宮内庁が鴨場見学会 6、9月に埼玉県と千葉県で 全国から募集

多田晃子2023年4月26日 19時06分 宮内庁は26日、埼玉県越谷市の「埼玉鴨場(かもば)」と、千葉県市川市の「新浜鴨場」の見学会の実施を発表した。今年度は各鴨場で12回実施予定で、うち8回は同庁が全国から公募し、4回は埼玉県と千葉県が各県内で公募する。 全国公募の見学会は、埼玉鴨場で6月28日午前と午後、9月22日午前と午後。新浜鴨場は6月22日午前と午後、9月29日午前と午後。残り4回については、11月ごろに募集する。地域住民以外が対象で定員は各回とも30人。小学生や乳幼児は保護者または引率者の同伴が必要。 参加無料。参加希望の鴨場や日時をはじめ、氏名や住所、電話番号などを記載し、5月19日(当日消印有効)までに宮内庁に郵便はがきかメール(kamobakengaku@kunaicho.go.jp)で申し込む。詳しくは、宮内庁ホームページで。(多田晃子)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

アスクルの大規模倉庫火災、段ボール回収業者に51億円賠償命令

 埼玉県三芳町で2017年に起きた事務用品通販大手「アスクル」(東京)の倉庫火災で、火災の原因は段ボールの回収業者によるフォークリフト作業だったとして、アスクルが業者に約101億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、東京地裁(平城恭子裁判長)であった。判決は業者の過失が原因と認め、約51億円の賠償を命じた。 賠償命令を受けたのは、愛知県清須市の「宮崎」。アスクルから段ボールなどの再生資源を購入する契約を結び、従業員が倉庫で作業していた。火災は17年2月16日に発生し、鎮火までに12日余りかかった。 判決によると、宮崎の従業員が、段ボールが1・5~3メートル積み上がった部屋で、作業スペースをつくるためにフォークリフトの前進・後退を繰り返していたところ、段ボールなどがフォークリフトのエンジン部分に入り、高温の排気管に触れて着火した。 判決は、フォークリフトの説明書に「排気管付近に燃えやすいものがあれば火災の恐れがある」と書かれていたことなどから「従業員は着火の可能性を予見できた」と認定した。「アスクルにも一定の落ち度」認定 一方、アスクルの従業員が…この記事は有料記事です。残り326文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

観光で妻と来日中、女性をトイレで性的暴行容疑 中国人の男を逮捕

 観光目的で中国から来日中に面識のない女性に性的暴行を加えたとして、警視庁は26日、中国国籍の王燿徳容疑者(30)を強制性交容疑で逮捕し、発表した。 丸の内署によると、王容疑者は23日午後10時半ごろ、東京都千代田区の雑居ビルの男性トイレに20代の日本人女性を引きずり込み、性的暴行を加えた疑いがある。近くの路上で女性に話しかけ、このビルに入るラーメン店に案内してもらう途中だったという。調べに対し「弁護士に話す」などと供述しているという。 王容疑者は中国国内で消防士として働いており、22日に観光目的で妻とともに来日して都内のホテルに滞在。事件当時は、「ご飯を買いにいく」と妻をホテルに残して外出していた。逮捕された26日に帰国する予定で、ホテルをチェックアウトする前に身柄を確保されたという。署は、周辺の防犯カメラの映像などから王容疑者を特定したとしている。(御船紗子)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

20歳女「実家に何かされるかと断れなかった」 特殊詐欺容疑で逮捕

岩田恵実2023年4月26日 16時31分 警察官を装ってキャッシュカードを盗み取ったとして、警視庁は26日、職業不詳の女(20)=群馬県高崎市=を窃盗容疑で逮捕し、発表した。女はSNSを通じて詐欺グループに関わり、実家の表札を映した動画などをグループ側に送らされて抜け出せなくなっていたという。 調布署によると、昨年12月、東京都調布市の80代女性が「銀行口座から現金が不正に引き出されている」とうその電話を受け、警察官になりすました女にキャッシュカード2枚を詐取される被害があった。逮捕された女は、女性宅を訪れてカード2枚を入れた封筒を別の封筒とすり替える実行役を担った疑いがある。 女はSNSで「お金を下ろすだけの簡単な仕事」とうたう求人を見つけて応募。詐欺グループから指示されるままに自分の運転免許証と一緒に自身を写した写真のほか、実家に入る様子を表札も含めて撮影した動画を送信していたという。 女は容疑を認め、「クレジットカードの支払いがたまっていてお金が無かった」などと説明。グループとのやりとりの中で詐欺への関与を疑ったが「実家に何かされるかもしれないと思い、断り切れなかった」と話しているという。(岩田恵実)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

刑務官10人あまりを書類送検へ 名古屋刑務所の暴行問題

2023年4月26日 16時31分 名古屋刑務所(愛知県みよし市)の刑務官22人が受刑者3人に暴行などを繰り返していた問題で、同刑務所は、刑務官10人あまりを特別公務員暴行陵虐などの容疑で名古屋地検に近く書類送検する方針を固めた。関係者への取材でわかった。法務省は行政処分も出すとみられる。 法務省の調査では、同刑務所の22人の刑務官は2021年11月~22年8月、40~60代の男性受刑者3人に計約400件の不適切な言動を繰り返していた。 このうち暴力を伴う行為は約100件あり、顔を手でたたく▽尻をサンダルでたたく▽胸ぐらをつかんで引き寄せる▽コロナ対策のアルコールスプレーを顔に噴射する――といった行為が確認された。受刑者の顔にけがを負わせた暴行も1件あったという。 関係者によると、同刑務所は刑務官10人あまりについて、刑事処分が相当な悪質な暴行があったと判断。刑務所の看守らが職務にあたって暴行を加えた場合に適用される特別公務員暴行陵虐などの容疑で書類送検する方針を固めた。刑務官らは暴行などの理由について「受刑者が指示に従わずに大声を出したり、要求を繰り返したりしたため」と説明しているという。 法務省が昨年末に設置した第三者委員会は、6月に再発防止策などを取りまとめる予定だ。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

Regard zen sur le monde : le cerisier, « un arbre sur lequel méditer »

Des fleurs de cerisier sakura pendant le hanami au temple bouddhiste Kiyomizu-dera à Kyoto, Japon.…

善光寺「びんずる尊者像」窃盗容疑の男性は不起訴、釈放 長野区検

高億翔2023年4月26日 12時30分 長野市の善光寺本堂から木像「びんずる尊者像」が盗まれた事件で、長野区検は25日、窃盗容疑で逮捕、送検されていた熊本県御船町御船の職業不詳の男性(34)を不起訴処分とし、釈放したと発表した。処分は同日付。区検は「処分理由について回答は差し控える」としている。 捜査関係者によると、男性は容疑を認めたうえで「尊者像があると不幸になると思った」「尊者像に恨みがあった」という趣旨の供述をしていたという。 びんずる尊者像は、体の悪い部分と同じ所をなでると病気が治ると信仰されてきた。盗難から約3時間後に男性が乗っていた車から発見され、現在は元の場所に戻されている。善光寺は台座周辺の防犯カメラを増やし、本堂の職員らの人員配置を見直した。(高億翔)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「もののけ姫」たたら場のモデル 11年がかりで修復、操業時の姿に

榊原織和2023年4月26日 12時34分 たたら製鉄が行われた建物が全国で唯一残る島根県雲南市吉田町の「菅谷(すがや)たたら山内(さんない)」。2012年から行われてきた建物などの保存修復事業が先月で終わり、操業当時の姿に生まれ変わった。 菅谷たたら山内は江戸時代の1792年、鉄師の田部家が創業した、たたら経営の集落。ジブリのアニメ映画「もののけ姫」が制作される際、スタッフが調査に訪れ、作品に登場するたたら場のモデルになったという。 1923(大正12)年に廃業したが、日中戦争中の1939年には軍刀にするためにふたたび鋼を作った。炉が据えられていた高さ約8メートル、324平方メートルの建物「高殿」は、操業当時の姿で全国で唯一現存。1967年に国の重要有形民俗文化財に指定された。 保存修復事業では、経年劣化が激しかった高殿は全解体修復され、屋根の柱を取り換えたり、土壁を塗り替えたりした。また、古い写真を基に、熱や煙を出す火宇内(ほうち)という屋根の開口部を当時の形に復元した。 昨年度に修復が完了した「三軒長屋」は、製鉄従事者の住居。たたら廃業後にトタンにふき替えられていた屋根は、当時の栗の板のこけらぶきに戻った。 他に山内を管理する事務所だった「元小屋」、製鉄の神の金屋子神(かなやごしん)をまつる金屋子社なども修復。総事業費は計約8億円で、国、県、市が負担した。 市の角田徳幸文化財課長は「たたら独特の構造の建物をぜひ見てもらいたい」。菅谷たたら山内の開館時間は午前9時~午後5時(入館は午後4時まで)。月曜休館。大人310円。問い合わせは鉄の歴史村地域振興事業団(0854・74・0311)へ。(榊原織和)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

仏作家が沖縄で巨大な地上絵 G7サミット前に「分断止めたい」

渡辺丘2023年4月26日 13時00分 世界各地で巨大な地上絵を描き、平和のメッセージを発信しているフランスのアーティスト、SAYPE(セイープ)さん(34)が沖縄県糸満市の県平和祈念公園で作品を制作した。25日に完成し、公開された。 ランドスケープアーティストとして世界に知られるSAYPEさんは、手と手をつなぐ「Beyond Walls(壁を越えて)」という作品で注目されている。日本の主催団体「UNITED VOICES PROJECT」によると、2019年のパリから始まり、ドイツのベルリンやトルコのイスタンブールなど世界16カ所で描いてきた。日本での制作は初めて。紛争や災害などの困難を人々の連帯で乗り越えた場所を選んできたという。 5月19日からのG7広島サミットを前に、沖縄戦最後の激戦地となった糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園に横約200メートル、縦約20メートルの地上絵を完成させた。水に混ぜたチョークや木炭でできた塗料を吹き付けており、2週間程度で消えるという。今後、長崎や東京などでも制作を予定している。 SAYPEさんは「沖縄という特別な場所で優しい人々に出会った。世界にはさまざまな問題があるが、作品を通じて人々をつなげたい」。主催団体代表の桜井祐子弁護士はロシアのウクライナ侵攻や米中対立などを例に挙げ、「分断を本気で止めたい」と話した。(渡辺丘)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「どんな小さな遺留品でもいい」漁に出ると、波間に目をこらした

 「この海に生きる者として、引き続き力を尽くしたい」 昨年5月5日、悔しさを押し殺すように話した。海上保安庁の要請で続けてきた一斉捜索が、この日に終わった。 北海道斜里町の漁師らが参加する斜里救難所の副救助長を務める。観光船「KAZUⅠ(カズワン)」の事故翌日から、地元の漁師たちと連日、捜索に出た。古坂彰彦さん64歳。斜里救難所副救助長 大きな海難事故は初めてではない。仲間の死にも何度も直面してきた。自身が遭難しかけたことだってある。 「でもね、今回は……」 そう言って、しばらく宙を見つめた。 捜索から3日目のことだ。 岬の突端近くで、仲間が小さなリュックサックを見つけた。直前に遺体で見つかった3歳の女の子のものだった。「安全運航を信じた純粋さが……」 子どもに食べさせようと母親…この記事は有料記事です。残り1196文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル