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西本願寺の阿弥陀堂内陣、往年の輝き戻る 修復工事が完了

 浄土真宗本願寺派の本山・西本願寺(京都市下京区)にある国宝・阿弥陀(あみだ)堂の内陣の修復工事が完了し、2日に法要と特別内覧があった。工事は4年8カ月に及び、本尊の阿弥陀如来像を安置する宮殿(くうでん)や、木を格子状に組んだ格天井(ごうてんじょう)は往時の輝きを取り戻した。 現在の阿弥陀堂は1760年に再建された。大きさは奥行き42メートル、横45メートル、高さ25メートル。修復工事では、阿弥陀如来像を移して宮殿を解体し、漆を塗り直して新たな金箔(きんぱく)を押した。格天井の天井画269面もすべて取り外して修理。汚れを取り除き、絵の具が剝落(はくらく)した部分に色を補った。 西本願寺は阿弥陀堂内陣のほかに、飛雲閣、唐門(いずれも国宝)の修復工事もしており、今回ですべての工事が終わった。2023年には宗祖・親鸞の誕生850年、24年には開宗800年を迎える。 内陣は3年3カ月ぶりに公開された。13日と14日にも法要と1時間ほどの特別内覧があり、宮殿を間近で見られる。(西田健作)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

大小さまざまな「堺五月鯉幟」 絵付け作業で最後の追い込み

 5月5日の端午の節句を前に、堺市西区の「堺五月鯉幟(こいのぼり) 高儀」で、こいのぼりの絵付け作業が追い込みを迎えている。 木綿の布地に下絵なしで顔料を使って一気に手描きする。竹製のはけや筆を数十種類使い分け、7色の顔料を使う。ぼかしや色の濃淡、毛先を使った繊細な色使いと、勢いある描き方が特徴だ。 布を2枚合わせて裁断し、「ぶんまわし」と呼ばれるコンパスのようなはけをつかって「目入れ」から描き始めるなど、大きく九つの工程がある。 一番売れ筋の2・5メートル…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

オール巨人「NSCあるから強い」 吉本110周年「伝説の一日」

土井恵里奈2022年4月2日 16時30分 吉本の強さの秘密は、NSCがあるから――。オール巨人(70)はそう話す。 4月2日、吉本興業の芸人が一堂に集まる特別公演「伝説の一日」がなんばグランド花月(大阪市、NGK)で開かれた。今年は吉本興業創業110年、NSC開設40年の節目で、多くのスター芸人が舞台へ上がった。 オール阪神・巨人の2人も弐回目公演で口上と漫才を披露。その後、取材陣に「こんなめでたい日に漫才ができて」「ありがたいです」と喜びを語った。 伝説にまつわるエピソードを聞かれたオール巨人は、スター芸人の名前を挙げた。笑福亭仁鶴、横山やすし・西川きよし、ダブルヤング――。「僕らは本当に伝説を見てきました。割れるほどの笑いを取っていて」流血の時代から 一方、続々と次世代スターが誕生する吉本興業の強さの原動力については、NSCの存在が大きいと話す。 「僕らの時は(芸人になるには)弟子にならなあかんかった。殴られて当たり前で、血流れて、めちゃくちゃやったで」 「今は(芸人になる)ハードルが下がって、才能ある子がたくさん集まって売れていく」変わる笑い 笑いのスピードと形も昔とは変わってきたのを感じている。 「僕らの時は10秒台、今は9秒台で走ってる」。笑いの形も多様化し、「そのフォームで走れるかって感じやけど、それがおもしろさやな」。 進化し続ける若手芸人の活躍に目を細めた。 公演は3日まで。オンライン(有料)で4月11日正午まで視聴できる。問い合わせは0570・550・100。(土井恵里奈)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

レジェンドたちの「初めて」は… 在阪局のお宝映像 吉本110年

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「表現の不自由展」東京・国立で開幕 昨年6月からの延期を経て

 抗議が相次ぎ、東京での開催が延期されていた展覧会が2日、東京都国立市の「くにたち市民芸術小ホール」で始まった。「表現の不自由展 東京2022」と題し、16組の作家による慰安婦や天皇制、原発や原爆などをテーマにした絵や写真、映像や立体作品などを展示する。5日まで。 「あいちトリエンナーレ2019」で展示が一時中止された作品を中心に、様々な美術展で撤去されたり、修正されたりしたことがある作品を集めた。展覧会は昨年6月に都内で開催予定だったが、抗議が相次いで会場側が提供を辞退し、延期されていた。 予約を必要とする入れ替え制…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「表現の不自由展」東京・国立で開幕 昨年6月からの延期を経て

 抗議が相次ぎ、東京での開催が延期されていた展覧会が2日、東京都国立市の「くにたち市民芸術小ホール」で始まった。「表現の不自由展 東京2022」と題し、16組の作家による慰安婦や天皇制、原発や原爆などをテーマにした絵や写真、映像や立体作品などを展示する。5日まで。 「あいちトリエンナーレ2019」で展示が一時中止された作品を中心に、様々な美術展で撤去されたり、修正されたりしたことがある作品を集めた。展覧会は昨年6月に都内で開催予定だったが、抗議が相次いで会場側が提供を辞退し、延期されていた。 予約を必要とする入れ替え制…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

36年前の女子中学生殺害、服役した男性が2度目の再審請求へ 福井

 36年前に福井市で中学3年の女子生徒を殺害したとして、懲役7年の判決が確定して服役した前川彰司さん(56)が近く、2度目の再審請求をする方針を固めた。弁護団が2日、明らかにした。事件では2011年に再審開始決定が出たが、14年に再審請求を認めない決定が確定している。 弁護団は2日、報道陣の取材に対し、有罪判決が根拠とする関係者の供述について「心理学の専門家の鑑定書など四つの新証拠により、信用性は否定される」と訴えた。 事件は1986年3月に発生。約1年後に前川さんが逮捕され、一貫して容疑を否認した。前川さんと事件を直接結ぶ客観的証拠はなく、公判では「事件の夜に血の付いた前川さんを見た」などとする知人らの供述の信用性が争われた。 90年の福井地裁判決は、前川さんの関与を示唆する複数の供述が変遷しているなどとして無罪だった。95年の名古屋高裁金沢支部判決は「大筋では一貫している」と供述の信用性を認定。シンナー吸引による心神耗弱での犯行として懲役7年を言い渡し確定した。 再審請求での名古屋高裁金沢支部決定は、知人らの供述を「信用性は脆弱(ぜいじゃく)だ」と指摘。凶器にも疑問を呈し、裁判のやり直しを決めた。検察側は異議を申し立て、名古屋高裁は供述の信用性は損なわれないとし、再審開始が取り消された。 弁護団によると、知人らの供述を心理学の専門家が改めて分析。また、犯行に使われたとされる車の鑑定も実施し、供述と状況が矛盾すると指摘する方針。鑑定の作業に数年を要したという。(荻原千明、柳川迅)     ◇ 〈福井女子中学生殺害事件〉 1986年3月19日夜、福井市営住宅の一室で、1人で留守番をしていた女子生徒(当時15)が五十数カ所を刺されるなどして死亡した。福井県警は1年後、当時21歳だった前川彰司さんを逮捕。前川さんと事件を直接結ぶ証拠はなく、「血のついた服を着た前川さんをかくまった」などの知人らの供述が、確定した判決の根拠となった。福井女子中学生殺害事件を巡る動き■1986年3月 事件発生     10月 別事件で勾留中の元組員が前川彰司さんの関与を供述1987年3月 福井県警が前川彰司さんを殺人容疑で逮捕     7月 福井地検が前川さんを殺人罪で起訴1990年9月 福井地裁が前川さんに無罪判決1995年2月 名古屋高裁金沢支部が懲役7年の逆転有罪判決1997年11月 最高裁が上告を棄却、有罪判決が確定2003年3月 前川さんが服役を終える2004年7月 1度目の再審請求2008年8月 検察側が遺体の解剖写真を開示2009年11月 検察側が目撃者らの供述調書を開示2011年11月 名古屋高裁金沢支部が再審開始決定2011年12月 名古屋高検金沢支部が決定に異議を申し立てる2013年3月 名古屋高裁が決定を取り消し、再審請求を棄却2014年12月 最高裁が特別抗告を退け、再審請求の棄却決定が確定2022年   前川さんが2度目の再審請求へSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

36年前の女子中学生殺害、服役した男性が2度目の再審請求へ 福井

 36年前に福井市で中学3年の女子生徒を殺害したとして、懲役7年の判決が確定して服役した前川彰司さん(56)が近く、2度目の再審請求をする方針を固めた。弁護団が2日、明らかにした。事件では2011年に再審開始決定が出たが、14年に再審請求を認めない決定が確定している。 弁護団は2日、報道陣の取材に対し、有罪判決が根拠とする関係者の供述について「心理学の専門家の鑑定書など四つの新証拠により、信用性は否定される」と訴えた。 事件は1986年3月に発生。約1年後に前川さんが逮捕され、一貫して容疑を否認した。前川さんと事件を直接結ぶ客観的証拠はなく、公判では「事件の夜に血の付いた前川さんを見た」などとする知人らの供述の信用性が争われた。 90年の福井地裁判決は、前川さんの関与を示唆する複数の供述が変遷しているなどとして無罪だった。95年の名古屋高裁金沢支部判決は「大筋では一貫している」と供述の信用性を認定。シンナー吸引による心神耗弱での犯行として懲役7年を言い渡し確定した。 再審請求での名古屋高裁金沢支部決定は、知人らの供述を「信用性は脆弱(ぜいじゃく)だ」と指摘。凶器にも疑問を呈し、裁判のやり直しを決めた。検察側は異議を申し立て、名古屋高裁は供述の信用性は損なわれないとし、再審開始が取り消された。 弁護団によると、知人らの供述を心理学の専門家が改めて分析。また、犯行に使われたとされる車の鑑定も実施し、供述と状況が矛盾すると指摘する方針。鑑定の作業に数年を要したという。(荻原千明、柳川迅)     ◇ 〈福井女子中学生殺害事件〉 1986年3月19日夜、福井市営住宅の一室で、1人で留守番をしていた女子生徒(当時15)が五十数カ所を刺されるなどして死亡した。福井県警は1年後、当時21歳だった前川彰司さんを逮捕。前川さんと事件を直接結ぶ証拠はなく、「血のついた服を着た前川さんをかくまった」などの知人らの供述が、確定した判決の根拠となった。福井女子中学生殺害事件を巡る動き■1986年3月 事件発生     10月 別事件で勾留中の元組員が前川彰司さんの関与を供述1987年3月 福井県警が前川彰司さんを殺人容疑で逮捕     7月 福井地検が前川さんを殺人罪で起訴1990年9月 福井地裁が前川さんに無罪判決1995年2月 名古屋高裁金沢支部が懲役7年の逆転有罪判決1997年11月 最高裁が上告を棄却、有罪判決が確定2003年3月 前川さんが服役を終える2004年7月 1度目の再審請求2008年8月 検察側が遺体の解剖写真を開示2009年11月 検察側が目撃者らの供述調書を開示2011年11月 名古屋高裁金沢支部が再審開始決定2011年12月 名古屋高検金沢支部が決定に異議を申し立てる2013年3月 名古屋高裁が決定を取り消し、再審請求を棄却2014年12月 最高裁が特別抗告を退け、再審請求の棄却決定が確定2022年   前川さんが2度目の再審請求へSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

「世界が平和になりますように」 願いごと書いたランタン夜空へ放つ

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