【台風10号速報中】10人けが 避難所設営中に骨折も
大型で非常に強い台風10号は6日午後10時現在、鹿児島県枕崎市の西約90キロを、時速約30キロで北北西へ進んでいます。 中心気圧は945ヘクトパスカル、最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。 気象庁によると、7日朝にかけて勢力をおおむね維持したまま九州の西岸付近を北上するとみられ、記録的な大雨や暴風、高潮に「最大級の警戒」を呼びかけています。各地の最新情報を、タイムラインでお伝えします。 拡大する台風10号の接近に伴う強風で通行人の傘が壊れた=2020年9月6日午後3時3分、鹿児島市、加藤諒撮影 22:00九州の停電、22万戸超に 九州電力によると、台風10号の影響で6日午後10時現在、管内の全7県で約22万770戸が停電している。鹿児島県が約20万3340戸と最も多く、停電率は17・5%。その他は宮崎県が約1万2600戸、長崎県が約2090戸、熊本県が約940戸、大分県が約870戸、佐賀県が約680戸、福岡県が約250戸となっている。 21:00宮崎県で転倒などで5人けが、堆肥舎も倒壊 宮崎県によると、台風10号の強風にあおられて転倒するなどして、6日午後9時現在まとめで、宮崎、延岡、串間、えびのの4市で60~90代の男女5人が軽傷を負った。小林市では強風により堆肥(たいひ)舎1棟が倒壊する被害があった。県内の全26市町村の1万1784世帯、2万2539人が体育館や公民館に避難し、不安な一夜を過ごした。 避難指示が出たのは日向市、木城町、美郷町、門川町の一部地域。宮崎市や延岡市、都城市など24市町村の46万6287世帯(99万7623人)には避難勧告が出された。(高橋健人) 避難指示・勧告、少なくとも850万人に 異例の勢力を保つ台風10号が接近した6日、九州と中国、四国地方で少なくとも850万人に避難指示・勧告が出されるなど厳戒態勢が敷かれた。暴風域に入っていた宮崎、鹿児島の両県では、負傷者計10人が確認された。沖縄・大東島地方では建物被害も出た。 鹿児島県などによると、6日午後9時20分時点で5人がけがをした。奄美・加計呂麻(かけろま)島で5日、70代男性が避難所の設営中に転倒し肋骨(ろっこつ)を骨折。喜界(きかい)島でも80代女性が雨戸に手を挟んで軽傷を負った。宮崎県でも60~90代の男女5人が軽傷を負った。 沖縄県によると北大東島・北大東空港のシャッターが破損したり、風で飛んだトタンで住宅の窓が壊れたりする建物被害が9件あった。負傷者はいなかった。 九州電力によると7日午前0時現在、九州全県で計29万3490戸が停電している。 台風の北上に伴い、九州や中国、四国地方の自治体は避難指示や勧告の発表を急いだ。6日午後8時時点で、少なくとも避難指示を計約179万人、避難勧告を約679万人に発出。九州では避難指示・勧告が計837万人に出され、避難勧告が愛媛県で約7万人、山口県で約4万人に出た。…