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ありがとう「振り鉄」 おれんじ食堂、社長の粋な恩返し

 【鹿児島】「振り鉄」ご一行様を全力でおもてなし――。肥薩おれんじ鉄道が運行する観光列車「おれんじ食堂」に向かって、線路脇から手を振って乗客を歓迎してきた人たちが20日、おれんじ食堂に招待された。3年前から「振り鉄」を続ける出水市内の母娘ら5人が車内で料理を楽しんでいると、社長からとびきりのプレゼントも届けられた。(城戸康秀)  招かれたのは出水市の会社員佐藤恵さん(47)と娘の友姫乃さん(10)のほか、振り鉄仲間の市職員ら3人。毎週日曜日、出水駅を出たおれんじ食堂が市街地を抜けた地点で、車窓に向かってオレンジ色のタオルや傘を振り、歓迎してきた顔ぶれだ。  友姫乃さんは毎回、両手に持ったオレンジ色のポンポンを振りながら列車と並走。「Welcome出水」と書いた手作りの横断幕を大人たちが掲げる。わずか十秒あまりのおもてなし。車窓越しに手を振り返してくれる乗客の姿が、佐藤さんたちの楽しみになった。  2018年2月から始めた歓迎は、水俣方面からきた列車が減速し始める出水駅の手前で続けていた。  それが昨年夏の豪雨後、おれん… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

アオバト、天敵ハヤブサに気づかず接近? 珍シーン撮影

 体は緑で頭から胸にかけて黄色が特徴のアオバトの撮影に元小学校長の村上悦夫さん(70)=岩手県久慈市=が成功した。警戒心の強いアオバトがハヤブサがいた木に飛来したシーンは珍しいという。  村上さんは昨年8月下旬~9月上旬、ハヤブサの狩りを撮影するため、市内の小袖海岸に通った。9月8日朝、ハヤブサが止まっていた小袖海岸の奇岩「つりがね洞」の木の下の枝に、2羽のアオバトが飛んできた。ハヤブサがアオバトに襲いかかろうと羽を広げた瞬間、2羽は逃げたという。村上さんは「アオバトはハヤブサに気づいていない様子だった。アオバトの撮影は初めてで、うまく撮れてよかった」と話した。(成田認) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「究極の敵」の変化、巨神兵は何者か 大澤真幸の自問

 宮崎駿監督の最高傑作(記者の私見)にして最大の問題作、漫画『風の谷のナウシカ』をコロナ下の今こそ、徹底的に読み解こうという試み。今回はいよいよ、社会学者の大澤真幸さんが「巨神兵とは何者だったのか」というテーマに挑みます。キーワードは「仮定法の神」「神的暴力」。現代思想の最先端で繰り広げられるスリリングな論考をお楽しみください。 【連載】コロナ下で読み解く 風の谷のナウシカ(全8回) 宮崎駿監督の傑作漫画「風の谷のナウシカ」は、マスクをしないと生きられない世界が舞台です。コロナ禍のいま、ナウシカから生きる知恵を引き出せないかと、6人の論者にインタビューしました。スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー、民俗学者の赤坂憲雄さん、生物学者の福岡伸一さん、社会学者の大澤真幸さん、映像研究家の叶精二さん、漫画家の竹宮惠子さんの6人が、それぞれの「ナウシカ論」を語り尽くします。 (この記事は漫画『風の谷のナウシカ』の内容に触れています) 二十数億年前、地球は有毒ガスに汚染された「腐海」だった  ――漫画版『ナウシカ』と現実との接点を、どのように捉えていますか。  「日本を代表する社会学者の一人で、私の恩師でもある見田宗介さんが、真木悠介名義で著した『自我の起原』という本があります。『ナウシカ』の中で叙事詩的に語られていた『生命の共生』というテーマを、この本では社会学や生物学の知見を駆使して、事実面から探究しようとしています」  「見田さんは、『食うか食われるか』『苛烈(かれつ)な生存競争』など、相克的なイメージで語られがちな生物同士の関係のイメージを覆し、人間を含めた生命間のポジティブな共生の可能性を探っている。『ナウシカ』を直接意識しているわけではありませんが、車の両輪のような関係にある一冊です」  「この本で、見田さんが特に力を入れて書かれているのが、細胞の進化の歴史ですが、これは『ナウシカの世界そのもの』と言ってもいいくらいです」  ――どんなところが似ているのですか。  「今から二十数億年前、地球は、ナウシカの世界で腐海(ふかい)が排出する『瘴気(しょうき)』のような、有毒ガスで汚染されていました。その有毒ガスとは『酸素』です」  「地球が誕生してから長い間、大気中に酸素はほとんど存在せす、生命も酸素を使わずに生きていました。ところが、30億年前に光合成を行うシアノバクテリアという藻の一種が登場し、大量の酸素を作り始めた。当時の大半の生命にとって酸素は毒であり、多くの生物種が絶滅しました。『地球で起こった最大規模の環境汚染』とする研究者もいるぐらいです」  ――人間の文明だけではなく、生物それ自体が環境を破壊することもあるとは驚きです。しかし、現在の多くの生物にとって、酸素は必要不可欠ですね。  「その通りです。ある時、毒である酸素を逆に利用し、効率よくエネルギーを作り出すバクテリアが突然変異で出現した。このバクテリアを食べた微生物の一部は、消化せずにバクテリアを体内に取り込むことで、自らも酸素を克服することに成功した。こうして細胞と共生するようになったバクテリアの子孫が現在、人間を含む多くの動植物の細胞の中にある『ミトコンドリア』です」 「食べられること」は敗北でない 生命の共生描いた  ――異種の生物同士が、共生関係を築くことで環境破壊の危機を克服したわけですね。…

大阪府で新たに323人感染 300人以上、3日連続に

 大阪府は28日、府内で新たに323人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。3日連続で300人以上となった。また、新たに1人の死亡も確認され、府内の感染者は延べ5万1023人、死者は計1176人となった。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

沖縄県で新たに68人感染 26日発表分の1人取り下げ

 沖縄県は28日、新たに68人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。また、今月26日に新規感染者として発表した1人が実際には感染していない「偽陽性」だったとして同日に取り下げ、26日の感染者数を89人から88人と修正した。県内の感染確認者数は延べ9249人となった。  ほか、県が1月~2月に国立感染症研究所に提出していた陽性者88人の検体のうち、22人分で変異株が見つかったと発表した。21人はワクチンの効果が弱まる可能性が指摘されている「E484K」で、残り1人は調査中という。  在沖米軍からは日曜日のためとして、県に報告はなかった。県のまとめでは、在沖米軍関連の感染確認者は1101人。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「刺さったトゲは痛い」原発難民になった元宇宙飛行士

 人生には三つの坂があるという。上り坂。下り坂。そして、まさか。東京電力福島第一原発事故が起きたあの日。日本人初の宇宙飛行士という輝かしい経歴を持つ男の目の前にあったのは、「まさか」だった。元宇宙飛行士が「原発難民」になった、その坂道をたどった。  秋山豊寛(とよひろ)さん(78)は東日本大震災当時、福島県田村市滝根町に住みシイタケ農家をしていた。自宅は福島第一原発から約32キロ離れた場所にあった。  東京電力が、原子炉内の水蒸気とともに放射性物質も空気中に放出する「ベント」の作業に取りかかったのが2011年3月12日。この日午後3時36分、1号機の原子炉建屋が水素爆発を起こした。  秋山さんはラジオで「空中からセシウム検出」というニュースを聞き、着の身着のままで自宅を出て、軽トラックを走らせた。「参ったな。さて、どこに行こうか」。原発難民としての「まさか」の始まりだった。 宇宙で「これ、本番ですか」  秋山さんが宇宙に行ったのは、90年12月2日。ソ連(当時)のバイコヌール宇宙基地からソユーズで打ち上げられ、日本人初の宇宙飛行士になった。  当時、TBS記者だった秋山さ… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

鶏胸肉、におい抑える料理法 きじまりゅうたさんのコツ

 料理研究家のきじまりゅうたさんが、簡単レシピを動画で丁寧に教える「親子で挑戦!きじまりゅうたのおうちごはん!!」。  今回は安くてたんぱく質豊富な鶏胸肉を使った簡単レシピ(全3回)です。人気だけど、料理法を間違えるとおいしさ半減。そんな少し気むずかしい鶏胸肉の悩みを解決する方法をきじまさんが教えます。  動画では、「医療記者のダイエット 最新科学を武器に40キロやせた」の著者でもある朽木誠一郎記者が聞き役になり、料理の合間にできるお手軽筋トレメニューも披露します。ぜひご覧ください。      ◇  第1回目は「鶏胸肉とキャベツのショウガ炒め」。鶏肉独特の臭みをショウガで抑え、野菜もたっぷり入った炒め物に仕上げました。野菜炒めにありがちな水っぽさや焦げ、生焼けを防ぐ裏技も。 【材料(2人分)】 鶏胸肉:小1枚(250g)  キャベツ:1/4個(300g)  玉ねぎ:1/2個 粗びき黒コショウ:少々 サラダ油:大さじ1/2 A しょうゆ:大さじ1.5 酒:大さじ1 おろしショウガ:大さじ1/2 【作り方】※詳しくは動画で…

木造住宅や飲食店11棟が焼ける 新潟・加茂で火災

 27日午後9時20分ごろ、新潟県加茂市新町で「火や煙が出ている」と警察に通報があった。加茂地域消防本部や県警加茂署によると、同町1、2丁目の木造住宅や飲食店など5棟が全焼し、さらに近くの6棟にも燃え移り、うち2棟を半焼した。約5時間後に鎮火し、住民にけが人はいないという。加茂市は火災の被害にあった住民のため、避難所を開設した。  現場はJR加茂駅から東へ約1キロの木造住宅が密集する地域。28日午前0時を過ぎても20人ほどの消防隊員らが消火活動にあたり、近隣住民らが不安そうな様子で消火の様子を見守っていた。加茂地域消防本部によると、消防団員の男性1人が活動中に体調不良を訴え、病院へ搬送された。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ハンセン病の患者資料のネット出品「現在進行形で深刻」

 長野県内のハンセン病患者の個人情報が載った資料が2月にインターネットオークションに出品された問題で、資料を回収したハンセン病市民学会(大阪市)の訓覇(くるべ)浩(こう)事務局長が27日、長野市で講演した。「同じことが再び起こらないという保証はない」と述べ、今回の課題を整理する検討会を立ち上げて県や国に問題提起していく考えを示した。  資料の表紙には「明治三十二年 癩(らい)病患者並血統家系調 大町警察署」と書かれ、赤字で「永年保存」と記載。内容は患者の氏名や生年月日などとみられ、新たな差別につながる恐れがあるとして訓覇さんらが今月3日、資料を出品した埼玉県内の古書店から回収した。  訓覇さんは「ネットでは中身も一時、部分的に公開されており、現在進行形の深刻な事態が起きた。調査は大町署だけでなく全国的に行われており、ほかの同様の資料はどのような状態にあるのか」と指摘。資料が流出した経緯や保管状況などを調べていくことが重要とした。  取材に対し、訓覇さんは、近く県内の人権団体などと発足させる検討会について「県にも何らかの形で参加してもらい、一緒に考えていきたい」と話した。  この日のセミナーはオンラインで発信され、ハンセン病回復者らが発言。会場を含む約150人が参加した。昨年5月に長野市で開催予定だった「第16回ハンセン病市民学会全国交流集会」がコロナ禍で延期になり、2022年の開催に向けて同セミナーは企画された。(北沢祐生) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

東京で313人の感染を確認 9日続けて前週を上回る

 東京都は28日、新型コロナウイルスの感染者を新たに313人確認したと発表した。1週間前の21日の272人と比べて41人多く、9日連続で前週の同じ曜日を上回った。28日までの1週間平均の感染者は351・0人で、前週比は116・6%だった。  28日に確認された新たな感染者を年代別にみると、20代が88人で最も多かった。30代は41人、40代は43人、50代は47人、60代は23人、70代は31人だった。10代以下は13人、80代以上は27人だった。  都内では新型コロナのリバウンド(感染再拡大)傾向が続いている。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル