突然泣いた一人娘 スナックママはカウンセラーになった
どんな悩みでも聞きます――。野内真奈美さんは、宮崎最大の歓楽街ニシタチのスナックのママ。本業の傍ら、予約制のカウンセリングを5月に始める。 「これまで何百人もの人といろいろなお話をしてきた。それが私の強み」 スナックを経営して11年。コロナ禍が続く今春、心理カウンセラーと二足のわらじをはくことにした。 宮崎市内で生まれ育ち、レゲエ歌手をしたり、バーで働いたりした。「自分の城を持て」という父の助言で、2009年秋、ビルの地下1階にスナックを開いた。シングルマザーだった33歳のころだ。 愚痴をこぼすサラリーマン、一滴も飲まずに上司の相手をする若手社員、1人で飲む女性……お客の喜怒哀楽にじっと耳を傾けた。さまざまなお客の胸中に思いをはせ、誰もが笑顔で帰宅できるよう努めてきた。「職場で無視され、辞めることも出来ない」 3年前。福岡で就職したばかりの一人娘が不調を訴えて倒れた。眠れず、食べることもできない。駆けつけると、暗い部屋で「職場で無視され、辞めることも出来ない」と泣き出した。 働きながら娘にかける言葉を…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル