早生まれは保育園の入園で不利? 必要な「特別な配慮」と制度とは
「早生まれ(1~3月生まれ)の子どもは保育園入園が不利」と言われます。なぜ不利なのでしょうか。乗り越える取り組みはあるのでしょうか。専門家は「園での生活でも課題がある」と言います。 「保育園を考える親の会」顧問の普光院亜紀さんは「認可保育園の入園選考の制度上、2、3月生まれだと、0歳児クラスの入園はどうしても不利になりがちだ」と指摘する。 認可保育園は、大半の子が4月に入園し、園も4月時点で定員を満たそうとする。 普光院さんによると、4月入園の申し込みの締め切りは前年の12月ごろの自治体が多い。その時点で生まれていなくても出産予定日に従って申し込めることが多いものの、出産後2カ月間は産休中だったり、預かる条件を生後何カ月以上と定めている園が多かったりし、2、3月生まれの子は4月入園に申し込めないことが多い。年度途中に空きがない場合は、親が育休を延長するなどしてさらに1年後を待たなければならない。 過去には同会に、「早生まれは入園が不利なので妊娠を躊躇している。第2子妊娠のタイミングを逃してしまいそうだ」といった相談も寄せられたという。普光院さんは、「年度途中でも十分に園に空きがあれば生じない問題ですが、まだまだそうでない園や自治体が多い」と話す。不平等なくす制度も こうした生まれ月による不平…この記事は有料記事です。残り740文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル