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クジラ好き作家と交流、和歌山 太地町の博物館でイベント(共同通信)

 和歌山県太地町立くじらの博物館で21日、イルカやクジラを題材にした作品を制作している全国のアーティストを招き、来場者と交流してもらうイベント「くじらまみれ」が始まった。23日まで。 イラストや陶芸、フィギュアなどを手掛ける約20人の作品が鑑賞でき、出展ブースでアーティストに質問したり、作品について説明してもらったりできる。クジラの塗り絵缶バッジ作りの体験コーナーも設置し、一部の作品は購入可能だ。 大阪府泉大津市から来た会社員の男性(44)は「鯨類の魅力がアートの側面から見られる展示で良かった。クジラ好きのためのイベントをもっと開催してほしい」と話した。 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

社会保障の負担増に踏み込むか 「全世代型」の議論開始

 少子高齢化の時代に合わせた「全世代型社会保障」のあり方を検討するための議論を、安倍政権が20日にスタートさせた。高齢者らの就労を促し、「支え手」を増やすことを重視する。一方、さらなる消費増税には距離を置き、国民の負担増や給付カットなど「痛み」を伴う改革には慎重さも。若い世代も安心できる、実効性ある全体像を示せるかは不透明だ。  首相官邸であった「全世代型社会保障検討会議」の終了時。議長の安倍晋三首相は強調した。「安倍政権にとって、全世代型社会保障への改革は最大のチャレンジ。社会保障システムの改善にとどまらず、システム自体の改革を進めていく」  政権が社会保障改革に動き出したのは、人口の多い「団塊の世代」が75歳以上になり始める2022年から、年金・医療・介護など社会保障給付費の増加が加速すると見込むからだ。  18年度は約121兆円(GDP比21・5%)だったが、団塊の世代が全員75歳以上になる25年度には約141兆円(同21・8%)、65歳以上人口がほぼピークの40年度には約190兆円(同24・0%)に膨らみ、財政圧迫の最大の要因となる。  検討会議の事務局は、会議の役割は「一段高い目線からの改革の基本方針」を決めることだと説明する。会議で全体の方向性を示し、厚生労働省や内閣府などの審議会には、検討会議や与党の議論をにらみながら具体的な改革案を検討してもらう。首相周辺は「官邸主導なら、今まで決められなかったことを決められる」と意気込む。年末までに中間報告、来年夏までに最終報告をまとめる。  ただ、強気の発言とは裏腹に、首相が初会合で掲げた検討項目は、70歳までの就労機会の確保や、年金の受給開始時期を70歳超も選べるようにすることなど。いずれも、すでに政府内で方向性が決まっている高齢者らの就労促進策だった。  複数の政府関係者によると、年… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

むかわ竜は放置された 「町長、もっと感動して下さい」

 恐竜「むかわ竜」こと「カムイサウルス・ジャポニクス」が7200万年の時を超え、現代によみがえった。北海道むかわ町で見つかった骨の化石が、「カムイ(神)の竜」になるまでには、町の人々のドラマと、いくつもの奇跡があった。 ザ・パーフェクト  ありふれた田舎の一般道から狭い林道に入ると、ひんやりとした空気に包まれた。  シラカバの林の中を、獣の気配を感じながら車でゆっくりと進む。静寂のなか、木漏れ日が降り注ぐ。神話の世界に迷い込んだような、厳かな気持ちになる。  突然視界が広がった。木々が切りひらかれ、目の前には大きな崖がそびえ立つ。ここが、日本の恐竜研究史を塗り替えた大発見「むかわ竜」が掘り出された、白亜紀後期の地層だ。  7200万年の時を超えて現代によみがえった恐竜、むかわ竜。全長8メートルを超える骨格の8割以上が、素晴らしい保存状態で発見された。特に尻尾の部分にあたる13個の尾椎骨(びついこつ)はきれいにつながっていた。この化石が、世界の恐竜ファンから「ザ・パーフェクト」と呼ばれるゆえんだ。大型恐竜として、これだけ骨がそろった全身骨格化石は、本邦初だ。  むかわ竜の研究に携わってきた小林快次(よしつぐ)・北海道大学総合博物館教授(47)らが発表した論文では、むかわ竜が新属新種であること、海岸線を好んで生活していたことなどが、新たに明らかになった。  そう、発掘現場のあるここむかわ町穂別はかつて海だった。むかわ竜はアンモナイトなどの海生生物と一緒に、土の中で眠っていたのだ。今も灰色の土のあちこちに、丸みを帯びた軟らかな塊が見える。「ノジュール」といって、化石を包む岩塊だ。ノジュールを手で割ると、中から貝殻が姿を現した。 化石ハンターが見つけたのは…  海だったはずの地層から、陸上動物のむかわ竜が発掘された。これこそが道の始まりだった。「世紀の発見」が専門家たちによって正しくリレーされ、多くの人にお披露目されるまでにつながっていく。  話は2003年にさかのぼる。むかわ町穂別の化石愛好家、堀田(ほりた)良幸さん(69)がこの林道にリハビリ兼散歩で足を踏み入れたことから動きだした。堀田さんは腕利きの化石ハンターだ。土の微妙な色合いから、化石の有無を見分ける。その日訪れた崖沿いの道。ふと顔を上げると、遠目に崖が変色して見えた。近づくと、果たしてそこに尾のような骨が見つかった。「桜井君にやるべ」。すぐさま穂別博物館の桜井和彦館長(当時は学芸員)に連絡し、7個のノジュールを回収してもらった。  堀田さんの見立ては「ワニ」だ… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source :…

60年前、日暮れぬ夜の突風 空が、海が、牙をむいた

 1959年9月26日。  その日の朝、名古屋は穏やかな空が広がっていた。  昼過ぎ、名古屋市内の学校から帰宅途中だった愛知県蟹江町の中学3年生、笹川孝(75)の心は少し弾んでいた。台風接近で、学校の授業が早く終わったからだ。  空は雲で少し陰り始めていた。しかし笹川は「台風はいつものようにそれていくだろう」と思っていた。  伊藤正男(91)はその日の昼過ぎ、勤め先の名古屋から三重県木曽岬村(現・木曽岬町)の自宅に帰って来ていた。「大きい台風が来る」ということで、家に帰された。空は上天気で「本当に台風なんか来るんか」とさえ思った。  第4管区海上保安本部の村瀬弘(86)は名古屋港内の巡回を終え、夕方には今の大手ふ頭の運河に巡視艇を係留した。非常配備だったためそのまま艇内で待機していたが、耳に強い痛みを感じた。  「気圧が低いからだろうか」。初めての経験だった。 60年前に日本列島を襲った「伊勢湾台風」。全国で死者・行方不明者は5千人超。そのうち、愛知、三重、岐阜の東海3県だけで約4700人を占めました。あの夜、何が起きたのか。被災者の証言を元に再現します。 「ボコンボコン」という音とともに  午後6時ごろ、愛知県蟹江町。  笹川が自宅でテレビを見ていたら、停電した。しばらくすると、家が持ち上げられるのではないかと思うほどの風雨が吹きつけた。外の様子を見ようと北の雨戸を開けると、日も暮れて真っ暗のはずの外が、なぜか夕暮れのように白く、明るかった。  「ボコンボコン」という音とと… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source :…

風太郎の日記原本を確認 昭和25~27年分、養父の記念館(産経新聞)

 小説家、山田風太郎(1922~2001年)が昭和25~27年につづった日記の原本が、遺族から兵庫県養父市の山田風太郎記念館に寄贈された資料の中から確認されたことが20日、分かった。日記の内容は昭和史の一級資料として高く評価され、すでに「戦中派動乱日記」などで掲載済みだが、原本は遺族に返された後に所在不明となっていた。(谷下秀洋) 確認されたのは、表紙に「日記 25年5月17日より」とある26年7月31日までの分と、「日記 昭和26年8月1日」の27年12月2日までの分の2冊。それぞれ粗悪なわら半紙を2つ折りにし、青いインクの文字で細かく書き込み、こよりで閉じていた。 当時の日記は、小学館から平成16年に「戦中派動乱日記」(昭和24~25年分)、翌17年に「戦中派復興日記」(昭和26~27年分)として発行された。しかし、原本は東京在住の風太郎の遺族に返却された後、所在が分からなくなっていた。 同記念館が遺族から寄贈を受けた資料を整理中、約50冊の創作ノートの間から冊子を発見。同館を運営する「山田風太郎の会」の有本倶子さんが記載内容から日記の原本と確認した。 風太郎は昭和21年、東京医学専門学校(現東京医科大)の医学生だった24歳の時、探偵小説「宝石」の懸賞小説に「達磨峠の事件」が入選し、作家デビューを果たした。同24年には「眼中の悪魔」などの作品で探偵作家クラブ賞短編賞を受賞。翌25年は医者にならず、本格的に作家活動をスタートさせた時期だった。 原本には、当時の人気作家としての活動や文壇との交流、私生活などが記録され、文字からは風太郎の息遣いが伝わってくる。25年5月17日の部分には「夕、原田氏、中村夫妻来、ウイスキー、ビールのむ。夜、渋谷新宿のみ泊る。『山屋敷秘図』腹案ねる」とも記されていた。 有本さんは「日記が寄贈された創作ノートの間にあったことに驚いている。きちんと保存し、風太郎研究に役立てたい」と話している。 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

観光地へのアクセス向上へ 信楽駅で小型電気自動車貸し出し実証実験 滋賀・信楽高原鉄道(産経新聞)

 信楽高原鉄道(SKR)は、滋賀県甲賀市の信楽駅で超小型電気自動車(EV)を貸し出す実証実験を始めた。駅から観光地へのアクセスを向上し、電車を利用する観光客の利便性を高めるのが狙いで、県内初の取り組みという。実験は来年3月31日まで行い、需要などを見極めて導入を検討する。 信楽駅がある甲賀市信楽町地区は「陶芸の里」として知られる県内有数の観光地で、同地区を舞台に女性陶芸家の奮闘を描くNHKの連続テレビ小説「スカーレット」が30日から放送がスタートし、観光客の増加が見込まれる。ただ、信楽駅から「陶芸の森」などの観光施設までは1キロ以上離れており、信楽駅を通るバスは休日には1時間に1~2本にとどまっている。駅から観光地までの「2次交通」が十分に整備されていないことが観光客を呼び込む上で課題となっていた。 実証実験で利用するEVはトヨタ車体の「コムス」で1人乗り。フル充電で約50キロ走行できる。全長約2メートルの車体は小回りがきき、細い道が多い同地区でも運転しやすいのが特徴で、SKRの担当者は「点在する窯元や美術館などを回るには便利だ」と話している。 実験期間中は信楽駅で午前10時から午後3時半までの間、SKR利用者に無償で貸し出す。利用には普通自動車免許が必要(高校生は不可)で、予約は不可。 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

阪本・八尾市議を市民団体が刑事告発(産経新聞)

 大阪府八尾市の阪本忠明市議(48)=大阪維新の会、2期目=が同市に居住実態がない疑いがあるとして、同市の市民団体「見張り番・八尾」(奥村貴夫代表)が20日、八尾署に公正証書原本不実記載の疑いで告発状を提出した。 代理人弁護士によると、阪本氏の住民登録は平成26年12月に妻の母親が住む八尾市の住宅に変更されたが、生活の実態は家族が住む大阪市平野区の自宅と指摘。八尾市に被選挙権があることを装うため、住民基本台帳に事実でない記載をさせたとして刑法に抵触するとしている。 阪本氏は27年4月に初当選。「八尾市の住所地に住んでおり事実無根。弁護士と相談して対応したい」とコメントした。 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

【動画】九州や四国でも大雨のおそれ 台風17号 沖縄に最接近 大荒れに(21日7時更新)(ウェザーマップ)

 21日(土)は、台風17号は沖縄地方に最も接近しています。沖縄地方や奄美では、雨風ともに非常に強くなり、大荒れの天気となるでしょう。暴風や高波、高潮に厳重に警戒してください。また、九州や四国でも局地的に激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。  大型の台風17号は、午前6現在、強い勢力となって沖縄本島地方の久米島に最も近づいています。今後は北上を続け、22日(日)は九州北部の海上を通過。23日は勢力を保ったまま日本海を北上し、24日は温帯低気圧に変わって北海道に近づく見込みです。 台風が近づいている沖縄地方や奄美では、雨風ともに非常に強くなって大荒れの天気となっています。海上は猛烈なしけとなるでしょう。暴風やうねりをともなった高波、久米島では高潮にも厳重に警戒してください。 台風の北上に伴い前線が押し上げられて、東日本でも所々で雨が降るでしょう。夜にかけて九州や四国、紀伊半島の南東側の地域を中心に雨が強まって、九州や四国では激しい雨の降る所もありそうです。  夜から22日にかけては、台風本体の雨雲が九州にかかってきて、九州北部や中国地方でも雨風ともに強まり、荒れた天気となる見込みです。22日は九州や四国でも暴風や高波に警戒が必要です。また、23日~24日にかけては北日本でも暴風や大雨のおそれがあります。 一方、北日本は晴れる所が多いでしょう。最高気温は九州では30℃を超える所もありますが、その他の地域では25℃を下回る所が多く、10月中旬~下旬並みの所もありそうです。(気象予報士・佐藤温子) 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

米加州、環境規制撤廃に提訴 トランプ政権相手に訴訟60件目(共同通信)

 【ロサンゼルス共同】トランプ米政権が自動車の排出ガス基準など西部カリフォルニア州が独自に設ける環境規制権限の取り消しを決めたことを受け、同州を含む23州やロサンゼルス市などは20日、政権を相手に決定は違法だとして無効などを求める訴えをワシントンの連邦地裁に起こした。 カリフォルニア州は政権の移民政策などに激しく反発する民主党の支持基盤。同州によると、政権を相手取った訴訟は今回で60件目となった。再選を目指す来年の大統領選を見据えるトランプ大統領との対立激化は確実だ。 【関連記事】 Source : 国内 - Yahoo!ニュース

少年院で読み聞かせ、ほぐす心 「人生を肯定的に捉える瞬間を」(朝日新聞デジタル)

 少年院で絵本を読み聞かせたり、読書環境を整えたりする地道な支援が続けられています。予想外の反応や子どもの変化に驚かされることもあるそうです。本から、子どもたちは何を感じているのでしょうか。 盛岡大学の非常勤講師や中高での図書館司書を務める町田りんさん(63)は昨年度、茨城県の少年院「茨城農芸学院」で1年かけて絵本を中心とした読み聞かせに取り組んだ。 盛岡市で東日本大震災を経験。震災などで心に傷を負った子どもたちのグリーフ(悲嘆)ケアを学びたいと上智大学の社会人向け講座を受講した。その実習として同院に「絵本の読み聞かせをしたい」と頼み込むと、「共同研究」という形で認められた。…… 本文:1,663文字 【販売終了のお知らせ】 こちらの有料記事配信サービスは、販売を終了いたしました。 ご購入いただいた記事を読むには、こちらからログインしてください。 朝日新聞社 Source : 国内 - Yahoo!ニュース