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トイレから出た男性「試薬の硫酸が…」 新幹線内は異臭、叫び声、煙

 JR仙台駅で9日正午ごろ、「(東北新幹線の車内で)薬品のようなものをさわって子どもがけがをした」と119番通報があり、子どもを含む数人が負傷した。3連休の最終日、一時騒然となった車内の様子を乗客たちが明かした。 妻子とともに8号車に乗車していた男性会社員(37)はこの日正午前、仙台駅で降車しようとデッキに向かうと、「駅員さんを呼んでください」と言うスーツ姿の男性を目撃した。トイレから出たばかりで、足元は大きくところどころに穴が開き、足首が見えていたという。 ほかの乗客が乗務員を呼びにいく間、この男性は「試薬の酸が爆発してしまった」と話し、「危ないものではないです。試薬の硫酸なので大丈夫です」「ご迷惑をおかけしてすみません。大丈夫なので」などと繰り返していたという。 別の30代の会社員女性は、帰省先から戻るために新幹線に乗り、座席で寝込んでいるところだった。見知らぬ乗客から急に起こされ、車外に避難するよう言われた。 乗っていたのは、10両編成の6号車。車内に目をやると、床に液体が広がっているのが見えた。 そのすぐ後に、7号車につながる通路のドアを乗務員が封鎖した。ドア向こうの通路では、煙のようなものが充満しているのがガラス越しに見えた。 車内には異臭も漂っていた。「何かが燃えるような、たばこの煙のような臭い。少し刺激があるような感じだった」。車内を行き来する乗務員はせきこんでいる様子だった。 7号車の方からは、「子どもがやけどした」と叫ぶ女性の声が聞こえた。 他の乗客が「トイレで酸性の薬品の入れ物が破裂し、中身が漏れ出したようだ」と話しているのも聞こえ、すぐに車両から避難した。 一方、駅のホームでこの新幹線の到着を待っていた男性によると、新幹線が停車した後、駅員が「7号車から煙!」と叫ぶのが聞こえた。7号車に近づくと、ドア付近に置かれたバッグから白い煙のようなものが出ていたという。 ホームの駅弁店で働く60代の女性も「子どもがやけどをした」との声を聞いた。7号車の方に目を向けたところ、扉から白い煙が出ていた。 その後、女性が子どもを抱きかかえ、階段を下りようとしているのが見えた。周囲の人たちは「煙が出ている」「やばい」などと話していた。 女性は「こんなことが起きるなんて不安だ。これから安心して駅を利用できるようになれば」と話した。(谷瞳児、吉村美耶、小山歩)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

続報は力なり 元新聞記者が始めたローカルメディア、13年目の境地

 注目すべきジャーナリズムを市民の視点から選ぶ「ジャーナリズムXアワード」(ジャーナリズム支援市民基金運営)。最高賞に次ぐY賞を昨年、地域ウェブメディア「ニュース『奈良の声』」が受賞した。13年前から記事を書いてきた発行者の浅野善一さん(62)=奈良県大和郡山市=は、「少人数で細々と、でも、確信を持って取り組んできたことが初めて評価されたのかな」と振り返る。 奈良新聞の記者だった。30代後半から、記者を束ねるデスクを任された。責任ある仕事にやりがいを感じつつも、取材現場に戻って自ら書きたいという思いが消えなかった。退社を決意したのは、48歳だった。 ちょうどその頃、米国では新聞社が不況にあえぐ中、非営利組織を母体としたメディアが次々誕生し、調査報道で成果をあげていた。「ささやかでもいいから自分もやってみよう」。2010年5月、手探りでウェブサイトを立ち上げ、記事を配信し始めた。 「新聞記者」でなくなった自分に取材相手は応じてくれるだろうか。最初はそんな不安もあって、「ニュース奈良の声とは……」と少々長い前置きを繰り返した。 だが、杞憂(きゆう)に過ぎ…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

新幹線で薬品こぼれ5歳児ら4人やけど 地質調査用か、警察が捜査

 9日正午ごろ、JR仙台駅で「(東北新幹線の車内で)薬品のようなものに触れ、子どもがけがをした」と119番通報があった。宮城県警仙台中央署によると、東京都内の40代の男性のバッグから薬品が漏れ、この男性や乗客の男児(5)ら計4人が足や手、尻をやけどする軽傷を負った。 署によると、他に30~40代の男児の両親がやけどを負い、発生した気体を吸い込んだ乗客の30代女性とJR職員の20代男性が体調不良を訴えた。 薬品は地質調査で使うものとみられ、ペットボトルのような容器で持ち運ばれており、署は業務上過失致傷容疑も視野に運搬方法が適切だったかどうか調べる。 騒動は新青森発東京行きの東北新幹線はやぶさ52号で起きた。仙台駅に停車する直前、都内の男性は、足元の黒いバッグから薬品が漏れていると他の乗客から指摘され、バッグを持ってデッキに移動。その際、薬品が通路にこぼれ、自身の両足にもかかってやけどを負った。 さらにその後、トイレに行こうとした男児が薬品で足を滑らせて転倒し、尻をやけど。助けようとした両親も足首や手にやけどを負った。 ホームで新幹線を待っていた男性によると、新幹線がホームに停車した後、駅員が「煙!」と叫ぶのが聞こえた。近づくと、ドア付近に置かれたバッグから白い煙のようなものが出ていたという。 JR東日本によると、はやぶさ52号は乗客全員を降ろして運休となった。東北新幹線の上り12本にも最大55分の遅れが生じるなど、約7300人に影響が出たという。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

容疑者のトランクルームから練炭数十個を押収 納骨堂殺人で警視庁

 東京都足立区の「源証(げんしょう)寺」の地下納骨堂で7月、住職の男性が一酸化炭素中毒で殺害された事件で、墓石販売会社代表の男=殺人容疑などで逮捕=が契約していた千葉県内のトランクルームから、警視庁が練炭を数十個押収したことが捜査関係者への取材でわかった。着火剤も見つかり、警視庁は計画的な犯行とみて調べる。 殺人容疑などで逮捕されたのは「鵠祥(こくしょう)堂」(千葉県鎌ケ谷市)の代表取締役の斎藤竜太(50)=鎌ケ谷市=と、役員の青木淳子(63)=東京都練馬区=の両容疑者。 捜査関係者によると、警視庁は9日、斎藤容疑者の自宅から約2キロ離れた鎌ケ谷市内にあるトランクルームを殺人容疑で家宅捜索した。トランクルーム内から練炭数十個と着火剤が見つかったという。事件では練炭28個が使われており、警視庁は斎藤容疑者らが事件を計画的に起こしたとみて調べる。 事件では、浄土宗の源証寺の霊園が対象とする宗派について、住職の大谷忍昌(しのまさ)さん(70)と斎藤容疑者らの間で意見が対立していたことがわかっている。容疑者らが「宗派不問で販売したい」としたのに対し、大谷さんは浄土宗を含む在来仏教に限定し、寺で法事を営むことを求めたという。 捜査1課などによると、斎藤容疑者と青木容疑者は共謀し、7月22日午後11時~11時半ごろに源証寺に侵入。焼却炉にガソリン入りペットボトル十数本を入れると共に、納骨堂内に練炭28個を置いて着火し、翌23日朝に納骨堂に入った大谷さんを一酸化炭素中毒で殺害した疑いがある。(増山祐史、遠藤美波、長妻昭明)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

住宅の焼け跡やその付近から遺体 30代と60代の3人と連絡取れず

 9日午後4時半ごろ、秋田県由利本荘市出戸町の住宅2階から煙が出ていると、付近の人から119番通報があった。市消防本部によると、木造2階建ての住宅のうち、2階の居室と廊下の計約15平方メートルが焼損。焼け跡から1人の遺体が見つかり、現場付近の別の場所で2人の遺体が見つかった。 県警によると、この家で暮らす5人のうち、3人と連絡が取れないという。消防によると、連絡が取れないのは、いずれも男性で、60代1人と30代2人。 現場は市中心部近くの住宅街。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「NHK局内でジャニー氏から性被害」 ニュース7で証言を報道

 NHKは9日夜のニュース番組「NHKニュース7」で、20年ほど前に、音楽番組への出演を希望してダンスの練習に参加した現在30代の男性が、東京・渋谷のNHK放送センター内のトイレでジャニー喜多川氏から複数回、性被害に遭ったとする証言を報じた。NHK広報局は朝日新聞の取材に、「放送センター内で深刻な性被害を受けたという男性の証言を重く受け止めている。番組の制作責任を持つNHKとして、看過できない問題であり、今後、出演者の安全や人権を守る取り組みをさらに進めていく」とコメントしている。 男性が出演を希望していた音楽番組は、デビューを目指すジャニーズJr.が出演する「ザ少年倶楽部」(BSプレミアム)。2000年4月に放送が始まり、現在も放送されている。NHK広報局は、取材に「番組の内容やタイトルの変更を含めて抜本的な見直しを検討している」と回答している。 NHKが報じた男性の証言によると、男性は、高校生だった2002年秋、「ザ少年倶楽部」に出演を希望し、NHK放送センター内であったダンスの練習に参加。その際、会場に来ていたジャニー喜多川氏から声をかけられ、男性用トイレの個室で下着を脱がされ、性被害に遭ったという。男性はその後も、事務所から連絡を受け、週末練習に参加。5回ほど局内のトイレの個室で同様の被害に遭い、数カ月後、初めて拒んだところ、事務所から呼ばれなくなったという。 NHKは、この男性が出演するVTRも放送。男性は「ショックも大きかったですし、自分の中で今後、どうしていったらいいんだろうとすごい考えました」「僕の夢どうしてくれるんだという気持ちが強いです」などと語っていた。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

公園で男性がクマに襲われけが 秋田市、朝には住宅街で男女4人けが

2023年10月9日 19時00分 9日午後3時40分ごろ、秋田市仁別の太平山リゾート公園で、クマの捜索にあたっていた地元猟友会の70代男性がクマに襲われ、手や頭にけがをした。命に別条はないという。 太平山リゾート公園はJR秋田駅から北東に約10キロ離れた、山林に囲まれたエリア。市内では9日朝、雄物川河口付近の住宅街で男女4人がクマに襲われてけがをする事案があった。 秋田東署によると、公園内では同日正午前にクマの目撃情報が寄せられ、警察官が駆けつけて警戒。警察官が現場を離れた後、猟友会の2人が公園内の山林でクマを捜索していたところ、木に登っていた親子3頭のクマを発見し、男性がクマに向けて発砲したところ、木から下りてきた親グマに襲われたという。 3頭のうち、親グマと子グマ1頭はその場で射殺され、子グマ1頭が逃げたという。 公園を管理する太平山観光開発によると、現場は公園総合案内所の裏側の山。現場付近に栗の木があり、クマは栗を食べに来ていたとみられるという。 太平山リゾート公園はオートキャンプ場やグラウンド・ゴルフ場、屋内の温水プール施設などがあるアウトドア総合公園。施設の利用者以外にも、植物の散策に訪れたり、ウォーキングやランニングを楽しんだりする人も多い。 秋田県内ではこの日、各地でクマの目撃情報が相次いだほか、鹿角市内では東北自動車道でクマと普通乗用車が衝突。秋田との県境に近い岩手県雫石町では同日午後1時半ごろ、上りの秋田新幹線こまちとクマが衝突する事案もあった。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

フランスで同性婚、帰国すると私は独身 消える「法で守られた感覚」

 2人はフランスにいるときは法的にも家族なのに、日本に帰ると自分は「独身」で、パートナーは「他人」になる――。 2018年、フランスで結婚した2人。日仏の同性婚カップルを悩ませてきたのは、同性婚を認めるフランスと、認めない日本のギャップだった。 今回、日本人側の本籍地の兵庫県尼崎市に婚姻届を受理されなかったのは差別的な扱いだとして、神戸家裁尼崎支部に家事審判を申し立てる。フランスでは祝福、日本では「衝撃」 申し立てるのは、2016年…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

フランスで結婚した同性カップル 日本で「婚姻届受理を」申し立てへ

 同性婚を認めるフランスの法律に基づき結婚した日仏の国際同性カップルが、日本人側の本籍地の兵庫県尼崎市に婚姻届を受理されなかったのは差別的な扱いだとして、神戸家裁尼崎支部に家事審判を申し立てることがわかった。 申立書や原告側によると、2人はともに30代。フランスでは2013年に同性婚を認める「みんなのための結婚法」が成立しており、2人は18年に結婚した。 日本の戸籍法は、日本人が外国で婚姻届を出した場合に本籍地の市町村長に証書を提出する義務を定めており、2人は23年、尼崎市にフランスの婚姻証書と婚姻届を提出した。一方、市は「民法は男女間を当然の前提としており、受理は相当ではない」とした14年の法務省見解をもとに受理しなかった。戸籍法には自治体側の受理の義務は書かれていない。 申し立てでは婚姻届の受理を求める。 代理人の宮井麻由子弁護士(長野県弁護士会)と作花知志弁護士(岡山弁護士会)によると、同性婚を認めない民法や戸籍法の規定が憲法違反だと訴えた各地の同性婚訴訟と違い、今回は、現行の民法、戸籍法の制度下で認められるべきだと主張している点が特徴だ。「明確な根拠もなく不受理とするのは許されない」と主張する。 同性婚を法的に認める国は増えており、日本は主要7カ国(G7)で唯一、同性婚や同様の法的権利を国レベルで保障していない。国際同性婚カップルも増えているとみられ、今後もこうした訴えが続く可能性がある。(大貫聡子)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「たわけ者!」足元を見て攻めるのじゃ 津山城の石段に忍者プレート

 「気を付けろ! 鉄砲隊が隠れている!!」。石段を楽しく上ってもらうため、岡山県津山市の津山城(鶴山公園)の石段に忍者言葉が入った英訳付きプレートが登場した。 「日本3大平山城」と称される城は「攻めにくい城」でも知られる。その魅力を感じてもらいながら健康づくりにも一役買おうと、市観光協会が設置した。 プラスチック製のプレートは縦が約20センチ、横は約180センチ。「おのおのがた 出陣じゃ!!」で始まるプレートは、三の丸から本丸までの石段に計18カ所設置された。激励、恋の後押しも 「たわけ者!! 休んではな…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル