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呉座勇一氏の投稿「到底容認されない発言」 日文研謝罪

 国際日本文化研究センター(日文研)助教の呉座勇一氏が女性研究者らを中傷する投稿をしたとしてツイッター上で謝罪した問題で、日文研は24日、発言は「個人の表現の自由を逸脱した良識を欠く行為」であり、呉座氏に対し、井上章一所長らが厳重注意し、女性研究者らに謝罪するよう指導したと明らかにした。  日文研は井上所長名のコメントで、「(呉座氏が)他者を傷つけ、研究者として到底容認されない発言を繰り返していたことが判明しました。深くお詫(わ)び申し上げます」と謝罪。今後投稿内容を精査し、呉座氏に適切な対応をとるという。  呉座氏は、ベストセラー「応仁の乱」で知られる日本中世史が専門の歴史学者。NHKは23日、呉座氏が来年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証の担当を降板すると発表した。(河野通高) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

内閣の臨時国会召集の義務 東京地裁、憲法判断は示さず

 憲法53条に基づき野党が臨時国会の召集を求めたのに対し、2017年当時の安倍晋三内閣が約3カ月間応じなかったことが憲法違反にあたるかが問われた訴訟の判決が24日、東京地裁(鎌野真敬裁判長)であった。判決は違憲性を判断せず、原告側の訴えを退けた。原告側は判決を不服として控訴した。  原告の小西洋之・参院議員(立憲)は、①臨時国会の召集を要求する権利や臨時国会で質問する権利が侵害されたことへの国家賠償②内閣が20日以内に召集する義務を負うことの確認を求めていた。  判決は①について、原告が主張する権利は、国会議員として付与された「職務上の権限」で「公益を図ることが目的」と指摘。裁判で救済される個人の権利ではないとして棄却した。②については、国会議員と内閣はともに「国の機関」であるとして、機関同士の争いは法律に定めがない限り提起できないとして却下した。  内閣に憲法53条による法的義務があるかについては判断を示さなかった。  訴訟の発端は17年6月。野党が森友・加計学園問題を審議するため臨時国会の召集を要求したが、安倍内閣が召集したのは98日後で、冒頭に衆議院を解散した。憲法53条は、衆参いずれかの議員の4分の1以上の要求があれば、内閣は召集を決定しなければならないと定めている。  同種訴訟は岡山など全国3地裁で提起された。昨年6月の那覇地裁判決は、安倍内閣の対応の違憲性は判断しなかったが、憲法53条の要求に基づく召集は「憲法上の法的義務だ」と明言。原告側は判決後の会見で「那覇地裁の判決より後退した。国会が開かれなければ説明責任を尽くす場がなくなる。内閣のやりたい放題だ」と批判した。(新屋絵理) ■江藤祥平・上智大准教授(憲法… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

医師20人にリベート4億3千万円 米系企業に厳重警告

 世界的な米系医療機器メーカー「グローバスメディカル」の日本法人(東京)が機器を購入した病院の医師側にリベートを提供していた問題で、業界団体でつくる医療機器業公正取引協議会(公取協)は24日、医師20人に5年間で約4億3千万円を支払っていたとして、同法人を厳重警告の処分とした。患者のための機器選択を、医師への資金提供によってゆがめようとしたと判断した。  この問題は、朝日新聞が昨年11月、関東や関西、九州の大規模な民間病院の約20人の医師側に、2019年の1年間で総額1億円超のリベート提供があったと報じて発覚。報道を受けて公取協が調査していた。その結果、景品表示法に基づく公正競争規約に違反すると認定し、最も重い処分とした。  公取協によると、リベートの提供先は20社。この20社は医師や親族が役員となっていたが、公取協はいずれも医師本人への提供だと判断した。また、同法人が不当な資金提供があったとしてコンプライアンス上問題だと判断した取引先が21社あった。これら計41社への不当な資金提供は5年間で約10億円にのぼる。同法人は41社との契約を解除したか、今後解除する方針だという。  この20社を通じ、少なくとも… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

渋谷6人死傷、タクシー運転手死亡 入院中意識回復せず

 東京都渋谷区笹塚1丁目の甲州街道で1月、横断歩道上にいた歩行者がタクシーにはねられ、1人が死亡し、5人が重軽傷を負った事故で、タクシーを運転していた相沢平次さん(73)=東京都世田谷区新町1丁目=が24日、死亡した。事故直後に意識を失い、くも膜下出血の疑いで入院していた。意識が回復することはなかったという。捜査関係者への取材でわかった。  警視庁によると、現場は京王線笹塚駅近くの片側4車線の直線道路。事故でアルバイトの女性(当時49)が亡くなったほか、小学3年の男児と母親を含む当時9歳~40代の男女5人が重軽傷を負った。  タクシー側の信号が赤だった疑いがあるほか、相沢さんが事故の前から意識を失っているような様子がドライブレコーダーに記録されていたことなどから、同庁は相沢さんが病気で意識を失っていた可能性があるとみて調べていた。さらに裏付け捜査を進め、相沢さんを自動車運転死傷処罰法違反の疑いで容疑者死亡のまま書類送検する方針だ。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

大阪府で新たに262人感染 200人超は2月5日以来

 大阪府は24日、府内で新たに262人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。23日発表分から79人増えた。1日の感染者が200人を超えるのは2月5日以来。また、70代の女性1人の死亡も確認された。府内の感染者は延べ4万9748人、死者は計1170人。  検査数は1万2038件で、過去最多だった。入院中の重症患者は前日から2人増えて61人。府が確保している病床(224床)の使用率は27・2%だった。軽症・中等症患者は38人増えて562人で、確保病床(1766床)の使用率は31・8%となった。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

復旧進む熊本城、桜もお祝い 800本が見ごろを迎える

 2016年4月の熊本地震から間もなく5年。被災からの復旧が進む熊本城で今年も桜が見ごろを迎え、新型コロナウイルス感染防止対策のマスクを着けた花見客らでにぎわっている。  熊本市の熊本城総合事務所によると、熊本地震で一部が倒壊した国指定重要文化財「長塀(ながべい)」は今年1月に復旧が完了。瓦が崩落するなど大きな被害を受けた天守閣内部の一般公開も来月26日から予定されている。  城域内は約800本が咲き誇る桜の名所で、28日まで天守閣周辺の公開時間を午後7時まで延長。午後5~8時は桜のトンネルが美しい行幸(みゆき)坂も一般開放している。同事務所の担当者は「飲酒を伴う花見は控え、マスクなど新型コロナ対策をして熊本城の桜を楽しんでほしい」と話している。(白石昌幸) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

東電に是正措置命令へ 規制委、柏崎刈羽テロ対策不備で

 東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)でテロ対策の不備が相次いで発覚した問題で、原子力規制委員会は24日、東電が原子炉等規制法に違反したとして是正措置命令を出すことを決めた。東電が核物質防護の姿勢を自主的に改善できる状態になったと規制委が判断するまで、原子炉に核燃料を入れることなどを禁じる方針。命令が解除されるまで再稼働は事実上できない。  規制委は、書面などで東電の弁明を聞いた上で命令を出す。命令は1年以上続く見通し。規制委によると、同様の是正措置命令は、大量の機器の点検不備を受けて日本原子力研究開発機構に高速増殖原型炉もんじゅ(廃炉)の使用停止を命じた2013年5月に続いて2例目。  更田豊志委員長は24日の定例会で、東電の核物質防護の姿勢が「十全なものか確認しきれていない」と指摘。テロに狙われる可能性がある核燃料の移動を禁止する命令を提案し、ほかの委員4人から同意を得た。記者会見で「核物質防護をきちんとやるために、さらなる強化策を加える。規制委の発足以来、最も大きな判断だ」と語った。  柏崎刈羽では昨年3月以降、15カ所で不正侵入を検知する設備が故障し、うち10カ所で30日以上検知できない状態が継続。規制委は今月、安全確保への影響が4段階で最悪の「赤」と評価した。昨年9月に社員が他人のIDカードを使って中央制御室に不正入室したことも発覚していた。  規制委は23日までに、第三者… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

双子2組育てる家庭を訪ねたら 苦労と喜び両方あるけど

 双子や三つ子らを育てる「多胎育児」は親の負担が重いとされる。多胎育児の家庭では、どんな一日を過ごしているのか。実際に見聞きして日々の苦労だけでなく、喜びも伝えられないか。そう考えた記者(26)は2月中旬、4歳と1歳10カ月の双子2組を育てている和歌山県内の橘絵理さん(33)の自宅を訪ねた。  【午前8時10分】  姉2人を幼稚園へ送るのは8時半。朝食を済ませた後、歯磨きや着替えなどで慌ただしく時間が過ぎる。きょうだい4人は走ったり、団子状態になったり。父の陽介さん(32)はすでに出勤しているため、母の絵理さんが4人の面倒を見る。  【午前9時30分】  絵理さんが昼食と夕飯の準備を始める。できる限り午前中のうちに食事を仕込む。料理をしている間、弟2人はキッチンを走り回ることも。火をつかっているので、周りに来る時は作業を中断して2人の相手をする。  【午前10時25分】  指をくわえだすと「おねむ」のサイン。「粘りの30分です」と絵理さん。ここで眠らせると昼寝ができずに夕方眠くなって一日のリズムが崩れる。家事が一段落した絵理さんは、ひざの上に2人を乗せて話しかけていた。  【午前11時】  昼食。「集中しているのは5分くらい」という絵理さんの言葉どおり、5分ほどでいすから立ち上がった。フォークやスプーンをまだ上手に使えず、時折手づかみになり、食べ残しが机や床に散らばる。  【午後0時20分】  再びうとうとし始めた2人。静かに見守りながら、眠るのを待っていると、寝息をたて始めた。朝から家事が続いた絵理さんが、ようやく一息つける時間だ。  【午後0時45分】  ゆっくりと話せる時間がやってきたので、絵理さんに聞いた。双子の子育て、何が大変ですか。「(面倒を見る人が)1人しかいないときは、みんなの訴えに応えられないのが大変。やることが多く、倍以上の時間がかかってしまうところかな」  2018年1月には、愛知県で三つ子の育児中の親が次男を畳にたたきつけて死亡させたという事件もあった。絵理さんは「人ごとじゃない」と感じたという。下の子2人を生んだ後、絵理さんも産後うつになった。「自分が頑張らなあかん、って必死になっていた。それができないと、ダメな自分、ダメなお母さんと思った」。産後うつを経験した後は、自分のことも大切にするようになった。  もちろん、多胎育児の喜びもある。「仲良く遊んでいるところをみていたり、一緒にできることが増えていったりとか。もちろん、言葉を覚えていくといった、1人の子育てで感じる喜びもありますね」…

ものづくりの夢追い実現 お菓子の世界へ転職

 東京の菓子メーカーで働く実川桃子さん(37)は、商品のイメージや味、作り方などを「イチから」手がけています。ずっと心に抱いていた「ものづくり」へのあこがれが、いまの仕事に飛び込むことを後押ししました。 拡大する自身が製作した菓子を手に取る実川桃子さん。長男や長女のおもちゃを参考にすることもある  夢を追い続けてきた。スーパーやコンビニに並ぶ自らの商品を見て、やりがいを改めて感じている。  2008年に多摩美術大学を卒業し、大学の就職課で紹介された広告会社に入社。デザインの仕事を希望して採用されたものの、実際は資料のコピーなど事務作業が中心だった。「一度は入社した会社。数年は経験を積まなければ、自分のためにならない」と言い聞かせ、机に向かっていた。  やっぱり「ものづくり」がしたい――。3年後、転職活動を始めた。デザインの実務経験がないハンディキャップは感じていた。  菓子メーカー「ハート」(東京… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

かんぽ不正、幹部ら3351人を処分 保険勧誘を再開へ

 かんぽ生命で不正販売が多数発覚した問題で、日本郵便とかんぽは24日、新たに計1301人を処分し、両本支社幹部を含む処分人数が3351人に達したと発表した。両社は同日、自粛していた保険勧誘を4月1日から本格的に再開させる方針も明らかにした。  現場の郵便局員への懲戒処分は累計2196人となった。不正と認定した局員の上司の処分は累計686人。このほか、日本郵便とかんぽの両社長を含む本支社役員と担当幹部ら396人が処分されている。  ただ、保険勧誘をした現場の郵便局員には懲戒解雇を含む厳罰が下る一方、上司や幹部は多くが「実態把握が不十分」との理由による軽めの処分で済まされる傾向がある。  かんぽの不正営業は2019年6月の新聞報道で発覚した。同年秋に金融庁が立ち入り検査を始め、年末には日本郵便とかんぽ生命に3カ月間の一部業務停止を命じた。両社は処分や再発防止策の実施を進め、19年7月から自粛していた保険営業の再開を模索してきた。営業の本格再開は1年9カ月ぶりとなる。(藤田知也) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル