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「知事は見解示して」 道の控訴受け原告 道警ヤジ排除訴訟

安倍元総理にヤジ訴訟 道が判決不服 控訴=HTB提供 3年前の参院選で、札幌市で演説中の安倍晋三首相(当時)にヤジを飛ばした男女2人を、北海道警の警察官らが排除したことの是非を問う訴訟。道が1日、排除は違法な行為だったと認めた一審・札幌地裁判決を不服として札幌高裁に控訴した。道に控訴断念を要請していた原告らは会見を開き、「判決に真摯(しんし)に向き合って断念すべきだった」と批判。控訴の取り下げを求める声明を出した。 原告の男性(34)は会見で「想定内だが、まだこの問題から離れられないと宣告された気持ちだ」と語った。 3月25日の一審判決は、表現の自由について「民主主義社会を基礎づけるもので、公共的・政治的表現の自由は、特に重要な憲法上の権利」と指摘。2人の発言は、内容などから公共的・政治的な表現行為だと認めた。 その上で、原告らのヤジが安倍氏の演説の場にそぐわないものと判断した警察官らが「表現行為そのものを制限した」と指摘した。 道の控訴について、原告代理…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

国旗の色の餅でウクライナ支援 北九州市で販売 売り上げを寄付

 北九州市門司区の「高石餅店」が2日、ウクライナ国旗をイメージした青と黄の餅を販売する。売り上げは全額、在日ウクライナ大使館に寄付するという。 日本の国旗をイメージした紅白色の餅と4個セット(税込み・あん入り500円、あんなし300円)。遠く離れた日本から寄り添う思いを込めたという。 明治創業の老舗である同店は、これまでも東日本大震災や熊本地震などの時に寄付をしたり、現地のもち米を使ったりして支援活動をしてきた。 ウクライナが侵攻されて以降、同店の5代目店主、清藤貴博さん(33)は「何かできないか」と考えていたという。 「プラカードを持って反戦を…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「生きとって良かった」 黒い雨77年、待ちわびた被爆者手帳

 広島への原爆投下後に降った「黒い雨」に遭った人へ被爆者健康手帳を交付する新たな審査基準の運用が1日始まった。広島県内では同日時点で基準を満たした44人が被爆者と認められた。一方、新基準は司法が否定した病気の要件を残しており、被爆者団体などから「新たな線引き」との批判も出ている。 「ここまで生きとって本当に良かった」。広島市安佐北区の自宅に1日届いた手帳を手に取った角舛五男(かどますいつお)さん(84)は喜びを語った。7歳の頃、爆心地から北西に約20キロ離れた旧水内村(現・広島市佐伯区湯来町)の自宅近くの川で、同級生ら数人と遊んでいた時に黒い雨を浴びた。 30代で糖尿病を患い、その後、心不全も起こした。40年以上通院を続け、「風邪を引いたら命が危ない」と医者から言われたこともあるという。「体が弱いのは黒い雨のせいじゃないかなと不安じゃった」 角舛さんが雨を浴びた地域は…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

100歳の指名手配容疑者→死亡と推定 「100歳送致」の理由

 山口県警が昨年10月、全国で初めてとなる「100歳送致」をしていたことが、同県警への取材でわかった。殺人事件で、死体損壊・遺棄の疑いで全国指名手配していた容疑者が100歳になったことから「死亡している蓋然(がいぜん)性が高い」と判断し、書類送検したというものだ。 2010年4月、刑事訴訟法の改正で、殺人罪などの公訴時効が廃止された。この動きを受けて、警察庁がその後、長期化した未解決事件の捜査について示した方針の一つが、100歳送致だった。書類送検を節目として、事実上捜査は終結する。 姫路独協大の道谷卓教授(刑事訴訟法)は「公訴時効が廃止された以上、適正な裁判を行うために平均的な寿命を考えて適切な時期に捜査を終えることは望ましい」と話す。 100歳送致後に生存が判明…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

新入生「不完全燃焼だったことやりきりたい」 対面授業再開の大学も

田中紳顕2022年4月1日 17時30分 新年度を迎えた1日、各地の大学で入学式が開かれた。新型コロナウイルス対応のまん延防止等重点措置が解除された春をどんな気持ちで迎えたのか。新入生らに聞いた。 東京都新宿区の早稲田大学は「密」を避けるため、昨年度と同じように、2日間に分け、学部ごとの6部制で入学式を開催。出席は新入生に限り、インターネットでの生中継もした。 式を終えると、新入生が笑顔で会場から出てきた。政治経済学部に入学した中田英彦さん(18)は「校歌を耳にして、大学の一体感を感じた」。国際交流に関わるサークルに入りたいといい、「コロナが落ち着いてきたことで、留学生もこれからまた増えてくると聞いた。交流の場が増えたらうれしい」と語った。 高校で始めた競技かるたを大学でも続けたいと話した新入生の女性(18)は、高校ではコロナの影響で団体戦が取りやめになるなど多くの大会が縮小していたという。「コロナが落ち着いてきたので大会も元に戻り始めた。高校で不完全燃焼だったことを大学でやりきりたい」。兵庫県から上京したという高原千皓さん(18)は「勉強にサークルに充実した学生生活を送り、友人も大勢作りたい」と話した。 在校生らもサークル勧誘のビラを配るなどして新入生を出迎えていた。これまではコロナ禍でサークルの活動も制限されていた。ダイビングサークルに所属する2年生の小林京華さん(19)は、「昨年以上に大勢の新入生に集まってもらい、一緒に活動できたらうれしい」と語った。 新学期を迎え、コロナ対策を緩和する大学も出てきた。 明治大学(東京都千代田区)では3月までオンライン授業を原則とし、対面形式の授業は全体の約3割としていたが、新学期からはほぼ全ての授業を対面形式で行うことにした。 慶応義塾大学(東京都港区)も新学期から、対面形式の授業を昨年度の約5割から9割に引き上げる方針。中央大学(東京都八王子市)や青山学院大学(東京都港区)なども原則、対面形式で授業を実施するという。 一方、サークルなどの課外活動は引き続き、いずれの大学も懇親会などの自粛を求めており、宿泊をともなう活動なども制限を設けているという。(田中紳顕)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

デジ庁「BCC」と「TO」間違え アドレス記入ミスでまた情報流出

女屋泰之2022年4月1日 17時47分 デジタル庁は1日、運用するアプリについての問い合わせに回答する際に、5件のメールアドレスを誤って流出させたと発表した。一斉にメールを送るのに、本来なら他の受信者にアドレスが見えないようにBCC欄に入力するところを、他の受信者に見えるTO欄に記載した。昨年11月にも、アドレスの記入欄を間違えて、新聞社の記者ら約400件のアドレスを流出させている。 デジ庁によると、1日午前11時ごろ、新型コロナウイルスワクチンの接種を証明するアプリの操作方法についての問い合わせに対し、メールで回答する際に誤った。その後メールでおわびしたうえで、ほかの受信者のアドレスが記載されたメールを削除するよう求めたという。 デジ庁は「今回の事態を重く受け止め、今後このような事態が発生しないよう、メール送信時の宛先設定の確認を徹底するなど適正な個人情報の取り扱いに努めてまいります」とコメントした。(女屋泰之)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「大声で東京音頭歌いたいけど…」 観客制限なしで開幕のプロ野球

 新型コロナウイルス対応のまん延防止等重点措置が解除され、3年ぶりに観客制限がなくなったプロ野球。東京都内の新規感染者数は増加傾向で、シーズンを待ちわびたファンたちの間では、「いつもの楽しみ」を少し我慢しながら観戦する姿があった。 1日、ヤクルト対横浜戦があった神宮球場(東京都新宿区)には、試合開始の午後6時の前から、グッズを身につけた両チームのファンが詰めかけていた。 東京都北区の会社員井上勝司さん(52)は今年2試合目の観戦。「(応援歌の)東京音頭を大声で歌いたいけど、球場で感染者が出たらまた無観客になるかもと気を使う。酒を飲みながらしゃべる人も中にはいて、それは気になるかな」と話す。神宮球場は屋外球場で、春は風が吹くと寒いと感じる。「この時期は観客が少ないかもしれないけど、夏にかけて増えていくことに期待したい」 コロナ禍前の2019年と比…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

コロナで分散、オンライン開催の門出 北海道各地で入社・入庁式

4月1日新年度開始 北海道 各地で入社式 北洋銀行では「北海道に恩返しを目標に頑張ります」と抱負=HTB提供 新年度初めの4月1日、北海道内の企業や官庁で入社・入庁式が行われた。新型コロナウイルスの影響が続く中、オンラインや分散開催などの工夫を凝らしながら、各トップは新人にエールを送った。(日浦統、新田哲史、佐野楓、中野龍三) 北洋銀行の入行式は3年連続でオンライン開催に。新入行員64人が画面上で紹介された。かつて90人規模で採用していた時もあったが、ここ数年は60人規模が続いている。安田光春頭取は「コロナ禍で道内経済にとっても試練の2年間だった。ウクライナ情勢も重なり、不透明感は増している。チャレンジ精神を発揮してほしい」と激励した。 コミュニケーションを深める狙いから、今年は新入行員5人が画面越しに頭取と対話。新入行員たちは「一日一歩成長」「能動的にチャレンジ」など抱負を語った。 JR北海道は感染対策のため…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

18歳19歳の成人、もうけ話や「お試し無料」に要注意 すぐ相談を

寺田実穂子2022年4月1日 16時00分 「出会い系サイトで高額な利用料を支払ったが一向に相手と会えない」「初回お試しで申し込んだが、高額な商品が勝手に送りつけられた」――。消費者庁は1日、成人年齢が18歳に引き下げられたのに合わせ、若者の消費者トラブルが懸念されるとして電話相談窓口「消費者ホットライン18+」を開設した。3日までの午前11時~午後6時、集中的に相談を受け付ける。 民法が改正され、1日から成人年齢が18歳に引き下げられた。これまで未成年とされてきた18、19歳は、親の同意なしに自分だけで携帯電話の契約や家や車の購入、ローン契約などが可能になる。未成年者は親などの同意を得ずに結んだ契約は原則さかのぼって取り消せる「未成年者取り消し権」があるが、18、19歳は対象から外れ、消費者トラブルが増えることが懸念されている。 電話相談は、消費者庁が公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会(千代田区)に委託して実施。東京と大阪の事務所で、相談員が計6回線で対応している。 消費者庁の伊藤明子長官は1日午前、東京の事務所を視察し、「消費者相談があることを知ってほしい。相談は恥ずかしいことではない。どうしたらいいのか、聞ける大人になっていただきたい」と呼びかけた。 消費者庁や国民生活センターは、18、19歳に多い消費者トラブルとして、副業や「情報商材」などの「もうけ話」▽エステなどの美容関係の契約・施術▽恋愛感情を利用するデート商法などを挙げて、注意喚起している。 「消費者ホットライン18+」の電話番号は03・6450・6631または06・4790・8110。相談は、最寄りの消費生活相談窓口につながる常設の消費者ホットライン「188(いやや)」でも受け付けている。(寺田実穂子)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

コロナ禍の街で祈るのは… 交差する思い、「お初天神」で見上げた桜

 大阪を代表する繁華街・キタの一角にある露天神社、通称「お初天神」。酒場が立ち並ぶ裏路地を抜け、ビルに囲まれた境内に立つと、久しぶりに時短要請が解除された街に漂う雑踏のにぎわいと春の気配が、狭く青い夜空の向こうに遠のく。 午後6時47分。スマートフォンであちこちを撮影しながら参拝する男性。北新地や梅田周辺を主な待機場としているタクシー運転手だという。コロナ禍で出勤日数は半減。給与も4分の1まで減った。 「リーマン・ショック以来のこと。それよりひどいよ」 いつもなら春の歓送迎会で忙しい時期。まんえん防止等重点措置が明けても、人がすぐに戻るとは思えない。「早くコロナは収束して」 手を合わせ、路地に吸い込まれていった。 イベントの企画や設営をする…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル