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大和晃さんの両親が現場近くで黙とう 熊本地震 「本震」から6年

 熊本地震は、2度目の震度7が襲った「本震」から16日で6年となった。本震が起きた午前1時25分、熊本県阿蘇市の大学生、大和晃(ひかる)さん(当時22)が土砂崩れに巻き込まれた南阿蘇村の現場近くで、父卓也さん(63)と母忍さん(54)、兄翔吾さん(29)が黙とうした。 黙とうを終えた卓也さんは取材に、「何年経っても、晃はそこにいるような気がする。その気持ちは変わらない」と心境を語った。 晃さんは2016年4月14日の前震後、熊本市内の友人を気遣い、飲み物を用意。翌15日午後に熊本市へ届けに行き、その帰りに土砂崩れに巻き込まれた。7月24日に晃さんの車が見つかり、遺体が収容された。晃さんと確認されたのは8月14日だった。 また、東海大学の学生たちが犠牲になった現場付近でも、現役の学生らが手を合わせた。(城戸康秀)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

鹿児島・鹿屋の山中に86歳の女性遺体 殺人事件として捜査

仙崎信一2022年4月15日 22時54分 鹿児島県警は15日、同県鹿屋市で86歳の女性が殺害される事件が起きたと発表した。外傷があり、県警は殺人、死体遺棄事件として刑事部長を本部長とする約100人態勢の捜査本部を鹿屋署に設置した。 発表によると、死亡したのは同市永小原町の無職福山京子さん(86)。一人暮らしだった。家族が12日に電話したがつながらず、13日午前に自宅を訪れたが、行方が分からなかったため、「連絡がつかない」と行方不明者届を出した。捜索し、同日夕に近くの山中で死亡しているのを発見。15日に司法解剖した結果、死因は外傷性ショックと判明し、殺人事件と断定した。 現場は市役所から南西にある鹿児島湾沿いの地域。(仙崎信一)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「娘が苦しんでいるのをずっと見てきた」 いじめ、訴え続けた母

朝日新聞デジタルに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。Copyright © The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written…

熊本地震の復興会議で笑い話 蒲島知事「適切ではなかった」

 発生から6年となった熊本地震の復興状況を話し合う15日の熊本県の会議で、蒲島郁夫知事がハーバード大学教授だった故・エズラ・ボーゲルさんの首を絞めたことを、会議に参加した有識者に暴露されたというエピソードを笑いながら話した。 会議後、記者に「会議の発言として適切か」と問われ、「この会議でそういったことを言うのは適切ではなかったかもしれない。ただ、この会議を冒とくするとかはない。もっと自分の発言に注意していかないといけないな」と釈明した。 会議には蒲島知事の友人として知られる五百旗頭真・兵庫県立大理事長が有識者として参加した。 蒲島知事は会議の終盤、有識者の助言に謝意を示した後、五百旗頭氏のことを「これまでやったことを暴露される」と紹介。「(黒川温泉に行った時に蒲島知事が)エズラ・ボーゲルさんの首を絞めたと、(五百旗頭氏がボーゲルさんの追悼式で)言うんですよ」といい、笑いを誘った。 「ボーゲルさんを尊敬し、愛…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

自衛隊機の緊急発進、昨年度は過去2番目の多さ 最多は対中国

成沢解語2022年4月15日 20時30分 防衛省は15日、領空侵犯の恐れがある外国機に対する自衛隊機の緊急発進が、昨年度は1004回だったと発表した。統計が残る1958年度以降、過去2番目に多かった。 同省によると、対象国別で最も多かったのは中国で、緊急発進は722回。前年度の458回から約1・5倍に増え、全体数を押し上げた。ロシア266回(前年度258回)、台湾3回(同0回)と続き、その他の国は計13回(同9回)だった。 年度別の過去最多は16年度の1168回で、うち中国は851回。当時は戦闘機や爆撃機への対応が多かったが、最近は電波情報を集める情報収集機や、艦艇の動向を探る哨戒機が増え、活動範囲も広がっているという。(成沢解語)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

LINEが発展させた「性的ないじめ」 見えづらい、その先の危険

 北海道旭川市で2021年3月、市立中学校2年の広瀬爽彩(さあや)さん(当時14)が凍死体で見つかった問題で、市教育委員会の第三者委員会が15日、上級生らによる6件のいじめを認定した中間報告を公表した。「いじめ」や「学校事故」「虐待」など、子どもをめぐる問題の調査や研究をする一般社団法人「ここから未来」理事で教育評論家の武田さち子さん(63)に聞いた。 ――中間報告をどう受け止めましたか 想像していたよりも「いじめ」の事実認定ができていると感じた。他の第三者委員会でいじめや不登校を調査してきた経験から言うと、加害者側が聞き取りを拒否したり、客観的な証拠が残っていなかったり、伝聞情報のために「いじめ」と認定できなかったりする例は多い。 一方で、「いじめ」を認定することは、加害者をつくることになる。「冤罪(えんざい)」をうんではいけない。当然、慎重になるべきで、その点は中間報告まで時間がかかったことも理解できる。評価したい。 ――数多くの「いじめ」を調査してきた経験から今回の「いじめ」の特徴をどう見ますか オンラインゲームとLINE…この記事は有料会員記事です。残り1257文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

架け替え進む橋梁、南阿蘇鉄道は来年夏全線開通へ 16日で本震6年

 観測史上初の震度7を2度観測した熊本地震の本震から16日で6年を迎える。現在も不通区間が残る南阿蘇鉄道(南鉄、本社・熊本県高森町)が、架け替えが進む第一白川橋梁(きょうりょう)(全長約166メートル)の工事現場を報道陣に公開した。橋は中央のアーチ部が姿を見せ、事業費ベースで約75%の工事が完了した。被害の大きかった阿蘇地方の交通インフラが次々と復旧を果たす中、来年夏の全線開通を目指す。 橋は両岸が切り立った断崖にかかり、約60メートル下を白川が流れる。赤茶色の姿は渓谷の緑に映え、車窓の絶景とともに南鉄を象徴する存在だった。 地震で周辺の地盤が大きく動き、橋全体がゆがむなど激しく損傷し、架け替えるほかなくなった。昨年5月までに旧橋を撤去し、橋脚や橋台などを改築・補強して今年1月半ばから新橋の工事を進めている。 渓谷特有の強風が吹く厳しい…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

大阪で新たに3692人感染、死者7人確認 新型コロナウイルス

 大阪府は15日、新たに3692人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。前週の金曜日(8日)から216人減った。 また、2月24日から4月14日にかけて、70~90代の男女7人が死亡していたことも新たに確認された。 府内の感染者は延べ85万2509人、死者は4855人になった。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

免許証の返納手続きで誤徴収 180人に36万円返金へ 警視庁

2022年4月15日 17時58分 警視庁は15日、一部の運転免許証の返納手続きで、本来は無料なのに誤って手数料を徴収していたと発表した。書類が残る2016年からの5年間で20~92歳の男女180人から計36万9千円を徴収していたといい、該当者には電話連絡して返金するとしている。 誤りがあったのは複数種類の免許を取得した人が一部の免許を返納するケース。たとえば普通免許と原付き免許を取得した人が、車の運転に自信をなくして普通免許だけを返納する場合、手数料は無料のはずなのに誤って2050円を徴収していたという。 同部は、15年以前に誤徴収された心当たりのある人からの連絡を免許管理課(03・6717・3137)まで求めている。受け付けは平日の午前8時半~午後5時15分。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ただの「作業員」じゃない 「死ねない」とつぶやいた父は4カ月後…

 昨年4月、東京都新宿区のマンション地下駐車場で消火設備が作動し、天井板の張り替え工事をしていた作業員4人が亡くなるなどした事故から15日で1年。同じような事故が数カ月前に起きていながら、なぜ防げなかったのか。遺族はいまも喪失感を埋められないままでいる。 あの日の夜。上邨(うえむら)チャリトさん(56)は、母国・フィリピンの名物スープ「シニガン」を作って夫の昌弘さん(当時58)の帰りを待っていた。するとテレビから、二酸化炭素が充満した地下駐車場に作業員が取り残されている、とのニュースが流れた。警察から電話があったのはまさにその時。「上邨さんが事故に巻き込まれました」 昌弘さんとは、2003年に知人の紹介で出会った。第一印象は「すごくいい人で、楽しい人」。2年後に結婚し、16年間一緒に暮らしてきたが、最初の印象は変わらなかった。 家庭で見せる顔とは違い、仕事場では目つきが変わって厳しかった。小さなミスでも命取りになりかねないと考えていたからだ。 名古屋市内で消火設備が誤作…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル