、クルクル回って屋根の上へ。ガラスも5枚ほど割れた。満留さんは「何が起きたか分からなかった。30年は住んでいるが、風雨の被害は初めて」と驚いた。  延岡市出北5丁目のガソリンスタンド「キーレックス出北CS」では午前9時前、北西の上空で濃い灰色の雲が渦巻いているのをスタッフらが目撃した。雲は回転しながら南から北へと移動していったという。  柳田ゆき店長(43)は「静かな雨から急に突風が吹き雨風が激しくなったので空を見上げた。雲は綿菓子を作る時のような巻き込む形で、1分も経たずに見えなくなった」と話した。  延岡駅前通り沿いの「大衆理容レーヨン店」によると、午前8時45~50分ごろ、沿道の植木が風でなぎ倒された直後に突風が吹いて店先のテントがはがされ、テントを留めていた壁も手前に浮いた。同時に停電して暗くなったため、散髪中の客2人には帰ってもらった。畦原厚志店長(66)は「ドーンと大きな音がして怖かった。客も驚いていた」と振り返った。  延岡駅東口に事務所を構える延岡日向宅建協同組合では、1階の大ガラス(縦約3メートル、横約1・5メートル)が2枚割れ、1枚にひびが入った。3階の壁も1・8メートル四方が破れ、向かいの看板もねじ曲がった。事務所は留守で負傷者はいないが、屋外からの風圧でエアコンが壊れたという。清山和美所長(62)は「うちの前の通りを竜巻が通ったのでは」と顔を曇らせていた。(菊地洋行、渕沢貴子、吉田耕一) 動植物園閉園やイベント中止相次ぐ  台風17号の接近にともない、22日は福岡市内でも動植物園の閉園や屋外イベントの中止が相次いだ。  JR博多駅前では、ラグビーワールドカップ(W杯)の試合のパブリックビューイングなどが予定されていたが、中止に。最新のテクノロジーやeスポーツなどを体験できる屋外イベントも取りやめになった。  福岡市中央区の市動植物園も22日は臨時休園になった。3連休で多くの来園が見込まれたが、動物園の担当者は「来園者の安全確保を最優先した」。この日に予定していた動物慰霊祭は23日午後2時半に延期したという。(渋谷雄介)…