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コブクロが大阪万博のテーマソング 「音楽の力で応えたい」

2021年11月28日 19時30分 2025年大阪・関西万博のテーマソングを人気デュオ「コブクロ」がつくることになった。大阪の路上から活動を始めたコブクロは、万博をPRするアンバサダーを務める。 大阪市北区の中之島公園で28日に開催された万博関連イベント「中之島ウィンターパーティー」で若宮健嗣万博担当相が発表した。出席したコブクロは「大きなチャンスで、音楽の力でお応えしたい。小さい子から大人まで口ずさめる歌ができればと思う」(小渕健太郎さん)と語った。この日は「大阪SOUL」など3曲を披露した。 イベントは大阪府・市などによる実行委員会が主催し、抽選で約4500人が参加した。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

復旧願った高校生「わくわく」 熊本豪雨で被災、通学の足一部戻る

 昨年7月の記録的豪雨で被災し、全線運休が続いていた第三セクター、くま川鉄道(本社・熊本県人吉市)が28日、一部区間で運行を再開した。人吉温泉(人吉市)―湯前(湯前町)間の全線24・8キロのうち、被害が比較的少なかった肥後西村(錦町)―湯前間18・9キロで、約1年5カ月ぶりに再開。沿線住民や学生たちが祝った。 運行再開区間のあさぎり駅(熊本県あさぎり町)近くにある県立南稜高の2年生、尾方優姫さん(16)もこの日を待ちわびた一人だ。「くま鉄」の復旧に少しでも力になりたいと、募金などをしてきた。 人吉市で暮らし、高校入学を機にくま川鉄道を利用するようになった。それまでバスや鉄道に乗る機会はほとんどなかった。眠って乗り過ごすのが心配で、座らずに車窓の景色を眺めるのが朝の習慣になった。 午前6時台の列車に乗って約30分。球磨川を渡るとき、幅が狭い橋が窓から見えないので、朝日に照らされてきらきら光る川に列車が浮いているように感じた。のどかな田園地帯や木立の中を走っていくのが好きだった。帰りは友達とおしゃべりしながら列車に揺られた。窓の外は真っ暗で、それも不思議でおもしろかった。 そんな日常は、入学から3カ…この記事は会員記事です。残り561文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

鬼束ちひろ容疑者を逮捕 救急車のドア蹴った疑い「パニックになり」

2021年11月28日 21時15分 救急車を蹴ったとして、警視庁が28日、自称シンガー・ソングライターの鬼束ちひろ容疑者(41)を器物損壊容疑で現行犯逮捕していたことが、同庁への取材でわかった。 渋谷署によると、鬼束容疑者は28日午後4時半ごろ、東京都渋谷区恵比寿西1丁目で、救急車の後部ドアを1回蹴って、へこませた疑いがある。救急車は、鬼束容疑者と一緒にいた友人女性が直前に体調を崩したため、通報を受けて恵比寿駅付近に駆けつけていたという。 鬼束容疑者は「通行人に嫌みを言われ、パニックになって蹴った」と話しているといい、署が詳しい経緯を調べている。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「知事のファン」県職員は過重労働で命を絶った 出勤止めた母の無念

 37歳の誕生日の翌日だった。神奈川県庁の総務局財政課の男性職員が、横浜市中区の県庁近くの公園内で自ら命を絶った。2016年11月14日のことだ。 その4日前、男性は産業医による過重労働面接を受けていた。県庁では時間外・休日労働時間が月80時間を超えた職員全員に、健康上のリスクが高まったとしてこの面接を受けさせている。男性は、9月の時間外労働時間が87時間を記録し、対象者になった。 当時、男性の母親は、面接にすがる思いだった。男性の死後、面接した医師が男性の所属長である財政課長宛てに書いた報告書などを手に入れた。男性の疲労の蓄積状況は、4段階評価で下から2番目の「軽」。就業は「普通勤務」が可能とし、労働時間の短縮は「特に指示なし」としていた。うつ状態などは「なし」で、男性への指導内容として「(休日出勤時は業務を)夜間までやらない」「(趣味のジョギングを)短時間でも良いからやろう」などと書かれていた。 母親は、今も無念な思いをぬぐえずにいる。「何か対応してくれると思っていたのに。診断の結果があまりに低い」保健師は「業務続けられるか疑問」 実際、面接に同席した保健師が作成した文書は印象が異なる。それによると、男性は面接で「(16年)10月中旬から睡眠薬を飲み始めた。中途覚醒(かくせい)あり。薬はあまり効いているように思えない。仕事の効率が落ちている」と告白。その様子を「落ち着かない感じ。産業医の話を聞くのもやや苦痛な(イライラした)表情。服用中の薬の名前や所属(する財政課)での配慮の内容などを聞かれても、曖昧(あいまい)な答えしか返ってこない」と記し、「話の内容が深まらないまま面接時間が40分を超過し、終了とした」「このままの状況で業務が継続できる状態かどうか疑問が残る」と懸念。11月16日に県庁でメンタルヘルスを担当する精神科医に相談し、男性にメールで「12月9日に精神科医との面談を設定した」と伝えたと記している。だが、すでに手遅れだった。 自死は19年4月、公務災害に認定された。認定の中で、男性は16年9月末ごろにうつ病を発症したとされた。男性が財政課に異動したのは同年4月。県庁で最も忙しい部署の一つで、母親によると、異動後の3~4カ月で休みがとれたのは2、3日。疲労からか7月には起床できないほどの背中の痛みを訴え、8月には出勤時にふらつくようになった。9月に入ると「周囲に迷惑をかけて申し訳ない」と自らを責めるようになり、出勤時には苦しそうに左胸をさすっていた。入院を勧めても「体が悪いわけではない」と聞かなかった。職場も気づいていた 9月22日、帰宅した男性が「自分に何かあったら職場に連絡してほしい」と電話番号を伝えてきた。顔はげっそりとやつれていた。母親は散々迷った末に翌日、昼休みの時間に財政課に連絡した。「午後に休みを取って帰るよう伝えてほしい。心配なことがある」と。母親から連絡を受けた職場も、男性の異変には気付いていました。それなのになぜ、自死を防げなかったのか。記事の後半では、「隠蔽」と批判される県の対応や、県のパワハラ調査の経緯などを詳報します。 財政課も8月ごろから、男性…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

宇宙はもう「持続不可能」か 下町でスペースデブリに挑むベンチャー

 「スペースデブリ」と呼ばれる宇宙ゴミの除去をビジネスにしようというベンチャー企業があります。世界的にも脚光を浴びつつある「アストロスケール」です。創業者兼CEOの岡田光信さん(48)は、どんな思いでこの難題に立ち向かおうとしているのでしょうか。記事の後半では、岡田さんへのインタビューの一問一答をお読みいただけます。岡田光信さん。スペースデブリ除去技術実証衛星「ELSA―d」の模型の前で=東京都墨田区 あの宇宙で、人工衛星が活躍している。天気予報、カーナビ、放送。私たちの生活に宇宙利用は欠かせない。 人類が活動するとゴミが出る。宇宙も例外ではない。そのゴミは、たとえばロケットや衛星の残骸だ。硬く、重さ数トンのものも。しかも動いている。1日に地球を16周、東京―大阪間を1分で行く猛スピードで。 米ソが宇宙開発競争を始めた1950年代以来、だれも宇宙ゴミを除去していない。だから、ゴミは増える一方だ。活動中の人工衛星がゴミと衝突する事故が起こり始めている。 世界初の掃除を始めます! そう決意し、40歳になってすぐ会社を創業した。この春打ち上げた人工衛星でゴミを除去する技術の実証実験をして、成果は順調。2022~23年には衛星の量産をスタート。24年、いよいよ掃除を始める。 高校1年の時、科学雑誌に出ていたNASAのスペースキャンプに参加した。青いつなぎ、片手に分厚いバインダー、もう片方の手にでっかいコーラ。そんなエンジニアがかっこよかった。 宇宙飛行士の毛利衛さんに会えた。メッセージを手書きしてくれた。 「宇宙は君達の活躍するところ」 宇宙にあこがれ、猛烈に勉強を始める。さらに地球環境に興味をもち、学食の割り箸を再利用できる竹箸にする運動をした。ちょうどバブル絶頂のころだった。大人たちがモノを浪費する姿に違和感をいだいた。 東大4年の冬、阪神大震災で神戸の実家を失い、親族を亡くす。仕送りがなくなって大学院での研究をあきらめ、大蔵省(現財務省)、経営コンサルタント、IT会社経営などと、仕事をかえた。いつも全力投球してきたが……、 〈自分は何したいんだ?〉 本棚をごそごそしたら、あの毛利さんのメッセージが出てきた。 〈情熱の起点は宇宙だった!〉 IT会社社長の肩書で、宇宙の学会に出向いた。宇宙ゴミをテーマにした分科会が熱く、活況だった。ドイツで専門の学会があると聞いて行った。宇宙ゴミは大問題だ、と口々に言っている。でも、だれも行動を起こしていないようだ。 はがゆくて学会を中座、文房具屋でアルファベットのブロックを買って会社の名を考えた。宇宙の開発と保護のバランスが大切だ、宇宙の天秤(てんびん)、アストロスケールだ。学会に戻って「宇宙ゴミ除去の会社をつくる」と周りに話した。酷評され、できない理由をたくさん言われた。闘志がわいた。 〈何もしなければ宇宙が、いや、地球が危ないんだ〉岡田光信さん(中央)。社員たちと下町に構えた会社の前で=東京都墨田区ここからは岡田さんのインタビューの一問一答です。宇宙ゴミの深刻さ、そしてこの問題の解決に意欲を燃やす岡田さんの思いを聞きます。インタビューの一問一答 ――「スペースデブリ」と呼ばれる宇宙ゴミを掃除しないでいると、どうなるのですか。 いつと予言することはできませんが、人類が宇宙を使えなくなる日が来ます。災害や津波の監視、金融もITも……。私たちの生活は、すでに宇宙に支えられています。使えなくなるということは、暮らしが宇宙利用を始める70年以上前に戻ることを意味します。 観測できる大きさ10センチ…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

難題は「引っ越し」 上皇ご夫妻も訪れた水族館、最後の1年を追う

かつて海女が餌やりを披露した回遊水槽の前に立つ里中知之さん。建物は閉鎖されている=2021年11月10日午前11時56分、三重県志摩市、臼井昭仁撮影 半世紀超の歴史を持つ水族館がこの春、閉館した。累計1270万人が訪れ、上皇ご夫妻も足を運んだ三重県志摩市の志摩マリンランド。昨年12月、「閉じることになった」と突然の宣告があって以来、館長たちは生き物の引っ越し作業に追われ、今月すべての残務整理を終えた。最後の1年間を追った。 「生きものたちにはきっとどこかで出会えます」「すべての方に幸あれ」 閉鎖されたマリンランドの玄関。最後の営業日となった今年3月31日に従業員らが書いたメッセージボードが残されたままになっていた。 今月10日、最後の館長となった里中知之さん(55)の案内で、中に入った。閉館し、何もいなくなった水族館。7千超の生き物たちはどこへ…。記事の後半には動画もあります。 奥へ進むと真っ暗闇に。懐中…この記事は有料会員記事です。残り3008文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

千代田区の通信制中学校、来年度も存続へ 全国で唯一、卒業資格OK

高浜行人2021年11月28日 14時59分 全国で唯一、卒業資格がとれる東京都内の通信制中学校が、来年度も存続する見通しになった。今年度の在籍生徒は3年生1人のみで、休校が懸念されていたが、今月、来年度入学生を募ったところ、都内の15人から応募があった。 存続するのは、千代田区立神田一橋中学校の通信教育課程。1948年に設置され、中卒資格が取りたい人や学び直したい人から人気を集めた。だが、近年は応募が減り、20年度と21年度はゼロだった。 区教委は、現在の87歳以上に当たる「尋常小学校卒業や国民学校初等科の修了者」に限っていた入学対象を、中学で十分学べなかった65歳以上にも広げて今月1日から19日に来年度入学生を募集。こうした状況を朝日新聞などが報じたことで見学希望者が相次ぎ、最終的に都内の67~91歳の男女15人が応募した。 12月4日に試験があるが、近年、不合格になったケースはないという。堀越勉校長は「勉強したいという強い気持ちに応えられるような学校づくりをしていきたい」と話す。 存続に向けて署名活動をした市民団体「夜間中学校と教育を語る会」の関本保孝さん(67)は「学びの機会が確保されたことはよかった。きめ細かい教育活動ができるよう、東京都には適正な教員配置を検討してほしい」と話す。(高浜行人)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

唐沢寿明さんから突然の電話 博物館へ贈られた「2000GT」

 「幻の名車」と呼ばれる、スポーツカー「トヨタ 2000GT」。生産された337台のうちの1台がこの秋、往年の名車がそろうトヨタ博物館(愛知県長久手市)に寄贈された。 贈り主は、俳優の唐沢寿明さん。はじまりは、1本の電話だった。 「以前ドラマの撮影でお世話になった、俳優の唐沢寿明です」 今年8月中旬、博物館の代表電話がなった。その声の主は、数々の映画やドラマで主演を務めてきた俳優本人だった。愛車を手放すにあたり、博物館に寄贈したいという相談だった。「ボンドカー」で話題 2000GTは1964年、当時のトヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)が、ヤマハ発動機の協力を得て開発に着手。世界中で優れたスポーツカーが相次いで誕生していた当時、トヨタも高性能車をつくることをめざしていた。 その性能は、最高時速220…この記事は有料会員記事です。残り660文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

北海道にいないと言われるが…円山公園のゴキブリはどこから来たのか

【動画】円山公園のゴキブリはどこから来たのか=戸田拓、松尾一郎撮影夏の夜にはゴキブリを観察できる円山公園=2021年11月15日、札幌市中央区、松尾一郎撮影 テレビやラジオなどでもたびたび取り上げられる「北海道にゴキブリはいない」説。結論から言えば、「いる」のだが、本州以南でのゴキブリとは事情がちょっと違うようだ。今年夏、記者が札幌市の名所で目撃したゴキブリのコロニー(生物集団)の実態を追った。 8月中旬の夜9時ごろ、札幌市中央区の円山公園を散策していた時のこと。ジョギング愛好家が走り抜ける小道のそばに目をやると、立ち木の根元付近でカサカサとうごめく小さな影が多数見えた。2本の長い触角、濃い茶色の体……。時には口に出すこともはばかられる「G」。ゴキブリそのものだった。札幌市中央区にある円山公園。札幌駅や大通公園からもほど近い場所だ札幌市中心部の木に数十匹 公園内にあるハルニレなどの古木の、ゴツゴツとした表皮や空洞になった幹の内側から出たり入ったり。樹液を大量に出している大きな樹木や周囲の地面でもガサゴソ。1本の木に数十匹。数の多さから繁殖をともなったコロニーにみえた。涼しくなった9月下旬まで容易に観察できた。 このゴキブリの集団は何か。まずは専門家に尋ねた。コオロギを仮死させる指技を持つ北海道大学電子科学研究所の西野浩史助教だ。 西野さんは、その答えを持っていた。「円山公園から採ってきたヤマトゴキブリです」。見せてくれたのは今年夏の夜、円山公園で捕獲し、えさを与えて飼育ケースで育てていたものだった。 「ヤマトは今や希少種ですよ…この記事は有料会員記事です。残り2323文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ポストは満杯、いつもの電話もない…ヤクルト販売員は異変に気づいた

石垣明真2021年11月28日 10時30分 【千葉】自室で衰弱していた一人暮らしの70代女性の人命救助に貢献したとして、佐倉署は26日、ヤクルト販売員の野口梓さん(40)に感謝状を贈った。外からは見えない女性の異変を察知できたのは、野口さんが感じた違和感からだった。 野口さんが佐倉市内のエリアを担当するようになったのは約3年半前。今回救助された女性はその時からのお得意様だったといい、話し好きで、会うとよく昔話を聞かせてくれたという。 いつも通り、事前の連絡を受けて、野口さんが12日に女性宅を訪問したところ、インターホンを押しても反応がなかった。これまでもよくあったことで、気には留めていなかったという。しかし、休みを除く13日と16日に再訪問したものの、やはり応答がない。いつもだったらあるはずの「寝てたからごめんね」といった電話もかかってきていなかった。女性宅のポストには新聞やチラシがたまっていた。 そして17日、再び訪問した野口さんの目の前には、相変わらず満杯のポストと、反応のないインターホン。「これはおかしいな」と思った瞬間、ふと思い出した。「10月に来たとき、女性のろれつが回っていなかったような気がする」。野口さんが思い切って近所の交番に連絡したところ、駆けつけた警察官が寝室で衰弱していた女性を発見。女性は無事病院に運ばれたという。 野口さんは「警察を呼んじゃってもよかったのかなという気持ちもあったが、助けられて良かった」と笑顔で話した。(石垣明真)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル