配当4千万円も書く必要なし 国会議員の株所得、記載は2割台以下

有料記事前田健汰 高島曜介 東郷隆2023年7月3日 19時00分 国会議員の所得等報告書について、朝日新聞が経年変化を3年おきに約20年間分調べたところ、当選時に株を保有していた議員のうち、配当金や売却益を記載している人は2割台以下にとどまり続けていることがわかった。条件によっては記載しなくてもいいルールになっているためで、「議員の資産を国民の不断の監視と批判の下におく」とする国会議員資産公開法の理念と実態とが乖離(かいり)している状態だ。 3日に公開された2022年分と、朝日新聞が収集してきた過去のデータのうち04、07、10、13、16、19年分の計7年分、合計約5千件の報告書内容を調べた。報告書は1年を通して議員だった人が提出の対象。参院選があった22年と同様に参院選の年を選び、当落に伴う議員の入れ替わりがあるという条件をそろえた。 各年の所得等報告書の提出議…この記事は有料記事です。残り2188文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

久大線20カ所で線路被害 ゆふいんの森も当面運休、再開は7月下旬

小出大貴2023年7月3日 19時26分 JR九州は3日、大雨の影響で、久大線の豊後森(大分県玖珠町)―由布院(同県由布市)間で線路の被害が20カ所確認されたと発表した。復旧に時間がかかり、運転再開は7月下旬になる見通しという。 JRによると、久大線では線路の砂利が流失する被害が7カ所、線路脇の斜面の崩壊が3カ所、線路の冠水といった被害が10カ所で確認された。バスによる代替輸送を検討しているが、具体的なダイヤや内容はまだ決まっていないという。 久大線経由で博多と湯布院、別府などを結ぶ観光特急「ゆふいんの森」も当面運休する。特急「ゆふ」は、博多―日田は通常ダイヤ、由布院―別府は臨時ダイヤでの運転を続ける。(小出大貴)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

被爆者の平均年齢、85.01歳に いっそう進む高齢化

2023年7月3日 16時16分 広島、長崎に投下された原爆で被爆し「被爆者健康手帳」を持つ人は3月末で11万3649人となり、前年より5286人減った。厚生労働省が3日、明らかにした。平均年齢は前年から0・48歳上がり、85・01歳。高齢化がいっそう進んだ。 都道府県別では広島が最多で5万3460人、長崎が2万8339人だった。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

線状降水帯の発生、熊本で相次ぐ 3日午後から九州南部での予想も

宮野拓也2023年7月3日 16時30分 日本付近に停滞する活発な梅雨前線の影響で、3日午前から熊本県では線状降水帯が相次いで発生している。線状降水帯は同日午後から4日午前にかけて九州南部でも発生する恐れがあり、気象庁は災害の危険度が急激に高まる可能性があるとして注意を呼びかけている。 発生した積乱雲が帯状に並んで局地的な雨が続く線状降水帯は、3日午前6時半に熊本県の熊本地方、阿蘇地方で発生。午後1時半にも熊本地方で発生が確認された。熊本県宇城市付近では、正午までの1時間に約110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が発表された。 九州では引き続き4日にかけて猛烈な雨が予想されている。これまでの大雨で地盤が緩んだ所や河川の増水があり、注意が必要だ。(宮野拓也)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「闇バイト」でメルカリ利用者募集、不正に買い物容疑 9府県警

 ウェブ上の「闇バイト」で、フリーマーケットアプリ「メルカリ」とオークションサイト「ヤフオク!」のアカウントを持つ人物を募り、不正に入手した他人のクレジットカード情報で商品を買わせて転売益を得たなどとして、埼玉、青森、宮城、滋賀、京都、福岡、佐賀、長崎、熊本の9府県警は3日、男女5人を電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕したと発表した。 警察はこのグループが約150アカウントと約400人分のカード情報で、計約1億800万円分の買い物をしたとみている。 また、5人の中には、メルカリで仲間と取引をしたように装い、運営会社から代金を詐取したとして逮捕された人物もいた。 メルカリは取引相手に身元を明かさずに済むよう、購入者がクレジットカードで運営会社に代金を支払い、運営会社から出品者に売上金を送る仕組みがあり、これを悪用していたという。 警察は、カード情報の入手に、ネットの利用者を企業などの偽サイトに誘導して個人情報を入力させる「フィッシング」の手口が使われたとみている。 埼玉県警によると、逮捕されたのは、仙台市若林区大和町1丁目、会社員諸岡佑樹容疑者(39)と、滋賀、京都、福岡、熊本の4府県の20~40代の男女4人の計5人。 5人のうち3人は2022年1月ごろ、別の人物と共謀し、闇バイトでメルカリとヤフオク!のアカウントを持つ人物を募り、他人のカード情報で商品を買わせた疑いがある。 また、4人は21年6~7月ごろ、別の人物と共謀し、メルカリで他人のカード情報を登録。仲間と売買取引をしたように装い、出品者役が運営会社から代金を受けとった疑いがあるという。 9府県警は、闇バイトに応募し、5人にメルカリやヤフオク!のアカウントを利用させた人物についても共犯として立件する方針。■識者「アカウント貸与は現金、闇バイトも関わってはダメ」 今回の事件では、「メルカリ…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

街路樹伐採の反対住民と千代田区側が衝突、けが人も 区議ら書類送検

山口啓太 福冨旅史2023年7月3日 13時00分 東京都千代田区の区道「神田警察通り」の街路樹を伐採する区の計画に一部の住民らが反対している問題で、区側と反対住民らが今年4月、現場で衝突し、双方にけが人が出ていた。区や警視庁の捜査関係者などへの取材でわかった。 警視庁は7月3日、千代田区の女性区議(44)=当選1回=を、区側の警備員に対する暴行容疑で書類送検した。別の警備員と住民男性2人の計3人も同日、傷害容疑などで書類送検した。女性区議は朝日新聞の取材に対し、「こちらの見解については、何かしらの方法で公表いたします」とした。 捜査関係者などによると、4月11日午前4時半ごろ、東京都千代田区神田錦町3丁目で、街路樹のイチョウの伐採を始めようとする区側と住民側がもみ合いになった。 女性区議は、区から委託された男性警備員に接触し、転倒させるなどした暴行の疑いがある。別の40代男性警備員と千代田区に住む70代男性2人も、暴行や傷害の疑いが持たれている。 衝突発生後、千代田区側と住民側双方が被害届を提出し、区側は「警備員の方は全治4週間から6週間のけがを負った」と主張していた。区が委託した警備員の書類送検について、区は取材に「状況を確認したばかりなので、いますぐコメントできない。担当部署に確認している」としている。 神田警察通りの街路樹をめぐって区は、周辺の街づくりの一環として歩道を拡張するため、沿道のイチョウ32本中30本を伐採し、2本を移植する計画を進めていた。(山口啓太、福冨旅史)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

泥をかきわけ見つけた亡き伯母のバッグ 切れ端に書かれた感謝の言葉

 熊本豪雨で伯母の倉岡アヤ子さんを失った伸至さん(54)は、時折、言葉を詰まらせながら祭壇に語りかけた。 「92歳。(最期のときは)『長生きだったね。ゆっくり休んでね』と笑顔で見送るはずだったのに……、『苦しかったね。ごめんね』と謝るしかありません」 日本三大急流の一つ、球磨川の流域を中心に熊本県内で67人が犠牲になった記録的な豪雨から3年。 被害の大きかった熊本県人吉市で2日に営まれた追悼式で、遺族代表の伸至さんは当時を振り返った。 3年前の7月4日朝。今までに経験したことがないほどに球磨川があふれ、伸至さんは自宅のほか、すぐ近くで床上浸水の被害に見舞われた妻の実家の対応に追われた。 同じ市内に住むアヤ子さんのことも気にはなったが、社交的で近所づきあいもあるので、だれかと無事に避難していると心配していなかった。 ところが6日になって、市役所から「アヤ子さんと連絡がとれていますか」と問い合わせがあった。思い出した伯母の口癖「我がことよりも人のため」 「えっ」と思い、すぐに近く…この記事は有料記事です。残り779文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ホテルの浴室から、頭部のない男性の遺体見つかる 札幌・すすきの

2023年7月3日 13時06分 2日午後3時20分ごろ、札幌市中央区南8条西5丁目のホテルで「心肺停止状態の人がいる」と消防から警察に通報があった。ホテルの従業員が客室内で倒れている男性を見つけ、消防に通報した。男性は現場で死亡が確認された。 北海道警は殺人事件とみて、男性と一緒に入室した別の人物の行方を追っている。3日午後には捜査本部を立ち上げる。男性の身元についても詳しく調べている。 捜査関係者によると、男性は頭部がない状態で、浴室内で倒れていたという。頭部は何らかの刃物で切断されたとみられ、持ち去られた可能性がある。 現場は繁華街・すすきので、ホテルや雑居ビルが立ち並ぶ一角。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

Shohei Ohtani named to All-Star roster as pitcher after also earning spot as DH

New York – Los Angeles Angels two-way star Shohei Ohtani was named to the American…

強調された「外国の脅威」でも地元は 土地規制法の地域指定着々と

 外国資本に、広大な土地を取得される――。そんな懸念を出発点に、昨年施行された土地利用規制法。防衛施設などの周辺や国境の離島の土地の利用を規制するもので、対象地点の選定が着々と進んでいる。 すでに指定済みの58カ所に続き、30日には新たに新潟県や鹿児島県、沖縄県などの161カ所が「土地等利用状況審議会」で了承され、指定される見通しとなった。政府は今年度内に全国計約600カ所を指定する方針だ。 しかし、多くの米軍基地を抱える沖縄県からは今回の選定に際して「住民の経済活動などに負担を強いるとして極めて強い反対意見がある」といった意見が寄せられるなど、恣意(しい)的な運用に対する懸念は根強い。法案の審議過程では、「外国の脅威」は誇張ではないかという批判もあった。 国境沿いの離島や自衛隊施設周辺の土地など、10カ所以上が指定された長崎県対馬市。かつて、韓国資本が土地を買い占めているとの週刊誌報道があり、市長が市議会で「お騒がせをした」と述べたこともある。有識者会議「地方に懸念」 質問した元市議「反応薄い」 土地利用規制法の法案審議段…この記事は有料記事です。残り1296文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル