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表現の自由か業務妨害か 強硬姿勢の五輪組織委、理由は

 東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は、開会式の演出の企画案を報じた週刊文春に対し、「秘密情報を意図的に拡散し、業務を妨害した」として抗議し、掲載誌の回収を要求したと発表した。憲法学者ら有識者からは組織委による抗議への批判も浮上している。  「組織委員会としては極めて遺憾です」  東京五輪・パラリンピックの開閉会式をめぐる週刊文春の報道があった1日夕、大会組織委員会は公式ホームページに抗議文を掲載するとともに、発売元の文芸春秋に書面を出したと明かした。  一方、文春編集部は2日、「巨額の税金が浪費された疑いがある開会式の内情を報じることは高い公共性がある」と反論のコメントを公表した。  憲法学を研究する志田陽子・武蔵野美術大教授は、「組織委による文春への抗議は、憲法21条が保障する『表現の自由』を脅かしかねない」と懸念する。  組織委は「著作権」を文春の報… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

兵庫、4市で20時までの時短要請へ 1万6千店見回り

 新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく「まん延防止等重点措置」の適用決定を受け、兵庫県は2日、神戸、芦屋、西宮、尼崎の4市を対象地域として飲食店などに5日から1カ月間、午後8時までの時間短縮営業を要請することを正式に決めた。  期間中、4市内の飲食店など約1万6千店に対する見回りをすることも決めた。委託業者が客席にパーティションや消毒液があるかなど8項目をチェックし、すべて満たす店舗には認定証を配る。協力金は事業規模に応じて1日1店舗あたり4万~20万円とする。  兵庫県内の2日の感染発表は174人だった。井戸敏三知事は記者会見で「今まで以上の取り組みがあると理解していただき、県民のみなさまにも行動をお願いしたい」と述べた。  重点措置が適用されない京都府… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

要職者多数の組織委は「政治権力のよう」 小田嶋隆さん

 東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は、開会式の演出の企画案を報じた週刊文春に対し、「営業秘密を意図的に拡散し、業務を妨害した」「著作権法に基づく複製権を侵害している」などと抗議し、掲載誌の回収を要求した。  報道をめぐっては、表現の自由が脅かされると問題視された事例はある。  自民党は2014年の衆院選に際して、各放送局に対して、4項目の具体例を挙げたうえで選挙報道の「公平中立」を要請した。16年には高市早苗総務相(当時)が、政治的な公平性を欠くと判断した場合、放送局に対し電波停止を命じる可能性に言及した。  今回の事態をどう見たら良いのか。  組織委は公益財団法人で、前会… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

東京への重点措置「必要になる可能性も」 都医師会長

 東京都医師会の尾崎治夫会長は2日、大阪、兵庫、宮城の各府県に適用された新型コロナ対策の「まん延防止等重点措置」について、東京への適用も「必要になる可能性がある」との考えを示した。新型コロナ対策を巡る東京商工会議所との意見交換会に出席後、記者団の取材に答えた。  尾崎氏は東京に重点措置を適用する必要性について問われ、都内の感染者の増加ペースに触れて「こういう状態で今後2週間、4週間といけば、(1日の感染者数が)700人、800人となる可能性がある」と指摘。小池百合子・東京都知事の考え次第とした上で「その段階で、何らかの強力な措置が必要になる可能性はある。いたずらに延ばすのはよくない」と述べた。東商の三村明夫会頭(日本製鉄名誉会長)は、記者団に「そういう事態を考えたくない」と述べた。(木村裕明) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

愛知・豊田の製造業事業所でクラスター 40人感染

 愛知県豊田市は2日、市内の製造業の事業所で、従業員40人が新型コロナウイルスに感染し、市内6例目のクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。同市では過去最大規模のクラスターで、事業所では初めて。1日あたりの発表数でも、1月7日の29人を上回り過去最多となった。  市によると、事業所の従業員5人が3月31日、体調不良を訴えて市内の医療機関を受診した。コロナ陽性と判明したため、従業員全員に1日、PCR検査を実施。10代女性2人、20代の女性10人、男性5人、30代の女性20人、男性2人、40代の男性1人、計40人の感染が分かった。従業員数は100人未満で、数十人が検査中。重症者はいないという。家族ら濃厚接触者の調査も進めている。  市によると、事業所ではマスクの着用、消毒の実施、従業員同士の間隔を空けるなどの対策がされていた。感染経路は不明だが、従業員がともに昼食を取る機会などはあったという。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

サーバー感染、世田谷区など80自治体の個人情報流出か

 自治体向けのコンサルティング会社「ランドブレイン」(東京)のサーバーがコンピューターウイルスに感染した問題で、サーバーから個人情報が流出した可能性があるのは約80自治体に上ることが2日、同社への取材でわかった。情報が悪用された事例は把握していないという。  同社によると、取引がある200超の自治体で行政情報などが流出した可能性があり、そのうちの約80自治体では個人情報が流出した可能性があるという。実際の流出の有無については調査を続けており、4月中旬にも各自治体に結果を報告する方針という。同社は不正アクセスを受けたとみて、警察に相談している。  朝日新聞の2日昼現在の集計では、個人の氏名や住所など個人情報を含む情報流出の可能性があると公表したのは、以下の10自治体。  東京都▽兵庫県▽北海道旭川市▽東京都墨田区▽同荒川区▽同足立区▽同葛飾区▽同世田谷区▽千葉県芝山町▽大阪府岸和田市(土舘総一) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

中学受験の尽きない悩み 答えはネットじゃなく目の前に

 朝日新聞社が3月28日に開いたオンラインイベント「対談 中学受験、どうしよう」では質問も数多く寄せられました。中学受験を「教育虐待」にしないために、親はどうすればよいのか。教育ジャーナリストのおおたとしまささんと、時事ユーチューバーのたかまつななさんの対談の後半では、親が陥りがちなたくさんの落とし穴について語ってもらいました。(田渕紫織、石山英明、日高奈緒) ――おおたさんは、「塾が教えない中学受験必笑法」の連載でも「呪いの言葉」について書かれていましたが、逆に親がやってはいけないことは何でしょう?  おおた 中学受験で悲劇が起きる時っていうのは、親が子どもそのものじゃなくて、例えば「どこどこの中学に入れたい」という目標ばっかり言ってしまったりとか、もしくは、「この勉強法がいいらしい、やりなさい」とか、子どもを見ないで目標とか方法論ばっかり見てしまっている時に起こるんです。  勉強法を変えた方がいいかとか、志望校を変えた方が良いんだろうかとか、迷った時の答えって、いくらネットを探しても出てこないんですよ。 記事の最後には対談の全編を収録した動画もあります  いろんな情報を調べれば、引き… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

焼けた靴べら見て…祇園のお茶屋、80歳おかみが再建

 京都・祇園で火災に見舞われた1軒の老舗お茶屋に、再び明かりがともった。新型コロナウイルス禍の中、再建したのは80歳のおかみ。その思いは、遠く離れた地で同じ境遇のもう1人のおかみに紡がれていった。(佐藤秀男)  「装いは多少変(かわ)りましたが、今まで通り変らぬ赤いポストと松の緑を目印にお越し下さい」。今年1月、お茶屋「吉(よし)うた」(京都市東山区)のおかみ、高安美三子(みみこ)さん(80)はなじみ客に営業再開を知らせる、こんな手紙を送った。  祇園のメインストリート、花見小路通を南へ進むと、手紙の通り赤くて丸みのある郵便ポストが。そばには通りに向け、枝を伸ばすマツも。ここが再建された、吉うただ。  お茶屋は、芸妓(げいこ)や舞妓(まいこ)による舞を楽しんだり、お座敷遊びに興じたりする「一見(いちげん)さんお断り」の社交場。創業100年を超す吉うたは、昭和初期に作家の長田(ながた)幹彦が滞在中、舞妓の心情や京都の四季を織り込んだ歌舞曲「祇園小唄」を作詞したことでも知られる。  玄関を抜けると、2階に広さ10畳と6畳の座敷。びょうぶを背に芸舞妓が舞を披露する。1階には客10人ほどが座れるL字形のカウンター。舞妓や芸妓を経て24歳で4代目おかみになった高安さんが、記憶を頼りに再現した。 「前と同じでホッとする」  吉うたが全焼したのは2019… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

大阪府、新たに613人感染 2日連続600人超

 大阪府は2日、府内で新たに613人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。616人だった1日に続き、2日連続で600人を上回った。また、5人が亡くなったことも確認され、府内の感染者は延べ5万3496人、死者は計1189人になった。  また、これまでに感染が確認された人のうち、新たに243人が変異株に感染した疑いのあることが判明した。府は国立感染症研究所に検体を送り、詳しい解析を依頼した。これまでに府内で変異株に感染した疑いのある人は627人、変異株への感染が確定した人は207人となっている。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

亡き人からのラストレターをあなたに 悲しみ癒やすお寺

 亡き人からの手紙、大切な人に届けます――。真宗大谷派の寺がはじめた「手紙寺」が、コロナ禍で人々を引きつけている。故人から生前に寺が手紙を預かり、死後に受け取った遺族らは返事を書く。この取り組みを通して、心の落ち着きを取り戻す人もいる。 ラストレターの預かり料は1万3200円。亡くなった人への手紙の焚き上げは無料。宛先は「〒274・0082 千葉県船橋市大神保町1306、手紙寺お焚き上げ」。問い合わせは手紙寺(03・5879・4501)へ。 手紙だから書けたことも  3月中旬、千葉県船橋市の船橋昭和浄苑内にある「手紙寺 船橋」。同県白井市の石塚紀子(のりこ)さん(51)は、亡き夫の裕隆(ひろたか)さん(享年55)からの「ラストレター」を受け取った。  裕隆さんが膵臓(すいぞう)がんと診断されたのは2018年6月。すでに末期だった。残された時間をどう過ごそうかと思案し、2人で手紙寺を見に行った。「亡くなったら開ける」と約束し、お互いに手紙を書いた。今年1月、裕隆さんは逝った。  納骨が終わり、紀子さんは寺院内のラウンジ「手紙処(てがみどころ)」に入った。落ち着いて手紙を書くために設けられたスペースで、裕隆さんが眠る永代供養墓がよく見える。約80平方メートルの部屋を、壁の木々のにおいが包む。  手紙の封を開けると、小ぶりで控えめな文字が見えた。「あ、裕隆さんだ」。笑みがこぼれた。 拡大する手紙寺で、亡き夫・裕隆さんからの「ラストレター」を読む石塚紀子さん=2021年3月14日、千葉県船橋市大神保町、福冨旅史撮影  《出会ったときから、感じるものがありました》  そんな風に思ってくれていたんだ。裕隆さんの本音が初めて聞けた。  《子どもができなかったこと、申し訳ない》  謝る必要はないのに。裕隆さん… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source :…