All Nippon NewsNetwork(ANN)1日から『GoToトラベル』に東京が追加されました。新型コロナウイルスの感染状況は今後どうなるのか。発生当初から多くの患者を診てきた国立国際医療研究センター・忽那賢志先生に話を聞きました。 ◇東京都の感染者傾向の変化 (Q.東京では1日、235人の感染者が確認されました。400人以上出ていた8月の頃に比べると、数は減ってきていますが、どうみていますか?) 国立国際医療研究センター・忽那賢志先生:「入院患者さんからしても、この1カ月くらいは減り続けていました。しかし、ここ最近、増えてきている状況です。体感としては、横ばいから再増加に向かってきていると感じています。潜伏期や診断までの日数を考えると、9月の4連休の影響が出始めるのが1日以降ですので、4連休で感染が広がったとしたら、これから増えないか心配しています。 (Q.減少傾向でも9月は、100~200人のペースが続きました。なぜ一気に減らないのでしょうか?) 国立国際医療研究センター・忽那賢志先生:「色んな要因があるとは思いますが、感染者が多い時期というのは、個人個人の感染対策も徹底されますし、行政としても強い介入ができる時期だと思います。しかし、患者の数が減ってくると、一人ひとりの気がゆるんだり、時短営業の解除なども関係しているのではないかと思っています」 (Q.東京都の感染者内訳を見ると、8月は20代と30代が半分以上を占めていましたが、9月は40代と50代以上が増えて、各年代がほぼ同じ割合となっています。この変化をどう見ますか?) 国立国際医療研究センター・忽那賢志先生:「最初は若者のコミュニティーの中でで広がっていたのが、家庭内感染や職場内感染などを介して、年齢層が段々と広がっているという状況だと思います。特に心配なのは、重症化のリスクが高い高齢者のウエイトが大きくなっているので、重症患者が増えて医療現場の負担が増える心配をしています。今一度、屋内でのマスク着用や三密回避などを徹底して頂きたい」 ◇入国制限緩和 秋冬への影響は 1日から全世界を対象に入国制限が緩和されました。観光客は対象外ですが、ビジネス関係者とその家族、留学生やスポーツ選手などの中長期滞在者は、一日最大約1000人が入国できることになりました。ただし、入国前にPCR検査を受けて陰性証明を取得することや、入国時に空港での検査、入国後は2週間の待機要請など条件が付きます。 (Q.入国制限緩和で、感染状況はどう変化していくと思いますか?) 国立国際医療研究センター・忽那賢志先生:「どこまで影響するかはわかりませんが、どこまで厳密に診断するかで感染状況は変わっていくと思います。例えば、今は空港の検疫所でPCR検査を1回行って、14日間待機となっています。日本よりも感染者が少ない国はこれで問題ないと思いますが、日本よりも多く感染者が出ている地域では、より厳重な対策をするなど、その国の流行の度合いによって対策を分けてもいいと思っています。国立国際医療研究センターでは、チャーター便を対応したことがありましたが、最初にPCR検査を行った人のうち、陰性だった人もその後に発症したり、14日経った後に2回目のPCR検査で陽性になった人もいました。理論的には厳密に対策をすればするほど見つかる患者は増えると思いますが、PCR検査にも限界がありますので、100%にするのは難しいと思います」 (Q.冬にインフルエンザがはやるように、新型コロナも冬に流行しやすいという傾向はありますか?)…
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