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新体操の強豪校でパワハラ、数時間縄跳び 常葉大常葉中高の女性教諭

魚住あかり2023年2月1日 7時53分 常葉大常葉中・高校(静岡市葵区)の新体操部で、顧問の女性教諭が部員にパワーハラスメントをしていたことが、同校への取材でわかった。県体操協会にも部員から複数の相談が寄せられており、協会は詳細について独自に調査している。 同校や運営法人によると、女性教諭は2021年1月ごろ、高校生の部員1人に対し、数時間にわたって縄跳びをさせるなどの行き過ぎた指導をした。練習態度を激しく叱責(しっせき)することもあったという。保護者からの相談で発覚した。 教諭は叱責を認める一方、縄跳びについては「(部員が)自主的にやった」と話しているという。教諭は別の部員に暴言を浴びせたとして、20年6月に厳重注意を受けていた。 法人は21年6月から内部調査を開始。22年12月にハラスメントと認定し、始末書の提出などを求める処分とした。 県体操協会は今回の問題について、同校との情報共有が進まないとして独自の調査を開始。協会には数年前から複数の相談が寄せられており、今後は被害者や教諭への聞き取りを進めるとしている。 教諭は現在育児休暇中で、3月に復帰予定だという。同部は高校4回、中学2回の全国優勝経験を持つ強豪。磯辺晋一校長は「生徒のために部は存続させたい。教諭の部への復帰は本人の反省や改善をみて判断する」と話した。(魚住あかり)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ボンネットに人を乗せ高速通行する動画がSNSに 福岡県警が捜査

2023年2月1日 8時37分 福岡市内の都市高速で、乗用車の屋根やボンネットに人を乗せたまま料金所を通っている動画がSNSに投稿されていることが1月31日、福岡県警への取材でわかった。県警高速隊が道路交通法違反(設備外乗車)の疑いで捜査している。 県警などによると、動画は同市東区の箱崎料金所付近で夜間に撮影され、白い乗用車のボンネットと屋根に男性が1人ずつ乗り、料金所に向かって走行していた。2人のほか、運転手や動画の撮影者がいた可能性があるという。 県警は、防犯カメラや目撃情報から撮影の時期を確認するほか、加工された動画ではないかなど、事実関係について捜査している。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

プロ野球・中日の試合球盗んだ疑い、審判員を書類送検 愛知県警

 昨年6月にバンテリンドームナゴヤ(名古屋市)であったプロ野球・中日ドラゴンズ主催の公式戦の未使用の試合球が不正に持ち出された事件で、愛知県警は31日までに審判員の50代男性を窃盗容疑で名古屋地検に書類送検した。捜査関係者への取材でわかった。 捜査関係者によると、男性は昨年6月19日にあった中日―巨人戦の未使用球を盗んだ疑いがある。当日は男性を含む5人が審判員を務めていたが、任意聴取の結果などから男性が関与した疑いが浮上。県警は11月に窃盗容疑で兵庫県の男性宅を捜索していた。 球団によると、試合球は使用…この記事は有料記事です。残り183文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

高速道路老朽化 3社が1兆円の追加対策発表 舗装内部とりかえへ

古城博隆2023年1月31日 19時58分 東日本、中日本、西日本の高速道路3社は31日、道路や橋のとりかえのため、約1兆円の追加対策費が必要と発表した。首都高速、阪神高速とあわせ、追加額は約1兆5千億円に上る。 老朽化対策について、3社はすでに約4兆円の工事を見込んでいるが、詳細な点検・調査の結果、全国の高速道路約1万キロのうち約500キロ、約1兆円の追加が必要と分かったという。 このうち、最も長い約440キロを占めるのは舗装内部のとりかえだ。4層からなる舗装を調べたところ、ひび割れや変形が下2層にまで及ぶ新たなメカニズムが明らかとなり、耐久性の高い部材に入れ替えるため、約2400億円を見込む。関越道の新潟県・土樽地区など、多くの場所で工事が必要という。 また、橋の「床版(しょうばん)」のとりかえ約20キロ分で約4500億円、橋桁のかけかえなど約30キロ分で約2500億円を見込む。それぞれ佐賀県の長崎道・嘉瀬川橋(橋長455メートル、1987年開通)、神奈川県の西湘バイパス・滄浪(そうろう)橋(橋長5685メートル、71年開通)が一例という。 同じ基準や構造で造られた道路や橋は他にもあり、今回の区間以外でも今後追加が見込まれる。国は財源確保のための関連法案を今国会に提出し、高速道路の利用料金の徴収期限を最長50年延長して2115年までとする方針だ。(古城博隆)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

沖縄・石垣市長が尖閣諸島を海上視察 初使用のドローンで撮影も

国吉美香2023年1月31日 20時00分 沖縄県石垣市は31日、中山義隆市長が同市の尖閣諸島について、昨年に続いて2度目の海上視察を実施したと発表した。初めて小型無人機ドローンを使用した撮影も行ったという。魚釣(うおつり)島の斜面の崩落が進んでいるため、市は今後、上陸して詳細な調査をしたいと意欲を示している。 市によると、視察は1月29~30日、石垣島周辺海域の保全などを目的として、調査を委託する東海大学の調査団や市議ら約20人で行った。尖閣諸島周辺では30日午前7時半から正午まで、魚釣島、北小島、南小島などの周辺を航行し、水質調査や漂流ゴミの実態把握などを行ったほか、ドローンを使用して魚釣島の外観も撮影した。市は、調査結果を海域の利活用に生かしたいとしている。 第11管区海上保安本部によると、30日午前2時50分ごろから午後1時50分までの間、中国海警局所属の公船計4隻が一時領海に侵入した。調査船と並走するような動きをみせ、海保の巡視船が退去するよう警告して対応にあたったという。接触などはなかった。 昨年までの調査で、魚釣島全体でヤギによる食害が広まっている可能性があることがわかっているという。市の担当者は「斜面の崩落の状態など、詳しく知るために、市としては上陸して調査をしたいと思っている」と話している。(国吉美香)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「大切な人失うよう」「寂しくて今日も」 渋谷東急本店、最後の1日

 東京・渋谷の東急百貨店本店が31日、閉店した。東急グループによる再開発の一環で、店舗は解体される。開業から55年。渋谷のシンボル的な存在だった店の最後の1日を追った。(丹治翔) 午前10時 開店30分前にはすでに30人以上が並び、その後も列が伸びた。行列の先頭にいたのは東京都渋谷区に住む自営業の男性(65)。「家から近くて一番多く使った場所なので、朝から来ようと思っていた」。開店1時間前の午前9時半から並んだ。週に一度は訪れ、地下の食料品売り場で買い物をすることが多かったという。「落ち着いた雰囲気が好きだった。店内をぐるっと回って、最後の本店を楽しみたい」大切な人を失うよう 午前10時半 店の外では本店を撮影する人の姿も。スマートフォンを向けていた会社役員男性(63)は、職場が本店から300メートルの場所にある。「レストラン街や書店には本当によく通った」。本店は当たり前のようにある存在だったが、スマホで写真を撮るうちに寂しさがこみ上げてきたという。「普段は気づかなかったけど、閉店になって、大切な人を失うような気持ちです」 午後0時半 買い物を終えた…この記事は有料記事です。残り850文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

帯広「藤丸さん」120年余の歴史に幕 北海道東部から百貨店消える

 「藤丸さん」の愛称で親しまれた北海道帯広市の百貨店「藤丸」が31日、営業最終日を迎え、惜しまれながら120年余りの歴史に幕を下ろした。北海道東部で唯一残る日本百貨店協会加盟店だった。近年の売り上げ低迷にコロナ禍が追い打ちをかけ、単独での事業継続を断念。地元企業で立ち上げた受け皿会社が、屋号を引き継ぎ、復活をめざす。 正面玄関前には10時の開店時間前から、100人を超す人が並んだ。扉が開くと客たちは目当ての売り場へと一目散に進む。あちこちに「50%OFF」「60%OFF」の札がかかった。商品を買った人には感謝の気持ちを込め先着千人に1合瓶の清酒が配られた。 「小さい頃、食堂のお子様ランチやおもちゃ売り場が楽しみだった」。帯広市出身で約150キロ離れた北見市から来た主婦(65)は、8階建てのビル内を何度も往復しながら写真を撮った。「食器など結婚道具を買いそろえたのも藤丸さん。その食器を40年経った今でも使っている。いい物を売っていたんだなと改めて思った。閉店は本当に悲しいです」 藤丸好きが高じて「フジマラー」を自称する帯広市の主婦、みっちーさん(54)はこのところ毎日のように来店した。「品ぞろえの多さや確かさ、催事の醍醐(だいご)味――。百貨店が地域にもたらす役割はスーパーとはまた違うもの。藤丸を失って、そのことを初めて痛感するのかもしれませんね」としみじみと話した。 午後7時、1階エレベーターホールで閉店セレモニーが始まった。藤本長章社長が「長い間ご愛顧いただき心から感謝申し上げます。新藤丸にもご愛顧つなげていっていただけるよう、お力を頂戴したい」とあいさつ。午後7時40分ごろ、多くの社員たちが頭を下げるなか、シャッターが下ろされた。拍手が鳴り響き、「ありがとう」のかけ声が飛んだ。 同店は1900(明治33)…この記事は有料記事です。残り767文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

村上春樹さん、4月に新作 「騎士団長殺し」以来6年ぶり長編

2023年2月1日 1時15分 新潮社は1日、村上春樹さんの新作長編を4月13日に刊行すると発表した。タイトルは明らかにされていない。 2017年に刊行された「騎士団長殺し」(新潮社)以来6年ぶりとなる書き下ろし長編。村上作品の長編では初めて、刊行と同日に電子書籍も配信するという。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

私学助成、2学校法人の交付見送り 山野学苑と茶屋四郎次郎記念学園

上野創2023年1月31日 22時00分 日本私立学校振興・共済事業団は30日、法人役員の不祥事を理由に、山野美容専門学校などを運営する「山野学苑」と「茶屋四郎次郎記念学園」の二つの学校法人について、2022年度分の私学助成金を交付しないことを決めた。 事業団によると、山野学苑の不交付は、元理事長(法人内では元総長)が関わった長期間の不正な支出が理由。21年度の補助額は約4530万円。同法人は不正について昨年末に調査結果をホームぺージで公表している。 一方、茶屋四郎次郎学園は、過去に強制わいせつ罪で実刑判決を受けた人物が理事長に就くなど、必要な改善が進んでいないなどとして、4年連続の不交付を決めた。 また、宮城県で大学と高校、中学、幼稚園を運営する学校法人「尚絅(しょうけい)学院」(宮城県名取市)については、元常務理事が横領の疑いで逮捕されたことから、25%減額することを決めた。21年度は約2億6千万円の補助を受けていた。 22年度の私学助成金をめぐっては、元理事長が脱税したとして有罪判決を受けた日本大学について、全額不交付が既に決定している。(上野創)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「ルフィと会った」強盗関連の被告、弁護人に語る 指示は関西弁?

 全国で相次ぐ強盗事件との関連が指摘される山口県岩国市の強盗未遂事件をめぐり、20代の被告の弁護人が1月31日に取材に応じ、被告が「ルフィ」を名乗る男と東京都内で会い、指示を受けたと話していることを明らかにした。事件の最中も音声通話で「ルフィ」とやり取りを続けていたという。 被告は、東京都港区の無職上野晴生被告(23)。山口地裁(山田雅秋裁判官)で31日に初公判があり、住居侵入と強盗未遂罪の起訴内容を「間違いありません」と認めた。 起訴状によると、上野被告ら5人は共謀し、昨年11月7日に岩国市内の60代男性宅に侵入して、男性の家族の両手首を結束バンドで縛るなどの暴行を加えて金品を奪おうとしたが、抵抗されて未遂に終わったとされる。 上野被告はまた、この事件の前日に岡山県総社市であった特殊詐欺事件の窃盗罪にも問われ、こちらも起訴内容を認めた。警察官をかたって高齢者からキャッシュカードをだまし取り、現金120万円を引き出したとされる。 検察側は両事件の冒頭陳述で、アイドルグループの一員として活動していた上野被告が引っ越し費用を工面するため、SNSで「即金5万円」の求人に応募。担当者から「岡山で運びの仕事がある」「報酬30万円」と伝えられて金ほしさから引き受けた、と指摘。指示役からの連絡に従って運転手、見張り役、連絡役として特殊詐欺や強盗未遂の事件に関わったと主張した。 公判後、弁護人は報道陣の取材に応じ、上野被告が両事件で「ルフィ」を名乗る男からの指示を受けていたと明かした。 上野被告の話を受けた弁護人の説明によると、上野被告は事件の少し前に「桃太郎」を名乗る人物を介して、指示役の男とのやり取りが始まった。 東京都内・西武新宿線久米川…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル