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衆院議員元スタッフら4人逮捕 コロナ給付金を詐取容疑

 新型コロナウイルス対策の持続化給付金をだまし取ったとして、愛知県警は21日、衆院議員事務所元スタッフで会社役員加藤裕容疑者(34)=名古屋市中村区=ら4人を詐欺容疑で逮捕し、発表した。セミナーで「私ども自民党としましては、みなさんが持っていない情報を持っている」などと話し、不正受給を持ちかけていたという。  ほかに逮捕されたのは、三重県鈴鹿市の行政書士檀野真澄(71)、名古屋市中区の会社役員永井大貴(27)、高松市のアルバイト森本塁(21)の3容疑者。捜査2課によると、4人は共謀して昨年7月、森本容疑者の名義で国の持続化給付金100万円をだまし取った疑いがある。認否は明らかにしていない。  自民党の熊田裕通議員(56)=衆院愛知1区=の事務所などによると、加藤容疑者は2019年10月ごろから約1年間、雇用関係のないボランティアスタッフとして事務所に出入り。熊田氏の名前入りの名刺を持ち、新規党員獲得や街頭演説の手伝いをした。昨秋ごろ、事務所側の聞き取りに不正受給への関与を否定したが、事務所の許可なくセミナーで給付金の説明をしたと認めたため、名刺を回収し出入りを禁じたという。  関係者によると、加藤容疑者は… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

中村哲医師のアーカイブ、九大に完成 言葉や功績伝える

 アフガニスタンで人道支援に尽力し、2019年に73歳で凶弾に倒れた医師、中村哲さんの功績や志を映像や言葉で伝える「メモリアルアーカイブ」が母校の九州大学に完成し、21日に記念セレモニーがあった。  アーカイブは、伊都キャンパス(福岡市西区)にある中央図書館の一角の約40平方メートル。アフガニスタンでの活動を振り返る映像や中村さんの著書が展示されているほか、学生たちが選んだ中村さんの13の言葉がガラスに刻まれている。  セレモニーで石橋達朗・九大総長は「突然の訃報(ふほう)は九大にとってもいまだ深い悲しみだが、中村先生の資料や映像は私たちを後押しし、心を揺さぶる。中村先生の生き方、思いをつないでいければ」とあいさつした。アーカイブの設立には中村さんを支えた「ペシャワール会」も協力した。村上優会長は「多くの方が研究し、後世に伝える拠点を大学に置いていただいたことは喜ばしい。多くの方に知ってもらえれば」と期待を込めた。  メモリアルアーカイブは新型コロナウイルスの感染が落ち着けば一般来館も受け付ける予定。生前の新聞記事などをインターネットで自由に閲覧できる「中村哲著述アーカイブ」も、九大付属図書館のサイトでこの日から公開が始まった。  中村さんは1973年に医学部を卒業。2014年から特別主幹教授を務めた。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

官民連携の温泉がオープン 目的は「市民の健康増進」

 三重県桑名市多度町小山に日帰り温泉型の健康増進施設「神馬(しんめ)の湯」が完成し、22日にグランドオープンする。同市が民間提案による「官民連携」の手法で実現させた施設で、市にとっては、大きな公費を投入せずに目的に沿った施設を整備できる利点がある。  上げ馬神事などで知られる多度大社に近い敷地約1万2400平方メートルに、鉄骨2階建て延べ約2800平方メートルの温泉施設を建てた。駐車場は168台分を確保。入場者が多い場合は、臨時駐車場からシャトルバスによる送迎もする。  天然のアルカリ性単純温泉で、内湯と露天風呂のほか、10度以下の「極水風呂」、炭酸泉、つぼ湯、ジェットバス、サウナ、岩盤浴などが楽しめる。天気がよければ露天風呂や屋上テラスから名古屋の市街地や岐阜、長野の山並みが見渡せる。130席のレストラン、土産店、キッズスペースなども備えている。 「健康増進施設も、保育園と同じ公共事業」  市によると、合併前の旧多度町が温泉を掘り、高齢者向けの入浴施設を計画した。2004年、桑名市との合併で計画は新市に引き継がれたが、箱物行政が難しくなる世間の流れもあり、民間の力を借りる方式を検討した。  16年度に民間の提案を受ける窓口「コラボ・ラボ桑名」を設けたところ、道路関係の土木工事などを請け負う名古屋市の会社「蔦井」が、この地での温泉を活用した健康増進施設の整備、運営を提案した。同社は保育園の整備なども手がけており、「健康増進施設も同じ公共事業」との考えから参入を決めたという。  施設の建設費約16億円は同社が出し、施設の所有権は同社が持つ。一方、市は同社に土地を貸し、月額約40万円の賃料を得ながら、「市民の健康増進」という目的の達成を図る。  営業は平日が午前9時~午後11時。金曜と祝日前は夜12時までで、土日祝日が午前7時~夜12時。料金は平日が大人(中学生以上)880円、4歳以上の小人360円。土日祝日は大人1100円、小人420円。問い合わせは神馬の湯(0594・82・5450)へ。(中根勉) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

中田英寿が語った旅と人生 たどりついた日本酒ビジネス

 元サッカー日本代表として、W杯3大会連続出場に貢献した中田英寿さん(44)。現役時代、「孤高の人」とも言われた彼は引退後、世界と日本国内をめぐって、日本酒の蔵元や伝統工芸の作家らと信頼関係を築き、現在は伝統産業の「改革者」として活躍しています。その中田さんにとって、仕事とは、旅とは、人生とは――。中田さんがその信念を語ります。 拡大する蔵元が持参した純米吟醸の利き酒をする。「昨日、今日でなく、長い時間をかけてやり、自分が成長を感じられた瞬間に、人間って、幸せを感じるものだと思う」=東京都港区、長島一浩撮影 旅に出た理由は  ――引退後、なぜ旅に?  サッカーが仕事になったのは、子どもの頃から好きなことをやり続けた結果でした。やめた後、次にやることを決めるために、好きなことを探さなければならない。そのためには、自分が何に興味があり、何をやりたいのかを知る必要がある。それまで海外に行っても、ホテルとスタジアムの往復だけということが多かったので、まずは海外を旅することにしました。  これまで100カ国以上行きましたが、偏見を持たず、色んな角度で物を見るよう心がけた。それが僕にとっては、肌感覚を持つ、世界を知ることにつながると考えたからです。  途上国といわれるような地域には、インフラが整っていないからこそ、色んな工夫や仕組みがあり、独自の発展がある。興味深く感じました。  ――それから、47都道府県をめぐる旅へ。  海外では自分は日本人として扱われ、日本のことを度々聞かれる。その中で、日本のこと、日本文化をもっと知らなければならないと感じました。「文化」の定義を考えたとき、人々の一定期間続く、一定の行動で、それを細かく切ると、日々の生活になる。食べたり、飲んだり、つくったりすること。それが長い年月続けば、伝統産業に発展する。毎日の生活の積み重ね、つまり、地域で長く続く生活習慣、伝統産業こそが文化になるということでした。  そして、そういう情報はオンラインにはなかなか出てこず、現地に行かなければ分からない。それこそが価値なのではないかと思い、2009年に、南から北へ旅を始めました。  ――理屈から入って、手法を決めていくんですね。  考えているようだけど、実はそうでもなくて、それを決めている時には感覚で、あとで振り返って、結果、そうだったということが多いです。だから、僕は自分の感覚をすごく大切にしています。ただ、感覚も訓練しないと養われないと思っている。  ――子どもの頃からそうでした?  頑固で、自分の意見を持ってい… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource…

北海道で60人感染確認 7日連続で50人超

 北海道では21日、新型コロナウイルスの感染者が新たに60人確認された。死亡者は2人。新規感染者数が50人を超えるのは7日連続となる。  内訳は、保健所設置4市(札幌、旭川、函館、小樽)では札幌39人(死亡1人)、函館4人。道内の他地域が17人(死亡1人)。  札幌市立大倉山小学校(中央区)で児童1人の感染が確認され、31日まで学級閉鎖する。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

第五福竜丸の元乗組員・大石又七さん死去 87歳

 1954年に米国が太平洋・ビキニ環礁で行った水爆実験で被曝(ひばく)した静岡のマグロ漁船「第五福竜丸」の元乗組員で、核廃絶を訴える証言活動をしていた大石又七さんが7日に亡くなっていたことがわかった。死因は誤嚥(ごえん)性肺炎で、87歳だった。  被曝の体験や苦しみを1983年から証言し続け、講演回数は700回を超えた。福竜丸を知ってほしいと模型船を8隻つくり、広島平和記念資料館(広島市)や長崎原爆資料館(長崎市)、マーシャル諸島などに寄贈している。  2012年に脳出血で倒れ、リハビリにより復帰するも、骨折などで入退院を繰り返していた。19年に神奈川県三浦市の介護施設に入り、車椅子で講演活動を続けていた。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

瀬戸内海キレイすぎ? 明石の漁師に影響深刻

 全国有数の生産量を誇る兵庫県のノリ養殖で、黒く色づかない色落ち現象が深刻化している。海中の窒素やリンなど栄養塩の減少が一因で、売り上げが例年の半分に落ち込む漁業者もいる。高度経済成長期に汚染され「死の海」と呼ばれた瀬戸内海。水質の改善とともに起こった「貧栄養化」問題に、国も再び方針を転換し始めている。  兵庫県明石市の西二見漁港。岸から約2キロ離れた漁場で漁師が網を引き揚げると、ノリが一面、黄色く色落ちしていた。「これはひどい……」と表情が曇る。周辺の網で、約8割が色落ちしているという。西二見漁業協同組合理事の山本義則さん(63)は、届いた栄養塩のデータを見て「やばい。だいぶ減っている」と肩を落とした。10日前と比べ、特に沖合の漁場で栄養塩が減っていた。  貧栄養化が進むと、ノリは色素の合成ができず、黒く色づかない。さらに、味や香りも落ちるという。地元では、今年の売り上げが例年の5割減、出荷量は7割減になった漁業者もいる。養殖ノリを作って40年以上の山本さんは「30年ぐらい前は、海に力があった。ノリも真っ黒で、紫がかっていた。最近は本当に生育が悪い」と嘆く。  加えて今年は、海水温の上昇で網を張る時期が遅れたことや、年末の寒波で海が荒れ、多くの網が破れてしまったことも追い打ちをかけた。  貧栄養化の影響を受けているの… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

宮城の地震、けが8人 続く東日本大震災の影響

 宮城県で最大震度5強を観測した20日の地震で、宮城、岩手、福島の3県で21日までに8人のけが人が確認された。いずれも軽傷だった。福島、宮城両県で2月に震度6強を観測した地震に続き、2011年の東日本大震災の余震と考えられ、専門家は「今が一番注意が必要」と警戒を呼びかけている。  宮城県によると、美里町の90代女性が地震で外れた扉が頭にあたり軽傷。仙台市で4人、気仙沼市で1人がねんざなどのけがをした。盛岡市では40代女性が転倒して口の中が切れるなどした。福島県伊達市の女性(77)が転倒し、腰を痛めるけがを負った。  宮城県塩釜市芦畔(あしぐろ)町では崖崩れが起き、長さ約6メートルにわたり市道がふさがれたが、けが人や建物の被害はなかった。福島県南相馬市では大雨が予想されるとして21日、4カ所で住民にブルーシートを配った。  東北電力によると、女川原発(宮城県石巻市、女川町)3号機の使用済み燃料プール内に、点検用足場の部品が落下したが、東北電は「安全性に問題はない」と説明している。  地震による交通の乱れは解消された。  JR東日本によると、東北、秋田、山形各新幹線の運転見合わせは20日夜までに解消された。ただ、山形新幹線は21日午前に運行予定だった一部が運休した。  東日本高速道路によると、東北地方の複数の区間であった高速道路の通行止めも、21日未明までに解除された。  今回は震源が約60キロと深く、陸に近い場所で起きた。遠田晋次東北大教授(地震地質学)は「東日本大震災のときにあまり大きくずれていない、深い部分が動いた。震災の影響が続いているのに加え、先月から大きい地震が立て続けに起きた。今が一番注意が必要」と警戒を促す。  遠田教授によると、一帯は10年経ってもまだ東日本大震災前より地震が多い状態が続いている。東日本大震災で大きくずれ動いたプレート境界の浅い部分は静かになってきているが、そのまわりの陸に近い海域の深いところや、沈み込む前のプレートでの地震などがまだ活発だという。  東京大地震研究所の古村孝志教授(地震学)は「今回の地震はプレート境界を震源とする逆断層型とみられ、周期的に起きる『宮城県沖地震』の震源の一部が壊れた可能性もある。この地域はもともと地震が多い場所でもあり、注意が必要だ」と話した。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

美智子さまがメジャー昇格させた 点字楽譜、広がる世界

 点字に訳した楽譜の普及に取り組む「点字楽譜利用連絡会」(点譜連)。設立から15周年を記念したコンサートを4月に開く。実は、点譜連は上皇后美智子さまの寄付金をきっかけに誕生した団体。代表の和波孝禧(たかよし)さん(75)は「美智子さまを始め、多くの方の支援でここまで来られた。コロナ禍だが、聴く人が幸福な気持ちになれるような演奏会にしたい」と意気込む。  点字楽譜は五線を使わず、音の高さや長さ、指づかいなどを六つの点の組み合わせで示すもの。音楽を演奏する視覚障害者には欠かせないものだが、作成には専門知識が必要で、基本的にはボランティア団体などが演奏者の希望に応じて個々に作られている。  だが、そうした「オーダーメイド」の点字楽譜は他の人たちに共有されることは少なかった。視覚障害者は耳にした曲を演奏したいと思っても、その都度団体などに問い合わせて点字楽譜を提供してもらったり、自分で点訳を依頼したりする必要があり、つくられた点字楽譜がないか簡単に調べられる手段がなかった。  生まれつき全盲だった和波さんも、幼少期からバイオリニストとして活躍するようになるまで、多くの曲の楽譜は母が点訳したものだった。「共有してすぐに手元に置ける点字楽譜が増えれば、より世界は広がるのにと思っていた」 「公務は大変だけれど、癒やされました」 最初の出会い  そんな状況が変わったのは2005年。状況を知った美智子さまは、「点字楽譜のために」と自身の著書の印税などを寄付。点譜連の発足につながった。和波さんは「美智子さまのおかげで、点字楽譜はメジャーリーグに昇格できた」と振り返る。  和波さんと美智子さまとは長い交流がある。  最初の出会いは1981年、赤十字関係の行事だった。和波さんが演奏を披露したが、終了後、美智子さまから「公務はとても忙しくて大変だと思うこともあるけど、きょうの演奏で癒やされました」と声をかけられた。  その後、ピアニストで妻の土屋美寧子さんとともに皇居・御所に招かれ、美智子さまと一緒に演奏したことも。美智子さまは土屋さんに「ここのところが難しいんだけどどう弾いたらいいかしら」などとたずねるなど、和やかな雰囲気だったという。美智子さまは和波さんのコンサートにもたびたび足を運んだ。 「個人の所有物だ」 リスト化に反対する声も  だが、点字楽譜リストの作成には課題も多かったという。様々な団体が保管する点字楽譜を集めてリスト化するのは膨大な作業で、「あくまでつくってもらった個人の所有物だ」とリスト化に反対する声もあった。和波さんたちは「点字楽譜を公の財産に」と粘り強く説得を続け、発足から2年で最初のリストを発行した。13年には点譜連のホームページを開設し、簡単にネットでリストを閲覧できるようにした。  美智子さまはその間も活動を見守り続け、17年には「点譜連の集い」に出席。視覚障害者のフルート奏者らの演奏に聴き入り、「とてもよい音色でした」とねぎらった。点訳者にも「これからもよろしくお願いします」と声をかけたといい、「とても勇気づけられた」と和波さんは振り返る。  点譜連は20年で15周年を迎えた。和波さんは達成感を感じつつも、次代への継承が今後の課題と考えているという。  4月18日に東京文化会館(東京都台東区)でコンサートを開催。視覚障害のある音楽家7人を含んだ13人が、宮城道雄の「春の海」やブラームスの「弦楽六重奏曲第2番」などを演奏する。和波さんは「これまでの感謝と、さらなる普及への思いを込める。点字楽譜をもっと知ってもらえる機会にもしたい」という。  コンサートは全席指定で、入場料は一般4千円、学生2千円。チケットはラビット(https://shop.rabbit-tokyo.co.jp/concert0418/)や「イープラス」「チケットぴあ」「ローソンチケット」で購入できる。(杉浦達朗)…

文具も制服もユニホームも 家計を救うリサイクルバンク

 もうすぐ新年度。制服や文房具、部活のユニホームなど、進学する子どもがいる家庭では何かと物入りな季節です。家計に余裕がなくて、全部そろえられるか不安……。そんな家庭のために学用品などをシェアする取り組みが新潟県内各地にあります。(高浜行人)  筆箱に彫刻刀、算数セット、絵の具セット、鍵盤ハーモニカ。部活用のラケットやスパイクも。  1人親などの困窮家庭に食品などを届ける「フードバンクしばた」は、新潟県新発田市本町3丁目の事務所で、寄付された学用品数百点を保管している。必要な家庭にいつでも無償で提供しており、随時、展示会を開いている。21日も午前10時から午後3時まで行われる。  これだけ集められたのには理由がある。副代表で元新発田市職員の土田雅穂さん(70)が市教育委員会に掛け合い、昨年4月から学用品の寄付を募る箱を市内の全小中学校29校に設置した。随時、スタッフが各校をまわって回収し、検品して消毒している。「学用品リサイクルバンク」という仕組みだ。 「学校からの『購入のお知らせ』が怖い」の声に  土田さんは「ぎりぎりの生活で、学用品を買うのに食費を削らなければならない家庭もある。学校から届く『購入のお知らせ』が怖いという声もあり、何とかしたかった」と話す。  市立御免町小学校を3月初旬に訪れると、設置された箱には縄跳びや筆箱などが入れられ、底が見えなくなっていた。藤井聡校長(59)は「助け合いや思いやりなど、教えていることを子どもが行動に移すきっかけになり、教育的な価値もある」と話す。  このほか、14団体が加盟する県フードバンク連絡協議会でも、三条市の事務局で多くの学用品を備蓄し、電話(0256・34・8960)で希望に応じた個別の対応をしている。  制服リサイクルの取り組みもある。  長岡市シルバー人材センターでは5年以上前から、無償で譲り受けた市内の小中学校、高校の制服を市中心部と栃尾地区の2カ所の事務所で販売している。新品で購入すれば数万円かかるが、保管料相当の税込み2100円~3千円(上下合計)で買える。担当者は「買えずに困っている方にぜひ利用してほしい」。在庫はホームページ(https://www.nagaoka-sjc.jp/ws1d_3r_uniform.html)で随時更新している。  新潟市シルバー人材センター(新潟市中央区上所1丁目)でも3年前から、市立中学校の制服上下とシャツのセットを2700円で販売するリユース事業に取り組んでいる。電話(025・241・3541)で在庫を確認できる。 「就学援助」もある  学用品や給食費に相当する金額の支給が受けられる国の「就学援助」という制度もある。生活保護の受給者と、それに準じて困窮している世帯の小中学生が対象。文部科学省の2018年度の調査では、全国で約137万5千人が支給を受けた。県内では公立小中学校の児童生徒総数の17・4%に当たる約2万8600人に上った。  申請は市町村で受け付ける。新潟市では4月に学校を通じて案内を配り、希望者が4月中旬ごろまでに学校を通じて申請する。審査を経て、8月に最初の支給があるという。市教育委員会によると、周囲の目を気にして申請をためらう人もいるといい、より申請しやすくしようと、今年度からは市のホームページで申請書をダウンロードできるようになった。担当者は「ネガティブにとらえずに、必要な人は気軽に申請してほしい」と話している。 Source…