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ツイッターアカウント、凍結相次ぐ 日本国内だけ?分析してみると…

有料記事編集委員・須藤龍也2023年2月3日 13時00分 ツイッターで3日、「アカウントが凍結された」との趣旨のツイートが相次いでいる。朝日新聞がソーシャルメディア分析システムで調べたところ、同日午前2時ごろから増え始め、午前6時以降、一気に件数が増えた。正午現在、ツイッター社から公式な発表はなく、原因をめぐり様々な情報が飛び交っている。 ツイッター上では、「ご利用のアカウントは永久凍結されています」「アカウントは凍結されています」などと表示され、使用が停止されたアカウントが続発しているとのツイートが相次いだ。 凍結されたアカウントをフォローしていたり、状況を確認したりした利用者とみられる。「アカウント凍結」「永久凍結」といった言葉が、たびたびトレンド入りする事態に至った。 朝日新聞がソーシャルメディア分析システム「Brandwatch」を使って分析したところ、「アカウント」「凍結」という言葉が含まれるツイートが、3日午前8時ごろにピークとなり、2万5千件を超えた。同じ趣旨のツイートを含めると、アカウント凍結に関する投稿はさらに増えるとみられる。 海外から発信される英文のツイートではそのような傾向は見られず、日本国内だけの影響と考えられる。 ツイートの内容を見てみると、ツイッターを介して外部のサービスと連携しているアカウントが影響を受けているようだ。 なかでもアカウントの持ち主…この記事は有料記事です。残り347文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「とーと」小船から9歳は叫んだ 父と姉を亡くした男性の悔恨

 終戦間もない1945年8月28日、石川県・能登半島の七尾湾で、周辺住民を乗せた木造船が機雷で爆沈し、乳児を含む28人が犠牲になった事故があった。 事故は夕方に起きた。七尾湾を航行していた木造船「第二能登丸」が、戦中に米軍が敷設した機雷に触れた。船には、七尾港での勤労動員や用事を終えた住民ら50~60人が乗っていた。 「毎年、盆を過ぎると記憶がよみがえってくる」 当時9歳だった松本武夫さん(86)=石川県中能登町=は、顔のかぶれを治すため、父(当時44)と一緒に和倉温泉へ出かけた帰りだった。勤労動員を終えた姉(同16)と合流し、七尾港から船に乗り込んだ。 出航したのは午後6時ごろ。父と一緒に船中央の屋外で腰かけていた。夕日に照らされた七尾湾を進み、最初の経由地・能登島で何人かが下船した。自分も下りると思い、立ち上がると、父から「ねまっとれ(座っていなさい)」と言われたのを覚えている。40メートルの水柱 1980年代まで語られなかった事故 再び船は動き出した。疲れも…この記事は有料記事です。残り1160文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「盗撮のカリスマ」、30年で被害1万人超か 露天風呂盗撮グループ

魚住あかり2023年2月3日 10時27分 露天風呂を狙った盗撮事件で、静岡県警は盗撮グループの犯行の手口など事件の全体像を2日までに公表した。グループのリーダー格とされる男は約30年にわたり盗撮を繰り返し、被害にあった女性は1万人以上になるとみられるという。 県警は1日、盗撮グループに所属する東京都の男性医師(31)ら3人を児童売春・児童ポルノ禁止法違反などの疑いで静岡地検に書類送検し、発表した。2021年12月にリーダー格とされる斎藤果林被告(50)=兵庫県迷惑防止条例違反などで公判中=が逮捕されてから約1年の間に11都道府県の16人が検挙された。国家公務員や地方公務員、会社役員などがメンバーに入っていた。 メンバーは、斎藤被告から盗撮の技術を教えてもらうことなどを目的に集まったという。主に露天風呂に入浴中の女性を狙い、数百メートル離れた山中から望遠カメラで撮影。女性の入浴前後の着衣姿を撮る「着衣撮り」や、動画にひわいなテロップをつけて編集する「魔改造」など、担当別に盗撮動画を作成していた。また、知人女性に睡眠薬を飲ませてわいせつ行為をし、その様子を動画に撮影することもあったという。動画はグループ内の「上映会」で共有されていた。 県警によると、「盗撮のカリスマ」として中心的な立場にあった斎藤被告は調べに対し「20歳から盗撮を始め、100カ所以上で撮影した」と供述し、少なくとも1万人を超える女性を盗撮したとみられるという。「盗撮を通して約100人と知り合った」とも話しているといい、検挙者はさらに増える可能性がある。藤枝署の森下健志副署長は「今後もグループの捜査を進めていく」と話した。(魚住あかり)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

車いすの孫と買い物がしたい 歩けなかった男性は70歳で野球に夢中

 「ナイスキャッチ!」 「もう1回行こう!」 澄んだ青空の下、河川敷の野球グラウンドに威勢の良い声が響く。 香川県の障害者野球チーム「香川チャレンジャーズ」が、丸亀市内でノックをしていた。 肩が上がらず下手投げで送球する人や、半身マヒのため片手で捕球し、すぐにグラブを外してその手でボールを投げる人。その中で、ひときわ機敏に動く選手がいた。 三塁手の岡田秀夫さん(70)。ライン際の速いボールに反応して捕球し、鍛え上げられた上半身を使って素早く一塁に投げる。足は大きく広げられないが、細かいステップで次々にボールをグラブに収める。 「難しい打球ほどアウトにできたらうれしい。体はえらい(しんどい)けどね」 10年ほど前までは想像もできない姿だ。長さの違う脚、50歳で歩けなくなった 岡田さんは生まれつき股関節…この記事は有料記事です。残り1851文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

激戦地だった東京の島 「3世」が伝えたい豊かな暮らしの記憶

 東京都心から南へ1250キロ先の「基地の島」には、かつて島民たちの素朴で豊かな営みがありました。小笠原諸島最大の島、硫黄島(いおうとう、東京都小笠原村)。戦時中の強制疎開で故郷を離れ、そのまま帰れなくなった島民らの孫世代が、島の記憶をつなげようと取り組んでいます。 「子どもたちが遊んでいるのはセイモ海岸。海岸には人の名前がついてるの。こっちのコウヤマ海岸は、神山さんの家の前を通っていくからね」。硫黄島で生まれ、11歳で疎開した奥山登喜子さん(89)の声が弾む。 島の野球大会でピッチャーとして活躍した父、貯水タンクの上で休憩する祖母。相撲のまわしをつけた男たち……。 机に並べた白黒写真を前に語る奥山さんの言葉を聞き漏らすまいと、西村怜馬さん(40)と羽切朋子さん(46)がノートにペンを走らせる。 西村さんは祖父母が、羽切さんは祖母が硫黄島出身だ。 「戦後は父と一緒に帰島運動にも参加したよ。帰りたかった。どうして今も、自由に行けないのか」。奥山さんがつぶやくと、2人は深くうなずいた。 西村さんは自動車メーカーで研究開発に携わる傍ら、羽切さんらと2018年に「全国硫黄島島民3世の会」を結成し、島の話の聞き取りや写真のデジタルアーカイブ化を進めている。奥山さんとの対面もその一環だった。 奥山さんが島に帰りたいのは、望郷の思いからだけではない。約1200人が暮らした島で、疎開時、15~59歳の男性たちの多くが軍属として残された。島には引き離された家族や友が眠る。奥山さんは兄2人が戦死した。西村さんの祖父母も、羽切さんの祖母も、きょうだいを失った。 幸せな記憶も悲しみも詰まった特別な場所だと、西村さんと羽切さんは聞いて育った。 太平洋戦争末期、島は本土防衛のとりでとなり、日米あわせて約5万人が死傷した。戦後は米国の施政権下に置かれた。1968年の返還後は火山活動が激しく産業の成立条件が厳しいことを理由に「一般住民の定住は困難」と位置づけられた。島民は戻れないまま、自衛隊基地の整備が進んだ。 島民家族ら向けに、東京都と小笠原村はそれぞれ墓参・訪島事業を開催しているが、コロナ禍や土地の隆起などの影響で、20~22年の3年間で上陸できたのは2回だけ。 「実際に島に立ち風土を感じることで、関心は高まるし、学ぶことも多い。訪島機会の少ない厳しい状況だけど、次の世代につなぐのが僕らの役目だ」と西村さんは言う。記事の後半では、島民3世で芥川賞作家、滝口悠生さんの硫黄島への思いや、戦前の硫黄島の暮らしぶりを伝える貴重な写真の数々を紹介しています。 芥川賞作家、滝口悠生さん(…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

孤独・孤立対策の新法案 今国会に提出へ 対策「本格実施する」

 単身者や高齢者世帯が増加する中、望まない孤独や社会的孤立による問題が深刻化するとして、政府は対策を進める新法案を今国会に提出する。国や自治体は対策を実施する責務があるとし、必要な体制を整備する。2日には法案の内容や対策を検討する有識者会議が議論を始めた。 法案では、首相をトップとする対策推進本部(仮称)を設置。自治体には個人の状況に応じた支援を検討する「孤独・孤立対策地域協議会」を置くなどして対策を進める方針だ。 2日の有識者会議では、法案や現在の孤独・孤立の状況について意見が交わされた。委員からは「雇用環境の整備も対策になる。事業主の責務があげられてもいいのではないか」といった意見もあがった。増える高齢単身者 国立社会保障・人口問題研究…この記事は有料記事です。残り541文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

流氷を守る「エコピリカ」 網走の工房、きっかけは伝説のあの少女

 オホーツク海に面する北海道網走市に、毎年やってくる冬の風物詩、流氷。近年は地球温暖化の影響もあり、減少基調にある。地元出身の軍司昇さん(43)は「流氷をなくさないため」のガラス製品を作っている。一風変わった原料を使う器や置物は国内外で人気を集める。岸壁近くのガラス工房で、「地元」にこだわりつづける理由を聞いた。 ――流氷観光の砕氷船「おーろら」が見えますね。 「いよいよ流氷観光のシーズンが本格化しますが、年々、流氷の量が減っています。地球温暖化の影響だと切に感じます。2010年にこの工房を立ち上げたとき、『流氷硝子(ガラス)館』と名づけました。流氷をなくさないためのガラス製品を作りたい、という思いを込めました」 ――「流氷をなくさないため」ですか? 「日本のガラス製作は、原料を豪州など海外からの輸入に頼っています。運搬時に膨大な二酸化炭素を排出して、温暖化に「加担」しているといえるのかもしれません。一方、うちの工房が原料に使うのは、隣の北見市にある野村興産イトムカ鉱業所で廃棄された蛍光灯の水銀を無害化処理した後に残るガラスの破片です。環境に与える負荷が小さいこのやり方なら、環境を守りつつ、この地域でなければできないものが作れると確信しました」 ――エコなガラス製品ということですね。■グレタさんよりも20年以上…この記事は有料記事です。残り1404文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ダイハツ、3万2千台リコール エアバッグが作動しないおそれ

2023年2月2日 18時18分 ダイハツ工業は2日、エアバッグが開かなくなるおそれがあるとして、「タント」や「タフト」など計7車種3万2千台(2022年11~12月製造)のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。国交省によると、電子部品の製造工程が不適切で内部ショートが発生し、衝突時にエアバッグが作動しない可能性があるという。問い合わせはダイハツお客様コールセンター(0800・500・0182)へ。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

芸舞妓が3年ぶりに豆まき 京都・八坂神社で 福引は空くじなし

 京都の八坂神社で2日、3年ぶりに節分祭の豆まきがあった。花街の先斗町(ぽんとちょう)と宮川町から芸舞妓(げいまいこ)が訪れ、舞殿(ぶでん)で舞踊を奉納した後、勢いよく豆をまいた。 先斗町の舞妓・秀真衣さんは「3年前より落ち着いて踊れた。豆まきは楽しおした」、秀千代さんは「みなさんに福が来るようにと思ってまきました」。 境内では、福豆も授与された。空くじなしの福引券付きで、賞品は食べ物や家電など1万点以上。「目に見える福」も持ち帰ろうと多くの人が並んでいた。(西田健作)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

水上バイク運転手ら4人書類送検 ラグナシアの2人負傷の事故

2023年2月2日 18時23分 昨年4月、愛知県蒲郡市のテーマパーク「ラグナシア」の水上バイクショーで観客2人が負傷した事故で、県警は2日、バイクの運転手(24)、運営会社「ラグーナテンボス」(同市)の社員(53)とショーの企画に関わった別の2社(いずれも東京都)の社員2人の計4人の男を業務上過失傷害容疑で名古屋地検豊橋支部に書類送検し、発表した。 事故前の同年2月までの約1カ月間に8回行われたショーで無免許者3人にバイクを操縦させたとして、法人としてのラグーナ社と社長の男(55)も船舶職員及び小型船舶操縦者法違反の疑いで書類送検された。 県警によると、バイクの運転手は安全運転の義務を、ショーを企画した側の3人は安全対策を講じる義務をそれぞれ怠った疑いがある。県警は双方の過失が競合し、事故が起きて観客2人が負傷したと判断した。 事故は昨年4月23日に発生。ショーの最中に水上バイクが観客席に飛び込み、岐阜県山県市の女性(当時37)と女子中学生(当時13)の2人が、軽いけがをした。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル