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北海道でバックカントリースキー事故相次ぐ 1人死亡、1人不明

2023年3月5日 19時30分 寒さが緩んだ北海道内で5日、スキー場などの管理されたコースではなく、自然の山中を滑走する「バックカントリー(BC)スキー」の事故が相次いだ。 5日午前11時25分ごろ、ニセコ地区の羊蹄山(1898メートル)で、BCスキーをしていた札幌市豊平区の会社員の藤島裕之さん(35)が行方不明になったと、家族から消防に通報があった。午後2時ごろ、真狩村側の斜面で藤島さんが発見されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。 倶知安署によると、藤島さんは発見時、体の一部が雪に埋まった状態で、雪崩が発生した形跡があった。藤島さんは父親と2人で入山し、途中で分かれて滑降していたという。 十勝地方の清水町のペケレベツ岳(1532メートル)では午後0時20分ごろ、BCスキーをしていたパーティーから「雪崩に1人巻き込まれた」と110番通報があった。新得署によると、パーティーは4人組で、60代ぐらいの男性が雪崩に巻き込まれた。5日の捜索では見つからず、6日も捜索を続ける。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

梅舞う庭 流れる杯に歌詠まれ  天満宮に春は来にけり

渡辺純子2023年3月5日 19時38分 平安絵巻さながらの神事「曲水の宴」が5日、福岡県太宰府市の太宰府天満宮であった。溝に浮かべた杯が流れてくる前に和歌を詠む、みやびな遊び。梅の花びらが舞う庭で、十二単(ひとえ)を着た姫役など14人が、ゆっくりとした水の流れに合わせて和歌を短冊にしたためた。 1963年に復活され、今回は59回目。和歌を書く役はアイドルグループ「HKT48」の最上奈那華さん、在福岡米国領事館のチュカ・アシーケ首席領事らが務めた。コロナ禍で中止や制限下での開催が続いていたが、4年ぶりに一般の人が観覧できる場所を設けた。儀式前後の行列もマスクなしに。大勢の人がカメラやスマートフォンを手に詰めかけ、優雅な雰囲気を楽しんだ。(渡辺純子)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

3月はネギがお買い得 ネギが主役の「料理メモ」レシピ8選

編集委員・大村美香2023年3月5日 11時30分 食品の値上がりが続く中、大根、ニンジン、ホウレンソウといった主な野菜は生育が順調で、3月は平年並みの価格になりそうです。中でもネギは平年より安値の見込みです。焼いて、蒸して、炒めて、ネギをたっぷり使えるレシピを紹介します。 レタス、トマト、ジャガイモなど14品目の野菜について、3月の価格見通しと生育状況を農林水産省が2月28日に発表しました。それによると、平年より高値になる品目はなく、平年並みで推移するとみられます。 特にネギは主産地で生育が良好で、1カ月を通じて平年より安値の見込み。またキャベツも月の前半は平年より安い予測です。 ネギを主役にした料理を8品、料理研究家によるレシピを1万件以上掲載してきた「料理メモ」から選びました。献立のヒントになさってください。 主な材料はネギと豚肉だけ。15分でできるおかずです。 ネギは青い部分も使います。しょうゆとマヨネーズ、酢じょうゆなど、好みのタレでどうぞ。 ブリとネギを香ばしく焼いて、熱いうちに合わせ酢になじませます。 くったりとやわらかく蒸したネギに、カリカリにしたじゃこを合わせます。 他にも4品ご覧下さい。(編集委員・大村美香)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

親の虐待、夫のDV…物価高直撃でも「頼れない」ひとり親の女性たち

 この1年、コロナ禍や物価高が、ひとり親家庭の暮らしを直撃した。食品を無償で届ける「フードパントリー」の現場には、困難を抱えた女性や家族が足を運ぶ。主催団体は「少しでも笑顔になってもらい、明日の一歩を踏み出してほしい」と願う。 2月下旬、名古屋市の金山駅南口。物販などがある「金山にぎわいマルシェ」の一角のテント前には列ができた。次々と、スタッフから袋を受け取っていく。 「お米は助かります」「たくさん、ありがとう」 子どもを連れた女性が多い。袋の中身は、米やレトルトのご飯やカレー、カップ麺など。 「この1年、とにかく光熱費の値上がりが大変だった」。3歳の長女と来た愛知県長久手市の女性(46)は言う。母子2人暮らしで、女性は週6日、工場で働く。元夫からの養育費3万円も「いつまでもらえるか分からない」といい、実家の親とは、かつて虐待されたこともあって疎遠だという。 「熱が出て2人で寝込んでも誰も頼れる人がいない。ただ生きるので必死」。ぐずる我が子を抱き上げて、会場を後にした。 この取り組みは、社会福祉法人「愛知県母子寡婦福祉連合会」が昨年3月から始めた。「ひとり親家庭フードパントリー&無料相談会」と名づけ、この日はLINEで事前予約した計80組が訪れた。就労や健康、住まいに関する相談に専門家がのる。 周囲に頼りづらい事情を抱えている女性は多い。 ベビーカーを押してやって来た女性は、家庭内暴力(DV)で夫のもとを逃れ、東海地方へ。子を守り頼れるのは自分だけ。住まいの確保など新生活のために100万円以上も蓄えを切り崩した。 「まずは子どものこと。昔は…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

1本の電話がつないだ助け合いの輪 「被災地支援は石巻の誇り」

 東日本大震災の被災地・宮城県石巻市から広がった、災害時のカーシェアの取り組みは、どのように支えられているのか。 今では約300台もの車を抱えるまでに成長した「日本カーシェアリング協会」。活動が緒に就いた当初、中古車販売大手などからの寄付で徐々に車両が集まると、今度は維持管理のコストが課題になった。 2013年春、協会代表理事の吉沢武彦(44)は石巻市内のカー用品店でエンジンオイルの缶をひっくり返していた。探していたのはメーカーの連絡先だ。 唯一、連絡先を見つけたのが「ルート産業」(千葉県流山市)。国内向けにエンジンオイルを販売する会社だ。電話口の女性社員に「オイルを寄付してほしい」と伝え、協会のウェブサイトを紹介した。自然災害で被災した人に車を無償で貸し出すカーシェアリングが、東日本大震災の最大の被災地だった宮城県石巻市から広がっています。平時は違う形での活躍も。取り組みが、どのように支えられているかに迫る連載(全2回)の㊦です。「オイル20缶、無駄になっても会社が傾くわけじゃない」 外出先から戻ってきた伊藤和…この記事は有料記事です。残り2318文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

中国東北地方の名物農家鍋 複雑に入り組む分厚いうまみと異国の香り

有料記事石田ゆうすけ=ライター2023年3月5日 12時00分盛興順(大阪) ホテル地下に「盛興順」はある。100人ほど座れそうな店内には、五右衛門風呂のような巨大な鉄鍋が埋め込まれたテーブル。 看板メニューは「鉄鍋燉(テッカトン)」。「中国東北部の名物で、東北農家鍋とも言われます」と店主の息子、高鵬(こうほう)さんが教えてくれた。 冬は氷点下20度にもなる東…この続きは朝日新聞デジタル会員限定です。残り561文字1カ月間無料の「お試し体験」で記事の続きを読んでみませんか? Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ポケモンカード「1枚5.8億円」 コレクションや投資にも、背景は

 「トレーディングカード」と呼ばれる、収集や交換を目的としたカードの人気が過熱しています。人気キャラクター「ポケモン」が描かれたカードは、1枚5・8億円で取引されたものも。一方で、国内では窃盗事件も起きています。 背景には何が。現場を取材しました。 東京・秋葉原の電気街の一角にある、国内最大級のポケモンカード(ポケカ)専門店「晴れる屋2」。店舗のケースには、中古のポケモンカードがずらりと並ぶ。価格は1枚50円のものから、100万円を超えるものもある。 ポケモン「リザードン」の誤表示カードは、1枚115万円。本来は炎を使う「かえんポケモン」だが、力技が得意な「かいりきポケモン」との誤表示で、約25年前に販売されてプレミアがつく。状態が良ければ、5千万円の値がついたこともあるという。 この店では、現在の最高額は2億円。「ポケモンイラストレーター」と呼ばれるカードだ。 店長の渡辺翔さんは「高額化しているのは、主にプレーヤー数が少ない時代に販売されたカード。販売枚数が少ないため、コレクションや投資目的で売買されます」と明かす。 世界で最も高値で取引されたのは、同じ「ポケモンイラストレーター」だ。米国のユーチューバーが2021年に527万5千ドル(当時のレートで約5億8千万円)で購入し、ギネス世界記録に認定された。トレーディングカードの中でも特に人気が高いポケカ。高額化の背景にはほかのカードゲームにはない、多くの特徴が関係しています。記事の後半では、専門家やポケカ専門店への取材から詳しく紹介します。 高額化の背景にあるのは、カ…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

常陸宮さまが退院 尿管結石の術後は順調

多田晃子2023年3月5日 13時30分 宮内庁は5日、尿管結石と診断され、手術を受けた常陸宮さま(87)が東京・広尾の日本赤十字社医療センターを退院したと発表した。常陸宮さまの術後は順調という。約2週間後に再度入院し、治療を受ける。 常陸宮さまは38度前後の発熱があり、1日から入院していた。(多田晃子)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

食育のSOS、任せてSNS 子どもの食相談サービス大学生が起業

 手作りしてもなかなか食べてくれない、子どもが食べ過ぎかもしれないので心配――。こうした子どもの食に関する悩みを解決したいと、大学生2人が起業して始めた相談サービスが注目されている。SNSを使って専門家のアドバイスを受けることができ、「気軽に相談できて助かる」と評判だ。きっかけは、投稿サイトへの発信だった。 株式会社「FoodFul」を起業したのは、立命館大学食マネジメント学部(滋賀県草津市)の柳陽菜さん(21)と作野充(みつる)さん(21)。相談サービス「チルディッシュ」を運営し、今年度は事業に専念するため休学している。 柳さんは昔から野菜が苦手。「自分のような偏食の子どもを減らしたい」と考えていたという。作野さんは、サッカーに打ち込むために高校時代を寮で過ごし、スポーツや成長のために食事が重要であることを痛感した経験があった。 そんな2人が出会ったのは、2021年春。新型コロナウイルスの感染が落ち着き、再開した対面授業で、食に関するサービスでの起業に向けて意気投合した。 作野さんは食育について投稿…この記事は有料記事です。残り757文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

増える外国語の110番 支える指定通訳官、同時通訳対応は14言語

宮坂知樹2023年3月5日 9時30分 新型コロナウイルスの水際対策が大幅に緩和され、新潟県内を訪れる外国人観光客も増えたことに伴い、日本語がわからない人から県警に入る110番通報も急増している。年間を通じて7件だった昨年から、今年は2月末時点ですでに10件に上る。そんなときに活躍するのが「指定通訳官」の警察官。通報を受ける警察官と通報者の通話に入り、同時通訳を担っている。 2月末、外国語の110番通報に対応する訓練が県警本部で行われた。米国籍のスキーヤーがコースから外れて遭難したという想定だ。 「新潟県警察です。事件ですか? 事故ですか?」 「Please help me.I have lost my way(助けて下さい。道に迷いました)」 通信指令室の警察官は英語で名前と国籍を尋ね、すぐに指定通訳官の野沢幸作警部補につないだ。3人同時に通話できるシステムを利用し、野沢警部補の同時通訳を介して、現在地や服装、けがの有無などを尋ねていった。 県警の指定通訳官は73人。英語のほかロシア語やスペイン語、アラビア語など14言語に対応し、夜間や休日でも出先や自宅から携帯電話で同時通訳にあたる。110番以外にも、取り調べの通訳や、捜査で必要な海外への照会手続きなども行う。 野沢警部補の専門は英語。最近では1月、妙高市内でスキー場外の未整備のバックカントリーを滑っていたフィンランド国籍のグループが遭難した際に対応した。大雪で国道や高速道路が通行止めになり、来署した中国籍の人の道案内もした。 野沢警部補は「私たちに通報するときは、困って最後に頼ってきているということ。信頼されているという責任を感じて、正確に、わかりやすく伝えることを心がけている」と話す。(宮坂知樹)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル