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沖縄・渡名喜島に米軍ヘリが緊急着陸 普天間所属

 沖縄県・渡名喜島(渡名喜村)の村所有のヘリポートに13日夕、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)所属の攻撃ヘリ「AH1Z」1機が緊急着陸した。県が県警や村、沖縄防衛局から確認した。県によると、機器に異常が出たため予防着陸した、とパイロットが県警に説明しているという。けが人などの情報はない。 13日午後8時過ぎに村から県に入った情報では、当初は2機降りたが1機はすぐに飛び立った。残った1機の人員は2人。米軍は沖縄防衛局の照会に対し、着陸したのは1機で、別のヘリ1機が復旧支援のため現地に向かっていると回答したという。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

チェック体制機能せず NHK、字幕問題で改めて陳謝 捏造は否定

 昨年末に放送されたNHK・BS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」に、取材内容と異なる字幕が付けられた問題で、制作したNHK大阪拠点放送局の角英夫局長・専務理事は13日、定例会見で「報道機関として最も守るべきことができていなかった」と改めて陳謝した。その上で「故意に架空の内容を作り上げた事実はない」として捏造(ねつぞう)ややらせにはあたらないとの考えを示した。有識者からは「事実上の捏造」「重大な放送倫理違反」といった指摘が出ている。 番組は、映画監督の河瀬直美さんらが東京五輪の公式記録映画を製作する現場に密着したもの。問題となっているのは番組後半、映画監督の島田角栄さんを追いかけたシーンだ。島田さんは河瀬さんの依頼を受け、五輪にまつわる様々な声を拾い上げようと、コロナ下でライブの開けなくなったミュージシャンや、逼迫(ひっぱく)する医療現場などを取材した。 この中に登場する匿名の男性について、番組では顔にモザイクをかけた上で「五輪反対デモに参加している」「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」と字幕で説明した。 だが男性は、「これまで複数のデモに参加して現金を受け取ったことがあり、五輪反対のデモにも参加してお金を受け取ろうという意向がある」と、字幕内容と異なる趣旨の発言をしていたとNHKは説明している。「思い込みで字幕」 会見に同席した堀岡淳・局長代行は「制作担当者が、男性が五輪反対デモに参加したと思い込み、事実関係の確認が不十分なまま字幕をつけた」と釈明。角局長は「取材、制作の過程で制作担当者間のコミュニケーション不足に加え、事実の確認とチェック体制が不十分だったことが原因」と述べ、捏造ではないかとの指摘に「意図的、または故意に架空の内容を作り上げたという事実はない」と改めて否定した。 男性はこの場面のあと、「デモは全部上の人がやるから、書いたやつを言ったあとに言うだけだから」「それは予定表をもらっているから、それを見て行くだけ」と発言。このシーンも五輪反対デモに関する証言だと印象づけるものではとの指摘に対し、角局長は「そこについて議論したことがなく、(現段階で)きちんとした回答ができない」と答えた。 昨年12月26日の放送後、視聴者から複数の問い合わせがあり、NHKは男性に再取材。しかし男性の記憶があいまいで、デモに参加した事実を確認することができなかったという。五輪反対デモの参加者らのネガティブなイメージを流布した責任を問われた角局長は、「深くおわび申し上げます。大変申し訳ありませんでした」と謝罪した。 NHKの前田晃伸会長も同日、定例会見で「河瀬さんや島田さんをはじめ映画関係者、視聴者に本当に申し訳ない。改めておわびします」と陳謝した。「制作段階でチェックする仕組みはできあがっているが、十分に働かなかったことが一番大きな問題。しっかり再発防止に向けた取り組みをすることが一番大切だ」と話した。 NHKの番組チェック体制はどうなっているのか。 番組制作に携わる複数のプロ…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

テント素材で災害時の避難 大阪の企業が実用化目指す

金居達朗2022年1月13日 19時02分 阪神・淡路大震災から27年を迎える17日を前に、テント構造物を手掛ける太陽工業(大阪市淀川区)が、テント膜製の緊急避難用の橋を開発し、実用化に向けてテストを行っている。 テント膜製の筒を空気で膨らませることで立ち上げる。全長13メートル、内径1・4メートル、重さ130キロ。災害時は発電機を用いて送風機で立ち上げられるという。地上で立ち上げた後、トラックからワイヤでつり上げる。主に氾濫(はんらん)した河川などの上に渡し、被災者の避難や物資の支援などを想定しているという。 同社の開発担当者は、「通常の仮設橋は車両の通行を想定した金属製で、設置に数日かかる。テント製であれば30分ほどで立ち上がるので、目の前にいるのに助けられないという緊急の状況での使用を期待できる」としている。 17日には枚方警察と同市消防の防災訓練でお披露目し、今後は実用化に向けて訓練を重ねていくという。(金居達朗)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

医療機関で感染相次ぐ 「まん延防止重点措置」広島県全域に拡大へ

 新型コロナウイルスの感染が急拡大し、9日から13市町に「まん延防止等重点措置」が適用されている広島県では13日も805人の感染が確認され、過去最多を更新した。入院患者2人の死亡も発表された。湯崎英彦知事は13日、重点措置を14日から全23市町に広げると発表した。 県内の複数の医療機関で多数の職員の感染が確認され、医療提供体制への影響が懸念されている。 広島市安佐南区の病院では看護師や介護スタッフなど職員13人と、入院患者15人の感染が確認された。病院側は「クラスター(感染者集団)の定義にあてはまる」と判断し、救急外来や入院患者の受け入れを停止した。利用者と密着することが多いリハビリ診療も休止した。担当者は取材に「約2年間にわたって厳格な感染防止策を取ってきたが、オミクロン株に破られてしまった。悔しい」と話した。 広島市南区の県立広島病院でも13日夕までに看護師など職員計8人が感染し、約10人が濃厚接触者として欠勤しているという。一般診療に影響は出ていないが、担当者は「これまでと変わらない感染対策をしてきたのに、最近は短期間で連続して院内から感染者が出ている。これまでとは状況が異なる」と話した。 広島県医師会でコロナ対策を担当する西野繁樹理事は「一部の病院では職員の感染によって病床を閉じ、入院患者の受け入れを止めたところもある」と語る。医療従事者の感染者や濃厚接触者が増加するだけでなく、子どもの学校で学級閉鎖が起きたため欠勤を余儀なくされる職員も出てきているといい、「オミクロン株の感染力の高さは危険だ。沖縄のように今後、病院全体の仕事を圧迫する」と懸念を示した。 湯崎知事も13日の記者会見で、「過去の感染拡大とは全く比較にならない。想像を絶する(感染拡大の)速度だ。先手をうった対策が必要」とし、「医療機関にも感染拡大していることは間違いない」と述べた。 自宅療養者が急増しており、湯崎知事は「オンライン診療センター」を14日に開設することも明らかにした。県によると、全国で初めてという。県医師会が協力し、5人の医師がセンターに常駐。自宅療養者が症状の悪化を訴えた際に、オンラインでの診療や薬の処方などにあたる。(比嘉展玖、大久保貴裕)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

盗み容疑で医師逮捕 黒装束で民家に侵入か 警視庁

2022年1月13日 20時30分 住宅から現金を盗んだとして、警視庁は医師で研修医として虎の門病院(東京都港区)に勤務する遠山友希容疑者(31)=同区六本木3丁目=を住居侵入と窃盗の疑いで逮捕し、13日発表した。自宅から多数の黒色の衣類が発見されており、「黒装束で泥棒に入る映画を見て刺激され、実際にやったら高揚感が得られた」と話しているという。 捜査3課によると、容疑は昨年4月25日未明、多摩市の戸建て住宅に忍び込み、現金約5万2千円を盗んだというもの。1階リビングの窓を割り、鍵を開けた可能性があるという。 2016年1月~21年4月、金沢市、都内、千葉県で同様の手口の被害が少なくとも44件起きていた。同課は遠山容疑者が関与した可能性があるとみて調べている。 遠山容疑者は昨年、医大生時代に過ごした金沢市と都内で同様の事件を起こしたとして、同庁に窃盗などの容疑で逮捕されていた。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

不用品「10万円以下で」 回収後に33万円恐喝の疑いで業者を逮捕

 「不用品を安価で回収する」などとうたい、代金名目で33万円を脅し取ったとして、愛知県警は13日、廃品回収会社代表の浅井健太郎容疑者(37)=同県一宮市=ら男4人を恐喝の疑いで逮捕し、発表した。 高齢者が元気なうちに身の回りの品々を整理する「終活」が話題になるなか、回収業者とのトラブルも増えている。国民生活センターによると、今年度(6日時点)は1537件の相談が寄せられ、このうち約600件が60代以上。愛知県警によると、こうしたトラブルをめぐり業者を恐喝容疑で摘発するのは全国初という。 ほかに逮捕されたのは、同社取締役佐藤弘朗(34)=名古屋市熱田区=、無職越坂直哉(39)=住居不詳=、建設業久保翔羅(しょうら)(21)=同市南区=の3容疑者。県警は4人の認否を明らかにしていない。 生活経済課によると、4人は共謀して昨年8月、浅井容疑者の会社のサイト「クリーンライフ」を見て処理を依頼してきた同県岡崎市の男性(67)に、「10万円以下でできる」と言って金額などの欄が空欄の契約書に署名させ、冷蔵庫やレンジ台などを収集。その後、金額欄に40万円と記入して、「次のお客さんのとこに行くのが遅くなるから迷惑料を払ってもらう」「他にカード持ってないのか」などと脅し、クレジットカード決済で33万円を脅し取った疑いがある。 男性が県警に被害を相談して…この記事は会員記事です。残り257文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「ゴジラ」は沖ノ鳥島南東の海底にいた 地球最大の海底地形に命名

 日本の最南端・沖ノ鳥島の南東約600キロの海底に「ゴジラ」が現れた――。海底地形の名称を決める国際会議で、怪獣映画「ゴジラ」の名を冠した海底地形の名称が承認された。その名も「ゴジラメガムリオン地形区」だ。 海上保安庁海洋情報部によると、メガムリオンとは、地殻の下にあるマントルが海底面に露出してできたドーム状の高まりのこと。大規模な縦ずれによって形成される。 2001年に政府による大陸棚画定調査で発見されたこのメガムリオンは縦125キロ、幅55キロ。東京都の約3倍の面積がある。ゴジラの形状そのものではないが、地球最大のメガムリオンとされており、その巨大さにちなんで名付けられた。高さ1千~2500メートル程度のうねがいくつも連なっているという。 映画「ゴジラ」は1954年に第1作が公開された。ゴジラはそれ以降、国内外で30本以上の映画に登場した世界的な大怪獣だ。第1作では、もともと海底の洞窟に潜んでいたと推測されている。第1作は体長50メートルだったが、2016年公開の「シン・ゴジラ」では118・5メートルだ。 海保などが参加する研究グループの研究者らの間でゴジラメガムリオンと呼んでいたが、海洋科学の研究対象として国際的に共通の名称をつける必要があった。 国際水路機関とユネスコの関係機関が共同で設置する「海底地形名小委員会」で審議された結果、登録が決まり、今月発表された。海図や論文などに使われるようになる。 日本が名称提案するにあたり、国内の検討会で事務局を務める海保は事前に「ゴジラ」や「GODZILLA」の商標を持つ東宝の了解を得た。同社のチーフ・ゴジラ・オフィサー(CGO)を務める大田圭二・常務執行役員は「地球史上最強の『ゴジラ』の名を冠して頂けたことを大変光栄に思います。ゴジラにとって海は切っても切れない関係で、この巨大な『ゴジラメガムリオン地形区』の上を優雅に泳いだこともあると思います」などとコメントした。(磯部征紀)地球最強のゴジラの名に「大変光栄」 東宝 東宝の映像本部映像事業、同デジタル・コンテンツ各担当兼チーフ・ゴジラ・オフィサー(CGO)の大田圭二・常務執行役員のコメント全文は次の通り。 「ゴジラは、映画や映像を通じて、圧倒的な強さと想像を超える巨大さで、人々の記憶に残るキャラクターとして67年間歩んでまいりました。今回、ゴジラがゴジラたる所以(ゆえん)である、「強さ」と「巨大さ」がポイントとなり、地球史上最大のメガムリオンに、地球史上最強の『ゴジラ』の名を冠して頂けたことを大変光栄に思います。ゴジラにとって、海は切っても切れない関係であり、この巨大な『ゴジラメガムリオン地形区』の上を優雅に泳いだこともあると思います」Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

福岡県警初の女性副署長 「女性初」に疑問 「いろんな働き方できるよう」

島崎周2022年1月13日 17時30分 福岡県警八幡東署の副署長、山本幸さん(48)が、昨年9月に県警で初めての女性副署長に就任した。後進の多くの女性警察官が今後、幹部として活躍できるよう「道を広げていくきっかけになれたら」と意気込む。 学生時代は、周りを引っ張っていくリーダー気質を買われ、学級委員や部活のキャプテンを務めた。社会と関わりたいとの思いから警察官を志し、1998年に県警に採用された。入校した警察学校でも、まとめ役の副総代に選ばれた。 総務や警務、交通、刑事など幅広くキャリアを積んできた。自身のキャリアアップについて意識するようになったのは30歳の頃。署の留置管理係で係長となり、初めて部下を指導する立場に。チームをまとめて目標を達成することにやりがいを感じた。さらに上の立場で、仲間といい仕事をしてみたいと思うようになった。 36歳で早良署の刑事課長に就任。印象に残っているのは2009年10月、福岡市の寺院「油山観音」で、国指定の重要文化財の仏像が盗まれた事件だ。仏像は売られるなどして県外に流出していたが、発生から2カ月後には窃盗容疑などで会社員の男を逮捕、その後、男の仲間も逮捕した。仏像は地元で大切にされていたもので、寺に返すことができた。住職らからの感謝の言葉を聞き、警察官冥利(みょうり)に尽きると感じた。 署の刑事課長など、県警内で数々の「県警女性初」を歴任。しかし一方で、女性が就任するだけで「初」とニュースになることには疑問を感じてきた。「女性幹部も、その前任の男性幹部も、経歴や能力は同等なはずなのに」 警部、警視の昇任試験の時期は30~40代が多い。自身は独身だが、周囲にいる同僚の女性たちで、結婚や出産、子育てといったライフイベントとぶつかり、仕事を辞めたり、希望の所属をあきらめたりする人の姿も見てきた。 近年では県警も一層の女性の活用に向けて、長く働ける環境づくりに力を入れている。だが「子育てや介護、シングルマザーなど、家庭に事情を抱える人が多様な働き方を選択できるよう、さらに整備が必要だ」と話す。 現在は、副署長として日々、各課からの報告を受けて調整や助言をするなど、署全体を見渡す立場。生き生きと活躍する部下の姿を見るのがやりがいだ。「現場で働く部下たちを支え、一緒に働いて楽しいと思ってもらえるような職場環境をつくりたい」と話す。(島崎周)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

LGBTへの理解求めてアニメ3部作作成 北九州市、結末にひと工夫

 LGBTなど性的少数者への理解を深めてもらおうと、北九州市が作成している3部作のアニメーション動画の「完結編」が完成した。誰もが自分らしく生きられる社会にするにはどうしたらいいか。視聴した人に自ら考えてもらうきっかけにと、結末に工夫を凝らした。 完成した動画は、市人権推進センターのゆるキャラでモモンガの男の子「モモマルくん」の新しい友達に、心と体の性が異なるトランスジェンダーの「オオカミちゃん」が加わるというストーリー。 男の子として生まれたオオカミちゃんは花飾りをもらって喜んだり、隠れてスカートをはいたりして、一部の友達から「男の子のくせに」といじめられるが、モモマルくんの「男らしいとか女らしいとかじゃなくて、『自分らしい』ことが一番大事」という言葉がきっかけで次第に仲良くなっていく。 オオカミちゃんには、トランスジェンダーであることに理解を示す母親と、対照的に、受け入れられずに「強くて男らしい息子がほしかった」と言う父親がいる。動画は、モモマルくんら友達の励ましに背中を押されたオオカミちゃんが、母親と一緒に父親と対話をしに向かう場面で終わる。 市の担当者は「現実には、簡単に周囲の理解を得られない人もたくさんいる。前向きな予感をさせつつ、あえてはっきりとハッピーエンドにしなかったのは『明るい未来にするにはどうしたらいいか』を見た人に考えてもらいたかったから」と話す。 三つの動画はそれぞれ約15~18分。後半ではLGBTについての説明や、LGBTであることを打ち明ける「カミングアウト」をしたり、されたりした時に重要なことなどの解説もある。本人の意思に反して周囲に明かされてしまう「アウティング」を防ぐための方法にも触れている。 市は約3年かけて、北九州市や福岡市で活動するLGBTなどの当事者団体の意見を聞きながら動画をつくってきた。その中で、小学4~5年ごろから性自認に違和感を持ったという話があり、子どもたちが理解しやすく、身近に感じられる内容を心がけたという。 第1、2部の動画はすでにDVD化し、北九州市内の公立・私立小中学校や特別支援学校などに配って授業で活用している。 第3部は昨年12月24日、希望する市民らに向けて上映会が開催された。ユーチューブの北九州市人権推進センター公式チャンネル(https://www.youtube.com/channel/UClk9eHw34Iylw4CFzIQybgg)で1月中に公開される予定。このチャンネルで第1、2部も見られる。(布田一樹)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「自分に甘く、時にはしょっぱく」 異色のタッグで「適塩適糖」提唱

天野光一2022年1月13日 14時00分 健康志向の高まりで敬遠されがちな塩や砂糖を適切に使ってもらおうと、伯方塩業(松山市)と三井製糖(東京)がタッグを組んでキャンペーンを始めた。 塩や砂糖の魅力を発信している両社の公式ツイッターをフォローするなどして応募すれば、抽選で100人に両社の製品セットが当たる。締め切りは24日。 ともに過剰摂取は禁物だが、両社は「適塩適糖」を提唱。「時には自分に甘く、時にはしょっぱく。最適な食生活を見つけて欲しい」とアピールしている。(天野光一)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル