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ゴーカート死亡事故、なぜ防げなかったのか 同業者が指摘する問題点

有料記事石垣明真、平岡春人、阿部浩明2022年10月18日 20時00分 制止を振り切って直進するカート。コースと見物客との間には簡単な仕切りだけ。北海道で開かれたゴーカート体験イベントで、小学校高学年の児童が運転するカートが見物客に突っ込み、男児(2)が死亡した事故から18日で1カ月が経った。事故はどのようにして起きたのか。関係者の取材から再現した。見物客の前、仮設の「仕切り」だけ 事故は9月18日午前11時45分ごろ、森町の宿泊施設・グリーンピア大沼の駐車場につくられた仮設コースで起きた。主催は北海道函館市内のトヨタ自動車系販売会社の函館トヨタ自動車、函館トヨペット、トヨタカローラ函館、ネッツトヨタ函館の計4社で、委託を受けた「新千歳モーターランド」(北海道千歳市)が運営していた。 コースは高速と低速があり、事故が起きたのは1周約200メートルの高速コース。200ccの1人乗りカートで、3分の制限時間内にコースを周回する。利用条件は身長140センチ以上であること。体験希望者は60組ほどで「予想以上の人気」(主催者)だった。 乗降場所のピットレーン前の…この記事は有料記事です。残り1413文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

家族葬にも儀仗隊の姿 政治リーダーの弔いと自衛隊の関係とは?

有料記事聞き手 編集委員・塩倉裕2022年10月19日 5時00分 故安倍晋三元首相の国葬には千数百人の自衛隊関係者が参加した。7月に執り行われた家族葬にも、自衛隊の儀仗(ぎじょう)隊員の姿があった。政治リーダーの葬儀と自衛隊の関係をどう考えればいいのか。軍隊と国家儀式の関係に詳しい社会学者の粟津賢太さん(上智大学グリーフケア研究所客員研究員)に聞いた。 安倍晋三元首相の国葬の現場には、儀礼を担当する儀仗(ぎじょう)隊員など千数百人の自衛隊関係者が参加していました。会場では、弔意を示すための弔砲や弔銃といった軍隊式の儀礼も執り行われました。 国葬などの国家儀式の場に軍隊が関与すること自体は、諸外国でも見られることです。先日実施された英エリザベス女王の国葬でも、音楽の演奏など様々な場面で軍隊の参加場面がありました。 たとえば弔砲という儀礼は、英国では17世紀の王政復古のころからあります。弔意を示すため21発撃つという英海軍の形式が、英国が世界の覇権国家になる過程で諸外国に踏襲されていきました。日本でも明治期に採り入れられ、明治天皇の大喪では東京・品川湾で軍艦が弔砲を1300発も撃ったとされます。国家儀式に軍隊 そもそもなぜ? 国家儀式に軍隊が強く関与し…この記事は有料記事です。残り849文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

コロナ支援金詐取容疑 旭川の「デパート」運営会社社長を再逮捕

石垣明真2022年10月18日 20時30分 北海道の新型コロナウイルス感染防止対策の協力支援金をだまし取ろうとしたとして、詐欺未遂容疑で逮捕された旭川市の商業ビル「マルカツデパート」の運営会社社長、遠藤大介容疑者(47)について、道警は18日、実際に660万円を詐取したとする詐欺容疑で再逮捕し、発表した。共犯容疑で札幌市豊平区の会社役員、南邦彦容疑者(47)も逮捕。道警は2人の認否を明らかにしていない。 捜査4課によると、2人の逮捕容疑は、昨年8月、マルカツデパート内の貸しスタジオが同年5月16~31日と同6月1~20日に休業したり、時短営業したりしたと虚偽の申請をして、道から協力支援金計660万円をだまし取ったというもの。遠藤容疑者は9月、ビル内の別の貸しスタジオをめぐる支援金計1100万円の詐欺未遂容疑で逮捕されていた。 道の支援金は床面積1千平方メートル以上の大規模施設を対象に、道が定めた期間で休業や時短営業した事業者に支払われる。道の支援金の詐欺容疑での摘発は道内初という。 遠藤容疑者は国の持続化給付金も申請し、受給していたといい、同課は申請内容について詳しく調べている。 マルカツデパートは運営会社の電気料金未納のため送電が止まることになり、今月5日にテナント約20店が一斉に退去し、閉鎖された。(石垣明真)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

同僚を車に押し込み都内から北九州へ 監禁容疑の男「酒でトラブル」

2022年10月18日 20時57分 同僚の男性を車に押し込んで東京都内から北九州市まで監禁したとして、警視庁は建設作業員の男(49)を監禁の疑いで逮捕し、18日発表した。男は容疑を認め、「一緒に酒を飲んでいてトラブルになり顔や頭を蹴った。呼びかけに応じない男性を車に押し込んだ」などと供述しているという。男性は意識不明の状態で、警視庁は傷害容疑も視野に調べる。 捜査1課によると、男は15日午前8時40分ごろ、東京都武蔵村山市内のアパート駐車場で、同じ建設現場で働く同僚の男性(40)を自分の乗用車に押し込んで発進させ、北九州市まで監禁した疑いがある。 2人はこのアパートの別々の部屋で生活しており、前日の14日夜にはアパートで2人で酒を飲んでいたという。翌15日朝、ぐったりした男性を車に押し込む男の姿が防犯カメラに映っていた。 16日に2人の上司らが東大和署に相談し発覚した。男が上司に「男性と一緒に九州に行く」と電話で話していたことや、2人の自宅が北九州市にあることから捜査員を派遣して捜していたところ、17日夜、北九州市内の男性宅で意識のない状態の男性を発見した。男の身柄も同日、大分県別府市内で確保した。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

5日間連続目撃 札幌市南区のヒグマ ハンターが駆除

佐野楓2022年10月18日 21時00分 札幌市南区の石山地区で18日午前10時50分ごろ、ヒグマ1頭がハンターに駆除された。付近の豊平川河川敷では、14日からヒグマが連日出没しており、駆除を依頼した市は、このヒグマと同一個体と確認した。 市によると、駆除されたのは体長116センチ、体重47キロ、推定年齢1~2歳程度のメス。午前7時55分ごろ、現場周辺をパトロールしていた市職員が、豊平川の河川敷に座り込んでいるヒグマを見つけた。 付近では、先月29日~17日にヒグマが15回目撃された。市はこれまで、花火での追い払いや電気柵の設置などの対応をしてきた。だが、ヒグマは逃げずに人なれした様子だったため、市ヒグマ対策委員会では「さっぽろヒグマ基本計画」に基づいて、問題個体として「銃器または箱なわによる駆除」を決定。ハンターに駆除を要請した。(佐野楓)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ちりめんパックにフグ混入 岐阜市のスーパーが自主回収

深津弘2022年10月18日 21時00分 岐阜市は18日、市内のスーパー「ピアゴ長良店」で販売されたちりめんのパックにフグが混入しているのが見つかったと発表した。この店では今月8日から17日までに17パックが販売され、「絶対に食べないで」と呼びかけている。 同市保健所によると、三重県鈴鹿市の「まるかつ」が加工した商品で、混入していたフグは1匹で、全長2~3センチ。17日に購入した客がピアゴ長良店に連絡、18日に加工業者から岐阜市保健所に報告があった。健康被害は確認されていないといい、加工業者が回収を進めている。(深津弘)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

大雪時の滞留者、バスで緊急輸送 北海道・新千歳空港

 災害級の大雪が降った際に、新千歳空港での滞留者を解消する策として、バス輸送を強化する対策を導入することが18日、決まった。同空港で開かれた連携会議で、国土交通省北海道運輸局や北海道エアポート(HAP)、バス業界などが新たな方策を確認した。 空港連絡バスによる緊急ピストン輸送は、札幌―空港間でJRが終日計画運休する場合に実施する。札幌市内と空港を結ぶ連絡バスを大谷地(札幌市厚別区)―空港間のみに集中し、ピストン輸送する。 貸し切りバスによる緊急乗り…この記事は有料記事です。残り271文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

心電図装置のボタン破損 80代患者の心停止気づかず、蘇生遅れる

 名古屋市立大学医学部付属東部医療センター(同市千種区)は18日、心筋梗塞(こうそく)などの症状で入院中だった80代患者が心停止の発見が遅れて死亡した医療事故をめぐり、遺族側に損害賠償金を支払う和解が成立したと発表した。心停止の明確な原因は特定できなかったが、患者管理などの過失は否定できないと判断した。 和解は8月31日付。患者の性別や金額などは非公表としている。 病院によると、患者は昨年5月7日、重篤な心筋梗塞や心房細動で別の病院から搬送され、緊急手術を受けた。 1週間後の14日午後11時ごろ、患者の心電図の波形がナースステーションの画面に表示されていないことに看護師が気づいた。病室で、心電図の情報を送信する装置を交換したところ、患者の心停止が判明。蘇生措置をしたが、間もなく死亡した。その後の調査で、送信機の電源ボタンが割れていたことが明らかになった。 患者が亡くなった14日の午…この記事は有料記事です。残り208文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

朝鮮学校生徒への暴行など相次ぐ ヘイトクライム防止を法務省に要請

 北朝鮮によるミサイル発射の影響とみられる朝鮮学校生徒への暴行などの事件が相次いでいるとして、朝鮮学校の教員や支援団体が18日、東京都千代田区の法務省を訪れ、ヘイトクライム(憎悪犯罪)の防止を政府に求めた。 全国朝鮮学校校長会によると、日本上空を通過した4日朝のミサイル発射後、8日までに6校に脅迫や抗議の電話などがあった。4日夕には東京朝鮮中高級学校の中級部(中学)生徒がJR埼京線車内で「お前、朝鮮学校の生徒だろう。日本にミサイルを飛ばすような国が高校無償化とか言っているんじゃねえよ」と威嚇され、足を踏まれる暴行を受けたとして、警視庁に被害届を出したという。 支援者らは18日、法務省人権擁護局に対し「被害を止めるため『政府としてヘイトクライムは許さない』との表明を」と要請した。担当者からは「ヘイトスピーチが許せないのは同じ思い。今日の話を受けとめて対応を検討します」との返答があったという。 昨年以降、在日コリアンが多く住む京都府宇治市のウトロ地区や名古屋の韓国学校で放火事件が発生。9月には、東京都北区のJR赤羽駅で在日コリアンに対する差別的な落書きが見つかったことも法務省に報告したという。(編集委員・北野隆一)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

もう届かない、速報メール 「役割終えた」気象庁が年末で配信終了

 気象庁は18日、大雨などの特別警報や噴火警報を携帯電話事業者を通じて携帯電話に直接通知する「緊急速報メール」の配信を、12月末でやめると発表した。昨年10月に一度終了を決めたが、懸念の声が寄せられ見送っていた。 2015年から始まった気象庁の大雨の緊急速報メールは、5段階ある警戒レベルで最も高い「レベル5」にあたる特別警報が出されたときに配信されるが、すでに避難するタイミングとしては遅いという課題があった。また、配信する範囲は選べるが、文面は県ごとに同じ内容で、地域ごとの細かい情報の伝達には限界があった。 今回、気象庁は全国の自治体…この記事は有料記事です。残り227文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル