暑さはこりごり、霧で冷え冷え 六本木でドライミストが4年ぶり稼働

西岡臣2023年5月17日 16時30分 全国各地で真夏日となった17日、東京都港区の六本木ヒルズの広場では霧状の水を噴射して涼む「ドライミスト」の稼働が始まった。コロナ禍で混雑を避けるため稼働を停止していたが、4年ぶりに再開した。 運営する森ビルによると噴射された場所の気温が2~3度程度下がるといい、「厳しい暑さの中、少しでも快適に過ごしてもらえれば」と話している。(西岡臣)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

吃音の若者の背中押す 「注文に時間がかかるカフェ」香川の大学に

福家司2023年5月17日 12時50分 話し言葉が滑らかに出ない「吃音(きつおん)」のある若者らが接客の仕事を体験する「注文に時間がかかるカフェ香川」が6月10日、香川県さぬき市の徳島文理大学香川キャンパスで開かれる。接客する若者と、客として訪れる人を募集する。 接客する若者は高校生以上の学生が対象で報酬のないボランティアとして3~4人を募集。客は午後1~5時、1時間ごとに10人ずつを募集する。若者らはコーヒーやうどんを客に出すだけでなく、客と交流して吃音について説明する。同大学の学生もボランティアとして参加予定。 期間限定の「注文に時間がかかるカフェ」は、吃音当事者の奥村安莉沙さん=東京都=が2021年8月から各地で開催。四国での開催は3月の徳島市に続いて2カ所目で、当日は奥村さんも参加する。 吃音の当事者でもある実行委員会の古市泰彦会長(54)は「吃音について正しく理解してもらうきっかけにするとともに、学校生活や進学、就職で苦労している吃音の若者たちが一歩踏み出せるよう、背中を押したい」と話している。 接客する若者はメールで奥村さん(kitsuoncafe2021@gmail.com)に申し込む。客は「注文に時間がかかるカフェ香川一般告知」のサイトで24日から募集する。いずれも参加無料だが予約なしの参加は不可。カフェの運営などにあてる資金も、クラウドファンディングのサイト「GoodMorning」で14万円を目標に募集している。(福家司)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

砂浜で飲酒やBBQ、注意3回以上→退場勧告を明記 逗子の海水浴場

 砂浜で飲酒などをして3回以上注意を受けても違反行為をやめない場合は退場を勧告する――。 神奈川県逗子市は2年前に導入した海水浴場の退場勧告ルールを今夏から徹底させ、違反者への対応を強化する方針だ。退場者から名前を聞き取ったり、写真を撮ったりして「再犯防止」にも力を入れるという。 逗子市は2014年から条例で、砂浜での飲酒やバーベキュー、スピーカーで音や音楽を流すこと、タトゥーの露出などを禁止している。飲酒は海の家の店内のみ認められ、店で買った酒類を砂浜に持ち込むことはできない。海水浴場の開設期間中は終日適用される。家族で楽しめるファミリービーチに 市によると、21年からは違反者が3回以上注意してもやめない場合は退場を勧告しており、21年は5件、22年は3件の退場勧告をしているが、違反者が後を絶たない。また、退場勧告は市職員が告げているが、1時間以上もめるケースもあり、警察官の立ち会いのもとで行っているという。 海水浴場の運営については毎年、地元町内会や海岸で営業する事業者、防犯団体などをメンバーとする検討会を開いて協議し、「逗子海水浴場事業者・利用者ルール」を決めている。 これまで退場勧告については特に明文化していなかったが、今夏からこのルールの中に明記し、市のホームページでも公開するという。 さらに、退場を勧告した利用者は、名前を聞き取ったり写真で記録したりして特定に努める。再来場して違反行為をした場合は3回以上の注意を待たず退場を勧告するなど、厳しい措置を検討する。意図的にルールを守らないケースに厳格に対応し、「再犯」を防ぐ狙いだ。警備員も増員するなどパトロールも強化するという。 逗子市の担当者は「家族連れで楽しめるファミリービーチを目指しており、ルールを守ってみんなで楽しめるよう協力をお願いしたい」としている。 今夏の逗子海岸の海水浴場開設期間は6月30日から9月3日までの予定。(芳垣文子)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

広島のG7サミットの影響で不足懸念 山口で献血の協力呼びかけ

青瀬健2023年5月17日 13時29分 19~21日に広島市で開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)を前に、山口県赤十字血液センターは15日、有効期間が短い血小板成分献血を最優先で確保するため、協力を呼び掛ける取り組みを始めた。23日まで山口市野田の献血ルーム(0120・456・122)で受け付ける。献血には1時間以上かかる。 同センターによると、中国四国9県の献血は広島市の「中四国ブロック血液センター」で輸血用血液製剤に加工され、必要に応じて各県に分配される。 広島県内の血小板成分献血量は9県の約4割を占める。サミットに伴う交通規制などで広島市内の献血ルームの一部が閉所になり、確保量が一時的に半減する見通しという。また、各県とブロック血液センターとの行き来も普段より時間がかかると見込まれる。 広島周辺の県の血液センターが協力することで、有効期間が採血後4日間しかない血小板製剤の安定供給につなげる狙いだ。山口県内では通常時と比べて25%ほど多く集めたいという。(青瀬健)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

Former Cy Young Award winner Trevor Bauer hammered again

Yokohama – Troubled former Cy Young Award winner Trevor Bauer surrendered seven runs and the…

小中高校生139人「教職員からセクハラ感じた」 静岡県教委が調査

青山祥子2023年5月17日 8時06分 静岡県教育委員会は、県内の公立小中高校生らを対象にした2022年度のセクシュアルハラスメント(セクハラ)に関するアンケートの結果をまとめた。「セクハラを受けたと感じた」と回答したのは139人で、前年度より24人増加した。県教委は「再発防止を徹底する」としている。 わいせつ事案により教職員の懲戒処分が相次いだことを受け、県教委は20年度から調査を始めた。政令指定市を除く公立小中学校、県立の高校、特別支援学校に在籍する小学5年~高校3年の児童生徒計15万3394人を対象に、昨年11月~今年3月にアンケートした。 「セクハラを受けたと感じた」と回答したのは、小学校が60人、中学校が55人、高校が19人、特別支援学校が5人いた。特に小学校の回答者数は28人増加した。 回答の内容をみると、「不必要な身体的接触」が63件で最も多く、「頭をなでられた」「部活動の練習中に体や手を触れられた」などがあった。「太っていると言われた」「『女性の裸を見たいよな』と質問された」といった「身体的特徴など羞恥(しゅうち)心を害する発言」が21件、「男のくせに」「男が泣くな」など「性別による役割やらしさの強要」が9件と続いた。 県教委によると、22年度の教職員の懲戒処分は14件(14人)で、このうちわいせつ関連の事案は4件(4人)。今回のアンケートの回答には、女子生徒にLINEで性的な内容を含むメッセージを送ったとして、停職4カ月の懲戒処分を受けた県立高校の男性教諭の事例も含まれるという。 県教委は「回答があった事案について、各学校で注意指導をした。今回の調査結果を参考に、教職員が言動を振り返るためのチェックリストを作成し、意識啓発を図る」としている。(青山祥子)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

限界集落支える移動スーパーが来ない 知事選買収事件が思わぬ波紋

吉田博行2023年5月17日 8時30分 4月9日投開票の徳島県知事選をめぐる公職選挙法違反事件で、徳島県美馬市議の藤野克彦容疑者(46)が同法違反(現金買収、事前運動)容疑で逮捕されて以降、同容疑者が移動販売車を運行していた同市木屋平(こやだいら)地区の住民から、「買い物難民」になることを心配する電話が市役所に相次いでいることがわかった。同市は運営会社と販売再開に向けて交渉するなど、対応を続けている。 山間部の木屋平地区は3月1日現在の人口が460人、65歳以上の高齢化率68%の限界集落。 市によると、木屋平地区にはスーパーがない。大手コンビニエンスストアの移動販売車が地区を巡回したこともあったが、3年前に撤退。2020年8月から、市が運営費などの一部を補助し、全国で移動スーパーを運営する「とくし丸」(徳島市)が移動販売車を運行している。 藤野容疑者は当初から「とくし丸」の販売パートナーを務め、自ら軽トラックを運転して同地区を週2回訪問。顧客の多くは高齢者で、食料品や総菜、日用品を届けていたという。 藤野容疑者が4月25日に逮捕された後、市には、買い物に困った住民から「この先どうなるのか」と心配する電話が数件寄せられた。調べたところ、木屋平地区で運行していた「とくし丸」の運行はストップしていた。 市は「とくし丸」の運営会社と交渉し、6月からの運行再開に向けて準備を進めているという。市の担当者は「早急に再開できるように対応したい」と話す。地元関係者は取材に「急に事件が起きて『買い物ができなくて困った』と話すお年寄りもいる」と明かした。知事選をめぐる公職選挙法違反事件が、人口減少社会の問題点を浮き彫りにした形になっている。(吉田博行)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

日本生まれでも強制送還の不安 入管法審議「児童の利益」どうなる?

 ペルーから不正に入国した両親のもと、日本で生まれた女性(21)が大学4年生になった。就職活動をしようにも、そもそも在留資格がない。国外退去を求められているが、スペイン語をほとんど話せない。国会で審議中の入管難民法改正案は、こうした子どもたちの保護が焦点の一つだ。女性は複雑な思いで、その行方を見つめている。 女性は大阪府在住。日本で生まれ育ち、ペルーには行ったことがない。「帰れと言われても、日本を出たことがない」。両親が1990年代、日系人を装ったパスポートで入国し、工場などで働く中で生まれた。19歳の弟がいる。 中学3年生の時、父親がペルーに強制送還された。入管職員は残された家族3人にも「荷物をまとめて帰りなさい」と告げたという。 中学では部活動で吹奏楽に打ち込んでいた。「困ります。定期演奏会があるんです」。女性はそう言うのが精いっぱいだった。その場にいた支援者は「生まれながらに存在を否定されている子どもの叫びだった」と振り返る。 日本も批准する子どもの権利…この記事は有料記事です。残り909文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

猪苗代ボート事故 誤報をめぐり共同通信など報道2社と被告が和解

 福島県会津若松市の猪苗代湖で2020年9月、小学生の男児ら3人がモーターボートに衝突され死傷した事故で、業務上過失致死傷に問われた元会社社長の佐藤剛被告(45)=一審有罪、控訴=が報道で名誉を傷つけられたとして、記事を配信した共同通信社と、掲載した福島民報社を相手に計約3300万円の損害賠償などを求めた訴訟は16日、福島地裁で和解が成立した。 共同通信社によると、和解条…この記事は有料記事です。残り502文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

防カメが捉えた「黒ずくめの男」 リレー捜査の先は中学の先生だった

 東京都江戸川区の住宅で2月、住人の男性が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕されたのは特別支援学級を担当する同区立中学教諭だった。発生当初、事件かどうかの見極めが続くなかで、捜査を動かしたのは防犯カメラに映った「黒ずくめの男」の存在だった。 17日で逮捕から1週間。捜査関係者への取材で事件の経緯をたどる。刃物の柄、握りしめ 2月24日午後6時半ごろ。都営新宿線一之江駅から約300メートル離れた住宅街にある住宅で、住民で契約社員の山岸正文さん(当時63)が倒れているのが見つかった。1階の階段下でコートを着たまま。仰向けで頭部や首に切り傷が10カ所以上あった。ペティナイフのような刃物の柄の部分を握りしめていた。 自殺か、他殺か。警視庁は捜査を始めた。 体の傷を詳しく調べたところ、自らナイフで付けたとしては部位や向きが不自然だった。周囲の下水道などを捜したが、手に握った刃物の刃の部分は見つからなかった。山岸さんは食料品を購入して帰宅していた。 一方で、山岸さんの周辺にはトラブルの情報はなく、現場には誰かが窓ガラスを割って侵入したり、室内を大きく荒らしたりしたような形跡もなかった。捜査員の中には「第三者の犯行の線は薄い」との声もあった。 様々な可能性をにらんだ基礎的な捜査が続いた。そして発生から約3週間後、捜査員に具体的な動きが見え始める。「この人物、見かけませんでしたか」 警視庁が山岸さん宅周辺の防犯カメラの捜査を続けたところ、事件前後に山岸さん宅を訪れたとみられる1人の男の存在が浮上した。 「この人物を見かけませんでしたか」。山岸さん宅の近くに住む女性は3月中旬、捜査員から1枚の写真を見せられた。黒い上下にフードをかぶり、マスクと手袋を着けた男の姿。警視庁が「不審人物」とみる防犯カメラの画像だった。 警視庁はこの「黒ずくめの男」の動きを、複数の防犯カメラの映像をつないでいく「リレー方式」で追った。山岸さん宅に入ったとみられる男は、出た後はジーンズのようなズボン姿に変わっていたが、その姿の映像を追っていくと、山岸さん方から3キロ余り離れた江東区内の住宅街にたどり着いた。 捜査員はその住宅街で聞き込みを重ねた。その中で1人の男が、自ら「山岸さん方に行ったことがある」と話し始めた。山岸さん方から約170メートル離れた中学の教諭である尾本幸祐容疑者(36)だった。自ら話し始めた男 「1月下旬に勤務先の学校か…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル