「架け橋」になるはずが……ロシア入国禁止とされた研究者は思う
ロシアとウクライナ、その双方の架け橋になりかった。それなのにまさか、入国禁止とは――。ロシア外務省が5月4日に発表した措置について、両国と長く交流を続けてきた研究者が心境を語った。 ウクライナ研究で知られる神戸学院大教授の岡部芳彦さん(48)。岸田文雄首相や林芳正外相、報道関係者ら63人の「入国禁止リスト」に自分が入っていることを知ったのは、大型連休のさなかだった。 「子どもと映画館でアニメを見ていて、終わってスマホの電源を入れたら、着信やメールが30件ぐらい来ていたんです」 ウクライナに住む日本人の友人からのメールには、「リスト入りおめでとうございます」とあった。「何のことですか?」。そんなやりとりをして、事態をのみ込んだ。 「ただただ驚いたし、ショックでした」 だが、リストに入った面々を見渡せば、原因はうかがえた。 スポーツジャーナリストの二…この記事は有料会員記事です。残り1573文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル