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女性への暴力をなくそう 全国でパープル・ライトアップ

 国の「女性に対する暴力をなくす運動」の一環で12日、全国各地の施設を紫色にライトアップするイベントがあった。今年のテーマは「性暴力を、なくそう」。紫は尊厳や正義を示す国際女性デーのシンボルカラーでもあり、被害を受けている女性への「ひとりで悩まないで」という願いが込められているという。 東京都港区の迎賓館赤坂離宮では、前庭に面した建物の外壁が紫にライトアップされた。また、墨田区の東京スカイツリーや江戸川区のふれあい橋もライトアップされ、紫の光が川面に映り込んだ。 内閣府男女共同参画局によると、2009年に東京タワー1カ所から始まったパープル・ライトアップは年々場所が増え、今年初めて全国47都道府県で実施された。場所は、計324カ所になったという。 迎賓館のライトアップは13日も実施され、時間は午後4時半~6時半。各施設によって開催日程が異なる。一覧は同局のホームページ(https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/no_violence_act/index.html)から確認することができる。(内田光)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

警察車列襲撃事件に関与か 容疑の男を緊急逮捕 大阪府警

2021年11月12日 22時10分【動画】押収された乗用車内にあった荷物を奪い逃走する容疑者=大阪府警提供 大阪市阿倍野区で10月、大阪府警が押収し、警察車両と列を組んで移動させていた車から荷物が奪われた事件で、府警は12日、住居、職業不詳の犬塚誠容疑者(42)を強盗容疑で緊急逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。 捜査1課によると、犬塚容疑者は複数の人物と共謀し、10月21日午後10時半ごろ、東成署が車上荒らし事件の捜査で押収し、レッカー車で移動させていた乗用車に車3台で接近し、レッカー車の前に割り込むなどした後、乗用車内にあった荷物を奪った疑いがある。 3台のうち1台から降りた男が乗用車のドアを開けて荷物を奪い、乗ってきた車は現場に置き去りにして逃げた。府警はこの1台に乗っていたとみられる住居、職業不詳の崔浩司(さいこうじ)(48)▽大森由嗣(よしつぐ)(49)の両容疑者を強盗容疑で指名手配していた。 捜査1課によると、現場近くで事件で使われたとみられる別の車が見つかり、犬塚容疑者が関与した疑いが浮上した。12日に捜査員が大阪市内にいた犬塚容疑者を見つけたという。 情報提供は東成署(06・6974・1234)の捜査本部へ。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

旧日本海軍の大砲か 北海道積丹沖で引き揚げ 呉海軍工廠の刻印

榧場勇太2021年11月12日 20時30分 北海道・積丹沖で11日、操業中のカニカゴ漁船が海中から大砲のようなものを引き揚げた。江差海上保安署によると、付いていた銘板にはかつて広島県呉市にあり、戦艦大和を建造したことでも知られる呉海軍工廠(こうしょう)で明治39年(1906年)に製造されたとみられる刻印があるという。 海保によると、大砲を引き揚げたのはカニカゴ漁船の「第七十八宝樹丸」(152トン、10人が乗船)。同船は11日午前6時半ごろ、積丹町神威岬沖約30キロで、海中約1300メートルに沈めたカニカゴを引き揚げた。その際、カゴに大砲のようなものが入っていたという。同船は12日朝、江差港に入港し、海保に「大砲らしきものを引き揚げた」と通報した。 海保が調べたところ、長さは2メートル強で、銘板には「呉海軍工廠 四十口径 三吋砲 明治三十九年」などと書かれていた。海保は旧日本海軍の大砲と推定している。今後海上自衛隊に引き渡し、詳しい調査を行う予定。(榧場勇太)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

入所者への傷害致死容疑で元職員を逮捕 愛知・東浦の障害者施設

会員記事藤牧幸一 山崎輝史2021年11月12日 20時58分 愛知県東浦町の知的障害者施設「なないろの家」で入所者が相次いでけがをした事件で、県警は12日、入所者2人に対する傷害罪で実刑判決を受けた元非常勤職員の水野有幸容疑者(46)を、別の入所者に対する傷害致死の疑いで逮捕し、発表した。「やっていません。僕じゃありません」と容疑を否認しているという。 捜査本部によると、水野容疑者は2019年3月6~7日、入所者の男性(当時49)の腹を蹴り、腸に穴が開くけがを負わせ、翌8日に搬送先の病院で死亡させた疑いがある。死因はこのけがによる「急性汎発(はんぱつ)性腹膜炎」だったという。 事件当時は水野容疑者が一人で勤務していたという。この施設では、他に50代男性2人と80代男性の計3人が腹にけがをし、うち50代の1人が約3カ月後に死亡している。4人は重度の知的障害があり、意思の疎通が難しかったとされる。 水野容疑者は80代男性と死…この記事は会員記事です。残り734文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

鹿児島の離島・大島準優勝 選抜確実 高校野球九州大会

 第149回九州地区高校野球大会(九州地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)で開催地・鹿児島代表の大島が準優勝した。12日の決勝で九州国際大付(福岡)に敗れたが、離島勢として初めて県大会を制した勢いのまま来春の選抜大会出場を確実にし、スタンドと地元・奄美を盛り上げた。 「楽しんでいけー」。一塁側内野席を埋めた大島の応援団から声援があがる。大量リードされて迎えた最終回、美島永宝君(2年)の本塁打などで5点を返すと、あらかじめ録音した指笛や奄美六調に合わせ、応援団は踊りながら喜んだ。 鹿児島県大会6試合中4試合でサヨナラ勝ちして初優勝。九州大会では大分舞鶴との引き分け再試合を制すると、続く甲子園常連校の興南(沖縄)に完封勝ちし、準決勝は有田工(佐賀)に逆転勝ち。内野席だけでは応援団を収容できず、外野席を開放したこともあった。選抜出場がほぼ確実となる4強入りがかかった興南戦には吹奏楽部やダンス部、新聞部も来た。 決勝には鹿児島市などである1年生大会に出場する徳之島の野球部員も応援に駆けつけ、郷泰輝君(1年)は「離島のチームが九州大会の決勝戦に出場できて誇りに思う」と話した。 奄美市の学校では全校生徒がライブ配信を見守った。最終回の猛攻に何度も大歓声が上がり、試合終了後も健闘した部員たちへの称賛の拍手がやまなかった。上野凜(りん)さん(2年)は「最後の粘りに感動させられた。すごく励みになっている。島が元気になっていると感じた」。早川麻希(あさき)さん(1年)は「島からは難しいと思っていたけどすごい。ラグビー部員だけど元気づけられた」と話した。 永迫昌毅教頭は「最後の追い上げは勇気をもらった。試合ごとに成長していた感じがする。島の方々が喜んでくれることがうれしい」と話した。 奄美市は県大会、九州大会を通じて4回目のパブリックビューイングを市内の観光交流施設で開いた。会場からあふれるほどの約150人の市民が集まった。早くも「甲子園にも応援に行くぞ」という人もいた。 朝山毅市長は「離島のハンデを乗り越え、島民や出身者に多くの感動を与えてくれた選手全員の努力を心からたたえたい」とのコメントを出した。 決勝では、チームを引っ張る大会注目のエース大野稼頭央君(2年)が1週間500球以内という球数制限もあり登板しなかった。「冬の間にトレーニングを積んで、次に備えたい」と大野君。スタンドで見守った父裕基さん(42)は「決勝まで進んで大したもの。島で野球をする小中学生の励みにもなった」とねぎらった。(奄美通信員・神田和明、仙崎信一、前田伸也) 《戦評》鹿児島県大会6試合中4試合でサヨナラ勝ちの大島。決勝の舞台でも持ち前の粘り強さを発揮した。 球場が沸いたのが1―12で迎えた九回の攻撃。1死から死球で出ると、代打粟飯原の安打で一、二塁。続く美島はこの試合、初打席。思いっきり引っ張った打球は左翼席に飛び込んだ。「まさか入るとは思わなかった」。本人も驚く公式戦初本塁打は、3点を返す一発となった。 勢いづいた打線はなお満塁とし、犠飛でこの回4点目。4番西田も適時打で続き、6点差に追い上げた。最後は九州国際大付のエースを引っ張り出すほどの猛反撃だった。 試合は二回、先発前山と代わった武田が満塁本塁打を浴びるなど、一挙8点を奪われた。しかし、その後は武田が打たせてとる投球でゲームをつくった。 球数制限の関係で、登板しなかったエース大野は「最後に粘り強さを見せられたのは良かった」としながらも、「序盤の大量失点や守備のミスもあり、自分としては悔しい結果。冬に鍛えて、もっと強いチームにしたい」と話した。(仙崎信一)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

鹿児島で鳥インフルの疑い 今季国内2例目か 鶏3万羽余を殺処分へ

白石昌幸2021年11月12日 17時13分 鹿児島県は12日、県北西部の出水市の養鶏場で鳥インフルエンザの感染が疑われる鶏が見つかったと発表した。簡易検査の結果、陽性反応が出た。農林水産省の判定で高病原性と確定すれば、国内の養鶏場では秋田県に次いで今季2例目、九州では今季初となる。 県によると、12日午前10時半に農協から「養鶏場で1カ所にまとまって8羽が死んでいる」と県保健衛生所に通報があった。死んだ鶏11羽と衰弱した鶏2羽を調べたところ、12羽で陽性が確認された。高病原性と判明すれば、県は移動制限区域や搬出制限区域を設定し、この養鶏場で飼育されている採卵鶏3万8500羽の殺処分を始める。(白石昌幸)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「光るブロッコリー」今年は光りません 駅前の新名物だったけど

2021年11月12日 17時30分 「光るブロッコリー」が、今年は光らないことになった。 名古屋駅前のタクシー乗り場付近の2本のクスノキのイルミネーションが、ブロッコリーのように見えると、ネットなどで話題になってきた。 同駅周辺では毎冬「メイエキイルミ」として、各所でイルミネーションが楽しめる。今年は10日に一斉に点灯された。 JR東海などの4社が「光るブロッコリー」を手がけてきたが、今年は点灯しないという。 4社のうちジェイアールセントラルビルの広報担当者は「今年はクリスマスツリーに注目して」と理由を説明する。 同駅前に設置されたツリーは高さ12メートルで、5万個ものLEDで彩られている。 午前7時から白くほのかに光り、午後5時から午前0時までは色とりどりに輝く。 このツリーの暖かな光がより目立つよう、周辺の光を抑えたという。 11月20日正午にはツリー前で聖霊中学高校(愛知県瀬戸市)のオーケストラ部のコンサートも予定されている。ツリーは12月25日まで見られる。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

大量の軽石の原因、海底火山を観測 専門家「いまだに活発な状態」

磯部征紀2021年11月12日 17時58分 海上保安庁は12日、沖縄県などに大量の軽石が漂着する原因となっている小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の観測結果を発表した。付近では噴気や海水の変色が確認されたほか、軽石とみられる浮遊物も確認されるなど、活発な状態が続いているとみられる。 11日に航空機から周辺を観測した。北側から白色の噴気が立ち上がり、海面には気泡が出ていた。火山活動による金属性の成分と海水の化学反応で生じたとみられる濃い黄緑色の変色水も直径約3キロの範囲で確認。南東約20キロでは、変色水や軽石とみられる浮遊物もあったという。今月1日の観測時と比べて、火山活動でできた島の面積に大きな変化はなかった。 観測に同乗した東京工業大学理学院火山流体研究センターの野上健治教授は「海底火山活動は沈静化したとはいえず、いまだに活発な状態である」などとコメントしている。(磯部征紀)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

サンマ漁、過去最低の恐れ 「とりすぎた可能性」や温暖化の影響も

 近年続いているサンマの記録的な不漁が、今年はさらに深刻になる恐れが出てきた。本州一の水揚げ量を誇る岩手県では10月末時点で、2年連続で過去最低を記録した昨年の同じ時期と比べ4割程度にとどまっており、漁業関係者からは「打つ手がない」と悲鳴が上がっている。 岩手県内の水揚げ量の大半を占める大船渡港に11日早朝、7隻のサンマ漁船が次々と入ってきた。北太平洋の公海まで1週間かけて行き、漁をした成果は今期最高の計386トンだった。 その中の1隻、「第八十八博洋丸」(富山県入善町)は最も多い約80トンを水揚げした。甲板長(63)は「今回はまあまあだった」と言うものの、その表情はさえない。 「サンマ船に30年以上乗っているが、年々とれなくなっている。外国船もいっぱいおり、取り合いだ。これからの時期は海が荒れるので、漁は難しい」 水産研究・教育機構水産資源研究所(横浜市)の予想では、今年の水揚げ量は一昨年の水準に戻らないまでも、昨年は上回るという予想で、漁業関係者は淡い期待を抱いていた。 しかし、全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま、東京都)によると、今年の10月末までの水揚げ量は全国で9440トンで、過去最低だった昨年同期と比べて73%、岩手県は1千トンで、42%にとどまった。不漁のため値上がり 「もうけない」 不漁のため値段も上がっており、単価は県平均で10キロあたり8140円と、昨年同期比の約1・5倍に跳ね上がっている。 買いつけて関東方面に卸している及川冷蔵(大船渡市)の及川広章社長は「この値段では売り先がない」と嘆く。通販を手がける大槌町内の業者も「予約を受けているので買わざるを得ないが、もうけはない」と頭を抱える。 全さんまの大石浩平専務理事は「日本に近い海ではとれなくなり、北太平洋の公海まで行くため燃料などの経費がかさむ。そのうえ重油の高騰で、この値段では船を出せば出すほど赤字の状態だ」と言う。 2018年には同時期に延べ2497隻が漁をしていたが、不漁のため激減し、今年は840隻に減った。「以前は9、10月が最盛期だったがここ数年は11月。一生懸命とるしかない」と話す。温暖化、外国船との競合も 全国有数の水揚げ量がある青森県の八戸港では、サンマの水揚げはほとんどないものの、水産資源研究所八戸庁舎(青森県八戸市)で、サンマの資源量などを研究している。 巣山哲・主幹研究員は「現時点では、過去最低だった昨年を下回る可能性がある」と指摘する。 サンマは近年、地球温暖化に伴う海水温の上昇や海流の変化によって資源量が減少。より沖合を泳ぐようになったうえ、サイズも小ぶりになっている。 加えて、昨秋の調査で最も多くサンマがとれたのは、北海道の東のはるか沖合の公海上で、中国や台湾などの外国船と競合している場所という。 「資源量が増えたり減ったりするサイクルがあるとはいえ、過去の傾向などを考え合わせると、取り過ぎた可能性もある」と早急な対策を求めた。(東野真和、横山蔵利)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

コロナ下、大学生を苦しめた「課題地獄」どうなった?

 コロナ下で大学にオンライン授業が普及して以降、急浮上した問題の一つが「課題地獄」だ。「教えた内容が身についているのか不安」「試験の代わりに成績評価に活用しよう」。そんな理由で各教員が相次いで多くの課題を出し、学生たちが勉強に追いまくられるようになった。その後、問題は解決されたのか。 茨城大教育学部2年の女子学生は「コロナ禍の最初の頃は、授業後10分以内に課題を提出するよう求められ、次のコマの間に取り組んだこともありました」と振り返る。 現在、週16コマの授業をとっている。対面は4コマだけで、残るオンラインの授業では、ほぼ毎週何らかの課題が出ているという。 「最近は多くの先生が提出までに十分な時間をとってくれるので、無理なくこなせるようになっています」 ただ、課題のなかでも、授業の感想を書く簡単なものがある一方で、手間のかかるものもある。卵料理を3品作る課題では、調理中の自分や完成した料理の写真を撮り、カロリー計算したリポートなどとともに送信した。自宅周辺で子どもにとって危険な場所を見つけ、サイズを測って報告する課題もあった。「課題地獄」なぜ起きた 一方、工学部や理学部の友人…この記事は会員記事です。残り1844文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル