大阪、奈良、京都…事件後3日間に転々か 6歳児死亡、再逮捕の4人

有料記事杉山あかり 黒田早織2023年7月13日 21時45分 神戸市西区の草むらからスーツケースに入った穂坂修(なお)君(6)の遺体が見つかった事件で、兵庫県警は13日、修君の母、穂坂沙喜容疑者(34)=神戸市西区玉津町居住(いすみ)=ら4人を死体遺棄容疑で再逮捕し、発表した。 修君の遺体には背中を中心に多数の打撲痕があり、県警は虐待を受けていた可能性があるとみて、4人が死亡に関与したかについても調べる。 捜査1課によると、他に再逮捕されたのは、いずれも無職で、修君の叔父の大地(32)、叔母の朝美(30)と朝華(30)の3容疑者。一家は修君の祖母(57)と修君を加えた6人暮らしで、4容疑者はきょうだい。 再逮捕容疑は、修君の遺体をスーツケース(縦約60センチ、横約45センチ、厚さ約25センチ)に入れ、6月19日午後5時前~同5時20分ごろ、自宅から約1キロ北の神戸市西区の草むらに遺棄したというもの。同課は4人の認否を明らかにしていない。 4人は遺棄現場からいったん自宅へ戻った後、22日午後に神戸・三宮のセンター街付近で発見されるまでの3日間で、大阪、奈良、京都の3都市を訪れていたことが、捜査関係者への取材で新たに判明した。 朝日新聞は、大阪市内と奈良…この記事は有料記事です。残り402文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「ことでん」、また踏切の遮断機下りず 運輸局からの改善指示直後

 高松琴平電気鉄道(ことでん)は7月13日、琴平線三条―伏石間の下所川(げしょがわ)第一踏切(高松市三条町)で同日午前、遮断機が下りず警報機が鳴らない状態で電車が通過したと発表した。同社の踏切では、電車が近づいても遮断機や警報機が作動しない事案が頻発しており、先月末、四国運輸局から改善指示を受けたばかりだった。 同社によると、同日午前11時18分ごろ、一宮発高松築港行きの上り電車の運転士が、同踏切の遮断機、警報機が作動していないことに気付かないまま時速約60キロで通過した。約7分後に通りかかった下り電車の運転士は不作動に気づき、踏切の手前で停車した。踏切付近に通行人や車はなく、けが人はなかったという。 同社が調査した結果、同踏切近くの機器箱に設置された主電源ブレーカーが遮断されていた。同踏切の機器類は2020年11月の複線化工事の際に一新されたため、老朽化の可能性は低く、専門機関に依頼して原因究明を進めるという。 遮断機、警報機の不作動に気づかなかった上り電車の男性運転士(29)は「(次の)三条駅に停車するため、ブレーキ操作と場内信号機の確認に気を取られていた」と釈明したという。不作動、「2015年度以降16件」 同社によると、踏切の警報機・遮断機が作動しなかった事案は、15年度以降16件あった。うち3件は運転士が気づかず通過していた。 多発する踏切の不作動事案を受け、四国運輸局は6月末、同社に改善措置を講じ、7月末までに報告するよう指示を出していた。 13日に会見した植田俊也専務・鉄道事業本部長は「お客様、沿線の皆様方に多大なご心配、ご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げる」と謝罪した。「踏切インシデント専門の課長を置くなど、対策を進めてきたが、結果として不十分だった。職員一丸となって、二度と事案を発生させない、強い決意のもと、再発防止に取り組みたい。(国への報告には)運転士への指導強化など、今回の事案への対策も盛り込む」とした。 四国運輸局の森一臣・鉄道部長は、「踏切で再び無遮断を発生させたことは誠に遺憾。ことでんに対しては、まずは今回の事象の原因究明、再発防止対策の徹底を指示するとともに、6月末の指示内容も含め、再発防止対策を見直した上で報告するよう警告した」とコメントを出した。(福家司)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

福島・安達太良山で都内の男性が死亡 有毒ガスを吸い込んだ可能性も

2023年7月13日 22時13分 13日午後1時50分ごろ、福島県猪苗代町の安達太良(あだたら)山西側の沼尻登山口から約2キロ離れた川の河川敷付近で、東京都練馬区の吉野繁樹さん(73)が倒れているのを福島県警と会津若松消防本部が発見した。吉野さんはその場で死亡が確認された。 県警猪苗代署や同消防本部によると、吉野さんの妻から12日午後8時ごろ、警視庁練馬署に「連絡がつかない」と通報があり、13日朝から猪苗代署員らが捜索していた。吉野さんの体には目立った外傷はなかったという。 署によると、遺体が見つかった周辺は硫化水素など有毒な火山ガスが噴出しており、立ち入りが制限されていたという。署は、吉野さんが硫化水素を吸い込んだ可能性があるとみて、死因を調べる。 安達太良山は活火山で、噴火警戒レベルは「活火山であることに留意」とされる1。安達太良山では1997年に火山ガスによる事故で4人が死亡している。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

佳子さまの「別居」の説明、宮内庁長官「タイムリーじゃなかった」

 秋篠宮家の次女佳子さまが昨年9月に改修工事を終えた秋篠宮邸に引っ越さず、隣の旧御仮寓所(ごかぐうしょ)に引き続きお住まいになっている事実を宮内庁皇嗣職(こうししょく)幹部が先月30日に明らかにしたことについて、宮内庁の西村泰彦長官は13日の定例会見で、事実関係の発表は「タイムリーじゃなかった。問題になった時になるべく早く発表すれば良かった」との認識を示した。また、当初の宮内庁の説明に基づいた「ご一家で引っ越す」との報道との齟齬(そご)については「結果的に違ったことについては反省すべき」と述べた。 宮邸と旧御仮寓所は赤坂御用地(東京都港区)内にある。ご一家が宮邸改修後までお住まいだった旧御仮寓所は約9億8千万円で新設され、宮内庁は当初、代替わりで大幅増となった職員の事務室などとして活用すると説明していた。宮内庁の説明は引っ越し終了から約3カ月後 だが先月30日の定例会見で…この記事は有料記事です。残り845文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ウクライナ国家警察、福島・浪江の震災遺構を見学 身元確認の研修で

 ロシアの侵攻で身元不明のまま埋葬された遺体が多くあるウクライナの国家警察の幹部らが、身元確認の研修のために来日し、13日に東日本大震災の遺構である請戸小学校(福島県浪江町)を訪れた。 浪江町請戸地区は15メートルを超える津波に襲われ、死亡・行方不明は地区住民の1割近くに及んだ。請戸小は海岸から約300メートルにあり、震災時は下校した1年生を除く児童82人と教職員14人がおり、避難し無事だった。 この日はウクライナ国家警察の鑑識部門の幹部10人が訪れ、津波ではがれた壁や、壊れた備品などが残る校舎内を見学した。福島県警の担当者が、約6キロ南にある東京電力福島第一原発の事故の影響で、請戸小周辺は震災の約1カ月後まで遺体の捜索ができなかったことや、今も196人が県内で行方不明であることなどを説明した。■DNA鑑定も学ぶ…この記事は有料記事です。残り247文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

コロナ検査不正、なぜ見過ごされた?塾や串焼き店も検査所として申請

 コロナ感染が広がっていた最中、各地で目にした無料PCR検査所をめぐり、補助金の不正申請が相次ぎ明らかになっている。 朝日新聞の調査では、東京都が183億円、大阪府が約43億円の補助申請を、運営事業者に不正があったとして取り消していた。なぜ、行政は事前に不正を防げなかったのか。 補助までの仕組みはこうだ。 まず、事業者が1日あたりの検査数や検査場所などの計画書を都道府県に提出し、検査事業者として登録される。実際に検査を始めると、毎月の実績報告書やキット購入費などの領収書を都道府県に提出。それに基づいて補助金を受け取る。 行政にとって障壁となったのは、検査の数だ。 無料化事業があった2021年12月~今年5月の1年半のうち、検査報告数は東京都が累計944万件、大阪府が同415万件に上った。感染対策として検査体制の拡充が全国で急がれ、都内だけでもPCR検査数が、ピーク時(22年8月)は週約38万件に達した。 都の場合、膨大な申請処理に対応するため、大手広告会社や旅行会社などに受け付け事務を委託し、交付の最終決定を都がする流れにしていた。不審な補助申請があれば都職員がチェックする体制だったが、「不正をする前提で見ていない。様式が整っていれば通さざるを得なかった」と担当者は明かす。 チェック強化のため、都は独…この記事は有料記事です。残り972文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

Hiroto Kobukata lifts Eagles to win over Fighters with ninth-inning single

KITAHIROSHIMA, Hokkaido – Hiroto Kobukata singled in the go-ahead run in the top of the…

平和公園レストハウスなど、被爆建物6件を国史跡に申請へ 広島市

 広島市は平和記念公園のレストハウスなど、市内の被爆建物のうち6件を国の史跡に指定するよう文化庁に申請することを決め、13日にあった市の文化財審議会で報告した。14日に申請する。国史跡に指定されれば、同市の被爆建物としては原爆ドーム(1995年指定)以来となる。 他の5件は、旧日本銀行広島支店▽本川小学校平和資料館▽袋町小学校平和資料館▽中国軍管区司令部跡(旧防空作戦室)▽多聞院鐘楼。6件はいずれも爆心地から2キロ以内にある。 市は6件について、被爆当時の痕跡を明確に確認でき、当時の姿を比較的そのまま残していることから、歴史的価値が高いと判断。指定されれば修繕時に国の補助を受けられるため、「より長期的な保存や活用につながる」としている。(興野優平)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

憧れ、ねたんだ「そちら側の人」 万引きの日々で妄想した無差別殺人

小田急線刺傷事件 被告が無差別事件を起こすまで(前編) 2年前の夏、男は東京を東へと走る小田急線の快速急行電車を、パニックと恐怖に陥れた。その約2カ月後、別の男が京王線でも似た事件を起こす。近年頻発する無差別殺傷事件。犯行に至るまでに何があったのか。法廷での言葉からたどる。 6月27日午前、東京地裁で最大規模の104号法廷。白いシャツに黒い細身のズボン姿の対馬悠介被告(37)は、名前や住所の確認に淡々と応じた。 被告は2021年8月6日午後8時半ごろ、登戸(川崎市)―祖師ケ谷大蔵(東京都世田谷区)を走る電車内で、当時20~52歳の3人を包丁で刺すなどして殺害しようとした、として起訴された。他にも事件当日の万引きなど、計七つの罪に問われた。 裁判長が「検察官が読み上げた公訴事実で違っているところはありますか」と尋ねた。 「ないです」。落ち着いて、よどみなく答えた。 続く冒頭陳述で、検察官はこう指摘した。 「かねて『男性の友人から見下されている』『女性から軽くあしらわれている』と感じ、そのような男女が幸せになっていくことが許せないという思いを抱き、自分が死にたいほど苦しい思いをしていることから、幸せそうなカップルや、男にちやほやされる、いわゆる『勝ち組』の女性など、幸せそうな人たちを殺したいなどと考えるようになった」 その後の公判で明らかになった被告の人生の前半は、そうした考えとは無縁のものだった。対馬被告は6月に始まった公判で、事件を起こすまでの経緯や心の動きを詳細に語りました。「前編」では事件に至るまでのストーリーを追います。事件当日の話を中心にした「後編」は14日午後3時の判決言い渡し後に配信予定です。友人に囲まれた学生時代 1985年生まれの被告は、3人兄弟の長男。 逮捕後に精神鑑定を担当した医師が聞き取った家族の話によると、小さい頃は「泣き虫だが、よく寝て、よく食べる、手のかからない子だった」。 友達を積極的に作るタイプで…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

浅草駅でテロ訓練 コロナ制限緩和で人出増加 隅田川花火大会を前に

山口啓太2023年7月13日 17時33分 つくばエクスプレス線浅草駅(東京都台東区)でテロが起きたことを想定し、警視庁浅草署と駅員らが13日、合同訓練を行った。新型コロナ対策の制限が緩和され、観光地の浅草の人出は増えつつあり、署は警戒を強めている。 訓練は、通勤時間帯に駅出入り口付近で刃物と毒液を持った男が暴れ出す想定。110番通報を受けて署員が駆けつけるまで、駅員が、網を発射して犯人に絡みつかせる装置「ネットランチャー」などを使い、男を制圧する動きを確認した。 元国浩署長は、コロナ禍で中断していた隅田川花火大会が今月29日に開催されることに触れ、「いつもと違うと感じたらちゅうちょなく110番してほしい」と駅員らに呼びかけた。(山口啓太)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル