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河川敷に廃材300キロ投棄 大阪府警警部補を容疑で書類送検、処分

2021年12月13日 14時00分 河川敷にタイルなどの廃材約300キロを捨てたとして、大阪府警は13日、府警富田林署地域課に所属する40代の男性警部補を廃棄物処理法違反の疑いで大阪地検に書類送検し、所属長訓戒の処分とした。警部補は容疑を認め、「反省している」と話しているという。 捜査関係者への取材でわかった。警部補の送検容疑は、大阪府富田林市の石川の河川敷で10月上旬、自宅から出たタイルなどの廃材を不法に投棄したというもの。 市民から「男がごみを捨てている」と通報があり、警察官が現場に駆けつけ、廃材が放置されているのを確認した。通報者が目撃した乗用車のナンバーなどを元に府警が捜査したところ、警部補の関与が浮上した。警部補は自家用車を使っていたという。自家用車で運ぶ 「受け入れ先見つからず」 捜査関係者によると、廃材は警部補の自宅の改修作業で発生。「廃タイルを処理できる受け入れ先を探したが見つからず、河川敷に投棄してしまった」と説明しているという。警部補は当時、勤務時間外だった。 不法投棄はこれ以外は確認されていないという。疑いが判明した後は同署内で勤務し、任意の取り調べを受けていた。河川敷に捨てた廃材は、警部補が業者に依頼し処理したという。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

今年を表す漢字は「金」 京都・清水寺で発表 日本漢字能力検定協会

原田達矢2021年12月13日 14時05分 2021年の世相を表す漢字は「金」――。日本漢字能力検定協会(京都市東山区)は13日、全国から募集した「今年の漢字」を、清水寺(同)の舞台で発表した。同寺の森清範(せいはん)貫主(かんす)(81)が縦1・5メートル、横1・3メートルの和紙に大きな筆で書き上げた。 日本全国からはがきやインターネットで募った漢字の中から、最も多いものを選んだ。同協会によると、22万3773票の応募のうち、「金」は1万422票。理由で多かったのは、東京五輪・パラリンピックで日本人選手が多数の金メダルを獲得したことや、大谷翔平選手の大リーグMVP受賞など各界で多くの金字塔が打ち立てられたこと、コロナ関連の給付金が議論されたことだったという。 2位は「輪」(1万304票)、3位は「楽」(6165票)だった。 「今年の漢字」は1995年に始まり、今年で27年目。新型コロナウイルスの感染が拡大した昨年は「密」だった。 これまで最も多いのが、「金」。シドニー五輪のあった2000年、ロンドン五輪の12年、そしてリオデジャネイロ五輪の16年に選ばれた。次いで多く選ばれたのが「災」の2回。全国で猛暑を記録した2010年は「暑」、阪神淡路大震災に見舞われた1995年は「震」だった。(原田達矢)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

震災後の仮設住宅、見て泊まれる施設が開業 「床キンキンに冷える」

 東日本大震災後に建てられた仮設住宅での暮らしを体験できる「3・11仮設住宅体験館」が、岩手県陸前高田市にでき、元住民が10日、訪れた人に初めて自らの経験を語った。伝えたのは「自分事」として、物心両面から災害に備えてほしいという思いだ。 「壁が薄くて、隣の世帯がテレビで何を見ているかまでわかるんです」。同市に住む佐藤一男さん(56)は当時を思い出しながら、県外から訪れた大学生2人に語りかけた。 自宅を津波で流された佐藤さんは、市内の避難所や別の仮設住宅を経て、2017年から約2年間、家族7人で旧米崎中学校のグラウンドに建てられた仮設住宅で過ごした。 避難所に比べプライバシーは保てるものの、隣の話し声や足音が聞こえることや、壁が薄く寒さがつらかったことなどを約1時間かけて説明した。実際に被災者が暮らした仮設住宅 体験館は、震災で実際に被災者が暮らした仮設住宅で、当時と同じ旧米崎中にある。市内の一般社団法人「トナリノ」が、仮設暮らしの体験を通じて防災対策を考えてもらおうと、市の委託を受け今年10月下旬から公開を始めた。 見学用の仮設住宅では、元住民から当時の暮らしを聞き取り、高齢者を含む3世代4人が5年間暮らした状況を再現した。 室内には家電や机を置いたほか、「床がキンキンに冷える」「収納スペースがなく自分で作った」などの経験談を、ポップで貼った。別の住宅では実際に泊まれるようにしている。 トナリノは語り部による解説もスタート。佐藤さんに依頼したのは、避難所や仮設住宅の環境改善のため、全国の自治体を回ってアドバイスを続けていたからだ。 カキの養殖業を営んでいた佐藤さんは、震災をきっかけに防災の仕事をするようになった。今も各地で地震や洪水が相次ぎ、仮設住宅が必要になる状況が続いていることに危機感を募らせる。 「誰でもこのような環境で暮らすことになる可能性はある。実際に仮設住宅を見て、物の面でも心の面でも、足りないものを探して備えてほしい」 体験館の見学や語り部による解説には、事前の予約が必要。事務局のHP(http://311kasetsu.com/)から申し込む。(宮脇稜平)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

信号ほぼなし「最速ルート」 真っ暗な堤防道路、どうして街灯がない

 見通しが良く、信号の少ない「堤防道路」。直線でスピードが出やすいせいか、重大事故も起きている。ただ堤防の構造上、安全対策には制約があり、警察は取り締まりを強化している。 「目撃者を捜しています」 名古屋市北区の矢田川左岸の堤防道路。8月に起きた車2台が絡む事故への情報提供を呼びかける看板が立てられていた。 愛知県警北署によると、前の車に追突しかかった後続車が、道路脇のガードレールに衝突したという。 約1キロ東でも9月上旬の夜、自転車に追突するような形で乗用車が衝突し、自転車の70代男性が意識不明の重体となる事故が起きた。 夜、事故現場の近くに足を運んだ。 現場付近は車2台がすれ違える程度の幅。路側帯は狭く、歩道やガードレール、街灯はない。名古屋の外縁を描くように流れる河川の堤防道路を多くの車が走り抜けています。信号が少なく「最速ルート」という人もいますが、街灯がないなど安全面はやや不安です。そこには堤防道路ならではの事情がありました。 月明かりとマンションから漏…この記事は有料会員記事です。残り926文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

延焼で全焼した駄菓子屋、復活に支援募る 「また笑い合いたい」

 静岡県沼津市内浦で先月発生した大規模火災で一軒の駄菓子屋が全焼した。地域に愛された「憩いの場」を復活させようと、店主の男性がクラウドファンディングで寄付を募っている。 火災は先月11日午前2時ごろ、同市内浦重寺地区で発生した。消防などによると、駄菓子屋を含む計8棟が焼けた。けが人はいなかったが、強風にあおられ、近くの漁港の漁船や、周辺の山林にも延焼した。 全焼した駄菓子屋&バー「とらちゃん」の店主、石津太雅さん(45)は地域おこし協力隊として4年前に高知県から内浦地区に移住した。なにも知らない自分を、地元の人たちは温かく迎えてくれた。石津さんは「地域の人に恩返ししたい」と、2年前に「とらちゃん」をオープンした。 週末の日中は駄菓子屋、夜はバーとして営業。石津さんは住民から「とらちゃん」の愛称で呼ばれ、週末になると、店内は多くの笑顔であふれた。午前3時、跳び起きた 「大変なことになっている」 あの日の午前3時ごろ、石津さんは常連客からの電話で跳び起きた。強風の影響で、火元から二、三軒隣の石津さんの店まであっという間に延焼。家具や家財はすべて消失し、少しずつ築き上げた「昭和レトロな店舗」は跡形もなく焼けてしまった。 「これからどうしよう」。火災直後はなにも考えられなかった石津さんを奮い立たせてくれたのは地域の人たちとの絆だった。 「とらちゃんに何かしてあげたい!」。常連客や地元住民からの励ましの言葉に背中を押されたという石津さん。営業再開を目指しすことを決めた。 今月6日から始めたクラウドファンディングの目標額は300万円。これまでに約半分が集まった。成功したら全額を再開のために使わせてもらう予定だ。 石津さんは「できるかできないかじゃない。やるかやらないかだ。頑張る姿を子どもたちに見せて、もう一度皆と笑い合える環境を取り戻したい」と話す。 クラウドファンディングの募集期間は来年1月14日まで。「レディーフォー」で受け付けている。(和田翔太)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

フライパンで作る魚介と野菜の串焼き 下ゆですれば焦げ知らず

ごはんラボ 魚介と野菜のスピエディーノ魚介と野菜のスピエディーノ=合田昌弘撮影記事の後半で、作り方のポイントを動 画でご覧いただけます 今年の年末こそは親しい人と一緒におうちでパーティーを、と計画している方も多いのでは。2021年の最後は、クリスマスや年越しにぴったりな「冬のおもてなし料理」をテーマに全3回でお届けします。 イタリア語で「串焼き料理」という意味の「スピエディーノ」。有馬邦明シェフによると、現地ではホームパーティーの定番でグリルで網焼きすることが多いそうですが、今回はフライパンで作ります。 ちょうどよく火を通すコツは「下ゆで」。先に食材に適した時間でゆでておくことで、野菜と魚介が刺さった串でも焦がさず香ばしく仕上げることができます。食材の大きさをそろえると食べやすく、見た目もきれいに。味付けはしょうゆやチリソースでも合います。 食べるときは「片手にワイングラスを持って、もう片方の手にスピエディーノを持つイメージですね」と有馬シェフ。みなさん、お好きな飲み物の準備もお忘れなく。(前田朱莉亜)魚介と野菜のスピエディーノ材料・道具 2人前 料理監修:有馬邦明さん(パッソアパッソ)□ カリフラワー 40g□ カブ 60g□ マッシュルーム 2個□ エビ 4匹□ ホタテ 4個□ カジキ 100g□ ニンニク 1片□ オリーブ油 少量□ 金串 4本【作り方】①カリフラワーは房に分け、さらに縦半分に切る。カブ、カジキは1口大に、マッシュルームは縦半分に切る。お湯1リットルをわかし、塩10gを加える。カブを入れ、10秒したらカリフラワーを加えて20秒ゆで、ざるにあげる。エビは赤くなるまで、ホタテは表面が白くなるまで数秒ゆでる。カジキはさっとくぐらせる。3~4分冷まして粗熱をとる。野菜から先にゆでる。カリフラワーはゆですぎると串に刺すときに崩れてしまうので、カブから入れる=合田昌弘撮影 …この記事は会員記事です。残り1364文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

亡き子が集めたセミの抜け殻を法廷に 奪われた人生を知って欲しくて

 生きていれば23歳。あのお父さん子の次男坊はどんな青年に成長していただろう――。兵庫県明石市で2001年に起きた花火大会の歩道橋での群集事故で、下村誠治さん(63)は息子の智仁ちゃん(当時2)を失いました。警察が捜査される側になった異例の事件は、被害者の司法参加や遺族へのバッシングなど、その後も問われ続ける課題をはらんでいました。現在は国土交通省公共交通事故被害者等支援アドバイザーを務める下村さんが、真相究明と再発防止のために闘った日々を振り返ります。明石市花火大会の歩道橋事故の現場に立つ下村誠治さん。あれから20年。心的外傷後ストレス障害(PTSD)で今もネクタイを締められない。「悲しみは癒えるどころか、会えない時間が長くなるだけ、年々深くなります」=兵庫県明石市、小杉豊和撮影 ――歩道橋事故は捜査当局が当事者になる異例の事件でした。 子どもたちを喜ばせたいと、花火大会に連れて行きました。智仁はお父さん子で、僕が手を握っていた。でも、歩道橋でものすごい人混みに押され、気を失いました。たくさんの人が折り重なり、助けていると、一番下からあの子の顔が見えたんです。その後は病院に着くまでずっと抱きしめていました。 事故が起きてすぐ市や警察、警備会社の警備体制の不備が浮かびました。警察がきちんと調べて、被害者に説明してくれれば良かった。でも「茶髪の若者が暴れていた」「歩道橋は混雑していなかった」と報じられるなど、僕たちが知っていた状況とあまりに違っていた。「事実が隠蔽(いんぺい)される」と不信感が募りました。2001年7月に起きた明石市花火大会の歩道橋事故は、死者11人、負傷者247人という大惨事でした。下村さんは「犠牲者の会」の会長も務め、様々な活動に取り組むようになります。 智仁は僕が仕事から帰ると、いつもひざの上で、大好きな電車の本を広げるような子でした。怖がりで、あの夏はセミの抜け殻ばかりをとってきていた。なのになぜ、あんな形で命を奪われなければならなかったのか。警察には真実を明らかにし、謝って欲しかっただけです。僕たちがいなければ、警察の発表通りになっていたと思うと、ぞっとします。下村誠治さんが大切に持ち歩いている写真。左が次男の智仁ちゃん=下村さん提供忘れない あの子たちの最期 ――最高裁で時効による副署長(当時)の免訴が確定したのは16年でした。 刑事と並行して、民事で責任追及をすすめ、原告団長を務めました。自分たちで証拠を集め、遺族側の主張をほぼ全面的に認める一審判決が05年に確定。しかし、その後が長かった。「どうして、そこまで」とよくきかれますが、がんばらないと押しつぶされてしまう。 事故当日、僕が息子を抱っこして病院に行く時、心肺停止の子どもが6人いました。4人は親とはぐれ、僕が「がんばりよ。助かるよ」と声をかけ続けた。僕は、その子たちがどんな最期を迎えたのかを知っている。忘れることはできません。 最高裁の判決は決して、僕た…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

アパートで女子高校生死亡、誘拐容疑で2人逮捕 SNSで知り合う?

2021年12月13日 8時50分 女子高校生(19)を誘い出して家に連れ込んだとして、滋賀県警は13日、男女2人を未成年者誘拐の疑いで逮捕したと発表した。女子高校生は男の自宅で死亡しており、県警が詳しい経緯を調べている。 逮捕されたのは、ともに無職の入江公史郎(38)=同県守山市=と金城え夢(む)(21)=岐阜県関市=の両容疑者。金城容疑者は容疑を認める一方、入江容疑者は「誘拐した覚えはない」と否認しているという。 守山署によると、両容疑者は共謀して11日午後3時45分ごろ、通信制高校に通う京都市内の高校生を携帯電話で誘い出して合流し、車で移動して同日午後6時ごろ、入江容疑者が住んでいるアパートに連れ込んだ疑いがある。 3人はアパートで一夜を過ごしたが、翌12日午前11時ごろ、両容疑者が室内の廊下で倒れている高校生を発見し、119番通報したという。連絡を受けた警察が現場で死亡を確認した。高校生に目立った外傷や流血はなく、死因を調べている。3人はSNSを通じて知り合ったとみられるという。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「洋風こたつ列車」で冬に暖かい旅行 宮古の海産物と景色も楽しむ

宮脇稜平2021年12月12日 11時00分 車内でこたつに入りながら食事や景色を楽しめる、三陸鉄道の「洋風こたつ列車」の運行が11日から始まった。宮古駅(岩手県宮古市)を出発して盛駅(同県大船渡市)まで走る。初日は昨年に引き続き日本航空(JAL)の客室乗務員(CA)が協力し、冬の名物を盛り上げた。 洋風こたつ列車は2018年から毎冬実施。座席に作られたこたつに入り、牛乳瓶に宮古産の海鮮物を詰め込んだ「瓶ドン」など地元の特産を食べられるほか、一部区間では、はかま姿のガイド「ハイカラさん」による沿線の見どころ案内も楽しめる。 初日の11日は、父親が北上市出身というJALの長田志保さん(28)が特別に案内を担った。同社は昨年、コロナ禍の需要減から活動の場を広げる取り組みで列車に添乗。地域活性化を目指し、今年も参加した。長田さんは「空と陸も同じ。一緒に岩手を盛り上げたい」と語った。 列車は1日1便。宮古駅発で、盛駅着。土日祝日を中心に来年2月27日まで計24便あり、乗車区間の運賃に加えて指定席料金(300円)が必要。予約や問い合わせは、三陸鉄道旅客営業部(0193・63・7727)へ。(宮脇稜平)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

いつもの通勤電車で結婚写真 挙式断念の新婚カップル

 コロナ下で挙式や披露宴を断念した新婚カップルが、列車内や駅構内でフォトウェディングを撮影した。京王百貨店、京王電鉄などが企画したプランを利用した。 11月下旬、利用客が少ない平日の東京都府中市の府中競馬正門前駅。停車する列車のドア付近で、新郎の市川伸一さん(38)はドレス姿の新婦ゆかりさん(36)と手をつなぎ、向かい合って撮影に応じた。列車内でつり革を持ったり、駅構内のベンチに座って頭を合わせたりして、1時間の撮影を楽しんだ。 2人は出会って3年で8月に結婚したばかり。コロナ禍での挙式は諦めたが、一生に一度の思い出にと、ゆかりさんが通勤で利用する身近な電車で、結婚写真を残すことを選んだ。 市川伸一さんは「他にはないプランだったので、今日のことは色あせずに記憶に残ります」と喜んだ。 この企画は8月から始まり、これまで数組が実施した。価格は婚礼衣装や美容代金などを含め、20万円。男性からの問い合わせが多いという。(長島一浩)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル